エリート妻色情飼育―性奴隷は人妻にかぎる―

山田さとし

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第一部 裕子の事情

第二章 専属秘書

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裕子入社3年目「特別秘書室」
20●0年2月20日 AM 10:00

※※※※※※※※※※※※※※※

最初に秘書室のインターホンのボタンを押した時も裕子の不安は続いていた。
秘書室自体が社長室の「前室」になっていたからだ。

「いらっしゃい・・・」
含むような笑みを浮かべて彼女は迎い入れた。

「特別秘書課」が創設されて五年。
秋元薬局が企業としては黎明期の頃からの社長秘書である、チーフの安藤早苗であった。

今年で四十五歳になる彼女は、裕子と入れ替わるように退職する。
社長である幸造のプライベート全てを把握する、最強の秘書であった。

本来の「秘書課」を陰で牛耳っていたほどだ。
幸造の裏金全てを把握し、鉄のような意思の強さで秋元グループの根源を秘かに支えていたのである。
独身のまま幸造に全てを捧げた彼女に対し、破格の退職金も当然だが第二の人生を満喫できる程の報酬は今までも支払われていた。

秋元グループを巨大に成長させた功績ある彼女の希望を拒む理由はない。
彼女無しでは今の繁栄は無かったと言っても過言ではないからだ。
幸造としては自分の「獣じみた欲望」も全て許してくれる母のような早苗を手放したくはなかったが、彼女の残りの人生を祝福する上でも退職に同意したのだ。

代わりに、白羽の矢が裕子に向かった。

切れ者の裕子は裏の顔である「特別秘書課」の主任秘書にはまさにうってつけである。
息子から聞いている、彼女の才能と男性をしのぐ努力には感心を抱いていたのだ。

悟と共に秋元グループを裏から支えるキーパーソンとして、どうしても必要な人材であった。

有能な男性秘書はいくらでもいた。
だが彼等にも野心があり、自分たちの裏の弱みを見せればつけ込まれるリスクがある。
その点、安藤早苗のような献身的な愛情を持ってくれる女性は必要不可欠なのだ。
裕子にも是非、引き継いでもらいたいと期待している。

だが、裕子には早苗には無い唯一の欠点があった。
美しすぎるのだ。

プロポーションも抜群で、そこらの女優など霞んでしまうほどだ。
早苗は容姿もスタイルも良かったが、手を出すことを我慢することはできた。

いや、それも嘘だろう。

幸造にとっては魅力的な秘書を抱きしめたい衝動は数限りなくあったが、妻の苦い思い出から決して恋はしないと心に決めていた。

裏切られることも辛いが、情のもつれで早苗を手放すことも怖かった。
このまま仕事だけの関係を続けることにしたのだ。

それと、もう一つ。
早苗に幸造が手を出せない理由がある。
それは、後ほど判明する。

話を戻そう。

裕子は早苗以上に魅力的だった。
歳も若い。
幸造が趣味で採用する水商売上りの秘書等、問題外なほどの魅力があり、のめり込みそうで危険だった。

それでも。

幸造は裕子を専属秘書として人事異動させた。
早苗に変わる秋元グループの裏の秘書として。

そんなことも知らず。
裕子は早苗の言葉を、固唾を飲んで待っていた。

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