関白の息子!

アイム

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秀頼ルート 黒幕捜査1

浮かび上がる影(エロ度☆☆☆☆☆)

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 さて、何も桜を虐めたくてあんなことをしたわけではない。
 ないったらない。・・・・・・たぶん。

 でも、こうして一夜明けてみても、昨日は楽しかったな、なんて思ってしまう。

「んっ、まぁ、勝手に避妊していた罰だな」

 ククッ、と思い出し笑いをしながら一人で呟く。

 天下人の子種を無駄撃ちさせていたなど、神をも恐れぬ大罪だ!
 なんと言っても今の俺は現人神である天皇と同格。
 つまり、神様なのだから!
 と、言うか、本当に真面目に考えるなら、裏内の存在意義を無くしかねない話だ。

「・・・・・・で、佐助」

「はっ!」

 忍びと言うやつは、気配を消して近づかなければいけない決まりでもあるのだろうか。
 もっとも桜に慣れていると、佐助の気配は結構感づける。

「側室達の実家の調べは終わったな?」

 考えたくはないが、現実的にもっとも得をしそうなのはやはり側室達の実家。
 同じ側室である桜にはそれを調べさせたくはなかったのだ。
 だって側室とは言っても俺達は家族だ。
 側室同士も家族の内、疑心暗鬼になどさせたくはない。

 明に行く前に信繁に頼んで、佐助を借り受けていたのが役に立った形だ。

「結論から申しますれば、細川家も伊達家も蜂須賀家も黒田家も怪しいつながりは見つかりませんでした。伊賀家は・・・・・・ご勘弁ください」

 それについては最初から了承しているのに、敢えて間諜を放ったのだろうか。
 忍びの里に間諜を放つとか、無謀にもほどがある。

「だから伊賀家はいいって! どう転んだってあそこに利点なんてないんだから。まさか、無駄に部下を殺してないよな?」

「・・・・・・縄で縛られ、輿に乗せられて帰って参りました」

 言い難そうにして佐助が吐露する。
 まぁ、佐助は甲賀系だったらしいし、伊賀家は鬼門だよなぁ。

「ま、まぁ、無事なら良かった。だけど、全員白かぁ。良かったぁ」

 素直にそれについては嬉しく思う。
 いくら戦国の世と言っても、家族で争うなんてのは聞きたくもない。

「・・・・・・ですが」

「ん?」

 なにか気がかりでもあるのか、佐助が言葉を続ける。

「実は、少々気にかかることがございまして」

「なんだ?」

「はっ! 細川家と伊達家、それに蜂須賀家と黒田家もですが・・・・・・。最近、一人の男と頻繁に面会していると言う話を耳にしました」

「・・・・・・同一人物、か?」

「はい」

 別に側室達の実家とのつながりを持つ、それ自体が悪いわけではない。
 天下人の側室にお近づきになれると考えれば、誰だってそこに投資したがる。
 側室だからと、その子が跡を継げないと決まったわけでもない。
 そもそも、母上だって側室なのだ。
 それも含めて家の者が俺の側室になるということは価値があるということ。

「名前は?」

「天海と名乗る僧とのことでございます」

 正史とは大きく違ってしまったこの世界では、南光坊天海ははっきり言って目立たない存在である。
 天海が活躍したとされる出来事のほとんどは、関ケ原に勝った徳川家の下で起きている。
 だから、今の彼は一介の僧侶。
 その、はずなのだ。

「・・・・・・天海については調べたか?」

 背中に寒気を感じながら、佐助に尋ねる。

 正史では、天界は方広寺鐘銘事件の立役者。
 つまり、豊臣家滅亡のきっかけを創りだした者の一人。

「はっ! ですが、これと言ってめぼしい情報ではございません。どうやらその僧は他にも小西家とのつながりもあるようにございます」

「行長、か」

 佐助はめぼしくないと言ったが、俺にはそうではない。
 行長はもともと商人の出身、父上によって見いだされ将となったのだ。

 将となった後も、いや、その権限を生かしてより一層の交易を行っていた。
 その相手は朝鮮が有名ではある。
 だからこそ、文禄の役では己の利のために、父上すら騙して偽の証文を作ったりしたのだ。
 だが、船を使っての取引を一拠点からしか行ってはいけないと言う決まりはない。

 家康を攫った者達は大陸系の武具を纏っていた。
 忠勝の言葉が俺の中で蘇ってくる。

「佐助、行長の商売相手と、さらにその商売相手を調べろ。大型の船と部隊を動かせる大陸系の者に繋がるかもしれん」

「はっ! ・・・・・・天海と言う僧についてはよろしいので?」

 佐助自身、何処か引っかかっているのだろう。
 だが、天海は正直に言って不気味すぎる相手だ。

「お前の腕を信じないわけではないが、桜にやらせる。どうにも胸騒ぎがして仕方ない。急ぐためにも両者を一息に調べるぞ!」

 天海が不気味なのは、あくまで前世で見た漫画の影響。
 そう信じたいが、どうにも関わっている大名家の名前も俺の不安を掻き立てる。

「・・・・・・天海、か」

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