「スワッピング入門」妻が見知らぬ男に犯される時

山田さとし

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第三部「歓迎」

第十四章3 自己紹介

「じゃあ、次は若槻さん・・・お願いします」
そんな僕の気持ちは手に取るようにわかっているはずなのに、藤本さんは事務的に促してくる。

「うぅ、えへんっ・・・」

軽く咳払いする僕に対して、映見を除いた六人の視線が集まった。
映見も緊張しているのだろうか、幾分、俯き加減の姿勢でいる。

「ぼ、僕・・・
私は・・若槻裕太・・・27歳です」

藤本さんはじめ新藤さんや秋生、男達の表情は変わらない。
かおりさんは微笑みを浮かべながら聞いている。

桜さんと、そらちゃん(こちらは勿論、ちゃんづけです)は瞳を潤ませて見つめてくれていると感じたのは、気のせいだろうか。
僕の股間がさらにエレクトした。

「え、映見・・・」
隣りに座る妻に小声で促すと、ハッとした表情で映見が顔を上げた。

「わ、私・・私は・・・
若槻・・映見・・・26歳です」

少し声が裏返っているのはかなり緊張しているせいだろう。

(がんばれ・・映見・・・)
僕は心の中で応援している。

「へぇー、映見ちゃんっていうんだぁ・・・
可愛いなぁ・・俺、超、好みっす」

デレデレした表情に嫉妬心がムラムラと沸き上がる。

「すっげぇ可愛いから・・・
てっきり年下だと思ってたのに、お姉さんなんすね?」

マジマジと見つめる図々しい態度に更にムカついたが、映見は嫌がる風でもなく、ただ、頬を赤く染めているだけだった。
まんざらでもないのかと勘繰りたくなる僕だったが、努めて平静を装って声を出した。

「えー、僕・・私達は今回が初めての・・・
その・・複数の・・・」

「スワッピング・・・
それも、ペア交換のスワッピング!」

僕がしゃべり終わらない内に言葉をかぶせた秋生は、先輩面して話し出した。

「すっげー興奮するぜぇ・・・
裕ちゃん。もう、悶絶もんだよぉ・・・」

(裕ちゃんって、呼ぶなよっ・・・)
口には出せなかったが、心の中で呟いた。

「今日の会場になっているコテージは
一件一件、離れて建ってるから・・・
どんなに大きな声を出しても
外からは聞こえないから、すっげー・・・」

「ハイハイ・・アキちゃん、それで終了。
説明は藤本さんにまかせなさいっ・・・」

秋生の口を小さな手で 塞ぐそらちゃんは目を輝かせている。

「ごめんねぇ・・・裕太・・君?
そう・・呼んでもいい?」

「映見さんは裕君って呼んでいるわよ・・・」

かおりさんがフォローする。
一瞬、映見の表情が曇った気がしたのは気のせいだろうか。

「そっかー・・裕君かぁ・・・可愛いじゃん。
ねぇ・・・?」

「な、何だよ・・・
何で、俺に聞くんだよっ・・・?」

「だって、アンタ・・・
映見さんの方ばっかし見てんじゃん・・・」

「えっ・・そ、そんなことねぇって・・・」

「興奮してんの、バレバレだっつーの・・・
ねぇ、裕君・・・?」

「えっ・・?は、はぁ・・・」

何と答えていいか分からず、あいまいに返事をした。

「こいつも私も元ヤンキーで、
バカだけど根はいい奴だから許してねぇ?」

片目でウィンクする仕草が超可愛い。

「こんな奴でも、好きで結婚したしぃ・・・
でも、ぜってー・・浮気しそうだしぃ・・・」

チラリと横を見る。

「だからぁ・・それなら、お互い分かるとこで、
その・・しよぉって・・・」

そらちゃんも根は純情なのだろうか、話しながら頬が赤く染まってきている。

「二人で入会して試してみたら、もうビックリ・・・」

興奮してきたのか、映見の方に手を伸ばした。
自分の手に重ねられた温もりに驚いた映見は、大きく目を開いていた。

「すっごい・・気持ちいいんだからぁ・・・
その・・セックス・・・」

無邪気に映見の手を弄ぶように絡めている。

「アキちゃん・・旦那以外の男に抱かれるのが・・・
スリル満点でぇ・・・」

可愛い子から語られる赤裸々な事実が淫靡な興奮を呼ぶ。

「しかも、今日は・・・裕君・・・
こんなイケメンが御相手してくれるなんて、
超、ラッキーって、感じぃ?」

「おいおい・・・そんなこと言ったら、
剛ちゃんや藤本さんに失礼だろ?」

秋生の指摘に、そらちゃんは舌を出した。
その仕草も可愛く感じた。

「メンゴメンゴ・・・
渋いおじさま達も素敵なんだけどぉ・・・
ね、かおりさん?」

「フフッ・・・・そうね。
裕君・・若槻さん・・若いし・・・」

「えっー・・かおりさんっ・・・
そりゃないっすよぉ・・・
俺が一番若いしぃ・・・」

「い、いやぁ・・・」
照れるしかない僕は映見の視線を気にしながら頭をかいた。

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