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第五部 禁断の果実
第一章 礼子の告白
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【まもる16歳】
【2016年 9月12日】
息子に悪戯を目撃された日。
守の寝室で。
※※※※※※※※※※※※
「ママ・・・」
「・・・」
息子の呼びかけに顔を上げたけど、私は声を出すことが出来なかった。
涙でぐしょ濡れになった私をまもるちゃんは、どう思っただろうか。
「大好き・・・」
「えっ・・・?」
てっきり軽蔑されたと思ったのに。
まもるちゃんは私をギュッと抱きしめてくれた。
「ママ・・ママァ・・・」
耳元で囁く声に幼子の頃を思い出してしまう。
「まもるちゃんっ・・・」
私も息子の背中をギュッとした。
両腕が回りきらないほどの広い背中が成長したことを教えてくれる。
鼻をくすぐる匂いに男を意識させられた。
「世界一だよ・・・」
掠れた声が心地よく耳に響く。
「ママは僕にとって世界一の人なんだ・・・」
「まもる・・ちゃん・・・」
涙が溢れていた。
言葉が胸に沁み込んでいく。
「凄く、嬉しかった・・・」
「あぁ・・・」
心が。
救われる。
「僕のことを想って、ママは・・・」
「まもるちゃん・・・」
私は息子の名前を呼び続けていた。
それ以外、自分の気持ちを伝えられなかったから。
「僕も同じだよ・・・」
両手を肩に乗せ、私の顔を覗き込む。
「まもるちゃん・・・」
真剣な眼差しに心が吸い込まれていく気がした。
「僕もママのベッドで・・・」
守ちゃんの口元が綻んでいる。
「いけないこと・・していたんだ・・・」
悪戯を白状する時の癖だ。
「だから・・・」
素直な気持ちで聞いていた。
「泣かないで、ママ・・・」
息子が慰めてくれている言葉を。
「まもる・・ちゃん・・・」
でも、涙がとまらない。
「う、うぇ・・ん・・・」
再び守ちゃんの胸に顔を埋めてしまった。
「うっ・・うっ・・ひっく・・・」
嗚咽がもれていく。
「ママ・・・」
囁きを聞きながら私は泣き続けた。
(大好き・・・)
囁いてくれた言葉が頭の中で繰り返される。
(大好き・・・)
私もギュッとしてくれる温かさの中で心に呟いた。
改めて知った息子、守ちゃんへの想いを。
【2016年 9月12日】
息子に悪戯を目撃された日。
守の寝室で。
※※※※※※※※※※※※
「ママ・・・」
「・・・」
息子の呼びかけに顔を上げたけど、私は声を出すことが出来なかった。
涙でぐしょ濡れになった私をまもるちゃんは、どう思っただろうか。
「大好き・・・」
「えっ・・・?」
てっきり軽蔑されたと思ったのに。
まもるちゃんは私をギュッと抱きしめてくれた。
「ママ・・ママァ・・・」
耳元で囁く声に幼子の頃を思い出してしまう。
「まもるちゃんっ・・・」
私も息子の背中をギュッとした。
両腕が回りきらないほどの広い背中が成長したことを教えてくれる。
鼻をくすぐる匂いに男を意識させられた。
「世界一だよ・・・」
掠れた声が心地よく耳に響く。
「ママは僕にとって世界一の人なんだ・・・」
「まもる・・ちゃん・・・」
涙が溢れていた。
言葉が胸に沁み込んでいく。
「凄く、嬉しかった・・・」
「あぁ・・・」
心が。
救われる。
「僕のことを想って、ママは・・・」
「まもるちゃん・・・」
私は息子の名前を呼び続けていた。
それ以外、自分の気持ちを伝えられなかったから。
「僕も同じだよ・・・」
両手を肩に乗せ、私の顔を覗き込む。
「まもるちゃん・・・」
真剣な眼差しに心が吸い込まれていく気がした。
「僕もママのベッドで・・・」
守ちゃんの口元が綻んでいる。
「いけないこと・・していたんだ・・・」
悪戯を白状する時の癖だ。
「だから・・・」
素直な気持ちで聞いていた。
「泣かないで、ママ・・・」
息子が慰めてくれている言葉を。
「まもる・・ちゃん・・・」
でも、涙がとまらない。
「う、うぇ・・ん・・・」
再び守ちゃんの胸に顔を埋めてしまった。
「うっ・・うっ・・ひっく・・・」
嗚咽がもれていく。
「ママ・・・」
囁きを聞きながら私は泣き続けた。
(大好き・・・)
囁いてくれた言葉が頭の中で繰り返される。
(大好き・・・)
私もギュッとしてくれる温かさの中で心に呟いた。
改めて知った息子、守ちゃんへの想いを。
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