54 / 153
第五部 禁断の果実
第二章 初めてのキス(守と礼子)
しおりを挟む
「ん・・ふぅ・・・」
ママの息が熱い。
柔らかな唇の感触に僕は叫び出しそうだ。
薄っすらと目を開けると、ママの長い睫毛が揺れているのが見えた。
ママとキスしている。
幼い頃にしてくれた母親としてのものではない。
僕の想いに応えてくれる愛おしい口づけだ。
大好きな顔が目の前に見えることが幸福感を一層、強いものにしてくれる。
「うぅ・・・」
興奮が強すぎて、息苦しさに唇を放してしまった。
「ママ・・・」
僕は後悔しながらも愛おしい人を呼ぶ。
「まもるちゃん・・・」
僕を見つめる瞳が潤んで光を散乱させていた。
初めてのキス。
僕とママの。
勿論、僕はママ以外の人としたことはない。
触れあった唇はママだけだ。
幼い頃。
母としてのキスは何度もしてくれた。
でも、今は違う。
男と女を意識したキスなんだ。
「ママ・・・」
細い肩を抱き寄せ、ギュッとした。
「まもるちゃん・・・」
ママも両腕を背中に回している。
「大好きだ、ママ・・・」
「私も・・大好き・・・」
囁きが重なる。
窓からさしていたオレンジ色の光が弱まり、僕達のシルエットが薄闇に溶け込もうとしていた。
ママと抱き合う温もりを。
僕は心地良く噛み締めていたんだ。
ママの息が熱い。
柔らかな唇の感触に僕は叫び出しそうだ。
薄っすらと目を開けると、ママの長い睫毛が揺れているのが見えた。
ママとキスしている。
幼い頃にしてくれた母親としてのものではない。
僕の想いに応えてくれる愛おしい口づけだ。
大好きな顔が目の前に見えることが幸福感を一層、強いものにしてくれる。
「うぅ・・・」
興奮が強すぎて、息苦しさに唇を放してしまった。
「ママ・・・」
僕は後悔しながらも愛おしい人を呼ぶ。
「まもるちゃん・・・」
僕を見つめる瞳が潤んで光を散乱させていた。
初めてのキス。
僕とママの。
勿論、僕はママ以外の人としたことはない。
触れあった唇はママだけだ。
幼い頃。
母としてのキスは何度もしてくれた。
でも、今は違う。
男と女を意識したキスなんだ。
「ママ・・・」
細い肩を抱き寄せ、ギュッとした。
「まもるちゃん・・・」
ママも両腕を背中に回している。
「大好きだ、ママ・・・」
「私も・・大好き・・・」
囁きが重なる。
窓からさしていたオレンジ色の光が弱まり、僕達のシルエットが薄闇に溶け込もうとしていた。
ママと抱き合う温もりを。
僕は心地良く噛み締めていたんだ。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる