歩美ちゃんは勝ちたい

秋谷イル

文字の大きさ
46 / 106
高校生編

娘vs人間関係

しおりを挟む
 四月、私は高校生になった。制服もセーラー服からブレザーに変わり新鮮な感覚。まだ少し冷たい朝の風がスカートの裾と髪の毛を軽くそよがせる。
 そんな私を見たさおちゃんは並んで歩きつつ訊ねてきた。
「髪、伸ばすの?」
「ちょっとだけね」
 頷き返す。子供の頃からずっと同じ髪型だったんだけど、高校入学を機に少し伸ばしてみることにした。
「うちのママもさ、高校に入った時イメチェンしたらしいんだよ」
「あ~、たしか“ガングロ”とか言ったっけ」
「そうそう、髪も染めちゃってさ。じいちゃん達がすごく心配したって」
「じゃあ駄目じゃん」
「あはは、だから私はちょっぴり変えるだけだよ。髪を切りに行くたびに吉竹おじさんもうるさかったし」
「ふうん……」
 私の回答に、けれど不満顔のさおちゃん。微妙に納得できないらしい。
「それって木村とは関係無いよね?」

 ぎくっと硬直してしまう。
 我ながら隠しごとが下手だな。

「あゆゆ……」
「そ、そりゃ全く気にしてないかって言われたら、そんなわけないし……」
「まあ、そうなんだけど」
「いや、ほんとキッカケ程度のもんだよ。結局、付き合ってはいないんだし」



 ──先月のことである。卒業式の日、私は幼馴染の木村 無限に告白された。覚えてるかな? あのツンツン頭で目つきの悪い、サッカーと柔道を掛け持ちしてるスポーツ少年のあいつ。
 その木村に卒業式の後で校舎裏まで呼び出されたかと思うと、もじもじしているばかりの姿を数分間眺めた後で勢い込んで言われた。

『お、オレと付き合ってくれ歩美!』

 いやもう、びっくりしたのなんの。あいつ小一の頃から私のことが好きだったんだって。まったくわからなかった。
 こっちはというと、あんまり驚きすぎてしばらく目と口を開いたまま硬直。やっとこさ返した言葉はこれ。

『えっと、なんかやるの? 卒業記念のお祝い? 私、なんにも聞いてないけど』
『ちがあう!!』

 木村は怒鳴った後、髪をかきむしって地団駄。

『お前はほんと! ほんとにもう! 恋愛漫画の鈍感主人公かよ!?』
『木村、そういうの読むの?』
『あ、うん、姉ちゃんが色々持ってるから借りてってちがあう! 話を逸らすな!』
『ご、ごめん……』

 そんなにぽんぽん怒らなくても。理不尽だ。いきなりわけわかんないこと言われて混乱してるのはこっちなのに。

『オレはお前が好きなの! LikeじゃなくてLove! わかるか!?』
『そのくらいの英語わかるに決まってるだろ! 馬鹿にすんな!』
『そうじゃなくて!』
『ん? Love?』
『そう!』

 小首を傾げた私を見て、嬉しそうに指差す木村。こら、人を指差すな。

『つまり恋愛がしたいんだ!』
『木村が?』
『オレが!』
『誰と?』
『You!』
『ゆう……B組の縒白よりしろ ゆうちゃん?』
『なんでそこは英語だって理解できねえんだよ!? お前だよお前っ! 大塚 歩美が好きだって言ってんの!』

 ここで、ようやく私も理解し始める。

『好き? えっと、友達として……じゃないんだっけ』

 さっきLikeじゃなくLoveって言ってたもんね。えーと、Loveってのはつまり愛情のことで……。

『──は?』
『……アイ! ラブ! ユー!』
『はあああああああああああああああああああああああああああああああっ!?』

 流石の私も、あの時ばかりは顔が真っ赤になってしまったよ。



 というわけで十年近い付き合いの幼馴染に告白されてしまった私だったが、返事はどうしたのかというと──
「改めて聞くけどさ、なんでフッたの?」
「いや、だって……」
 木村は友達だと思ってるけど、あくまで友達であって恋愛対象じゃない。
 ……という、これまでにも何度か答えたはずの回答を返すと、さおちゃんはまた疑惑の眼差しを向けてくる。
「ほんとかなあ……?」
「なんでさ」
 別に嘘なんかついてない。
「いや、木村と付き合ってほしいわけじゃないんだよ? でも、なんていうかあゆゆってもっとこう……」
「何?」
「ん~、やっぱいいや」
 何かを言いかけたさおちゃんは、けれどあっさり引き下がった。
「なんだよ、気になる言い回し」
「まだ高校生活二日目よ。今ここであたしが色々言うより、これからの体験の中で自力で気が付いた方がいいと思ったの」
「何に……?」
「なんにって」
 遠い目のさおちゃんは、しばし溜めを作ってから答える。
「あんたの欠点によ。しつこいようだけど木村に同情してるわけじゃないからね? ただ、あいつをフッた理由をきちんと自覚してないようじゃいけないと思うわけ」
「う~ん、私、自覚できてない?」
「うん」
「そっか……」
 だったら反省しなくちゃいけないな。気が付かないうちにどっかで嘘ついてたってことだろうし。教師になるには、それじゃいけないよね。
 一方、さおちゃんは私のうなじに手を伸ばしてきた。前より数センチ伸びた髪をいじりつつニシシと笑う。
「ま、これからはそういう経験に事欠かないって」
「そうなの?」
「そう。中学生のうちは、まだ大半の男子に遠慮があった。けど、これからはあいつらもがつがつ来るはず。盾も無くなったことだし忙しくなるでしょうね」
「盾?」
「どこかの誰かが馬鹿なことをやめたの」
 さっぱりわからない。さおちゃんはやっぱり私より大人だな。



 しばらくして、さおちゃんの言ってたことを部分的に理解し始めた。

「大塚さん! 付き合ってください!」
「中学の時から好きでした!」
「一年の大塚さんって君だよね? 僕、三年の杉野っていうんだけど」
「大塚さん、特別にわたくしの妹になることを許可してあげるわ!」
「お断りします!」

 はぁ、はぁ……な、なんで? まだ入学して一ヶ月なのにいきなりモテるようになってしまった。
「あゆゆは元々モテモテでしょ」
 さおちゃんは完全に私の窮状を楽しんでる。ちなみに本人も大人気なのだが、告白されてもことごとく断っているようだ。来る者拒まずだった中学時代から心境の変化があったらしい。
「私が?」
 いやいや、たしかに木村や後輩の二人からは告白されたけど、あの三人が特殊なだけでしょ? 中学に上がったあたりから男子達にはむしろウザがられていた。
 ところが、私の親友は実にわかりやすく私がモテる根拠を説明してくれた。
「時雨さんって美人よね?」
「うん」
「雫さんも美しすぎる女社長って有名じゃない?」
「そうだね」
「で、アンタはあの二人に良く似てるの」
「……」

 ああっ!?

「わかった? そういうこと」
「私、美人なのか!!」



「今まで自覚が無かったとはな……」
 夕飯の席。家族にも相談してみたら父さんに呆れられた。
「俺も何度となく褒めているだろう。冗談だと思っていたのか?」
「いや、父さんは子供なら誰にでも可愛いって言いそうだし」
「……たしかに」
 自覚あったんだ。
「雨道さんに似たんだから、そりゃ美人よ」
「って言ってもさ~」
 ママの一言にも反論。
「パパは男じゃん。父親似だから、自分は男っぽいんって意識があったんだよ」
 多分ね。きんぴらごぼうを口に入れ、もぐもぐしながら自分の考察に納得した。そんな理由でもなきゃ、まるで私が馬鹿みたいじゃん。
「ねーね、やわらも、やわらも」
「ん? 柔もきんぴら食べたいの?」
 隣に座る二歳の妹にせがまれ、反射的に箸でつまんだそれを差し出す。でも、幼児にはまだ固いと気付いて引っ込めた。
「いじわる! たえたい!」
「あ、ごめん。でも意地悪じゃないんだよ、柔には固いから……」
 どうしたもんかと困っていると、ママが小鉢に少しだけ小皿に取り分け立ち上がる。
「柔、ちょっと待ってなさい。食べやすいように細かく刻んであげるから」
「あいっ」
 ママの提案には素直に従う妹。この、お姉ちゃんだってお前が大好きなんだぞ。悔しいからぎゅーっとだっこしてやった。
「きゃっきゃ」
 喜んでる。いいよ、その方がお姉ちゃんも嬉しいもんね。
「でも、そうか。固いものでも小さくしたら食べられたりするのか」
「うむ、俺も友美がいた時によく使った手だ」
「へえ」
「しかし、正道には必要無いな」
「うん……」
 やはり二歳の弟は、そのままのきんぴらごぼうをフォークで口に運んではゴリゴリ音を立てて咀嚼している。固さを全く苦にしてない。ごはんも味噌汁も大人並の量をぺろりと平らげる。背丈もこの一年で双子の妹よりだいぶ高くなった。
「とても二歳児とは思えない……」
「こやつは俺に似たな」
 父さんもこういう子だったんだろうな。すごくイメージしやすい。



「歩美ちゃん、沙織ちゃん、それじゃまたね~」
「うん、またねー」
 中学までの友達で同じ高校に入ったのはさおちゃんだけ。でも一ヶ月も経ったら流石に新しい友達が増えてきた。ほとんど地元の子だから電車で一時間かけて通って来る私達と校外で会う機会は少ないんだけどね。ZINEではグループを作って話してるよ。オンラインで勉強会もしてる。
 反面、昔からの友達との交流は減っちゃった。寂しいけどしかたがない。私は一人しかいないんだ。皆もそう。交友関係を広げていけば一人一人に割ける時間は短くなる。今の人間関係を優先すると疎遠になってしまう友達もいる。
 もちろん大切な友達とは繋がったままでいたい。でも、誰が大切かそうでないかなんて考えるのは、なんとなく嫌だな。

『今年も届いたか』

 昨夜見た父さんの笑顔を思い出す。会社員だった頃の同僚から野菜が届いた。その人は、父さんにとっては“よく突っかかってくる相手”でしかなかったらしい。正直苦手だったそうな。
 でも、相手にとっての父さんは“愚痴一つ言わず、気難しい自分に付き合ってくれる友達”だったと、お互いに会社を辞めて会うことも無くなってから知った。
 父さんを見てると思う。人と人との繋がりは、そう簡単に切れることはないのかもって。父さんは会社勤めだった頃、仕事が忙しすぎて滅多にこの町に帰って来られなかった。
 でも裏の家の吉竹おじさんや木村の師匠の当間さんとは今でも親友だし、十五年ぶりに再会したママとも結婚できた。

 電車を降り、駅から出て、日が暮れ始めた空を見上げながら呟く。

「……私は、心配しすぎなのかもしれないね」
「そうだね~」
 私の考えなんてお見通しとばかりに、唐突な一言にまで即答するさおちゃん。ちょっと悔しい。
 すると進行方向から見慣れた、けど久しぶりに見る顔が走って来た。

「あっ」
「あっ」
「……ちっ」

 互いに声を上げ、五mくらいの距離で立ち止まってしまう。さおちゃんも合わせて足を止めた。フンと鼻を鳴らしてから挨拶する。
「久しぶりじゃない」
「お、おう」
 頷くツンツン頭。つまり木村。着ているジャージの胸と背中に“神住工業高校”と刺繍されている。あいつは地元の男子校に入学したんだ。
 木村とも別に縁を切ったわけじゃない。ただ、流石に気まずくて卒業式以来一言も交わしていない。
 今回もまた、しばらく二人で目をさまよわせ、やがてどちらからともなく「じゃあ」と言って別れようとする。
 何が「じゃあ」なんだよなどと思っていると、さおちゃんが声を張り上げる。
「あゆゆさあ、最近モテモテだよね!」
「へっ?」
「高校に入ってからまだ一ヶ月だよ! なのに何人に告白されたんだっけ?」
「え、えっと、八人」
「すごーい! 週に二人の計算じゃん!」
「さおちゃん!?」
 ここ他にも人がいるんだよ、なんでそんなこと言うのさ!? ほら、みんなこっち見てるじゃん!
 慌てて口を塞ごうとすると、逆に伸びてきた両手で顔を挟まれ強引に振り向かされる。
 木村が、その視線の先でやっぱりこちらに振り返っていた。夕日を背負っていて表情はよく見えない。
 でも──

「……やっぱり無理だ」
 そう呟いた声からは、強い決意が感じ取れた。

「歩美!」
「は、はい!?」
「オレ、高校では柔道一本で行くって決めた!」
「え? そうなの?」
 知らなかった。一ヶ月間なんにも話さなかったからなあ。
「オレ、お前の親父さんみたいな強い人になるよ」
「うん?」

 父さんみたいに? なんで?
 きょとんとした私に、さらに告げる。

「オレ、諦めないからな! もっと自分を磨いて自信がついたら、また告白する!」
「へえ……えっ!?」
「おい、ボケるなよ? お前にだぞ、お前に!」
「わ、わかってるよ!」
 大丈夫。今回はちゃんと文脈から読み取れた。
 私が頷いたことを確かめると、木村は手を振って走り出した。
「じゃあまたな! 次こそは振り向かせてやるぜ!」
「ま、また……」
 困惑したまま見送る私。さおちゃんはため息一つ。
「次こそはって、次回は何年後に現れる気だよ? どうせあゆゆの誕生日なんかにはまた顔を出すくせに」
「はは……」
 ああそうか、昔から誕生日になると祝いに来てくれたのも友達だからじゃなくて、私のことが好きだからだったのか。

 いまさらに 恋の軌跡を 知りました

「どうするの?」
「どうしようか……」
 木村は良いやつだと思ってる。でも、やっぱり恋愛感情は湧いてこない。
 それとも、これも私がまだ気が付いてないだけ?
「あゆゆってさ、好きな人いないでしょ」
「……うん」
 言われてみるとたしかに、今まで一度も恋なんてしたことがない。それに近い感情なら昔、父さんに感じたことはあった。もっと年齢の近い人だと通さんにも憧れを抱いたっけ。かっこいいなって。
 でも、やっぱりどちらも恋じゃないと思う。女子なのに……おかしいのかな私……。
「考えてみると、恋なんてできる気がしないな。わからなすぎるよ」
「恋はするもんじゃなく、落ちるもんだって誰かが言ってた」
「落ちるの?」
「落ちるのよ、落とし穴みたいに」
 じっと見つめて来るさおちゃん。声には妙な実感がこもっている。
「ま、その時が来たらわかるって」
「ふうん」
「それで、木村への返事はどうするの?」
「え? 返事?」
「さっき告白されたじゃない」
「いつ?」
「……」
「……」
「あっ!!」
 そうか、さっきのって実質また告白されたようなものか!
 目を泳がせながら考え、やがて結論を出す。
 いや、先延ばしにする。
「あ、あいつまた告白するって言ってたし、それまで保留って……駄目?」
「うわ、ひど」
「うっ」
 やっぱり駄目か。真剣な気持ちで告白してくれたんだしね。私も、もっと真面目に考えないとな。
 いや、前回もちゃんと考えたんだよ? ただ、あの時はいまいち事態を把握しきれていなかっただけで……。
 肩を竦めるさおちゃん。
「冗談よ。アイツにとっちゃ猶予をもらえた方が嬉しいでしょ。たっぷりと時間をかけて悩んでやんなさい」
「はい……」

 そんなわけで大塚 歩美、十六歳。高校に入学したばかりですが、また新たな難題を抱える羽目になりました。
 ああもう、どうしたらいいんだ!?

「うるせーボケ、色ボケ! アタシに相談すんな! こっちだって自分のことでいっぱいいっぱいなんじゃ! オメーの面倒まで見られるかっ!」
「小梅ちゃんひどい!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

処理中です...