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*114:相手があなたというだけで……*
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*ここからしばらくは肌色展開続きます*
*ご覧になる際は、周囲からの視線にご注意ください*
*そういった描写が苦手な方は、自己防衛をお願いします*
「いや、あの、反省はしましたから……ヒッ!」
目の前で俺を見下ろしてくるブレイン殿下は、さっきから口もとに笑みをはりつけたままなのに、その実、ちっとも目はわらっていなかった。
危機感が足りていないのをわからせると言って、ベッドの上へと押し倒され、こうしてのしかかるようにマウントをとられた状態になったのは、ほんの少し前のことだった。
そこから今は、ボタンをはずしたシャツの合わせ目から手が差し込まれ、まさぐられている。
「反省だけなら、だれでもできるからね。きちんとキミ自身で危機感を持ってもらわないと、私が心配なんだ」
そう言いながらも、器用にもう片方の手は制服のベルトをはずし、シャツのすそを引っ張り出していた。
それにしたって、早業すぎないか?
たぶん俺にも、本気で抵抗する気なんてないからというのもあるとはいえ、あまりにもあたりまえのように制服を脱がされている気がする。
それはもちろん、ほかでもない相手がブレイン殿下だからなんだと思うけど。
だって、いくらなんでもこれがほかの人相手なら全力で抵抗するだろうし、なにより好きな人から求められたら、応じたくなるのがふつうだろ?
「ンッ……!」
脇腹のあたりをなであげていく手に、ピクリと腰がハネた。
元から脇腹は弱いとは思うけど、それ以上にくすぐったいのとはちがう、なにかゾクゾクしたものが背中をかけあがっていく。
「だ、ダメですって!まだ夕食前なのに……っ!」
どうやさしく見積もっても、これから抱かれる気配しかしないその行為に、形ばかりの抵抗を見せた。
ゲームの世界観のおかげか、汗くさいなんてことはないにせよ、今日は査問会があったせいで、緊張のあまりに変な汗をかいていたから、少し肌がベタついているような気がするし。
せめてシャワーくらい、浴びさせてほしかった。
「大丈夫、そんなことくらいなら、私は気にしないよ?」
なのに相手にとって、それはどこ吹く風、といった様子でしかなくて。
「俺は気にしますっ!」
懸命に抵抗する俺に、笑顔のままのブレイン殿下はからだをまさぐる手を止めると、こちらの手首をつかみ、そのままベッドの上へと押しつけてくる。
痛くはないけれど、簡単にはふりほどけない。
そんな絶妙な力加減に加えて、至近距離からのまぶしいほどの美形が迫ってくるとか、どんどん抵抗する意思は弱まってくるしかないだろ!
「っ!」
カプリ、と首すじを甘噛みされる。
本来なら人にとっての首なんて、急所もいいところだ。
今だって歯を立てられたところのすぐ下には、トクトクと脈打つ血管が走っている。
「ん……っ!」
そんなところを噛まれるとか、怖くなってもおかしくないのに、怖いどころか、困ったことに俺は少し興奮していた。
からだの芯は熱を帯び、さっきから心臓はバクバク言ったままで、全然落ちついてくれそうもない。
まるでそうされることを、俺自身がよろこんでいるみたいだ。
───あぁ、クソ、負け確定の戦いじゃん!
「やっ、あ……っ!」
身を強ばらせる俺をなだめるように、甘噛みされたところに今度は舌が這わされた。
チロチロと、表面をすぼめられた舌がねぶっていく。
そのたびに、そこからジンジンと甘いしびれが全身に広がっていくようだった。
ほかの人にされたら、絶対に気持ち悪い以外のなにものでもない行為が、相手がブレイン殿下だというだけで、俺の理性を狂わせる。
どうしよう、たったこれだけなのに、あたまはクラクラとして、視界はじわりとにじんできた。
元から有ってないようなものだったとはいえ、抵抗の意思なんてきれいさっぱりなくなっていく。
強ばっていたハズのからだは弛緩して、よけいな力が抜けていく一方だ。
こんなふうになるなんて、自分が自分でなくなってしまうみたいで、すこし怖い。
その気持ちはすがるような視線となって、見上げる相手にからみつく。
「……そういう姿は、私以外に決して見せちゃいけないからね?」
「なに、が……?」
だけど気のせいだろうか、その声は、いつも以上に不機嫌そうな色をまとっていた。
「まぁいいさ、キミにはこれから時間をかけて、たっぷりとからだにおぼえさせていけばいいだけの話だから」
かすかに浮かべられた笑みは、いつものやさしいほほえみとはちがう、イジワルそうなそれだった。
うん!?
なんか、めちゃくちゃ不穏なんですけどもー?!
なんか今の一瞬で、俺ヤラカシたっけ??
「大丈夫、賢いキミなら、すぐにおぼえられるからね?」
つかまれた両手首は解放され、代わりに鼻のあたまに小さくキスを落とされる。
例によってお腐れさまなスタッフのよけいな気づかいにより、この世界にあたりまえのように存在する『下準備用の魔法』がとなえられた。
言うなれば直腸をきれいにするその魔法は、あきらかにこういう目的のために作られたようなものだった。
「ちょっと冷たかったら、ごめんね?」
早くも抱かれる気配に反応して固くなりはじめる前と、ヒクつきはじめるそこに、あらかじめ人肌くらいにあたためられていたローションが垂らされる。
なまあたたかいからこそ、肌になじんで垂れていく感触が、いつもよりもソフトタッチに感じられる。
ヤバい、ぬるぬるしてんの、くすぐったいのにすげー気持ちいい。
こういうとき、男は下半身でかんがえる生きものなんだなってことを実感する。
ブレイン殿下だとにされることは、なんでも気持ちよくなってしまって、そうしているうちにもどんどん知能指数がダダ下がりになっていく気がした。
*ご覧になる際は、周囲からの視線にご注意ください*
*そういった描写が苦手な方は、自己防衛をお願いします*
「いや、あの、反省はしましたから……ヒッ!」
目の前で俺を見下ろしてくるブレイン殿下は、さっきから口もとに笑みをはりつけたままなのに、その実、ちっとも目はわらっていなかった。
危機感が足りていないのをわからせると言って、ベッドの上へと押し倒され、こうしてのしかかるようにマウントをとられた状態になったのは、ほんの少し前のことだった。
そこから今は、ボタンをはずしたシャツの合わせ目から手が差し込まれ、まさぐられている。
「反省だけなら、だれでもできるからね。きちんとキミ自身で危機感を持ってもらわないと、私が心配なんだ」
そう言いながらも、器用にもう片方の手は制服のベルトをはずし、シャツのすそを引っ張り出していた。
それにしたって、早業すぎないか?
たぶん俺にも、本気で抵抗する気なんてないからというのもあるとはいえ、あまりにもあたりまえのように制服を脱がされている気がする。
それはもちろん、ほかでもない相手がブレイン殿下だからなんだと思うけど。
だって、いくらなんでもこれがほかの人相手なら全力で抵抗するだろうし、なにより好きな人から求められたら、応じたくなるのがふつうだろ?
「ンッ……!」
脇腹のあたりをなであげていく手に、ピクリと腰がハネた。
元から脇腹は弱いとは思うけど、それ以上にくすぐったいのとはちがう、なにかゾクゾクしたものが背中をかけあがっていく。
「だ、ダメですって!まだ夕食前なのに……っ!」
どうやさしく見積もっても、これから抱かれる気配しかしないその行為に、形ばかりの抵抗を見せた。
ゲームの世界観のおかげか、汗くさいなんてことはないにせよ、今日は査問会があったせいで、緊張のあまりに変な汗をかいていたから、少し肌がベタついているような気がするし。
せめてシャワーくらい、浴びさせてほしかった。
「大丈夫、そんなことくらいなら、私は気にしないよ?」
なのに相手にとって、それはどこ吹く風、といった様子でしかなくて。
「俺は気にしますっ!」
懸命に抵抗する俺に、笑顔のままのブレイン殿下はからだをまさぐる手を止めると、こちらの手首をつかみ、そのままベッドの上へと押しつけてくる。
痛くはないけれど、簡単にはふりほどけない。
そんな絶妙な力加減に加えて、至近距離からのまぶしいほどの美形が迫ってくるとか、どんどん抵抗する意思は弱まってくるしかないだろ!
「っ!」
カプリ、と首すじを甘噛みされる。
本来なら人にとっての首なんて、急所もいいところだ。
今だって歯を立てられたところのすぐ下には、トクトクと脈打つ血管が走っている。
「ん……っ!」
そんなところを噛まれるとか、怖くなってもおかしくないのに、怖いどころか、困ったことに俺は少し興奮していた。
からだの芯は熱を帯び、さっきから心臓はバクバク言ったままで、全然落ちついてくれそうもない。
まるでそうされることを、俺自身がよろこんでいるみたいだ。
───あぁ、クソ、負け確定の戦いじゃん!
「やっ、あ……っ!」
身を強ばらせる俺をなだめるように、甘噛みされたところに今度は舌が這わされた。
チロチロと、表面をすぼめられた舌がねぶっていく。
そのたびに、そこからジンジンと甘いしびれが全身に広がっていくようだった。
ほかの人にされたら、絶対に気持ち悪い以外のなにものでもない行為が、相手がブレイン殿下だというだけで、俺の理性を狂わせる。
どうしよう、たったこれだけなのに、あたまはクラクラとして、視界はじわりとにじんできた。
元から有ってないようなものだったとはいえ、抵抗の意思なんてきれいさっぱりなくなっていく。
強ばっていたハズのからだは弛緩して、よけいな力が抜けていく一方だ。
こんなふうになるなんて、自分が自分でなくなってしまうみたいで、すこし怖い。
その気持ちはすがるような視線となって、見上げる相手にからみつく。
「……そういう姿は、私以外に決して見せちゃいけないからね?」
「なに、が……?」
だけど気のせいだろうか、その声は、いつも以上に不機嫌そうな色をまとっていた。
「まぁいいさ、キミにはこれから時間をかけて、たっぷりとからだにおぼえさせていけばいいだけの話だから」
かすかに浮かべられた笑みは、いつものやさしいほほえみとはちがう、イジワルそうなそれだった。
うん!?
なんか、めちゃくちゃ不穏なんですけどもー?!
なんか今の一瞬で、俺ヤラカシたっけ??
「大丈夫、賢いキミなら、すぐにおぼえられるからね?」
つかまれた両手首は解放され、代わりに鼻のあたまに小さくキスを落とされる。
例によってお腐れさまなスタッフのよけいな気づかいにより、この世界にあたりまえのように存在する『下準備用の魔法』がとなえられた。
言うなれば直腸をきれいにするその魔法は、あきらかにこういう目的のために作られたようなものだった。
「ちょっと冷たかったら、ごめんね?」
早くも抱かれる気配に反応して固くなりはじめる前と、ヒクつきはじめるそこに、あらかじめ人肌くらいにあたためられていたローションが垂らされる。
なまあたたかいからこそ、肌になじんで垂れていく感触が、いつもよりもソフトタッチに感じられる。
ヤバい、ぬるぬるしてんの、くすぐったいのにすげー気持ちいい。
こういうとき、男は下半身でかんがえる生きものなんだなってことを実感する。
ブレイン殿下だとにされることは、なんでも気持ちよくなってしまって、そうしているうちにもどんどん知能指数がダダ下がりになっていく気がした。
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