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近衛騎士団の訓練場
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サラのハンドクリームが使用人たちにプレゼントされてからさらに2週間が経ち、サラが離宮にきて約一ヶ月となった。
サラは団長たちに月に一度、団員たちの稽古を頼まれていたため近衛騎士の訓練場に行こうとしていた。近衛騎士は王族を守るため、数ある騎士団から優秀な者が集められたエリート集団だ。そのため人数が一番少なく30人。いわゆる、少数精鋭だ。そして稀に他の騎士団から選ばれた1人の将来有望の騎士が近衛の訓練に参加する。今回サラはそれに見せかけるため第3騎士団の制服に着替え、茶髪に緑の瞳の20歳くらいに見える青年に変装し、訓練場に向かって行った。
近衛騎士の訓練場は王宮の敷地内にあるが訓練内容や信号などを知られないため、魔法師団長が作った外から見えない結界の中にある。そのためどこにあるかは国王と宰相、各団長、副団長しか知らない。しかしそんなことはサラに関係ない。自分より弱い魔法師団長が作った結界など隠されていても簡単に見つけられる。
訓練場に着くと今日は非番らしい副団長が迎え入れてくれた。ちなみに副団長はサラのことを団長によって事前に知らされている。
「ご機嫌麗しく、おうh「まだ私が王妃ということは伏せておいて。誰かが手加減するかもしれないじゃない。」
サラは副団長の口を手で押さえて言葉を遮る。副団長はサラの突然の行動にびっくりしていたが、すぐに納得してくれたようだ。
「左様でございますね。では、なんとお呼びすればよろしいですか?」
「そうね……。セインはどう?」
サラは迷ったすえに自分が一から育て上げたサラの影の名前を出した。
「いい名前ですね。ではセイン様、こちらです。」
副団長案内のもと、サラは訓練場に入った。
カンカンと訓練用の木刀がぶつかり合う音、ハッ、ハアッと団員たちの声が響いている。
サラのことを紹介するため副団長はパンッと手を叩いて、団員たちの動きをやめさせる。皆動きを止め、一斉に副団長へ視線を集める。
「おはよう。今日は皆に稽古をつけてくれる講師の方がいるんだ。失礼のないように。」
セイン様、挨拶を。と促されサラは声を出す。
「はじめまして。皆様の稽古をつけるよう団長から仰せつかった、セインと申します。どうぞよろしく。」
パチパチパチと拍手が送られる。すると1人の団員が挙手をして発言の許可をこう。サラはそれを許可した。
「お初にお目にかかります、近衛騎士第6位長ネイサンと申します。質問をしてもよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。」
「失礼ながらセイン様はお強いのでしょうか?第3騎士団の制服を着ているようにお見受けしますが。」
「ネイサン!」
ネイサンの主張はもっともだ。それを副団長が咎めるように名前を呼ぶが、サラはそれを手で制する。
「ネイサン様だけでなく他の団員の方もそう思っているでしょう。正直に言いますと、私は第3騎士団所属のものではございません。この制服は王宮のものに怪しまれないよう団長に用意してもらったものです。ですが、私が皆様の稽古をつけるのにふさわしいか分かりません。ですのでネイサン様、私と試合を致しましょう。」
「セ、セイン様、それは…「よろしくお願いします」
副団長がやめさせようとするがそれを遮りネイサンが承諾する。自分より体格の良くないものが強いはずがないと思っているのだ。ボッコボッコにしてやろうとネイサンは思っている。
「こちらこそ。あなたが勝ったら私はここを去りましょう。ですが、私が勝ったら私を認めてくださいますね?」
「もちろんでございます。」
サラの問いかけにネイサンは自信満々に応える。
はぁーと副団長は溜息をつく。団長から話を聞く限りネイサンの負けは確実だ。ネイサンがサラの反感をかってしまい殺されないか心配でたまらない。だがネイサンに認めさせるには勝負が必要だと判断する。
「わかった。勝負を認めよう。審判は副団長である俺だ。剣は木刀、相手が完全に負けるところでの寸止めとする。では位置につけ!」
2人は5メートルほど離れた位置に着く。
「礼っ!」
副団長の声に2人は向かい合って礼をする。団員たちが見守る中、木刀を構え開始の合図を待つ。
「それでは始めっ!」
試合開始の合図が出された。
サラは団長たちに月に一度、団員たちの稽古を頼まれていたため近衛騎士の訓練場に行こうとしていた。近衛騎士は王族を守るため、数ある騎士団から優秀な者が集められたエリート集団だ。そのため人数が一番少なく30人。いわゆる、少数精鋭だ。そして稀に他の騎士団から選ばれた1人の将来有望の騎士が近衛の訓練に参加する。今回サラはそれに見せかけるため第3騎士団の制服に着替え、茶髪に緑の瞳の20歳くらいに見える青年に変装し、訓練場に向かって行った。
近衛騎士の訓練場は王宮の敷地内にあるが訓練内容や信号などを知られないため、魔法師団長が作った外から見えない結界の中にある。そのためどこにあるかは国王と宰相、各団長、副団長しか知らない。しかしそんなことはサラに関係ない。自分より弱い魔法師団長が作った結界など隠されていても簡単に見つけられる。
訓練場に着くと今日は非番らしい副団長が迎え入れてくれた。ちなみに副団長はサラのことを団長によって事前に知らされている。
「ご機嫌麗しく、おうh「まだ私が王妃ということは伏せておいて。誰かが手加減するかもしれないじゃない。」
サラは副団長の口を手で押さえて言葉を遮る。副団長はサラの突然の行動にびっくりしていたが、すぐに納得してくれたようだ。
「左様でございますね。では、なんとお呼びすればよろしいですか?」
「そうね……。セインはどう?」
サラは迷ったすえに自分が一から育て上げたサラの影の名前を出した。
「いい名前ですね。ではセイン様、こちらです。」
副団長案内のもと、サラは訓練場に入った。
カンカンと訓練用の木刀がぶつかり合う音、ハッ、ハアッと団員たちの声が響いている。
サラのことを紹介するため副団長はパンッと手を叩いて、団員たちの動きをやめさせる。皆動きを止め、一斉に副団長へ視線を集める。
「おはよう。今日は皆に稽古をつけてくれる講師の方がいるんだ。失礼のないように。」
セイン様、挨拶を。と促されサラは声を出す。
「はじめまして。皆様の稽古をつけるよう団長から仰せつかった、セインと申します。どうぞよろしく。」
パチパチパチと拍手が送られる。すると1人の団員が挙手をして発言の許可をこう。サラはそれを許可した。
「お初にお目にかかります、近衛騎士第6位長ネイサンと申します。質問をしてもよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。」
「失礼ながらセイン様はお強いのでしょうか?第3騎士団の制服を着ているようにお見受けしますが。」
「ネイサン!」
ネイサンの主張はもっともだ。それを副団長が咎めるように名前を呼ぶが、サラはそれを手で制する。
「ネイサン様だけでなく他の団員の方もそう思っているでしょう。正直に言いますと、私は第3騎士団所属のものではございません。この制服は王宮のものに怪しまれないよう団長に用意してもらったものです。ですが、私が皆様の稽古をつけるのにふさわしいか分かりません。ですのでネイサン様、私と試合を致しましょう。」
「セ、セイン様、それは…「よろしくお願いします」
副団長がやめさせようとするがそれを遮りネイサンが承諾する。自分より体格の良くないものが強いはずがないと思っているのだ。ボッコボッコにしてやろうとネイサンは思っている。
「こちらこそ。あなたが勝ったら私はここを去りましょう。ですが、私が勝ったら私を認めてくださいますね?」
「もちろんでございます。」
サラの問いかけにネイサンは自信満々に応える。
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「わかった。勝負を認めよう。審判は副団長である俺だ。剣は木刀、相手が完全に負けるところでの寸止めとする。では位置につけ!」
2人は5メートルほど離れた位置に着く。
「礼っ!」
副団長の声に2人は向かい合って礼をする。団員たちが見守る中、木刀を構え開始の合図を待つ。
「それでは始めっ!」
試合開始の合図が出された。
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