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永倉の力
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「それって、私も壬生さんみたいに法力があるってこと?」
永倉は立ち上がった。
素早く、近くにいるイサクに右手で殴りかかる。
だが、右拳はイサクの体をすり抜け、逆に拳を握りしめられる。
「イタイイタイ、痛いってば~~。」
あれ?壬生さん、簡単にダメージ与えられていたけど、触ることもできてないじゃない。
「よせ、李作。永倉はか弱いのだぞ。簡単に骨が折れる。」
アキムの言葉でイサクは、手を離した。
「永倉、お主の才は、他者の法力を増強し、その一部を己に取り込むことにある。」
「どういうことですか?」
「お前は今まで無自覚に壬生の法力を取り込み使っておったのよ。」
「そんなことできるんですか?」
「極めて稀な才だろうな。奉典より聞いたことがあったが、見たのは初めてよ。」
永倉は、己が両の手のひらをマジマジと見つめた。
マンガ描くくらいしか能が無いと思っていたけど、そんな能力があるなんて。
う~ん、イケメン冒険者とサポート役みたいな感じでマンガが描けんか。
「それでだ、永倉よ、その才我らのために使わぬか?」
「えっ?どうやって?」
「使い方などは、厳奈寺に指導させる。」
「って言ってもあなたの法力を取り込んで、何をさせるんですか?」
急な話に永倉も混乱する。
「何、時渡りの術は、法力を多量に消耗する。だが、お主が増強してくれるなら、消耗を抑えることができる。今後この国とやり合うことがあっても、法術を増強できれば有利となる。」
なるほど、私でバフをかけさせようってんだ。
「でも、法力の一部を自分の取り込んじゃうんでしょ。それでいいの?」
「取り込まれた以上の力を発揮できるようになるから、我らとしても助かる。」
へぇー。
って。
「あ、あの、壬生さんがあなた達に対して強いのは、ひょっとして、私が増強しているからですか?」
「それもあろうな。」
「あ、あの。もう一つ。発動させるのに距離的な条件とかあります?」
「あるようだ。十間以内でないと発動しない。」
確か一間が1.8mくらいだったよね。
昔、漫画を描いた時に得た知識を頭から探り当てる。
18mくらいかぁ。
「でもよくわかりましたね。」
「お前を連れ去った時、壬生を見たら、法力が下がったからな。その時、大体それくらい離れていたと思う。」
イサイが教えてくれた。
ということは、私が18mくらいまで接近しないと、壬生さん危ない?
永倉は、LEDライトの小さな光に照らされている公園を見回した。
長方形の、さほど広い公園ではない。
自分がいるのが、海側に設置されている四阿で、メインの入り口まで入ってくれば、壬生の法力を増強できそうだ。
大丈夫、壬生さんを助けられる。
「へえ、壬生と対峙した時、すげえ法力使いと思ったけど、この女が増強してたのか。」
ロジオンと名乗った運転役が話しかけてきた。
「だったら、とっとと殺した方がいいんじゃないですか?」
なんてこというのよ!
「殺しては、役に立たん。最悪はそうするかもしれんが、有益な才があるのだ。とりあえず後回しでもいい。」
エライ、あんたエライよ、アキム!
「さて、そろそろ来るのではないか。出迎えるとしよう。」
そう言ってアキムは、入口の方に歩き始めた。
「出迎えるって?」
「下の社の境内で壬生を迎え撃つ。」
ちょっと待って、それじゃ、壬生さん弱いじゃない!
「永倉、敵の分断は兵法のイロハだ。当たり前であろう。」
そうだけどさぁ!
「伊西、ここで永倉を監視しておいてくれ。厳奈寺は、ここで結界の維持を頼む。」
「かしこまりました。」
「女、妙なこと考えるなよ。殺すぞ。」
二人は、永倉を挟むように位置した。
逃げることもできないぃ!
永倉は立ち上がった。
素早く、近くにいるイサクに右手で殴りかかる。
だが、右拳はイサクの体をすり抜け、逆に拳を握りしめられる。
「イタイイタイ、痛いってば~~。」
あれ?壬生さん、簡単にダメージ与えられていたけど、触ることもできてないじゃない。
「よせ、李作。永倉はか弱いのだぞ。簡単に骨が折れる。」
アキムの言葉でイサクは、手を離した。
「永倉、お主の才は、他者の法力を増強し、その一部を己に取り込むことにある。」
「どういうことですか?」
「お前は今まで無自覚に壬生の法力を取り込み使っておったのよ。」
「そんなことできるんですか?」
「極めて稀な才だろうな。奉典より聞いたことがあったが、見たのは初めてよ。」
永倉は、己が両の手のひらをマジマジと見つめた。
マンガ描くくらいしか能が無いと思っていたけど、そんな能力があるなんて。
う~ん、イケメン冒険者とサポート役みたいな感じでマンガが描けんか。
「それでだ、永倉よ、その才我らのために使わぬか?」
「えっ?どうやって?」
「使い方などは、厳奈寺に指導させる。」
「って言ってもあなたの法力を取り込んで、何をさせるんですか?」
急な話に永倉も混乱する。
「何、時渡りの術は、法力を多量に消耗する。だが、お主が増強してくれるなら、消耗を抑えることができる。今後この国とやり合うことがあっても、法術を増強できれば有利となる。」
なるほど、私でバフをかけさせようってんだ。
「でも、法力の一部を自分の取り込んじゃうんでしょ。それでいいの?」
「取り込まれた以上の力を発揮できるようになるから、我らとしても助かる。」
へぇー。
って。
「あ、あの、壬生さんがあなた達に対して強いのは、ひょっとして、私が増強しているからですか?」
「それもあろうな。」
「あ、あの。もう一つ。発動させるのに距離的な条件とかあります?」
「あるようだ。十間以内でないと発動しない。」
確か一間が1.8mくらいだったよね。
昔、漫画を描いた時に得た知識を頭から探り当てる。
18mくらいかぁ。
「でもよくわかりましたね。」
「お前を連れ去った時、壬生を見たら、法力が下がったからな。その時、大体それくらい離れていたと思う。」
イサイが教えてくれた。
ということは、私が18mくらいまで接近しないと、壬生さん危ない?
永倉は、LEDライトの小さな光に照らされている公園を見回した。
長方形の、さほど広い公園ではない。
自分がいるのが、海側に設置されている四阿で、メインの入り口まで入ってくれば、壬生の法力を増強できそうだ。
大丈夫、壬生さんを助けられる。
「へえ、壬生と対峙した時、すげえ法力使いと思ったけど、この女が増強してたのか。」
ロジオンと名乗った運転役が話しかけてきた。
「だったら、とっとと殺した方がいいんじゃないですか?」
なんてこというのよ!
「殺しては、役に立たん。最悪はそうするかもしれんが、有益な才があるのだ。とりあえず後回しでもいい。」
エライ、あんたエライよ、アキム!
「さて、そろそろ来るのではないか。出迎えるとしよう。」
そう言ってアキムは、入口の方に歩き始めた。
「出迎えるって?」
「下の社の境内で壬生を迎え撃つ。」
ちょっと待って、それじゃ、壬生さん弱いじゃない!
「永倉、敵の分断は兵法のイロハだ。当たり前であろう。」
そうだけどさぁ!
「伊西、ここで永倉を監視しておいてくれ。厳奈寺は、ここで結界の維持を頼む。」
「かしこまりました。」
「女、妙なこと考えるなよ。殺すぞ。」
二人は、永倉を挟むように位置した。
逃げることもできないぃ!
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