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シーズン1(前編)
第四章 喧嘩
映見は僕の首にしがみつくようにして泣いていた。
繰り返す嗚咽に細い肩が震えている。
(しまった・・・)
僕は心の中で舌打ちをした。
せっかく、うまくいっていたのに。
もう少しだった筈だ。
(隣の男め、余計な事を言いやがって・・・)
僕はカーテン越しに恨みをこめて睨んだ。
「仕方がない・・・」
半ば諦めかけた僕は、ため息混じりに言った。
「帰ろう、映見・・・」
優しく耳元で囁きながらギュッと妻を抱いてあげた。
「これだけでも、
結構いい思い出になりそうだし・・・」
自分に言い聞かせるように言葉を続けた。
「ゴメンね・・・」
泣きはらした目を無理に開けて映見は言った。
「でも、イヤなの・・恥ずかしいの・・・」
そして僕の胸に顔を押しつけるように埋めた。
「僕だって・・ゴメンな、映見・・・」
二人、抱き合いながら互いの温もりを感じていた。
(これで、良かったのかもしれない・・・)
素直にそう思った。
僕達の会話を聞いていたのだろうか、隣も静かになっていた。
喧嘩した気まずい雰囲気を察したのかもしれない。
(シラケさせちゃったかなぁ・・・)
さっきの怒りも忘れて、僕は会った事もない隣人にすまない気持ちになった。
向こうのせいじゃない。
場違いな場所に来た僕達がいけないんだ。
まるでスワッピングのようにお互いの痴態に興奮するのが、この店の「売り」なんだから。
普通の同伴喫茶よりも一歩進んだコンセプトらしい。
「そういう種類の客」ばかりが集まる店なんだ。
僕も少しは期待していたんだけれど。
しかし、それも考えすぎだと直ぐに悟った。
暫くすると、再び曇った声が聞こえてきたからだった。
「ああっ・・ああああ・・・」
(そ、そうか・・・)
僕は思わず笑みを浮かべてしまった。
おそらくこんなケースは何度もあったに違いない。
あの二人にとっては、僕達が居さえすればいいんだ。
見られているのが快感なのだろう。
僕達が帰る前に派手なショーを展開するらしい。
僕もさっきほどは興奮せずにカーテン越しにみる事が出来そうな気がした。
シラケさせたお詫びに見るだけでも暫く付き合ってあげようかと思った。
少し位なら映見も許してくれるだろう。
だけど、そんな考えは甘い事だと思い知らされた。
二人が衣服を脱ぎ、全裸になった女の人のシルエットが丸見えになったからだ。
「うわっ・・・」
さすがに声を漏らしてしまった。
いくらカーテン越しとはいえ、バストは勿論、黒い花園までクッキリと見える。
女は背も高くスレンダーで、かなりのプロポーションだった。
バストも大きくFカップは優にあるだろう。
ひょっとしてGカップかもしれない。
いわゆる巨乳というやつだ。
映見だってDカップ以上あるけど迫力がまるで違う。
何か圧倒されそうだ。
女はまるで見てくれと言わんばかりにカーテンの前で仁王立ちになった。
興奮しているのか荒い息遣いが聞こえてくる。
僕は映見を抱いたまま呆然と見つめていた。
すると今度は男が女の背後に廻り、羽交い締めするように両手が伸びてきた。
「あっ・・・う・・ふ・・・」
切ない声が漏れる。
「はっ・・はぁっ・・・あっ・・・」
細かに変化する息遣いがカーテン越しに見える男の動きを鮮明にする。
「あぐぅっー・・・あっあっあっ・・・」
更にトーンが高くなったのは、指が股間の黒いシルエットに消えた瞬間だった。
「あうっ・・あっあっ・・・い、いい・・・」
かすれた声を出しながら腰をグラインドさせている。
まるで本物のストリップショーのようだ。
ヌチャヌチャと指を出し入れする音がハッキリと聞こえてくる。
「す、すごい・・・」
僕が声を漏らした顎の下で映見も喉を鳴らしていた。
いつの間にか顔を上げ、目尻に涙のあとがある大きな瞳を潤ませ見つめている。
僕達は一つの石になったみたいに固まっていた。
互いの心臓の鼓動が感じられる。
「うっ・・・」
映見が出しそうになった声を自分の手の平で止めて飲み込んだ。
ショッキングなシーンが始まろうとしていた。
繰り返す嗚咽に細い肩が震えている。
(しまった・・・)
僕は心の中で舌打ちをした。
せっかく、うまくいっていたのに。
もう少しだった筈だ。
(隣の男め、余計な事を言いやがって・・・)
僕はカーテン越しに恨みをこめて睨んだ。
「仕方がない・・・」
半ば諦めかけた僕は、ため息混じりに言った。
「帰ろう、映見・・・」
優しく耳元で囁きながらギュッと妻を抱いてあげた。
「これだけでも、
結構いい思い出になりそうだし・・・」
自分に言い聞かせるように言葉を続けた。
「ゴメンね・・・」
泣きはらした目を無理に開けて映見は言った。
「でも、イヤなの・・恥ずかしいの・・・」
そして僕の胸に顔を押しつけるように埋めた。
「僕だって・・ゴメンな、映見・・・」
二人、抱き合いながら互いの温もりを感じていた。
(これで、良かったのかもしれない・・・)
素直にそう思った。
僕達の会話を聞いていたのだろうか、隣も静かになっていた。
喧嘩した気まずい雰囲気を察したのかもしれない。
(シラケさせちゃったかなぁ・・・)
さっきの怒りも忘れて、僕は会った事もない隣人にすまない気持ちになった。
向こうのせいじゃない。
場違いな場所に来た僕達がいけないんだ。
まるでスワッピングのようにお互いの痴態に興奮するのが、この店の「売り」なんだから。
普通の同伴喫茶よりも一歩進んだコンセプトらしい。
「そういう種類の客」ばかりが集まる店なんだ。
僕も少しは期待していたんだけれど。
しかし、それも考えすぎだと直ぐに悟った。
暫くすると、再び曇った声が聞こえてきたからだった。
「ああっ・・ああああ・・・」
(そ、そうか・・・)
僕は思わず笑みを浮かべてしまった。
おそらくこんなケースは何度もあったに違いない。
あの二人にとっては、僕達が居さえすればいいんだ。
見られているのが快感なのだろう。
僕達が帰る前に派手なショーを展開するらしい。
僕もさっきほどは興奮せずにカーテン越しにみる事が出来そうな気がした。
シラケさせたお詫びに見るだけでも暫く付き合ってあげようかと思った。
少し位なら映見も許してくれるだろう。
だけど、そんな考えは甘い事だと思い知らされた。
二人が衣服を脱ぎ、全裸になった女の人のシルエットが丸見えになったからだ。
「うわっ・・・」
さすがに声を漏らしてしまった。
いくらカーテン越しとはいえ、バストは勿論、黒い花園までクッキリと見える。
女は背も高くスレンダーで、かなりのプロポーションだった。
バストも大きくFカップは優にあるだろう。
ひょっとしてGカップかもしれない。
いわゆる巨乳というやつだ。
映見だってDカップ以上あるけど迫力がまるで違う。
何か圧倒されそうだ。
女はまるで見てくれと言わんばかりにカーテンの前で仁王立ちになった。
興奮しているのか荒い息遣いが聞こえてくる。
僕は映見を抱いたまま呆然と見つめていた。
すると今度は男が女の背後に廻り、羽交い締めするように両手が伸びてきた。
「あっ・・・う・・ふ・・・」
切ない声が漏れる。
「はっ・・はぁっ・・・あっ・・・」
細かに変化する息遣いがカーテン越しに見える男の動きを鮮明にする。
「あぐぅっー・・・あっあっあっ・・・」
更にトーンが高くなったのは、指が股間の黒いシルエットに消えた瞬間だった。
「あうっ・・あっあっ・・・い、いい・・・」
かすれた声を出しながら腰をグラインドさせている。
まるで本物のストリップショーのようだ。
ヌチャヌチャと指を出し入れする音がハッキリと聞こえてくる。
「す、すごい・・・」
僕が声を漏らした顎の下で映見も喉を鳴らしていた。
いつの間にか顔を上げ、目尻に涙のあとがある大きな瞳を潤ませ見つめている。
僕達は一つの石になったみたいに固まっていた。
互いの心臓の鼓動が感じられる。
「うっ・・・」
映見が出しそうになった声を自分の手の平で止めて飲み込んだ。
ショッキングなシーンが始まろうとしていた。
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