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37 リク、マンティコアと交戦する
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「オマエ、ネタフリカ。」
マンティコアにしてみれば、獲物が寝入っていると思って接近してみれば、はっきりとした声をかけられたのだから驚く。
「伊達に森で遊んでいないよ。」
仕事を放って抜け出して、なのだが、その辺は省略。いちいち聞かせる話でもない。
串を放り投げていたのは、呼子の代わりである。
踏んで折れる音で魔獣の接近を感知するのだ。
「どうする?逃げるなら追わないよ。」
「オマエ、マリョクオオイ、ウマイ、クウ。」
エルフは魔力を多く身に秘めるから美味い、ということらしい。
百年前のドラゴンもそうだったな、と思わずにいられない。
「そうかい。」
毛布の下で傍らのソフィーを抱きかかえる。
左手一本で抱えるため、ソフィーのおしりを触ることになるが、非常事態でかつ毛布越しだから勘弁してもらおう、などと考えた時にマンティコアが動いた。
マンティコアは、体は獅子で尾はサソリだが、顔は人間である。
しかし、開かれた口の中には、三列の牙が並んでいた。
三列の牙で威嚇しながらマンティコアは突撃して来る。
「ファイア・ブースト。」
リクの魔法でい焚き火の火が勢いよく燃え上がった。
マンティコアは、器用にサイドステップして、燃え上がる火をかわした。
その隙にリクはソフィーを抱え、跳躍している。
「もったいない、美味しかったろうに。」
ファイア・ブーストで燃え上がった火で鍋を吊していた枝が燃え、鍋が地面に転がっている。
中身は残念ながら下生えなどの養分になってしまった。
「すぅ。」
ソフィーはこんな状況でも目を覚ましていない。
朝は早くに起きて朝食作り、それから選択して昼食、そして掃除に裁縫と働いてくれる。
「疲れているんだね。」
枝から枝へ飛び移りながら、リクは感謝の気持ちを込めて、ソフィーの頭に手をやった。
「ありがとう。帰ったら、僕がご飯作る。」
ソフィーに休みをあげなきゃいけない。
無給で休みも無しじゃ、主失格だ。
「ファイア・ビュレッド。」
そんなことをリクが考えていると後ろから追いかけて来るマンティコアが、火の魔法を放ってきた。
「ウィンド・プロテクション。」
リクの周囲に風が起こり、マンティコアの放った炎の弾丸を逸らす。
ちらっとリクが後方を見れば、背中に蝙蝠の羽根を拡げたマンティコアが追って来ている。
リクと目の合ったマンティコアが更に上昇し、林の上空に出た。
「オオオオオオオッ!!」
威嚇のつもりか、マンティコアが上空で吠えた。
構わずリクは地面に降り立つ。木の揺れで居場所を探られても困るからだ。
「エア・ビュレッド。」
地面を走りながら、風の魔法で進行方向から右にズレた位置の木を揺らす。
飛び移っているかのように見えるよう、さらに松の木を2本、3本と揺らす。
4本目を揺らす前に、松林の暗闇を一瞬、炎の弾丸が切り裂いた。
「ぐあああっ!!」
声だけ上げる。
ただし、声は風の魔法で発した瞬間に、炎の弾丸が着弾した位置に送られている。
さぁどう出る。
星天弓を構え、待ち受ける。
果たして、マンティコアは、松林の中に降りてきた。
リクは、弦を目一杯引き絞り、輝く魔力の矢を放とうとする。
弦を放そうとした瞬間、リクはとっさにバックステップした。
目の前で炎の弾丸が着弾する。
バックステップしていなければ、命中していたに違いない。
「ま、まさか。」
上空を見れば、木々の隙間にもう一頭のマンティコアが飛翔しているのが見える。
「しまった、さっきの咆哮は威嚇じゃなく仲間を呼び寄せるためだったんだ。」
悔いるリクに降下してきたマンティコアが迫る。
弓の狙いを定める時間はない!
「星天弓、星七ツ!」
引き絞っていた魔力の矢を7つに分けて放つ。
一本一本の破壊力は落ちるが、数を増やすことで命中する確率を上げるしかない。
「グオオ。」
魔力の矢が2本命中したマンティコアが苦痛の声を上げる。
その隙にリクは、林の暗闇に逃げ込んでいた。
「ニガサヌ。」
上空のマンティコアがリクの進行方向を予測して炎の弾丸を放つ。
無論、リクも馬鹿ではない。ジグザグに走って炎の弾丸をかわしている。
だが、まぐれの一発がリクの至近で炸裂する。
「う、うん。」
リクに危害は及ばなかったが、さすがに着弾する音でソフィーが目を覚ました。
「ソフィー、ちょっと。」
「あら、リク様、ご遠慮なさらずとも。」
そう言ってソフィーは、リクの首にすがりつくべく両手を動かそうとするが動かない。毛布を巻付けているのだから当然だが。
「もう、リク様、毛布も剥がずに何をするのですか。」
巻付けている毛布を緩めようとソフィーがリクの腕の中でうごめく。
ソフィーを落としそうになって、リクは脚を止めざるを得ない。
「ちょっ、ちょっと大人しくしていて。」
「大人しくって、ですが……。」
ソフィーは、後ろから迫るマンティコアと目が合った。
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
絶叫するソフィーを両腕で抱きしめ、リクは脚に全力を込めた。
跳躍し、飛びかかってくるマンティコアをかわして、松の枝に飛び乗る。
そこに上空でリク達を監視していたマンティコアが襲い掛かって来た。
「きゃぁぁぁぁぁっ!!!」
発狂したかのようにソフィーは絶叫する。
それだけではない。
意味もなく、リクの腕の中でもがく。
ソフィーを落とさぬよう、もがくソフィーを押さえ付けながら、リクは枝から枝へ飛び移る。
星天弓を右腕に引っ掛けているが、反撃など思いもよらない。
「ファイア・ビュレッド。」
「ウィンド・プロテクション」
放たれる炎の弾丸を風魔法で逸らすのが精一杯の状態にリクは追い込まれていた。
マンティコアにしてみれば、獲物が寝入っていると思って接近してみれば、はっきりとした声をかけられたのだから驚く。
「伊達に森で遊んでいないよ。」
仕事を放って抜け出して、なのだが、その辺は省略。いちいち聞かせる話でもない。
串を放り投げていたのは、呼子の代わりである。
踏んで折れる音で魔獣の接近を感知するのだ。
「どうする?逃げるなら追わないよ。」
「オマエ、マリョクオオイ、ウマイ、クウ。」
エルフは魔力を多く身に秘めるから美味い、ということらしい。
百年前のドラゴンもそうだったな、と思わずにいられない。
「そうかい。」
毛布の下で傍らのソフィーを抱きかかえる。
左手一本で抱えるため、ソフィーのおしりを触ることになるが、非常事態でかつ毛布越しだから勘弁してもらおう、などと考えた時にマンティコアが動いた。
マンティコアは、体は獅子で尾はサソリだが、顔は人間である。
しかし、開かれた口の中には、三列の牙が並んでいた。
三列の牙で威嚇しながらマンティコアは突撃して来る。
「ファイア・ブースト。」
リクの魔法でい焚き火の火が勢いよく燃え上がった。
マンティコアは、器用にサイドステップして、燃え上がる火をかわした。
その隙にリクはソフィーを抱え、跳躍している。
「もったいない、美味しかったろうに。」
ファイア・ブーストで燃え上がった火で鍋を吊していた枝が燃え、鍋が地面に転がっている。
中身は残念ながら下生えなどの養分になってしまった。
「すぅ。」
ソフィーはこんな状況でも目を覚ましていない。
朝は早くに起きて朝食作り、それから選択して昼食、そして掃除に裁縫と働いてくれる。
「疲れているんだね。」
枝から枝へ飛び移りながら、リクは感謝の気持ちを込めて、ソフィーの頭に手をやった。
「ありがとう。帰ったら、僕がご飯作る。」
ソフィーに休みをあげなきゃいけない。
無給で休みも無しじゃ、主失格だ。
「ファイア・ビュレッド。」
そんなことをリクが考えていると後ろから追いかけて来るマンティコアが、火の魔法を放ってきた。
「ウィンド・プロテクション。」
リクの周囲に風が起こり、マンティコアの放った炎の弾丸を逸らす。
ちらっとリクが後方を見れば、背中に蝙蝠の羽根を拡げたマンティコアが追って来ている。
リクと目の合ったマンティコアが更に上昇し、林の上空に出た。
「オオオオオオオッ!!」
威嚇のつもりか、マンティコアが上空で吠えた。
構わずリクは地面に降り立つ。木の揺れで居場所を探られても困るからだ。
「エア・ビュレッド。」
地面を走りながら、風の魔法で進行方向から右にズレた位置の木を揺らす。
飛び移っているかのように見えるよう、さらに松の木を2本、3本と揺らす。
4本目を揺らす前に、松林の暗闇を一瞬、炎の弾丸が切り裂いた。
「ぐあああっ!!」
声だけ上げる。
ただし、声は風の魔法で発した瞬間に、炎の弾丸が着弾した位置に送られている。
さぁどう出る。
星天弓を構え、待ち受ける。
果たして、マンティコアは、松林の中に降りてきた。
リクは、弦を目一杯引き絞り、輝く魔力の矢を放とうとする。
弦を放そうとした瞬間、リクはとっさにバックステップした。
目の前で炎の弾丸が着弾する。
バックステップしていなければ、命中していたに違いない。
「ま、まさか。」
上空を見れば、木々の隙間にもう一頭のマンティコアが飛翔しているのが見える。
「しまった、さっきの咆哮は威嚇じゃなく仲間を呼び寄せるためだったんだ。」
悔いるリクに降下してきたマンティコアが迫る。
弓の狙いを定める時間はない!
「星天弓、星七ツ!」
引き絞っていた魔力の矢を7つに分けて放つ。
一本一本の破壊力は落ちるが、数を増やすことで命中する確率を上げるしかない。
「グオオ。」
魔力の矢が2本命中したマンティコアが苦痛の声を上げる。
その隙にリクは、林の暗闇に逃げ込んでいた。
「ニガサヌ。」
上空のマンティコアがリクの進行方向を予測して炎の弾丸を放つ。
無論、リクも馬鹿ではない。ジグザグに走って炎の弾丸をかわしている。
だが、まぐれの一発がリクの至近で炸裂する。
「う、うん。」
リクに危害は及ばなかったが、さすがに着弾する音でソフィーが目を覚ました。
「ソフィー、ちょっと。」
「あら、リク様、ご遠慮なさらずとも。」
そう言ってソフィーは、リクの首にすがりつくべく両手を動かそうとするが動かない。毛布を巻付けているのだから当然だが。
「もう、リク様、毛布も剥がずに何をするのですか。」
巻付けている毛布を緩めようとソフィーがリクの腕の中でうごめく。
ソフィーを落としそうになって、リクは脚を止めざるを得ない。
「ちょっ、ちょっと大人しくしていて。」
「大人しくって、ですが……。」
ソフィーは、後ろから迫るマンティコアと目が合った。
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
絶叫するソフィーを両腕で抱きしめ、リクは脚に全力を込めた。
跳躍し、飛びかかってくるマンティコアをかわして、松の枝に飛び乗る。
そこに上空でリク達を監視していたマンティコアが襲い掛かって来た。
「きゃぁぁぁぁぁっ!!!」
発狂したかのようにソフィーは絶叫する。
それだけではない。
意味もなく、リクの腕の中でもがく。
ソフィーを落とさぬよう、もがくソフィーを押さえ付けながら、リクは枝から枝へ飛び移る。
星天弓を右腕に引っ掛けているが、反撃など思いもよらない。
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