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どんな小説を書こう
視点を選ぶ
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近頃はドローン技術の発達により、ドラマなどでも空撮が一般的になりましたね。事故もそれなりにありますが、やはり鳥になった気分で俯瞰して見れると言うのは素晴らしいと思います。
今回はそんな小説における視点の話。
一般的に一人称と三人称が良く用いられるのですが、先にその特徴を書きます。
一人称
主人公の視点から物語を描く。そのため、主人公の感情などもそのまま表現でき、主人公に感情移入しやすい。結構簡単に見られるため、WEB小説では比較的多く見られる。
三人称
登場人物とは別の第三者。物語を近くで傍観している人の視点で描かれる。主人公の周りだけでなく、色々な人物・場所を映し出せ、個人的実感としては書籍は圧倒的にこっちが多い。
一人称はドラマで言うなら固定カメラ。もしくはニュースで言えば、スタジオ固定カメラです。三人称は持ち運び可能なカメラ。ニュースで言うなら現場から報道する中継カメラです。どちらの方が自由度が高いかは一目瞭然でしょう。
ただし、どちらの方が優れているなんて絶対的なものはありません。そんなものは作者の腕次第です。ただ、一つだけ付け足せば一人称の小説を書いていても三人称の表現は上手くならず、その逆もまたしかりです。
一つの短い物語を二つの視点で描いてみます。
一人称
俺の心臓はバクバクと激しく波打っている。
一体どれくらい時間が経ったのか。もう、何時間も経った気もするし、まだ数秒しか経っていない気もする。頭を下げ、握手のために差し出した腕は凝り固まってしまった気もするが、そうでも無い気もする。
(・・・・・・柊、頼む!)
心の中でそう叫びながら、俺の我慢の時間は続く。
三人称
秀樹が頭を下げ、手を差し出している。誰が見ても、それは恐らく告白直後なのだろうとは分かる。だが、それに相対する柊は、何かに戸惑い悩むようにしてオロオロと落ち着きがない。
それはまるで、カレーとラーメンどちらの方がより好きかと言う究極の選択に迷っているかのようだ。
そして、状況に何も変化のないまま無言の時間が続く。
はい。下手くそですが、こう言う事です。場面は全く同じ。でも、一人称では柊ちゃんが一切視界に入ってないので柊ちゃんを表現できません。三人称では何処から見ているのか、二人の姿をしっかりと写し出していますが、感情は読み取れていません。あくまで推測しているだけです。
物語が長くなり、広がりが出てくると色々なキャラが暴れ出します。たまに、主人公が怪我して薬草をヒロインが取りに行くなんてものもあるかもしれませんが、一人称では主人公がうんうん唸っている病室シーンしか写せないんです。そう言った意味ではやはり三人称の方が自由に感じます。でも、どっちの方が感情移入し易そうかは分かりますよね?
基本的に、視点は物語に一つ。たまに閑話や導入部で切り替わったりすることもありますが、あまりするべきものではありません。はっきり言って全く違うものなので、読者の好みも分かれます。
少なくとも、視点を変えるなら断りを入れて章単位くらいで変えるべきでしょう。真面目に読んでいる人には突然の視点の切り替えは混乱しか生みません。
さて、まだ迷っている人のために。キャラを大勢出してそれぞれの魅力を伝えたいなら三人称で主人公一人が大活躍する物語なら一人称が書いていて楽だと思います。
さてさて、一人称と三人称以外にも二人称と言う形も有ります。
私は使ったことは無いのですが、主人公の隣にいる人が語り部となるイメージ。勇者の近くに寄り添う女魔導士がその活躍を余すところなく語る感じだと思います。一人称の様に主人公の心情は語れませんが、代わりに女魔導士の心情は語れます。三人称の様に外から客観的に語ることは出来ませんが、パーティの一員として主人公を見ることは出来ます。ただ、あまり使われているのは見たことありませんねぇ。
そして、最後に三人称神視点。
誰が言い出したのか、まさに神様のような視点です。三人称で見ているのに、キャラの心情を読み取ることが出来ます。この視点、実は漫画でよく使われています。漫画はキャラの顔をアップにしたり、吹き出しをつけることで誰がどう喋っているのか一目瞭然ですからね。視点移動が苦にならないんです。ある意味で万能にも思える視点です。
ただ、世の中都合の良いことばかりじゃありません。ぶっちゃけ、書くことが多すぎて大変。情報量が多すぎて物語の進行が非常に遅くなります。最初からこの視点を選ぶのはよした方が良いでしょう。ただし、戦記物などではよく使われます。戦が起これば同時多発的に色々な場所で小競り合いが起きるので、この視点じゃないと描き切れないんです。
今回はそんな小説における視点の話。
一般的に一人称と三人称が良く用いられるのですが、先にその特徴を書きます。
一人称
主人公の視点から物語を描く。そのため、主人公の感情などもそのまま表現でき、主人公に感情移入しやすい。結構簡単に見られるため、WEB小説では比較的多く見られる。
三人称
登場人物とは別の第三者。物語を近くで傍観している人の視点で描かれる。主人公の周りだけでなく、色々な人物・場所を映し出せ、個人的実感としては書籍は圧倒的にこっちが多い。
一人称はドラマで言うなら固定カメラ。もしくはニュースで言えば、スタジオ固定カメラです。三人称は持ち運び可能なカメラ。ニュースで言うなら現場から報道する中継カメラです。どちらの方が自由度が高いかは一目瞭然でしょう。
ただし、どちらの方が優れているなんて絶対的なものはありません。そんなものは作者の腕次第です。ただ、一つだけ付け足せば一人称の小説を書いていても三人称の表現は上手くならず、その逆もまたしかりです。
一つの短い物語を二つの視点で描いてみます。
一人称
俺の心臓はバクバクと激しく波打っている。
一体どれくらい時間が経ったのか。もう、何時間も経った気もするし、まだ数秒しか経っていない気もする。頭を下げ、握手のために差し出した腕は凝り固まってしまった気もするが、そうでも無い気もする。
(・・・・・・柊、頼む!)
心の中でそう叫びながら、俺の我慢の時間は続く。
三人称
秀樹が頭を下げ、手を差し出している。誰が見ても、それは恐らく告白直後なのだろうとは分かる。だが、それに相対する柊は、何かに戸惑い悩むようにしてオロオロと落ち着きがない。
それはまるで、カレーとラーメンどちらの方がより好きかと言う究極の選択に迷っているかのようだ。
そして、状況に何も変化のないまま無言の時間が続く。
はい。下手くそですが、こう言う事です。場面は全く同じ。でも、一人称では柊ちゃんが一切視界に入ってないので柊ちゃんを表現できません。三人称では何処から見ているのか、二人の姿をしっかりと写し出していますが、感情は読み取れていません。あくまで推測しているだけです。
物語が長くなり、広がりが出てくると色々なキャラが暴れ出します。たまに、主人公が怪我して薬草をヒロインが取りに行くなんてものもあるかもしれませんが、一人称では主人公がうんうん唸っている病室シーンしか写せないんです。そう言った意味ではやはり三人称の方が自由に感じます。でも、どっちの方が感情移入し易そうかは分かりますよね?
基本的に、視点は物語に一つ。たまに閑話や導入部で切り替わったりすることもありますが、あまりするべきものではありません。はっきり言って全く違うものなので、読者の好みも分かれます。
少なくとも、視点を変えるなら断りを入れて章単位くらいで変えるべきでしょう。真面目に読んでいる人には突然の視点の切り替えは混乱しか生みません。
さて、まだ迷っている人のために。キャラを大勢出してそれぞれの魅力を伝えたいなら三人称で主人公一人が大活躍する物語なら一人称が書いていて楽だと思います。
さてさて、一人称と三人称以外にも二人称と言う形も有ります。
私は使ったことは無いのですが、主人公の隣にいる人が語り部となるイメージ。勇者の近くに寄り添う女魔導士がその活躍を余すところなく語る感じだと思います。一人称の様に主人公の心情は語れませんが、代わりに女魔導士の心情は語れます。三人称の様に外から客観的に語ることは出来ませんが、パーティの一員として主人公を見ることは出来ます。ただ、あまり使われているのは見たことありませんねぇ。
そして、最後に三人称神視点。
誰が言い出したのか、まさに神様のような視点です。三人称で見ているのに、キャラの心情を読み取ることが出来ます。この視点、実は漫画でよく使われています。漫画はキャラの顔をアップにしたり、吹き出しをつけることで誰がどう喋っているのか一目瞭然ですからね。視点移動が苦にならないんです。ある意味で万能にも思える視点です。
ただ、世の中都合の良いことばかりじゃありません。ぶっちゃけ、書くことが多すぎて大変。情報量が多すぎて物語の進行が非常に遅くなります。最初からこの視点を選ぶのはよした方が良いでしょう。ただし、戦記物などではよく使われます。戦が起これば同時多発的に色々な場所で小競り合いが起きるので、この視点じゃないと描き切れないんです。
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