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第五部 禁断の果実
第三章 温もりが
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余りにも心地良くて。
私は息子の背中を抱きしめ続けていた。
幼子の頃から各段に広くなっている。
「大好き・・まもるちゃん・・・」
「僕も・・ママ・・大好きだよ・・・」
繰り返される愛の囁き。
どれくらい時間が過ぎたのだろうか。
私達は互いをギュッとしながら幸せを噛み締めている。
初めてのキス。
その味は想像していたよりも甘くなかったけど。
とても美味しいと感じた。
「ふふ・・・」
自然と口元が綻んでしまった。
私のファーストキスは。
息子、守ちゃんとだったことを思い出したから。
四歳の小さな彼が。
余りにも可愛くて。
唇にそっと。
口づけした。
よく考えてみると。
あれが私にとって初めてのキスだった。
奥手の私は男の人と付き合ったこともなくて、処女のまま守ちゃんの母親になった。
だから、私は息子以外の人とのキスの経験はない。
でも今日のキスは親子のスキンシップを超えていた。
そう。
大人の男として初めて味わうキスであったのだ。
「まもるちゃん・・・」
私から唇を近づけ、耳元で囁いてみる。
「ママ・・・」
切ない声がむず痒く返ってきた。
「キス・・して・・・」
望む声に守ちゃんの両腕がギュッとしてくれる。
「ママ・・・」
「まもるちゃん・・・」
同時に顔を上げた二人は互いを見つめ合った。
静かに瞼を閉じるとゆっくりと唇を近づけていく。
ここは息子、守ちゃんの寝室。
そのベッドの上で私達のシルエットが薄闇の中、重なり合いながら溶け込んでいくのでした。
私は息子の背中を抱きしめ続けていた。
幼子の頃から各段に広くなっている。
「大好き・・まもるちゃん・・・」
「僕も・・ママ・・大好きだよ・・・」
繰り返される愛の囁き。
どれくらい時間が過ぎたのだろうか。
私達は互いをギュッとしながら幸せを噛み締めている。
初めてのキス。
その味は想像していたよりも甘くなかったけど。
とても美味しいと感じた。
「ふふ・・・」
自然と口元が綻んでしまった。
私のファーストキスは。
息子、守ちゃんとだったことを思い出したから。
四歳の小さな彼が。
余りにも可愛くて。
唇にそっと。
口づけした。
よく考えてみると。
あれが私にとって初めてのキスだった。
奥手の私は男の人と付き合ったこともなくて、処女のまま守ちゃんの母親になった。
だから、私は息子以外の人とのキスの経験はない。
でも今日のキスは親子のスキンシップを超えていた。
そう。
大人の男として初めて味わうキスであったのだ。
「まもるちゃん・・・」
私から唇を近づけ、耳元で囁いてみる。
「ママ・・・」
切ない声がむず痒く返ってきた。
「キス・・して・・・」
望む声に守ちゃんの両腕がギュッとしてくれる。
「ママ・・・」
「まもるちゃん・・・」
同時に顔を上げた二人は互いを見つめ合った。
静かに瞼を閉じるとゆっくりと唇を近づけていく。
ここは息子、守ちゃんの寝室。
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