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第4章 純愛の撫子とSランク冒険者
武術大会本選 ~白兎雄司 vs 白鷺あかり~
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前書き
会話パート
「」白鷺 《》ユウジ 『』リア []屋台のおじさん
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季節は晩夏の10月20日
私は帝国エクスペインの帝都に到着した
どうしてもある情報を確認したかったから
私は帝都に到着すると今日の寝床も決めずに真っ先にとある場所へと向かったよ
「リアさん!久しぶりだね!」
『アカリさん!お久しぶりです!お元気そうで何よりです。旅立たれてからずっと心配してたんですよ』
私が向かった先は恋友のリアさんがいる冒険者ギルドだ
王都イシスで別れてから実に5ヶ月ぶりの再会となるね
リアさんとは好きな人が共通で境遇も似通っていた為、すぐ意気投合したんだよね、懐かしいな
『凄まじい活躍をされているみたいですね。5つの迷宮を2ヶ月でクリアされたり、2万の大軍を一人で蹴散らしたりとか。女英雄王も伊達じゃないですね!さすがSランク冒険者『月下の舞姫』です!』
「えっと。そ、その女英雄王とか月下の舞姫とかは恥ずかしいから言わないでね?周りが勝手に言ってるだけだから」
女英雄王とか月下の舞姫とかは私を指すのは知ってるよ?ただね、
女英雄王は教国イステールに赴いた際に魔族と魔物の大侵攻があったからただそれを防いだだけ!
月下の舞姫は私の武器が扇なだけだからだよ、きっと!
どうにも過大評価されすぎな気がするんだよね
そんなことよりも、私の目的を果たさないと!
その後は私の目的である雄司君についてリアさんに尋ねてみたよ
雄司君がここ帝国エクスペインに本当にいるのかどうか
そしてSランク期待の新人が、これは雄司君の事だね、帝国エクスペインの武術大会に出るとの噂があったからその真偽を確かめるように
『ユウジさんは間違いなくエクスペインにいますよ。そして武術大会にも出るそうです』
やっぱりそうなんだ
なら武術大会で雄司君に私の力を見てもらうのが一番いいよね!
だって私がここ帝国エクスペインまで来たのは雄司君に告白する為なんだから!
雄司君の隣に入れるだけの力を証明しに来たんだよ!
もう昔みたいに足手まといなんて言わせないからね!
「そうなんだね。なら私も武術大会に出てみるよ!」
『そうですか。なら大会出場の申請をしておきますね』
なんでもSランク冒険者は地域予選を免除されるみたい
ち、地域予選なんてあったんだね・・・
この時ほどSランク冒険者に感謝したことはなかったかな
その日はそれでリアさんとは別れたよ。リアさんはギルドのお仕事あるからね
リアさんの次の仕事休みにまた再会の約束をして
□□□□
『中央区』カフェ・10月23日
リアさんの仕事休みの日に、私達は情報交換をすべくリアさんの行きつけのカフェに来ていた
情報交換って言っても私がリアさんに雄司君の事を聞くだけなんだけね
~~回想開始~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
王都イシスで深夜に雄司君の鍛練を見ていた時の出来事
《いいか?白鷺。戦いにおいては力も重要だが、何よりも『情報』収集を怠るなよ?》
「どういうこと?雄司君ぐらい強いなら情報なんてなくてもなんとかなるんじゃないの?もちろんあったらあったでいいのはわかかるよ?」
《それが通用するのは自分より明らかに格下の場合だけだな。自分と同等または格上の場合はその情報の有無で命のやり取りさえできる。例えば何も知らない相手に知らない強烈な1発でも入れられてみろ?その1発が致命傷になりえることもあるんだぞ?もしその相手が自分より強いことを知っていたり、強烈な攻撃をしてくることを知っていたら、警戒して攻撃をもらわない事だってできるだろ?何も知らないことは恐怖だ。まずは知ること。異世界で生き延びるためにも情報は必要不可欠だ。だからどんな小さな事でも情報収集には貪欲になれ。それも戦いにおいては重要なことの1つだ》
~~回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(そう、雄司君は情報収集が大事だと言ったんだよね。なら私は雄司君の近況について調べる必要がある。だって雄司君は私よりも格上なんだから!)
それからリアさんに雄司君の事を根掘り葉掘り聞き出したよ
雄司君が魔法学校に通っていることやその魔法学校で行われた魔術大会のこと。そしてどのように戦っていたのか
魔術大会で魔族を倒したことも、もちろんその倒し方もね
(う~ん。雄司君の初手は決まって相手の様子を見たりすることが多いみたいだね。つまり雄司君は油断してるだよね?ならそこに付け入る隙があるよね!)
更にリアさんから聞いた情報では雄司君とデートをしたみたい。驚いたのは雄司君から次のデートも誘ってもらえてるらしい
(リアさん、いいなぁ。少しずつだけど雄司君との仲を深めていってるんだよね。それにリアさんの強引さも少し羨ましい。私も少し強引にお願いしてみようかな?小さい頃みたいに名前で呼んでって・・・)
またリアさんの情報では雄司君がエステルって子に熱を上げているとか。リアさんはとても羨ましそうに語っていた
(くすっ、雄司君らしいね。確かにそのエステルって子は羨ましいよね。そこまで雄司君に愛されてるなんて。でもね、リアさん?私はリアさんも羨ましいよ?だって私なんて女の子扱いさえされてないんだよ?)
そのあとも雄司君の情報を聞き出したり、また私の事についてもリアさんと話し続けた
しばらくリアさんと話の華を咲かせていたら話題は武術大会に・・・
『ではアカリさんは遂に想いをユウジさんに伝えるんですね?』
「そのつもりだよ。その為に死に物狂いで頑張ってきたんだもん!」
この日の為に私は頑張ってきた
大好きな親友とも別れて辛くて大変な修業も乗り越えてきた
全ては雄司君の隣にいるために!
『私は仕事で応援にはいけないのですが、アカリさんの恋の成就を陰ながら応援していますね!』
ありがとう、リアさん
私頑張るね!私の全力全開を雄司君に認めてもらうから!
□□□□
武術大会予選・予選会場
この間のリアさんとのお茶会の時に、どうせ出場するなら雄司君を驚かそう!という話になった
リアさんお茶目すぎるよ・・・
でももしかしたらこれで雄司君とおもいっきりぶつかれるかもしれない・・・
だって私だと分かったら雄司君は手を抜いてきそうな気もするから
それじゃあダメ。私は雄司君に力を認めてもらう必要があるしね!
なにか変装できるものはないかとリアさんとあれこれ考えながら市場を回っていたら、ある仮面屋さんが目に入った
リアさんはすごく微妙な顔をしていたが、私は結構かわいいと思うんだよね
[おっ!綺麗なお嬢さん、お目が高いね!この仮面はな、お嬢さんの内にある更なる野性を呼び醒ます特別な仮面なんだぜ! お嬢さんは知っているかい?人は言う英雄が仮面なのか仮面が英雄なのか・・・それは現代では説明できないんだぜ!お嬢さん・・・ この仮面を被ったらパンチ力が増すんだぜ!]
・・・。
そして私は月光仮面になった
予選は16組に分かれて1人になるまでのバトルロワイヤルみたい。私はO組に誘導された
あまり目立たないよう一人一人確実に仕留めていく
少し時間はかかったけど問題なく予選クリアすることはできた
あまりにも人が多いので雄司君がどこにいるのかはわからないけど・・・
ちょっと残念な気持ちで武舞台を下り控室に向かおうとしたその時、
《サーシャ、よく聞くんだ。俺は今アイサのあのねちねちとしたいやらしい攻撃から、夜もねちねちといやらしいんじゃないかと想像した。そして凄く興奮した。アイサ相手に危うく悪い癖さえでそうになった。これは大変なことだよな?さっきはサーシャにも欲情した。この後もきっと欲情するだろう。サーシャだけじゃない、セリーヌにもきっとする。ハリーは・・・ないかもしれないな。だがアイサにもまた欲情するかもしれない。俺はみんなに欲情する度に毎回色魔で欲情を抑えないといけなくなる。・・・こんな生き地獄があるだろうか!?俺はお預けを食らった犬か!?武術大会は俺にとってまさに天敵だ!こんな苦しみは初めてだ!これを地獄と言わずして何という!まさにこの世の終末だろう!?》
隣のPブロックから雄司君の声が聞こえてきた
側にはサーシャさんと知らない女の子達が2人いる
なにやら雄司君とサーシャさんが揉めているみたい?
「くすっ。雄司君は、相変わらずエッチなんだね」
久しぶりに愛しい人の姿をみて思わずぽつりっと言葉が漏れる
(やっと雄司君を見つけられた!雄司君は雄司君だった!相変わらずサーシャさんとは仲がよかったん・・・だよね?よくわからないけど。なんだか嬉しくて心がときめく!早く雄司君に私の力を見せたい!そして認めてもらいたい!・・・それにしても雄司君は相変わらずだよね。本当にエッチ。・・・そっか。ねちねちとしたいやらしさに興奮したんだね。ねちねちか・・・)
私はそんなことを考えながら、選手達がごった返す喧騒の中控室へと戻っていった
全ての予選が終わりベスト8戦の為のくじ引きをすべく、予選突破者が全員とある一室に集められた
その一室で私はすぐに雄司君の姿を確認することができた
(・・・会場で探さなくてもよかったんだね。こんな簡単に会えるとは思わなかったよ、恥ずかしい・・・。もしかして気が急いてるのかな?落ち着かないと!)
くじ引きの結果雄司君とは意外と早く当たれる組み合わせになった
間違いがなければ準決勝で雄司君と戦える!
(たった2回!たった2回勝てば雄司君と戦える!決勝とかでもよかったけど優勝とか目指してた訳じゃないからね。雄司君と早く戦えるならこんなに嬉しいことはないよ!その為にもシェスティンさんとアイサさんには負けられない!)
決意を新たにベスト8戦のシェスティンさんと相見える
逸る気持ちを抑えてあまり目立たないよう力を抑えて・・・
その後ベスト8戦でシェスティンさんを下し本選へと駒を進めた
□□□□
武術大会本選
ベスト4戦のアイサさんは強かった。強いというよりも上手かった
特に防いでは寄せ、防いでは突く。その終始徹底ぶりに驚かされた
何度も何度もしつこく繰り返してくる、カウンター
(・・・これがねちねちしたいやらしさなんだね。何度も何度もしつこくしつこく繰り返す。これに雄司君は興奮しちゃったんだよね?ねちねちか・・・。参考になったかも!でもこんなところで負けられないよ!私は雄司君と戦いたいんだから!)
アイサさんは本当に強かった
でも私が勝てない相手じゃない!
その後少し力を入れてアイサさんを圧倒し、そのまま勝利した
ここに遂に4強が出揃った
私こと月光仮面、雄司君、サーシャさん、セリーヌさん
(雄司君!遂にここまできたよ!私は全力全開で雄司君とぶつかってみせるから!私の想いのありったけを雄司君に全て伝えるから!)
□□□□
武術大会本選 ~ユウジ vs 月光仮面~
目の前には雄司君がいる。凄くドキドキする!胸が高鳴る!
こうして正面きって会ったのは実に半年ぶりなんだよね
長かったような短かったような・・・
(?なんだろう?雄司君にジッと見られているような?もしかして正体がバレちゃったのかな!?とりあえずなにかしないと失礼だよね?)
私は慌てて雄司君にペコリッとお辞儀をした
雄司君はそんな私を見て怪訝そうにしている
あれ?なんか間違ったかな?
その後審判さんが試合の諸注意をしてくれている
だけど雄司君は全く聞いていないように見える
ダメだよ、雄司君?ちゃんと人の話は聞かないと怒られちゃうよ?
雄司君は王都にいた時となんら変わらず傲慢な態度だった
(本当に変わらないなぁ、雄司君は・・・。だからかな?すごく安心する。きっと雄司君の優しさも変わっていないんだよね?)
雄司君の変わらない姿にほっこりしていたら、審判さんから試合開始の合図がなされた
(ついに始まった!よろしくね、雄司君!)
私は雄司君にペコリッと礼をする
そんな私を見てまた怪訝そうな顔をする雄司君
《えっと。いちお聞くが降参する気はない?あまり女の子とは戦いたくないんだよね》
(あっ。私を女の子扱いしてくれるんだね・・・。例えそれが月光仮面に対してであってもすごく嬉しい・・・。だって月光仮面は私、白鷺あかりなんだから!だからありがとう雄司君!・・・でもね?雄司君。まだ私は何もしていない。力を見せていないんだよ?だから嬉しいけど降参はしないよ)
「私を女の子扱いしてくれるんだね。でも降参はしないよ」
私は雄司君に向かって首を横に振る
雄司君は残念そうな顔をしている
(うぅ~、そんな顔されると切なくなるよ・・・。でも我慢!我慢しないと!力の証明をしないといけないんだから!とりあえず雄司君のステータスを確認しないと。・・・精霊眼!)
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ユウジ・ハクト 17歳 ♂ レベル:50
種族:人間族?
職業:冒険者?
体力:500000
魔力:500000
筋力:50000
敏捷:50000
器用:5000
幸運:50
称号:なし
加護:なし
技能:体術Lv.50/剣術Lv.50/剣舞Lv.50/鑑定眼/偽造
魔力操作/魔力感知/火炎魔法/水刃魔法/風凪魔法
土淵魔法/聖光魔法/ヒール/気配察知Lv.50/暗視Lv.50
遠視Lv.50/隠密Lv.50
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(・・・。雄司君・・・。偽造テキトー過ぎだよぉぉ!!!めんどくさいのはわかるけどLv.50でSランク冒険者とか普通無理だよね!?頭の数字全部が5も不自然すぎだよ!しかもなんで人間族?って疑問形なの!?雄司君は人間じゃないの!?)
雄司君のあまりのテキトーさにかなりびっくりしちゃった
もはや隠す気がないようにさえ思えるよ・・・
雄司君をチラッとみると雄司君も驚いた表情をしている
雄司君も私のステータスを見たのかな?
わからないよね?驚くよね?私も初めはそうだったからね
ユニークアイテムって言うんだよ!後で教えてあげるね!
でも雄司君なら知っているかも?なんでも知ってそうだし・・・
とりあえず臨戦体勢で臨まないとね
私はいつものように少し腰を落として構える
そんな私の雰囲気を察した雄司君は、
《そうか、なら仕方ない。力の差を見せつけるまでだ・・・テレポート!》
(やっぱりそうきたんだね、雄司君。雄司君の初手はいつも背後からの様子見なんだよね。リアさんから徹底的に『情報』を収集したから分かってたよ!姿形は見えなくてもどこに現れるかさえ分かってたら対処は簡単なんだよ?)
私は意識を背後にだけ注ぐ
そして雄司君からかつて教わったことを全力でやるつもりだ
~~回想開始~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《白鷺、戦いにおいて一番のチャンスはどこだと思う?》
「う~ん。相手が弱っている時?」
《それは当たり前なんだよ・・・。一番のチャンスは開幕、ファーストコンタクトの時だ。大抵の人は初め様子見をしようとする。また相手が自分のほうが格上だと思い込んでいると油断すらしている。そんな様子見や油断している相手に初っ端から急所をぶち抜いてやるだ。急所を攻めるに一番いいチャンスが開幕なんだよ》
「で、でもこっちも相手の出方がわからないよね?」
《さっき言っただろ?だから情報は大事なんだよ。相手の出方がわかるぐらい情報を集めろって言ってんの。自分が弱い、格下だと思っているうちは必ず情報集めに奔走するんだ。徒労に終わる可能性はあっても無駄になることは絶対ないからな》
「そうなんだね。うん、わかった!それで急所は?」
《そんなのは大体決まってるだろ?鼻面・みぞおち・弁慶の泣きどころが定番だよ。相手が男なら金的もありだな》
「ええええ~!?なんか卑怯じゃない!?」
《なに言ってんの?生死のやり取りをする場で卑怯も糞もないだろ。相手の弱点を攻めるのは戦いの常道だぞ?きれいな戦いをしたいなら強くなれ。弱いやつに卑怯だなんだと言う資格はない。御託を並べた結果後悔するのは自分なんだぞ?考えを改めろ。異世界で生きるってのはそういうことだ》
「うぅ~。ごめんなさい。・・・狙うならどこがいいの?」
《一番効果的なのはみぞおちだな。相手が呼吸困難に陥るから魔法を使えさせなくもできる。対して鼻面は手を痛める可能性がある。人間の顔は案外固いんだ。次に弁慶の泣きどころは避けられる可能性が高い。それに脛当てを装備している可能性も高いからな。そういう点も踏まえてみぞおちはかなり有効的だ。もちろん相手がガチガチの鎧なんか着てたらみぞおちもダメだがな。後は金的だが古来より男の弱点だ。ただ・・・潰しちゃったら大変なことになるだろうな》
「た、大変なこと!?」
《それ聞くことか?生殖機能に異常がでるかもしれないだろ?潰したらさ。あとチャンスについてもう一言アドバイスしてやる。これは俺の経験則なんだが、チャンスを上手く活かしたら追撃するだろ?その追撃はとりあえず1発だけにしとけ。あとはすぐ追撃せず相手を観察するんだ。格上を相手にするときは特にだな。格上は格上たらん実力を備えている奴が多い。混乱したとしても回復するのも早いんだ。せっかくチャンスを活かせたのに反撃喰らったらバカみたいだろ?》
~~回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
背後から雄司君の気配がした
私はすぐさま現れた雄司君の左腕を掴む
(予想通りだね、雄司君!急所を狙わせてもらうからね!それでもさすがに男性の部分は狙えないよ・・・。そ、その私も雄司君の赤ちゃん欲しいし。だからみぞおちを全力だよ!・・・聖典讃歌!)
聖典讃歌により雄司君の筋力を借りた私は素早くみぞおちに突きを入れる
軽装にしていたのが雄司君の慢心だよね
《ごふっ・・・》
(え!?あの雄司君が膝を着いたの!?そっか・・・私の攻撃でも雄司君に通用するんだね!)
そんな私達の戦いに会場は大盛り上がりみたい。割れんばかりの歓声が鳴り響く
視認できないほどの一瞬のやり取りにハイレベルな戦いだと判断したのかもしれないね
でも私はそんなことを気にしていられないほど気分が高揚していた
だってあの雄司君に私の攻撃が通用するんだよ!
例え急所であってもあの雄司君が膝を着いたんだよ!
膝を着いている雄司君がじりじりと後退していくのが見える
《ハァハァ。ちょっ!?ま、待て!?タンマ!!》
(逃がさないよ!雄司君!せっかくのチャンスだもん!私は手に入るチャンス全部を掴むって誓ったんだから!)
苦しんでいる雄司君に向けて私は右回し蹴りを繰り出した
身体覚醒によって物理ステータスを一時的に3倍底上げしての回し蹴りだ。その回し蹴りから繰り出される風切り音が尋常じゃない
ゴオオオォォォ!!と轟音を鳴らして雄司君に迫る
私が繰り出した右回し蹴りを、雄司君が左手でガードしようとしたがガードしきれずに吹き飛んでいった
(やっぱり私の攻撃も雄司君に効くみたい!それなら急いで追撃しないと!・・・待って!!雄司君がジッと様子を伺ってる気がする・・・。なんか危険な感じがする。ここは追撃を諦めよう。いつでも雄司君の言葉は正しかったんだから)
回復に努めている雄司君がこちらを静かに伺う
追い詰められている様子も慌てている様子も窺い知れない
まるで私が罠にかかるのを待ち構えているようだ
追撃して来ない私を見て雄司君は驚きながらも何かを考え込んでいる
雄司君の思案を妨げるのは心苦しいけど、私も確認したいことがあるんだよね。だからごめんね、雄司君
「ねぇ、一つ聞いていい?戦いにおいて重要なものは『戦う力』となんだと思う?」
《・・・重要なものは『情報』だな。知っているのと知らないのでは戦い方に大きな差が出る。命のやりとりをするような強敵との戦いにおいては『情報』の有無で明暗が分かれるからな》
(うん!やっぱり私が知ってる雄司君!いつまでも愛しくて、いつまでも頼れる最愛の人!だからこそ私は雄司君の隣にいたい!だから隣にいてもいい権利を得るため全力で力を証明してみせるよ!)
「そうだよね!・・・じゃあ、いくよ!」
私は足に力を入れて地面を蹴った
その後は雄司君としばらく体術で打ち合う形となった
雄司君は私の突きや蹴りを手でガードしたり払っている
対する私は雄司君からの突きや蹴りを受けずに躱している
私は絶対に受けることはしないよ!雄司君の言葉だもんね!
~~回想開始~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ねぇ、なんで私に攻撃系のスキルをあまり教えてくれないの?」
《白鷺は回復がメインだろ?確かにいずれは攻撃系スキルも必要になるが今はまだ早い。まずは倒すことより回復に専念できる下地を作るんだ。その下地はどんな状況でも、だぞ?例えば敵から攻撃されている最中でもできるようにならないとダメだ。一分一秒でも早く回復しないといけない状況で敵から狙われているので回復できません!とかじゃ話にならん》
「ええ!?狙われていたらさすがに無理なんじゃないかな」
《だから鍛えるんだよ。白鷺は常に両手をフリーにする必要がある。だから体術にしてもそうだが、必ず相手の攻撃を手で防ぐな。躱すんだ。すべてを躱して更に回復もするぐらいでないと役にたたん》
~~回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(雄司君どうかな?私は役に立てるぐらい回避できてるかな?すごく精神を集中しないといけないからかなり疲労が貯まるんだけどね・・・。それでも打ち合いや回復をできるぐらいまでは回避できるようになったんだよ!)
《ハァハァ》
「はぁはぁ」
さすが雄司君。強い、強すぎるよ・・・
回避に気を遣っているのもあるけどやっぱり体力差が出てきたね
徐々に躱しきれない攻撃が増えてきたよ・・・
躱しきれてない攻撃は都度護身術で応対しているけど、いずれは護身術でさえ対応される気がする
「はぁはぁ、肩で息をついてるね。本気だったのかな?」
《ハァハァ。ま、まだまだ本気じゃないさ》
うぅ~。本当に?なんか息が荒く見えるよ?
「そうなの?汗すごいよ?」
《・・・。はぁ、どうせ汗かくならベッドの上でかきたいもんだよ。戦いじゃなくてさ。・・・どう?一緒にかいてみないか?》
(ベ、ベッドの上!?それってそういう事だよね!?雄司君の事は好きだからいずれはそういう事もしたいな~、なんて思ってはいるんだよ?でも・・・急すぎるよぉ~。と、とりあえず返事しないと雄司君が拒絶されたと思っちゃうよね!?落ち着いて答えるの!拒絶はしないよ!って伝えるの!余裕だよ!余裕を持って答えるの!)
「くすっ。機会があったらね?雄司君は本当にエッチだね」
あっ。雄司君一瞬嬉しそうな顔したよ!
嬉しいな。そんなに求めてくれるなら・・・
ってなに考えてるの、私は!とりあえず集中、集中
このまま体術だとジリ貧になるのは間違いないよね
なら・・・得意の魔法で勝負だよ!
「体術だと私のほうが分が悪いみたいだね。魔法で勝負してみてもいい?」
《あぁ、構わないぞ?言っておくが俺は神級も使える》
神級使えるなんてさすが雄司君だね!
「そう、それは楽しみ。いくよ?」
雄司君の魔法ってほとんど見たことないんだよね~。楽しみ!
《こちらもいくぞ?神級火炎魔法・地獄怨嗟!」
雄司君が唱えたのは火炎魔法の神級インフェルノ
地獄のマグマとか言われているやつだよね
(雄司君の普通の魔法初めて見た!なんだろう?すごく魔力に溢れたきれいな魔法。普通の神級よりも威力は高そうかも?それなら私は・・・)
私は両手を広げ右手には神級インフェルノ。左手には精霊級イグニートスフィアを生み出した
(いくよ、雄司君!インフェルノとイグニートスフィアを融合!・・・蘇れ、不死鳥!)
私が編み出した融合魔法。一つの魔法と別の魔法を掛け合わせ全く別の魔法を創りだすオリジナル魔法
雄司君の複合魔法のアドバイスから編み出した魔法だよ!
私のフェニックスは大空を舞うかのように飛び回り、そのまま雄司君のインフェルノをのみこんで雄司君に襲いかかる
雄司君にあわや接触するかってところで魔法が掻き消された?
あれが雄司君の防御スキルかな?かなり強力だね
次はあの防御スキルを破るぐらいにしないと・・・
《つ、次だ。神級迅雷魔法・雷火轟蕾!》
雄司君が今度は迅雷魔法の神級ライジングバーストを放ってきた
このライジングバーストも普通の神級よりも威力がありそう
対する私は両手を広げ右手には神級ライジングバースト。左手には精霊級ヴォルテックサンダーを生み出した
(いくよ、雄司君!今度はその防御スキルも消し飛ばしちゃうからね。・・・魔力覚醒!ライジングバーストとヴォルテックサンダーを融合!・・・降臨せよ、雷神!)
私の放ったトールが次々と雄司君の雷の蕾を掻き消していく
雄司君の雷の蕾が全てなくなりトールが雄司君に襲いかかる
襲いかかられた雄司君はまたライジングバーストを放った
(雄司君。ライジングバーストじゃ、私のトールは崩せないよ?何度放ってもダメ。雄司君の防御スキルもトールで消せるはず。どうするの?雄司君。雄司君の力をもっと私に見せて!)
私は融合魔法トールに絶対の自信を持っていた
保険として魔力が3倍になる魔力覚醒も使っていた
だからこそ雄司君が放ったライジングバーストとトールがほぼ互角だったことに衝撃を受けた
(・・・え?なんで?なんでライジングバーストとトールが互角なの?雄司君はなにをしたの?)
「今のはどうやって防いだの?同じ魔法みたいだったけど?」
《教えてもいいけど俺にも聞きたいことがある。それを話してくれたら、だな》
「なんだろう?内容によるかな?」
《魔法を放つ前にしているポーズと見たこともない魔法。なにか関連性あるんだろ?》
(そっか。雄司君は融合魔法を知らないんだ。どうしよう?教えてもいいのかな?雄司君が知らないなら強力な武器の一つになるよね。でも雄司君がトールを防いだ方法も知りたいな・・・。雄司君の秘密をもっと知りたいな・・・。雄司君をたくさん知りたいな・・・)
「・・・知らないこともあるんだね。いいよ、教えてあげる!私が使ってるのは融合魔法。複合とは違うよ?今までのは神級と精霊級を融合した魔法だよ。もちろん神級と神級も融合できる。ただ神級と神級だと少し時間かかるから即興で使える神級と精霊級を融合してるんだよ。ポーズはなんとなくカッコイイかな?ってそれだけ。これでいいかな?私にもどうやって融合魔法を防いだか教えてね?」
私は融合魔法について雄司君に話した
話した大きな理由は雄司君のことをもっと知りたかったし、なにより雄司君が私の魔法を求めてくれたことが嬉しかったからだ
《教えてくれてありがとう。でも俺は教えない》
「ええええ!?ずるいよ!?私が話したら教えてくれるって言ったよね!?」
《相手に秘密を話すバカがどこにいるんだよ?あっ・・・目の前にいたな。とりあえず俺は話さないぞ?そうだな、降参してくれたら話してやってもいいな》
(うぅ~。バカで悪かったね!雄司君のことを知りたかったから話したんだよ?ちゃんと話していいかどうか悩んだんだからね!?)
「それって普通、「俺に勝ったら話してやる」って言うところじゃないの?》」
《俺が負ける訳ないだろ?俺は負けないんだからそんな条件つけたら一生話せないだろ。だから降参したら話してやるんだよ。・・・というわけで魔法では分が悪いから体術でいかせてもらうさ》
(もう・・・。本当雄司君はすごいよね。その揺るぎない自信と自惚れずちゃんと分析している冷静さ。だから頼りになるんだよね!本当に雄司君はカッコイイよ!)
こうしてまた私と雄司君の間で果てしない体術の応酬とたまに魔法の駆け引きが行われることになった
魔法では私に分があっても、やはり体術だと体力面での差が徐々にでき始めてきていた
時間がかかればもはや敗北は濃厚となっていた
《ハァハァ・・・ふぅ~。もう降参したらどうだ?それだけの実力があるんだ。このまま続けても俺に勝てないのは分かってるだろ?》
「はぁはぁ、そう、、だね。ちょっと、、きついかな。はぁはぁ。・・・分かった、降参するよ?約束する。でもその前に私のとっておきを最後に使わせてもらってもいい?」
最初から雄司君に勝てるなんて思ってないよ?
私はただ雄司君に私の力を認めてもらいたかっただけなの!
だから少しは認めてもらえたかな?
「このとっておきはね、とても強力なんだよ?自惚れじゃない。だから本気できてね?」
(今の私だととっておきはどれぐらいの威力がでるんだろう?・・・精霊眼!)
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アカリ・シラサギ 17歳 レベル:497
種族:人間族
職業:勇者
体力:2.72E+12/2.72E+12(+960000000000) 2兆7200億
魔力:4.80E+12/4.80E+12(+2.45E+12) 4兆8000億
筋力:196800000000(+112000000000) 1968億
敏捷:204000000000(+152000000000) 2040億
器用:492000000(+320000000) 4億9200万
幸運:99★(+99)
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(とっておきは体力と魔力を合わせたダメージになるから約7.5兆ダメージ。そこに『英雄の奇跡』を発動させて約15兆ダメージ。更に『魔力覚醒』を発動して約45兆ダメージ。最後に私には雄司君と対になるスキル『サンライト』がある。これで約90兆ダメージ。想像以上にやばい威力になっちゃうけど・・・雄司君なら大丈夫だよね?)
《なにをする気か知らないけど安心しろ。俺はお前には負けない。お前に負けないんだから防げない技なんてない。無用な心配だ》
ドンとこい!とばかりに私にサムズアップする雄司君
雄司君の目はキラキラしているように見える
これから私が繰り出すとっておきを今か今かと待っているようだ
(・・・私の行動は、とっておきは、いつの間にか雄司君を期待させるまでになったんだね。すごく嬉しいよ、雄司君。だから!今から私の全力全開で想いを伝えるね!)
私は右手を上に上げ、手の平を太陽へと向けた
太陽の力を利用するスキル『サンライト』を発動!
徐々に徐々に大きな球状のエネルギーが蓄積されていく
「私のとっておき80%だよ!・・・『英雄の奇跡』発動!」
頭上に集まる球状のエネルギーが爆発的に増蓄され更に大きさを増し続ける
人がすっぽりと収まりそうな大きさだ
《ん?ちょっと待て?そのスキルはどこかで・・・》
訝しがる雄司君。まだ気付かないの?
「私のとっておき100%だよ!・・・『魔力覚醒』発動!」
頭上に集まる球状のエネルギーが暴力的に激蓄され更に更に大きさを増し続ける
乗用車が3台分すっぽり収まりそうな大きさだ
《ちょっ!?冗談だろ!?この威力シャレにならないぞ!?》
雄司君が慌てはじめた。私言ったよね?全力できてって!
(雄司君、いくよ!これが私の全力全開だよ!)
頭上に集まる球状のエネルギーは私の想いを受け、その大きさを終末的に増した
出来上がったのは遥か上空に浮かぶ太陽とはまた別のもう一つの太陽
私の想いの丈全てを込めたメラメラと燃えあがる太陽だ
「私のとっておき全力全開!100%中の100%だよ!私の想いの全てを受け取って!雄司君!・・・私はね、雄司君が好きなの!!・・・いくよ!『太陽の軌跡』発動!」
ここに月光仮面こと白鷺あかりの一世一代の告白が始まった
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後書き
『聖典讃歌』 ランク:SSS
相手に触れることで相手のステータスを一部利用できる
『身体覚醒』 ランク:SSS
一時的に物理系ステータス&スキルが3倍up
『魔力覚醒』 ランク:SSS
一時的に魔力系ステータス&スキルが3倍up
『英雄の奇跡』ランク:SSS
全ステータス&スキルが2倍up
『サンライト』ランク:不明
女神アウラより創造されしスキル
ユウジの先天的固有スキル『ムーンライト』とは対になる
太陽が出ている日中時には全サンライトスキルが2倍up
対称的に太陽の出ていない夜等は効果が半減する
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アカリ・シラサギ 17歳 レベル:497
種族:人間族
職業:勇者
体力:2.72E+12/2.72E+12(+960000000000) 2兆7200億
魔力:4.80E+12/4.80E+12(+2.45E+12) 4兆8000億
筋力:196800000000(+112000000000) 1968億
敏捷:204000000000(+152000000000) 2040億
器用:492000000(+320000000) 4億9200万
幸運:99★(+99)
称号:ダンジョンマスター/勇者に信頼されし者
女神に応援されし者/魔法を創造せし者
孤高の踏破者/覚醒せし者/死線を覆し者
英雄になりし者/精霊王に認められし者/聖女
加護:女神アウラ 『治癒』
勇者ユウジ 『親友』
女神ヘイネ 『神援』
精霊王ミラ 『精友』
教皇アリッサ『女傑』
聖帝クラリナ『聖女』
迷宮王ボハナ『覇者』
舞仙人マリン『覚醒』
技能:ヒール/ヒーリング/ハイヒール/ハイヒーリング
エクストラヒール/キュア/キュアリング/体術Lv.165
サンライト/障壁/大障壁/鑑定/魔力操作/魔力圧縮
魔力創造/サンライト・セイバー/フロストフラワー
サンライト・エストレア/サンライト・ミラージュ
サンライト・テンペスト/サンライト・ブリッツ
サンライト・クリーク/サンライト・グレイシア
サンライト・バースト/火炎旋風/火硫雷/蒸気霧
エクストラヒーリング/キュアヒーリング/太陽風
短剣術Lv.183/リヴァイブ/ロック・オン/家事Lv.70
白鷺流護身術Lv.167/身体覚醒/一騎当万/精霊王顕現
英雄の奇跡/聖典讃歌/全器掌握Lv.117/馬術Lv.115
白鷺流扇舞術Lv.160/魔力覚醒/アイテムボックス
愛情Lv.3/サンライト・クロニクル
装備:(右)ラグナルスの杖(左)ネラスの短剣
聖職者のドレス (アリッサ贈呈)
聖天女の白ヴェール (クラリナ進呈)
&%$¥#ブローチ
@*℃&%ブレスレット
サラセニア白ヒール (ボハナ贈呈)
妖精王のイヤリング (ミラ進呈)
道具:身代わりの護符
転移の護符×10
体型:B94・W45・H90 Fカップ
『愛情』Lv.3
(Lv) (効果) (解放条件)
・Lv.1 愛情度による加護取得 幼なじみ
・Lv.2 全能力成長速度絶大 初恋
・Lv.3 全能力消費魔力減10 お姫様抱っこ
・Lv.4 『乙女ヒール』解放 ???
・Lv.5 『貴方の側に』解放 ???
・Lv.6 『コウノトリ』解放 ???
『治癒』:全ての回復・防壁魔法を習得可能
『親友』:全ステータスUP大 (成長依存)
『神援』:全ステータスUP絶大2倍(成長依存)
『精友』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『女傑』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『聖者』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『覇者』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『覚醒』:全ステータスUP極大 (成長依存)
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会話パート
「」白鷺 《》ユウジ 『』リア []屋台のおじさん
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季節は晩夏の10月20日
私は帝国エクスペインの帝都に到着した
どうしてもある情報を確認したかったから
私は帝都に到着すると今日の寝床も決めずに真っ先にとある場所へと向かったよ
「リアさん!久しぶりだね!」
『アカリさん!お久しぶりです!お元気そうで何よりです。旅立たれてからずっと心配してたんですよ』
私が向かった先は恋友のリアさんがいる冒険者ギルドだ
王都イシスで別れてから実に5ヶ月ぶりの再会となるね
リアさんとは好きな人が共通で境遇も似通っていた為、すぐ意気投合したんだよね、懐かしいな
『凄まじい活躍をされているみたいですね。5つの迷宮を2ヶ月でクリアされたり、2万の大軍を一人で蹴散らしたりとか。女英雄王も伊達じゃないですね!さすがSランク冒険者『月下の舞姫』です!』
「えっと。そ、その女英雄王とか月下の舞姫とかは恥ずかしいから言わないでね?周りが勝手に言ってるだけだから」
女英雄王とか月下の舞姫とかは私を指すのは知ってるよ?ただね、
女英雄王は教国イステールに赴いた際に魔族と魔物の大侵攻があったからただそれを防いだだけ!
月下の舞姫は私の武器が扇なだけだからだよ、きっと!
どうにも過大評価されすぎな気がするんだよね
そんなことよりも、私の目的を果たさないと!
その後は私の目的である雄司君についてリアさんに尋ねてみたよ
雄司君がここ帝国エクスペインに本当にいるのかどうか
そしてSランク期待の新人が、これは雄司君の事だね、帝国エクスペインの武術大会に出るとの噂があったからその真偽を確かめるように
『ユウジさんは間違いなくエクスペインにいますよ。そして武術大会にも出るそうです』
やっぱりそうなんだ
なら武術大会で雄司君に私の力を見てもらうのが一番いいよね!
だって私がここ帝国エクスペインまで来たのは雄司君に告白する為なんだから!
雄司君の隣に入れるだけの力を証明しに来たんだよ!
もう昔みたいに足手まといなんて言わせないからね!
「そうなんだね。なら私も武術大会に出てみるよ!」
『そうですか。なら大会出場の申請をしておきますね』
なんでもSランク冒険者は地域予選を免除されるみたい
ち、地域予選なんてあったんだね・・・
この時ほどSランク冒険者に感謝したことはなかったかな
その日はそれでリアさんとは別れたよ。リアさんはギルドのお仕事あるからね
リアさんの次の仕事休みにまた再会の約束をして
□□□□
『中央区』カフェ・10月23日
リアさんの仕事休みの日に、私達は情報交換をすべくリアさんの行きつけのカフェに来ていた
情報交換って言っても私がリアさんに雄司君の事を聞くだけなんだけね
~~回想開始~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
王都イシスで深夜に雄司君の鍛練を見ていた時の出来事
《いいか?白鷺。戦いにおいては力も重要だが、何よりも『情報』収集を怠るなよ?》
「どういうこと?雄司君ぐらい強いなら情報なんてなくてもなんとかなるんじゃないの?もちろんあったらあったでいいのはわかかるよ?」
《それが通用するのは自分より明らかに格下の場合だけだな。自分と同等または格上の場合はその情報の有無で命のやり取りさえできる。例えば何も知らない相手に知らない強烈な1発でも入れられてみろ?その1発が致命傷になりえることもあるんだぞ?もしその相手が自分より強いことを知っていたり、強烈な攻撃をしてくることを知っていたら、警戒して攻撃をもらわない事だってできるだろ?何も知らないことは恐怖だ。まずは知ること。異世界で生き延びるためにも情報は必要不可欠だ。だからどんな小さな事でも情報収集には貪欲になれ。それも戦いにおいては重要なことの1つだ》
~~回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(そう、雄司君は情報収集が大事だと言ったんだよね。なら私は雄司君の近況について調べる必要がある。だって雄司君は私よりも格上なんだから!)
それからリアさんに雄司君の事を根掘り葉掘り聞き出したよ
雄司君が魔法学校に通っていることやその魔法学校で行われた魔術大会のこと。そしてどのように戦っていたのか
魔術大会で魔族を倒したことも、もちろんその倒し方もね
(う~ん。雄司君の初手は決まって相手の様子を見たりすることが多いみたいだね。つまり雄司君は油断してるだよね?ならそこに付け入る隙があるよね!)
更にリアさんから聞いた情報では雄司君とデートをしたみたい。驚いたのは雄司君から次のデートも誘ってもらえてるらしい
(リアさん、いいなぁ。少しずつだけど雄司君との仲を深めていってるんだよね。それにリアさんの強引さも少し羨ましい。私も少し強引にお願いしてみようかな?小さい頃みたいに名前で呼んでって・・・)
またリアさんの情報では雄司君がエステルって子に熱を上げているとか。リアさんはとても羨ましそうに語っていた
(くすっ、雄司君らしいね。確かにそのエステルって子は羨ましいよね。そこまで雄司君に愛されてるなんて。でもね、リアさん?私はリアさんも羨ましいよ?だって私なんて女の子扱いさえされてないんだよ?)
そのあとも雄司君の情報を聞き出したり、また私の事についてもリアさんと話し続けた
しばらくリアさんと話の華を咲かせていたら話題は武術大会に・・・
『ではアカリさんは遂に想いをユウジさんに伝えるんですね?』
「そのつもりだよ。その為に死に物狂いで頑張ってきたんだもん!」
この日の為に私は頑張ってきた
大好きな親友とも別れて辛くて大変な修業も乗り越えてきた
全ては雄司君の隣にいるために!
『私は仕事で応援にはいけないのですが、アカリさんの恋の成就を陰ながら応援していますね!』
ありがとう、リアさん
私頑張るね!私の全力全開を雄司君に認めてもらうから!
□□□□
武術大会予選・予選会場
この間のリアさんとのお茶会の時に、どうせ出場するなら雄司君を驚かそう!という話になった
リアさんお茶目すぎるよ・・・
でももしかしたらこれで雄司君とおもいっきりぶつかれるかもしれない・・・
だって私だと分かったら雄司君は手を抜いてきそうな気もするから
それじゃあダメ。私は雄司君に力を認めてもらう必要があるしね!
なにか変装できるものはないかとリアさんとあれこれ考えながら市場を回っていたら、ある仮面屋さんが目に入った
リアさんはすごく微妙な顔をしていたが、私は結構かわいいと思うんだよね
[おっ!綺麗なお嬢さん、お目が高いね!この仮面はな、お嬢さんの内にある更なる野性を呼び醒ます特別な仮面なんだぜ! お嬢さんは知っているかい?人は言う英雄が仮面なのか仮面が英雄なのか・・・それは現代では説明できないんだぜ!お嬢さん・・・ この仮面を被ったらパンチ力が増すんだぜ!]
・・・。
そして私は月光仮面になった
予選は16組に分かれて1人になるまでのバトルロワイヤルみたい。私はO組に誘導された
あまり目立たないよう一人一人確実に仕留めていく
少し時間はかかったけど問題なく予選クリアすることはできた
あまりにも人が多いので雄司君がどこにいるのかはわからないけど・・・
ちょっと残念な気持ちで武舞台を下り控室に向かおうとしたその時、
《サーシャ、よく聞くんだ。俺は今アイサのあのねちねちとしたいやらしい攻撃から、夜もねちねちといやらしいんじゃないかと想像した。そして凄く興奮した。アイサ相手に危うく悪い癖さえでそうになった。これは大変なことだよな?さっきはサーシャにも欲情した。この後もきっと欲情するだろう。サーシャだけじゃない、セリーヌにもきっとする。ハリーは・・・ないかもしれないな。だがアイサにもまた欲情するかもしれない。俺はみんなに欲情する度に毎回色魔で欲情を抑えないといけなくなる。・・・こんな生き地獄があるだろうか!?俺はお預けを食らった犬か!?武術大会は俺にとってまさに天敵だ!こんな苦しみは初めてだ!これを地獄と言わずして何という!まさにこの世の終末だろう!?》
隣のPブロックから雄司君の声が聞こえてきた
側にはサーシャさんと知らない女の子達が2人いる
なにやら雄司君とサーシャさんが揉めているみたい?
「くすっ。雄司君は、相変わらずエッチなんだね」
久しぶりに愛しい人の姿をみて思わずぽつりっと言葉が漏れる
(やっと雄司君を見つけられた!雄司君は雄司君だった!相変わらずサーシャさんとは仲がよかったん・・・だよね?よくわからないけど。なんだか嬉しくて心がときめく!早く雄司君に私の力を見せたい!そして認めてもらいたい!・・・それにしても雄司君は相変わらずだよね。本当にエッチ。・・・そっか。ねちねちとしたいやらしさに興奮したんだね。ねちねちか・・・)
私はそんなことを考えながら、選手達がごった返す喧騒の中控室へと戻っていった
全ての予選が終わりベスト8戦の為のくじ引きをすべく、予選突破者が全員とある一室に集められた
その一室で私はすぐに雄司君の姿を確認することができた
(・・・会場で探さなくてもよかったんだね。こんな簡単に会えるとは思わなかったよ、恥ずかしい・・・。もしかして気が急いてるのかな?落ち着かないと!)
くじ引きの結果雄司君とは意外と早く当たれる組み合わせになった
間違いがなければ準決勝で雄司君と戦える!
(たった2回!たった2回勝てば雄司君と戦える!決勝とかでもよかったけど優勝とか目指してた訳じゃないからね。雄司君と早く戦えるならこんなに嬉しいことはないよ!その為にもシェスティンさんとアイサさんには負けられない!)
決意を新たにベスト8戦のシェスティンさんと相見える
逸る気持ちを抑えてあまり目立たないよう力を抑えて・・・
その後ベスト8戦でシェスティンさんを下し本選へと駒を進めた
□□□□
武術大会本選
ベスト4戦のアイサさんは強かった。強いというよりも上手かった
特に防いでは寄せ、防いでは突く。その終始徹底ぶりに驚かされた
何度も何度もしつこく繰り返してくる、カウンター
(・・・これがねちねちしたいやらしさなんだね。何度も何度もしつこくしつこく繰り返す。これに雄司君は興奮しちゃったんだよね?ねちねちか・・・。参考になったかも!でもこんなところで負けられないよ!私は雄司君と戦いたいんだから!)
アイサさんは本当に強かった
でも私が勝てない相手じゃない!
その後少し力を入れてアイサさんを圧倒し、そのまま勝利した
ここに遂に4強が出揃った
私こと月光仮面、雄司君、サーシャさん、セリーヌさん
(雄司君!遂にここまできたよ!私は全力全開で雄司君とぶつかってみせるから!私の想いのありったけを雄司君に全て伝えるから!)
□□□□
武術大会本選 ~ユウジ vs 月光仮面~
目の前には雄司君がいる。凄くドキドキする!胸が高鳴る!
こうして正面きって会ったのは実に半年ぶりなんだよね
長かったような短かったような・・・
(?なんだろう?雄司君にジッと見られているような?もしかして正体がバレちゃったのかな!?とりあえずなにかしないと失礼だよね?)
私は慌てて雄司君にペコリッとお辞儀をした
雄司君はそんな私を見て怪訝そうにしている
あれ?なんか間違ったかな?
その後審判さんが試合の諸注意をしてくれている
だけど雄司君は全く聞いていないように見える
ダメだよ、雄司君?ちゃんと人の話は聞かないと怒られちゃうよ?
雄司君は王都にいた時となんら変わらず傲慢な態度だった
(本当に変わらないなぁ、雄司君は・・・。だからかな?すごく安心する。きっと雄司君の優しさも変わっていないんだよね?)
雄司君の変わらない姿にほっこりしていたら、審判さんから試合開始の合図がなされた
(ついに始まった!よろしくね、雄司君!)
私は雄司君にペコリッと礼をする
そんな私を見てまた怪訝そうな顔をする雄司君
《えっと。いちお聞くが降参する気はない?あまり女の子とは戦いたくないんだよね》
(あっ。私を女の子扱いしてくれるんだね・・・。例えそれが月光仮面に対してであってもすごく嬉しい・・・。だって月光仮面は私、白鷺あかりなんだから!だからありがとう雄司君!・・・でもね?雄司君。まだ私は何もしていない。力を見せていないんだよ?だから嬉しいけど降参はしないよ)
「私を女の子扱いしてくれるんだね。でも降参はしないよ」
私は雄司君に向かって首を横に振る
雄司君は残念そうな顔をしている
(うぅ~、そんな顔されると切なくなるよ・・・。でも我慢!我慢しないと!力の証明をしないといけないんだから!とりあえず雄司君のステータスを確認しないと。・・・精霊眼!)
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ユウジ・ハクト 17歳 ♂ レベル:50
種族:人間族?
職業:冒険者?
体力:500000
魔力:500000
筋力:50000
敏捷:50000
器用:5000
幸運:50
称号:なし
加護:なし
技能:体術Lv.50/剣術Lv.50/剣舞Lv.50/鑑定眼/偽造
魔力操作/魔力感知/火炎魔法/水刃魔法/風凪魔法
土淵魔法/聖光魔法/ヒール/気配察知Lv.50/暗視Lv.50
遠視Lv.50/隠密Lv.50
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(・・・。雄司君・・・。偽造テキトー過ぎだよぉぉ!!!めんどくさいのはわかるけどLv.50でSランク冒険者とか普通無理だよね!?頭の数字全部が5も不自然すぎだよ!しかもなんで人間族?って疑問形なの!?雄司君は人間じゃないの!?)
雄司君のあまりのテキトーさにかなりびっくりしちゃった
もはや隠す気がないようにさえ思えるよ・・・
雄司君をチラッとみると雄司君も驚いた表情をしている
雄司君も私のステータスを見たのかな?
わからないよね?驚くよね?私も初めはそうだったからね
ユニークアイテムって言うんだよ!後で教えてあげるね!
でも雄司君なら知っているかも?なんでも知ってそうだし・・・
とりあえず臨戦体勢で臨まないとね
私はいつものように少し腰を落として構える
そんな私の雰囲気を察した雄司君は、
《そうか、なら仕方ない。力の差を見せつけるまでだ・・・テレポート!》
(やっぱりそうきたんだね、雄司君。雄司君の初手はいつも背後からの様子見なんだよね。リアさんから徹底的に『情報』を収集したから分かってたよ!姿形は見えなくてもどこに現れるかさえ分かってたら対処は簡単なんだよ?)
私は意識を背後にだけ注ぐ
そして雄司君からかつて教わったことを全力でやるつもりだ
~~回想開始~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《白鷺、戦いにおいて一番のチャンスはどこだと思う?》
「う~ん。相手が弱っている時?」
《それは当たり前なんだよ・・・。一番のチャンスは開幕、ファーストコンタクトの時だ。大抵の人は初め様子見をしようとする。また相手が自分のほうが格上だと思い込んでいると油断すらしている。そんな様子見や油断している相手に初っ端から急所をぶち抜いてやるだ。急所を攻めるに一番いいチャンスが開幕なんだよ》
「で、でもこっちも相手の出方がわからないよね?」
《さっき言っただろ?だから情報は大事なんだよ。相手の出方がわかるぐらい情報を集めろって言ってんの。自分が弱い、格下だと思っているうちは必ず情報集めに奔走するんだ。徒労に終わる可能性はあっても無駄になることは絶対ないからな》
「そうなんだね。うん、わかった!それで急所は?」
《そんなのは大体決まってるだろ?鼻面・みぞおち・弁慶の泣きどころが定番だよ。相手が男なら金的もありだな》
「ええええ~!?なんか卑怯じゃない!?」
《なに言ってんの?生死のやり取りをする場で卑怯も糞もないだろ。相手の弱点を攻めるのは戦いの常道だぞ?きれいな戦いをしたいなら強くなれ。弱いやつに卑怯だなんだと言う資格はない。御託を並べた結果後悔するのは自分なんだぞ?考えを改めろ。異世界で生きるってのはそういうことだ》
「うぅ~。ごめんなさい。・・・狙うならどこがいいの?」
《一番効果的なのはみぞおちだな。相手が呼吸困難に陥るから魔法を使えさせなくもできる。対して鼻面は手を痛める可能性がある。人間の顔は案外固いんだ。次に弁慶の泣きどころは避けられる可能性が高い。それに脛当てを装備している可能性も高いからな。そういう点も踏まえてみぞおちはかなり有効的だ。もちろん相手がガチガチの鎧なんか着てたらみぞおちもダメだがな。後は金的だが古来より男の弱点だ。ただ・・・潰しちゃったら大変なことになるだろうな》
「た、大変なこと!?」
《それ聞くことか?生殖機能に異常がでるかもしれないだろ?潰したらさ。あとチャンスについてもう一言アドバイスしてやる。これは俺の経験則なんだが、チャンスを上手く活かしたら追撃するだろ?その追撃はとりあえず1発だけにしとけ。あとはすぐ追撃せず相手を観察するんだ。格上を相手にするときは特にだな。格上は格上たらん実力を備えている奴が多い。混乱したとしても回復するのも早いんだ。せっかくチャンスを活かせたのに反撃喰らったらバカみたいだろ?》
~~回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
背後から雄司君の気配がした
私はすぐさま現れた雄司君の左腕を掴む
(予想通りだね、雄司君!急所を狙わせてもらうからね!それでもさすがに男性の部分は狙えないよ・・・。そ、その私も雄司君の赤ちゃん欲しいし。だからみぞおちを全力だよ!・・・聖典讃歌!)
聖典讃歌により雄司君の筋力を借りた私は素早くみぞおちに突きを入れる
軽装にしていたのが雄司君の慢心だよね
《ごふっ・・・》
(え!?あの雄司君が膝を着いたの!?そっか・・・私の攻撃でも雄司君に通用するんだね!)
そんな私達の戦いに会場は大盛り上がりみたい。割れんばかりの歓声が鳴り響く
視認できないほどの一瞬のやり取りにハイレベルな戦いだと判断したのかもしれないね
でも私はそんなことを気にしていられないほど気分が高揚していた
だってあの雄司君に私の攻撃が通用するんだよ!
例え急所であってもあの雄司君が膝を着いたんだよ!
膝を着いている雄司君がじりじりと後退していくのが見える
《ハァハァ。ちょっ!?ま、待て!?タンマ!!》
(逃がさないよ!雄司君!せっかくのチャンスだもん!私は手に入るチャンス全部を掴むって誓ったんだから!)
苦しんでいる雄司君に向けて私は右回し蹴りを繰り出した
身体覚醒によって物理ステータスを一時的に3倍底上げしての回し蹴りだ。その回し蹴りから繰り出される風切り音が尋常じゃない
ゴオオオォォォ!!と轟音を鳴らして雄司君に迫る
私が繰り出した右回し蹴りを、雄司君が左手でガードしようとしたがガードしきれずに吹き飛んでいった
(やっぱり私の攻撃も雄司君に効くみたい!それなら急いで追撃しないと!・・・待って!!雄司君がジッと様子を伺ってる気がする・・・。なんか危険な感じがする。ここは追撃を諦めよう。いつでも雄司君の言葉は正しかったんだから)
回復に努めている雄司君がこちらを静かに伺う
追い詰められている様子も慌てている様子も窺い知れない
まるで私が罠にかかるのを待ち構えているようだ
追撃して来ない私を見て雄司君は驚きながらも何かを考え込んでいる
雄司君の思案を妨げるのは心苦しいけど、私も確認したいことがあるんだよね。だからごめんね、雄司君
「ねぇ、一つ聞いていい?戦いにおいて重要なものは『戦う力』となんだと思う?」
《・・・重要なものは『情報』だな。知っているのと知らないのでは戦い方に大きな差が出る。命のやりとりをするような強敵との戦いにおいては『情報』の有無で明暗が分かれるからな》
(うん!やっぱり私が知ってる雄司君!いつまでも愛しくて、いつまでも頼れる最愛の人!だからこそ私は雄司君の隣にいたい!だから隣にいてもいい権利を得るため全力で力を証明してみせるよ!)
「そうだよね!・・・じゃあ、いくよ!」
私は足に力を入れて地面を蹴った
その後は雄司君としばらく体術で打ち合う形となった
雄司君は私の突きや蹴りを手でガードしたり払っている
対する私は雄司君からの突きや蹴りを受けずに躱している
私は絶対に受けることはしないよ!雄司君の言葉だもんね!
~~回想開始~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ねぇ、なんで私に攻撃系のスキルをあまり教えてくれないの?」
《白鷺は回復がメインだろ?確かにいずれは攻撃系スキルも必要になるが今はまだ早い。まずは倒すことより回復に専念できる下地を作るんだ。その下地はどんな状況でも、だぞ?例えば敵から攻撃されている最中でもできるようにならないとダメだ。一分一秒でも早く回復しないといけない状況で敵から狙われているので回復できません!とかじゃ話にならん》
「ええ!?狙われていたらさすがに無理なんじゃないかな」
《だから鍛えるんだよ。白鷺は常に両手をフリーにする必要がある。だから体術にしてもそうだが、必ず相手の攻撃を手で防ぐな。躱すんだ。すべてを躱して更に回復もするぐらいでないと役にたたん》
~~回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(雄司君どうかな?私は役に立てるぐらい回避できてるかな?すごく精神を集中しないといけないからかなり疲労が貯まるんだけどね・・・。それでも打ち合いや回復をできるぐらいまでは回避できるようになったんだよ!)
《ハァハァ》
「はぁはぁ」
さすが雄司君。強い、強すぎるよ・・・
回避に気を遣っているのもあるけどやっぱり体力差が出てきたね
徐々に躱しきれない攻撃が増えてきたよ・・・
躱しきれてない攻撃は都度護身術で応対しているけど、いずれは護身術でさえ対応される気がする
「はぁはぁ、肩で息をついてるね。本気だったのかな?」
《ハァハァ。ま、まだまだ本気じゃないさ》
うぅ~。本当に?なんか息が荒く見えるよ?
「そうなの?汗すごいよ?」
《・・・。はぁ、どうせ汗かくならベッドの上でかきたいもんだよ。戦いじゃなくてさ。・・・どう?一緒にかいてみないか?》
(ベ、ベッドの上!?それってそういう事だよね!?雄司君の事は好きだからいずれはそういう事もしたいな~、なんて思ってはいるんだよ?でも・・・急すぎるよぉ~。と、とりあえず返事しないと雄司君が拒絶されたと思っちゃうよね!?落ち着いて答えるの!拒絶はしないよ!って伝えるの!余裕だよ!余裕を持って答えるの!)
「くすっ。機会があったらね?雄司君は本当にエッチだね」
あっ。雄司君一瞬嬉しそうな顔したよ!
嬉しいな。そんなに求めてくれるなら・・・
ってなに考えてるの、私は!とりあえず集中、集中
このまま体術だとジリ貧になるのは間違いないよね
なら・・・得意の魔法で勝負だよ!
「体術だと私のほうが分が悪いみたいだね。魔法で勝負してみてもいい?」
《あぁ、構わないぞ?言っておくが俺は神級も使える》
神級使えるなんてさすが雄司君だね!
「そう、それは楽しみ。いくよ?」
雄司君の魔法ってほとんど見たことないんだよね~。楽しみ!
《こちらもいくぞ?神級火炎魔法・地獄怨嗟!」
雄司君が唱えたのは火炎魔法の神級インフェルノ
地獄のマグマとか言われているやつだよね
(雄司君の普通の魔法初めて見た!なんだろう?すごく魔力に溢れたきれいな魔法。普通の神級よりも威力は高そうかも?それなら私は・・・)
私は両手を広げ右手には神級インフェルノ。左手には精霊級イグニートスフィアを生み出した
(いくよ、雄司君!インフェルノとイグニートスフィアを融合!・・・蘇れ、不死鳥!)
私が編み出した融合魔法。一つの魔法と別の魔法を掛け合わせ全く別の魔法を創りだすオリジナル魔法
雄司君の複合魔法のアドバイスから編み出した魔法だよ!
私のフェニックスは大空を舞うかのように飛び回り、そのまま雄司君のインフェルノをのみこんで雄司君に襲いかかる
雄司君にあわや接触するかってところで魔法が掻き消された?
あれが雄司君の防御スキルかな?かなり強力だね
次はあの防御スキルを破るぐらいにしないと・・・
《つ、次だ。神級迅雷魔法・雷火轟蕾!》
雄司君が今度は迅雷魔法の神級ライジングバーストを放ってきた
このライジングバーストも普通の神級よりも威力がありそう
対する私は両手を広げ右手には神級ライジングバースト。左手には精霊級ヴォルテックサンダーを生み出した
(いくよ、雄司君!今度はその防御スキルも消し飛ばしちゃうからね。・・・魔力覚醒!ライジングバーストとヴォルテックサンダーを融合!・・・降臨せよ、雷神!)
私の放ったトールが次々と雄司君の雷の蕾を掻き消していく
雄司君の雷の蕾が全てなくなりトールが雄司君に襲いかかる
襲いかかられた雄司君はまたライジングバーストを放った
(雄司君。ライジングバーストじゃ、私のトールは崩せないよ?何度放ってもダメ。雄司君の防御スキルもトールで消せるはず。どうするの?雄司君。雄司君の力をもっと私に見せて!)
私は融合魔法トールに絶対の自信を持っていた
保険として魔力が3倍になる魔力覚醒も使っていた
だからこそ雄司君が放ったライジングバーストとトールがほぼ互角だったことに衝撃を受けた
(・・・え?なんで?なんでライジングバーストとトールが互角なの?雄司君はなにをしたの?)
「今のはどうやって防いだの?同じ魔法みたいだったけど?」
《教えてもいいけど俺にも聞きたいことがある。それを話してくれたら、だな》
「なんだろう?内容によるかな?」
《魔法を放つ前にしているポーズと見たこともない魔法。なにか関連性あるんだろ?》
(そっか。雄司君は融合魔法を知らないんだ。どうしよう?教えてもいいのかな?雄司君が知らないなら強力な武器の一つになるよね。でも雄司君がトールを防いだ方法も知りたいな・・・。雄司君の秘密をもっと知りたいな・・・。雄司君をたくさん知りたいな・・・)
「・・・知らないこともあるんだね。いいよ、教えてあげる!私が使ってるのは融合魔法。複合とは違うよ?今までのは神級と精霊級を融合した魔法だよ。もちろん神級と神級も融合できる。ただ神級と神級だと少し時間かかるから即興で使える神級と精霊級を融合してるんだよ。ポーズはなんとなくカッコイイかな?ってそれだけ。これでいいかな?私にもどうやって融合魔法を防いだか教えてね?」
私は融合魔法について雄司君に話した
話した大きな理由は雄司君のことをもっと知りたかったし、なにより雄司君が私の魔法を求めてくれたことが嬉しかったからだ
《教えてくれてありがとう。でも俺は教えない》
「ええええ!?ずるいよ!?私が話したら教えてくれるって言ったよね!?」
《相手に秘密を話すバカがどこにいるんだよ?あっ・・・目の前にいたな。とりあえず俺は話さないぞ?そうだな、降参してくれたら話してやってもいいな》
(うぅ~。バカで悪かったね!雄司君のことを知りたかったから話したんだよ?ちゃんと話していいかどうか悩んだんだからね!?)
「それって普通、「俺に勝ったら話してやる」って言うところじゃないの?》」
《俺が負ける訳ないだろ?俺は負けないんだからそんな条件つけたら一生話せないだろ。だから降参したら話してやるんだよ。・・・というわけで魔法では分が悪いから体術でいかせてもらうさ》
(もう・・・。本当雄司君はすごいよね。その揺るぎない自信と自惚れずちゃんと分析している冷静さ。だから頼りになるんだよね!本当に雄司君はカッコイイよ!)
こうしてまた私と雄司君の間で果てしない体術の応酬とたまに魔法の駆け引きが行われることになった
魔法では私に分があっても、やはり体術だと体力面での差が徐々にでき始めてきていた
時間がかかればもはや敗北は濃厚となっていた
《ハァハァ・・・ふぅ~。もう降参したらどうだ?それだけの実力があるんだ。このまま続けても俺に勝てないのは分かってるだろ?》
「はぁはぁ、そう、、だね。ちょっと、、きついかな。はぁはぁ。・・・分かった、降参するよ?約束する。でもその前に私のとっておきを最後に使わせてもらってもいい?」
最初から雄司君に勝てるなんて思ってないよ?
私はただ雄司君に私の力を認めてもらいたかっただけなの!
だから少しは認めてもらえたかな?
「このとっておきはね、とても強力なんだよ?自惚れじゃない。だから本気できてね?」
(今の私だととっておきはどれぐらいの威力がでるんだろう?・・・精霊眼!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アカリ・シラサギ 17歳 レベル:497
種族:人間族
職業:勇者
体力:2.72E+12/2.72E+12(+960000000000) 2兆7200億
魔力:4.80E+12/4.80E+12(+2.45E+12) 4兆8000億
筋力:196800000000(+112000000000) 1968億
敏捷:204000000000(+152000000000) 2040億
器用:492000000(+320000000) 4億9200万
幸運:99★(+99)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(とっておきは体力と魔力を合わせたダメージになるから約7.5兆ダメージ。そこに『英雄の奇跡』を発動させて約15兆ダメージ。更に『魔力覚醒』を発動して約45兆ダメージ。最後に私には雄司君と対になるスキル『サンライト』がある。これで約90兆ダメージ。想像以上にやばい威力になっちゃうけど・・・雄司君なら大丈夫だよね?)
《なにをする気か知らないけど安心しろ。俺はお前には負けない。お前に負けないんだから防げない技なんてない。無用な心配だ》
ドンとこい!とばかりに私にサムズアップする雄司君
雄司君の目はキラキラしているように見える
これから私が繰り出すとっておきを今か今かと待っているようだ
(・・・私の行動は、とっておきは、いつの間にか雄司君を期待させるまでになったんだね。すごく嬉しいよ、雄司君。だから!今から私の全力全開で想いを伝えるね!)
私は右手を上に上げ、手の平を太陽へと向けた
太陽の力を利用するスキル『サンライト』を発動!
徐々に徐々に大きな球状のエネルギーが蓄積されていく
「私のとっておき80%だよ!・・・『英雄の奇跡』発動!」
頭上に集まる球状のエネルギーが爆発的に増蓄され更に大きさを増し続ける
人がすっぽりと収まりそうな大きさだ
《ん?ちょっと待て?そのスキルはどこかで・・・》
訝しがる雄司君。まだ気付かないの?
「私のとっておき100%だよ!・・・『魔力覚醒』発動!」
頭上に集まる球状のエネルギーが暴力的に激蓄され更に更に大きさを増し続ける
乗用車が3台分すっぽり収まりそうな大きさだ
《ちょっ!?冗談だろ!?この威力シャレにならないぞ!?》
雄司君が慌てはじめた。私言ったよね?全力できてって!
(雄司君、いくよ!これが私の全力全開だよ!)
頭上に集まる球状のエネルギーは私の想いを受け、その大きさを終末的に増した
出来上がったのは遥か上空に浮かぶ太陽とはまた別のもう一つの太陽
私の想いの丈全てを込めたメラメラと燃えあがる太陽だ
「私のとっておき全力全開!100%中の100%だよ!私の想いの全てを受け取って!雄司君!・・・私はね、雄司君が好きなの!!・・・いくよ!『太陽の軌跡』発動!」
ここに月光仮面こと白鷺あかりの一世一代の告白が始まった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き
『聖典讃歌』 ランク:SSS
相手に触れることで相手のステータスを一部利用できる
『身体覚醒』 ランク:SSS
一時的に物理系ステータス&スキルが3倍up
『魔力覚醒』 ランク:SSS
一時的に魔力系ステータス&スキルが3倍up
『英雄の奇跡』ランク:SSS
全ステータス&スキルが2倍up
『サンライト』ランク:不明
女神アウラより創造されしスキル
ユウジの先天的固有スキル『ムーンライト』とは対になる
太陽が出ている日中時には全サンライトスキルが2倍up
対称的に太陽の出ていない夜等は効果が半減する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アカリ・シラサギ 17歳 レベル:497
種族:人間族
職業:勇者
体力:2.72E+12/2.72E+12(+960000000000) 2兆7200億
魔力:4.80E+12/4.80E+12(+2.45E+12) 4兆8000億
筋力:196800000000(+112000000000) 1968億
敏捷:204000000000(+152000000000) 2040億
器用:492000000(+320000000) 4億9200万
幸運:99★(+99)
称号:ダンジョンマスター/勇者に信頼されし者
女神に応援されし者/魔法を創造せし者
孤高の踏破者/覚醒せし者/死線を覆し者
英雄になりし者/精霊王に認められし者/聖女
加護:女神アウラ 『治癒』
勇者ユウジ 『親友』
女神ヘイネ 『神援』
精霊王ミラ 『精友』
教皇アリッサ『女傑』
聖帝クラリナ『聖女』
迷宮王ボハナ『覇者』
舞仙人マリン『覚醒』
技能:ヒール/ヒーリング/ハイヒール/ハイヒーリング
エクストラヒール/キュア/キュアリング/体術Lv.165
サンライト/障壁/大障壁/鑑定/魔力操作/魔力圧縮
魔力創造/サンライト・セイバー/フロストフラワー
サンライト・エストレア/サンライト・ミラージュ
サンライト・テンペスト/サンライト・ブリッツ
サンライト・クリーク/サンライト・グレイシア
サンライト・バースト/火炎旋風/火硫雷/蒸気霧
エクストラヒーリング/キュアヒーリング/太陽風
短剣術Lv.183/リヴァイブ/ロック・オン/家事Lv.70
白鷺流護身術Lv.167/身体覚醒/一騎当万/精霊王顕現
英雄の奇跡/聖典讃歌/全器掌握Lv.117/馬術Lv.115
白鷺流扇舞術Lv.160/魔力覚醒/アイテムボックス
愛情Lv.3/サンライト・クロニクル
装備:(右)ラグナルスの杖(左)ネラスの短剣
聖職者のドレス (アリッサ贈呈)
聖天女の白ヴェール (クラリナ進呈)
&%$¥#ブローチ
@*℃&%ブレスレット
サラセニア白ヒール (ボハナ贈呈)
妖精王のイヤリング (ミラ進呈)
道具:身代わりの護符
転移の護符×10
体型:B94・W45・H90 Fカップ
『愛情』Lv.3
(Lv) (効果) (解放条件)
・Lv.1 愛情度による加護取得 幼なじみ
・Lv.2 全能力成長速度絶大 初恋
・Lv.3 全能力消費魔力減10 お姫様抱っこ
・Lv.4 『乙女ヒール』解放 ???
・Lv.5 『貴方の側に』解放 ???
・Lv.6 『コウノトリ』解放 ???
『治癒』:全ての回復・防壁魔法を習得可能
『親友』:全ステータスUP大 (成長依存)
『神援』:全ステータスUP絶大2倍(成長依存)
『精友』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『女傑』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『聖者』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『覇者』:全ステータスUP絶大 (成長依存)
『覚醒』:全ステータスUP極大 (成長依存)
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いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
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