エリート妻色情飼育―性奴隷は人妻にかぎる―

山田さとし

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第三部 凌辱

第十七章 秘密の部屋

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食器を給湯室に運びながら、春香は頭が痺れる感覚がしていた。
一日中、暇過ぎて身体がだるくなってしまったのだろうか。

やたらと喉が乾いてくる。
春香はティーポットに残っていた、冷めた紅茶をカップに注ぐと一気に飲干した。

ラヴェンダーの香りが鼻をくすぐる。
今日は特に強く感じた。

※※※※※※※※※※※※※※※

何かフワフワした気分で秘書室に戻ると、裕子が社長室の掃除を始めていた。

「あっ、私がやります・・・」

朝も裕子にさせていた事を覚えていた春香は急いで駆寄るのだったが、手際の良い裕子はもうあらかた掃除を終えていた。

何か他にないかと、社長机の脇の扉を開けてみた。

「あっ、そこは・・・」

裕子の声が遅かったのか、少しボウッとしていた春香はその扉が以前から裕子以外に触れてはダメと注意されていたのを忘れていた。

「キャッ・・・」
開けたと同時に出された春香の声に、裕子は天井を仰いだ。

春香は呆然と立ったまま、扉の向こうにある部屋を眺めていた。
壁に何人もの春香がいる。
薄暗い部屋の中央には大きなベッドが設置され、四周の壁は一面の鏡になっていた。

春香は何処かで見た事があると思った。
そして直ぐに顔を真赤に染めた。

そう、井上と行ったラブホテルの造りに似ている。
いや、それ以上に豪華なインテリアであった。

ベッドの生地は勿論、壁紙も天井を縁取る装飾や照明等どれをとっても一級品であろう事は素人でも分かった。

「しょうがないわね・・・」
部屋の中が急に明るくなり鏡の中に裕子が何人も現れると、春香はバツの悪そうな顔をして声を出した。

「す、すみません・・・」
裕子は微笑みながら春香を部屋の中に押し込むと、扉を閉めて言った。

「社長の趣味なの・・・。
あーあ・・絶対に怒られるわ、私・・・。
佐山さんには決して見せるなって・・・」

春香は胸の動悸を止められずにいた。
脂汗が滲み出てくる。

オクテの春香でも、この部屋がどういう事を意味するのかは容易に想像出来るのだった。
時折、専務の悟が含むように笑っていたのも記憶していた。

「でも、いっか・・・。
社長の自業自得だものね・・・」

そして大きなベッドに倒れ込むように飛び込むと、楽しそうに笑い出した。

「ホホホホ・・アハハハハ・・・」

濃いブラウンのヒールを投捨てると、無邪気にベッドの上を転げまわっている。
ショックに春香は目を丸めて眺めていたが、裕子の手が伸びてベッドに引き込まれてしまった。

「キャー・・・」
「アハハハハハハ・・・」

最初、戸惑っていた春香であったが自分のヒールも裕子に投捨てられると、このバカバカしい遊びに加わる事にした。

「フフフフフフ・・・」
「ホホホホホホ・・・」

二人は子供のようにベッドの上をはしゃぎ回った。
春香は楽しかった。

まさか会社のしかも社長室で、こんな戯れをするとは思いもしなかったからだ。
心が妙にハイになっていく。
フワフワと空を飛んでいくみたいだった。

「春香・・ちゃん・・・」
裕子が春香の上に被さるようにして動きを止めた。

切れ長の瞳が妖しく潤んでいる。
さっきまではしゃいでいた名残りなのか、二人の激しい息使いが誰もいない部屋に響いている。

「伊藤・・さん・・・」

春香の目が怯えている。
裕子の只ならぬ気配を感じ取ったからだ。

「いやよ、裕子って呼んで・・・」
「えっ・・・?」

気が付くと春香の両手が裕子の手で押さえつけられている。
春香が振り解こうと力を入れるのだがビクともしない。

頭がボウッとしてくる。
身体中が痺れた感じがして力が入らない。

「可愛いわ・・春香ちゃん・・・」

裕子の顔が近づいてくる。
心が吸い込まれていく。

「裕子・・さん・・・」
春香の声が途切れていくのだった。
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