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5話 特訓
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びゅん、とウッドソードが空を切った。目線の先には、もはや見慣れた第1層の鬱蒼と生い茂った木々。
「今の、もっと腰を落として」
「はい!」
もう1回剣を振るが、思うように体が動いてくれない。さっきからこんなことの繰り返しだ。
見兼ねたっぽいフユキさんはうーんと唸り、休憩しようかと言ってくれた。
頷き、その辺の切り株に腰を下ろす。息を整えて深呼吸をすると、草と木の匂いが鼻腔をくすぐった。
「はぁ~............」
「お疲れ。いい感じだよ、あとは体重移動と姿勢だな」
ずっと練習に付き合ってくれているのに汗ひとつかかず、息を乱す様子もない黒ずくめの青年を見やる。こんなに体力の差があるなら、やっぱりレベルにも相当な差があるに違いない。はい、と気の抜けた声が出てしまった。
私はフユキさんの隣に座っているロゼさんに視線を移した。
「......ロゼさんは疲れてないんですか?」
「あはは、まぁ結構前からフユキと一緒に稽古してるからね」
「そうなんですね......」
爽やかな笑顔でさらりとそう言ったロゼさんは笑顔が眩しい。この人の真顔ってちょっと想像できないなあ。ロゼさんはいつも笑顔を絶やさない人だった。
***
休憩を終え、練習を始めてはや3時間。
真上で輝いて穏やかな木漏れ日をちらつかせていた太陽は、西に沈みかけていた。斜陽が木の葉を金色に照らす。
今までは気づかなかったけど、第1層はすごく景色が綺麗なところだ。ダンジョン以外でこんな景色はなかなか見られない。
私たちは赤い光に目を細めながら第1層の出口に向かっていた。
「よーし、練習終わったしなんか食べに行こうぜ」
「なんかって、またあの変なお店かい?あのお店の雰囲気ちょっと独特だからなぁ......」
「独特?」
「うん、独特。店主さんが特にね」
「まぁ大丈夫だろ。俺たちも一緒だしなあ?」
苦笑するロゼさんに、どこか楽しげにそう言うフユキさん。会話を聞いているに、この2人は随分長い付き合いみたいだ。
夏の夜の匂いのする風が、ふわりと2人の間をとおりすぎた
「えっと、店主さんが独特っていうのは......?」
「そうだな~、無愛想っていうか......怖いというか.........」
「こ、怖い人なんですか?」
「大丈夫大丈夫!無愛想なだけだよ、ね、フユキ」
「おう、味は確かだよな。とりあえずそこでいいか?」
「はい!」
細長い影を揺らし、私たち3人はフユキさんとロゼさん行きつけのお店に行くことにした。
「今の、もっと腰を落として」
「はい!」
もう1回剣を振るが、思うように体が動いてくれない。さっきからこんなことの繰り返しだ。
見兼ねたっぽいフユキさんはうーんと唸り、休憩しようかと言ってくれた。
頷き、その辺の切り株に腰を下ろす。息を整えて深呼吸をすると、草と木の匂いが鼻腔をくすぐった。
「はぁ~............」
「お疲れ。いい感じだよ、あとは体重移動と姿勢だな」
ずっと練習に付き合ってくれているのに汗ひとつかかず、息を乱す様子もない黒ずくめの青年を見やる。こんなに体力の差があるなら、やっぱりレベルにも相当な差があるに違いない。はい、と気の抜けた声が出てしまった。
私はフユキさんの隣に座っているロゼさんに視線を移した。
「......ロゼさんは疲れてないんですか?」
「あはは、まぁ結構前からフユキと一緒に稽古してるからね」
「そうなんですね......」
爽やかな笑顔でさらりとそう言ったロゼさんは笑顔が眩しい。この人の真顔ってちょっと想像できないなあ。ロゼさんはいつも笑顔を絶やさない人だった。
***
休憩を終え、練習を始めてはや3時間。
真上で輝いて穏やかな木漏れ日をちらつかせていた太陽は、西に沈みかけていた。斜陽が木の葉を金色に照らす。
今までは気づかなかったけど、第1層はすごく景色が綺麗なところだ。ダンジョン以外でこんな景色はなかなか見られない。
私たちは赤い光に目を細めながら第1層の出口に向かっていた。
「よーし、練習終わったしなんか食べに行こうぜ」
「なんかって、またあの変なお店かい?あのお店の雰囲気ちょっと独特だからなぁ......」
「独特?」
「うん、独特。店主さんが特にね」
「まぁ大丈夫だろ。俺たちも一緒だしなあ?」
苦笑するロゼさんに、どこか楽しげにそう言うフユキさん。会話を聞いているに、この2人は随分長い付き合いみたいだ。
夏の夜の匂いのする風が、ふわりと2人の間をとおりすぎた
「えっと、店主さんが独特っていうのは......?」
「そうだな~、無愛想っていうか......怖いというか.........」
「こ、怖い人なんですか?」
「大丈夫大丈夫!無愛想なだけだよ、ね、フユキ」
「おう、味は確かだよな。とりあえずそこでいいか?」
「はい!」
細長い影を揺らし、私たち3人はフユキさんとロゼさん行きつけのお店に行くことにした。
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