過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

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第4章 純愛の撫子とSランク冒険者

~師匠と弟子の過ごし方~エステル攻略戦①

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会話パート

「」ユウジ {}エステル

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今後主要キャラクターの会話パートは固定していきます

「」ユウジ 『』ヘイネ&リア 〔〕サーシャ 

 []セリーヌ 《》あかり <>詩乃&アオイ []家族

 【】スイ&レン&マリー {}エステル


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


商都リブループ・ユウジ別荘 ユウジ寝室

 「エステル、いいよな?」
 {や、優しく頼むのじゃ・・・}

 今俺の寝室には俺とエステルの二人しかいない
 そして、お互いがまるで愛しい人を見るような熱い眼差しで見つめ向かい合っているところだ

「分かった。じゃあゆっくりするからな。体の力を抜いてリラックスするんだ。いくぞ?」

 全く仕方ないやつだな。でもエステルも好きだもんな?
 俺はそう思いながらもエステルの体に優しくしかし素早く触れた。疾きこと風の如し
 そしてエステルの、その瑞々しいながらも張りのある美しい柔肌を少しずつ少しずつ堪能していく。徐かなること林の如し

{・・・あ、ああぁぁ────────!お師匠様、お師匠様ぁ、お師匠様ぁぁぁぁぁ!!}

エステルの可愛い喘ぎ声が寝室に響き渡る
 エステルの目は既に快楽に染まり潤んでいる

「エステル、これか?これがいいのか?それならいっぱい攻めてやる。一気にいくぞ!!」

 俺はその喘ぎ声にゾクゾクッと嗜虐心を掻き立てられた
 そして俺は体に力を入れて一気に動きを早め、エステルを蹂躙するかのように激しく攻め立てた。侵略する火の如し

{い、いいのじゃ、いいのじゃ!気持ちいいのじゃ!お師匠様ぁ、もっと、もっとぉ、もっとぉぉ!!もっと激しくしてぇぇぇぇ!!}

もはやエステルは、のじゃ口調を忘れてしまうぐらい、体が快楽に溺れしまったみたいだ
最後は絶叫に近いぐらいの大声をあげていた
 そしてエステルは体に力が入らなくなってしまったのか
、くてっとその小さい体を俺に預けてきた
俺はそんなエステルを優しく受け止め、愛おしむように頭をなでてあげた。動かざること山の如し

「気持ちよかったか?エステル。今日は少し強めにいってみたよ」
 {最高だったのじゃ~。お師匠様、また頼むのじゃ!}
 「もちろんだ!───エステル・・・」
 {ありがとうなのじゃ!───お師匠様・・・}
そしてお互い見つめ合いそのまま唇を重ねた

行為の後のキスはもはやお決まりになりつつある
 エステルも気が高ぶっているのか拒む気配はない
 このいちゃいちゃできる時間が俺は大好きだ!
だからリブループに来てからはエステルに毎日している

{それにしてもお師匠様のそ・の・魔・法・は凄いのじゃ!疲れも取れるし、体が軽くなるのじゃ!}

そう先程まで俺はエステルに魔法を使っていた(Hじゃないぞ?)
マッサージという名の魔法をな!エステルはこれをいたく気に入っているので毎日してあげている

前々から創ろう創ろうとは思っていた
俺の嫁さん達はセリーヌを除いてみんな大きいからな
口々に肩が凝る、肩が凝るって漏らしていたのを耳にしていた
 だからそれをなんとか解消してあげたくて創りあげたのが、マッサージ式魔法『リラクゼーション』だ

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
整体魔法リラクゼーション』ランク:不明
 勇者ユウジが創造せし整体魔法
 『インパーセルデイト』の回復機能を抽出した魔法
 魔力を込めた手で触れることにより対象にリラックス効果を与える。使用効果は魔力依存
 (※)ユウジにのみ催淫権限あり
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

原理は簡単だ。『インパーセルデイト』の回復機能を抽出した
 ヘイネに初めてビブラシオンを打ち込まれた時、気絶する前に確かに心地よい感覚が体全身を走った覚えがあるのを思い出した
 そのことをエステルに話したら、{回復機能は内部を正常に戻すだけではなく活性化させる機能もあるのかもしれないのじゃ}と考察してくれた。なるほど、一理ある
 そして試しに創ったのがこの『リラクゼーション』なのである

結果は大成功だった
 サーシャもあかりも大変喜んでくれた
 みんなが余りにも気持ち良さそうにしていたので、俺も気になって仕方がなくなってしまった
 そこで、それぞれにスキル譲渡をして実際にやってもらった

 この『リラクゼーション』の面白いところは、人によって効果がマチマチと言うところだ
手の平に魔力を込めて行うこの魔法は、魔力の込め方一つで力の強弱や指圧されるポイントが異なる
 つまり、誰一人として同じ効果がでることがないと言う無駄に洗練された魔法が出来上がったのである

 サーシャの『リラクゼーション』はさすがメイドと言うべきか
献身的で、眠りを誘うような心地好い快楽を与えてくれる
 あまりにも優しく包まれて眠くなる為、『リラクゼーション』は愛し合った後にしてもらうことが多い
 これは『安らぎのリラクゼーション』と名付けよう!

あかりの『リラクゼーション』はとにかくエロい
俺のタマタマ(ポ○モンじゃないぞ!)に初めて使われた時なんて、思わず少女のような声を上げてしまった程だ
入れ知恵したのは詩乃らしい・・・ナイスだ!詩乃!!
あまりにも気持ちよく情欲が掻き立てられるので、『リラクゼーション』は愛し合う前にしてもらうことが多い
 これは『情欲のリラクゼーション』と名付けよう!

もちろんセリーヌやエステルにもスキル譲渡はしてある
 ただこの二人にしてもらうことはあまり多くない
 というか俺がしてあげたい!可愛いものを愛でる感覚だ
俺が愛でられたいんじゃない!愛でてあげたいんだよ!

ちなみにお嫁さん達に好評だったので家族達にもやってあげた
家族の体を触りたいから、なんてやましい気持ちは少ししかないからな?・・・少しぐらいいいだろ!家族なんだから!

アオイはそもそも肩を凝るほど大きくはないし、魔法も精霊頼りなので体を動かす機会が少ない
 つまり、日々あまり疲れを感じることが少ないからか気持ち良さは感じないらしい・・・残念だ。まぁ堪能はしたけどな!

天使組ミーとサリーは単純に若さの問題だな
気持ちいいというよりかはくすぐったいらしい
 されるよりかはやってみたいと興味をもったようだ
 ミーは裁縫師という職があるから、サリーにでもスキルを与えて整体師にでもしてみようか?

 問題は年長組である、サラ・ハリー・アイサ・詩乃だ
 こいつらには絶対効果はあると予想していたし、実際効果はあった
 あったのはいいのだが余程気持ちいいのか・・・

(全員エロい声で喘ぎやがる!ムラムラするだろ!全員狂愛で犯すぞ!・・・は!色魔、色魔)

 俺の理性が崩壊しかねないので、結局家族用のマッサージチェアを創ることにした
 ただし、なんちゃってチェアなので人がやる『リラクゼーション』のほうが断然気持ちいい
構造とかを明確にイメージできればもっとちゃんとしたマッサージチェアも創れるが、調べたくないしめんどくさい。だったら俺が『リラクゼーション』するわ!
ただ俺だといずれ家族に手を出しかねないので、サリーに頑張ってもらうことにした
整体師サリーの誕生だ。家族の命運はサリーに係っている!

□□□□

俺が想像したスキルは『リラクゼーション』だけではない

 エステルの鍛練の為に『衛星魔法サテライト』を創造した

 エステルにはいずれ俺の嫁になってもらう
 ただそうなると必然的にマリー対策をしないといけなくなる
 サーシャやあかりはまぁ大丈夫かな?ってレベルになっているし、実際なんとかできる素質もある

 ただエステルとそれなりに過ごしてきて分かったことがある
残念ながらエステルにはサーシャ達のような戦闘における素質がないのだ
 やはりサポート的立場がエステルの戦場なのだろう
 だからといって鍛練しなくていい訳ではない。鍛練は必要だ
俺が護ってあげられるまでは自力で堪えてもらうしかないのだから

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
衛星魔法サテライト』ランク:不明
 勇者ユウジが創造せし衛星魔法
 天体魔法の『アストラル』から天体の一部の力を抽出し、『魔力極操』のオート操術を組み込むことで完成した極小の衛星機械
 例えるなら、ドラ○ンボールのセル編に登場した蜂のように小さい虫型のスパイロボットの衛星版だ
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 エステルは学者肌なせいか、なんでもかんでも一度は理解しようと考えこんでしまう癖がある
 なので『サテライト』で鍛練風景を録画し、一緒に検証するようにしている
 そこで改めて思い知らされたのが人にものを教えることの大変さだ

(確か人にものを教えるには教わる側の3倍の知識が必要なんだっけ?・・・エステルの3倍とか無理だろ!こういうのはなんとなくでいいんだよ、なんとなくで!)

エステルもそんな俺のことは理解しているらしく、たまにしか質問はしてこない
 そのたまにの質問も難しいのは言わずもがなだがな!
もう言葉に詰まったらキス!キスで全部ごまかすことにした
 だから最近は毎日キスの応酬のやり取りだ

(・・・あれ?もしかしたらエステルは敢えて難しい質問をしてキスを狙ってる?クーデレ!?クーデレ枠なの!?エステルは素直じゃないからな・・・したいなら言ってくれればいつでもしてあげるのに)

そんなクーデレのエステルが可愛くて今日も俺とエステルは二人の愛を育んでいる

 もちろんエステルが望めばその先も大歓迎だがな!

□□□□

俺のスキル作成はまだまだ終わらない!
 作成したのは『空調身体強化魔法アコルデ』と『空調調和身体強化魔法ユニゾン』だ

魔樹海での氷竜王戦以降、こちらもずっと考えていたスキルだ
 あの時はまさかの天変魔法でかなり焦った記憶がある
 いや、俺自体は全く問題なかったのだがエステルの身が心配だった

天変魔法の何が怖いかと言うと、その異常気象が繰り出す現象などではない
 もちろん脅威ではあるが・・・それは正直大したことはない
一番怖いのは温度の急激な変化による体調の不良である
一種の状態異常と言ってもいい。こればかりは鍛えようがないので防ぐ手段を講じないといけなくなる

 そのため考え出したのが『空調身体強化魔法アコルデ』だ

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空調身体強化魔法アコルデ』ランク:不明
 勇者ユウジが創造せしスキル
『サイレント』の空調機能を抽出し、『マテリアル』と合成したスキル
常時快適な温度に保ち身体強化を施した状態となる
 スキル発動は任意で可能。基本は発動状態
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺が普段使用している強化魔法『マテリアル』に『サイレント』の空調機能をつけただけの単純な創りだ
抽出は本当便利だな!エステル様様だ!!
これで年がら年中快適な温度で生活できるようになった
 ただし、四季の概念をぶち壊しているので念の為スキル発動は任意にしといた
任意にしないとサーシャに文句言われそうだしな!

ただこの『アコルデ』
 元は俺のスキルなだけあってエステルから言わせると非常に燃費が悪いらしい
 サーシャやあかり、エステルあたりはなんとかなるが、セリーヌは厳しいかもとエステルに言われた
 さすがにそれはマズいよな・・・セリーヌだけかわいそうだろ!

そこで考えだされたのが『空調調和身体強化魔法ユニゾン』だ

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空調調和身体強化魔法ユニゾン』ランク:不明
 勇者ユウジが創造せしスキル
『絆の響き』と『アコルデ』と『魔力極操』の操術を合成したスキル
対象スキル持ちが側にいればいるほど身体が強化され、また操術によりスキル持ちから魔力供給を行うことが可能
 更に常時快適な温度に保ち身体強化を施した状態となる
 スキル発動は任意で可能。基本は発動状態
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先程創り出した『アコルデ』に『絆の響き』と『魔力極操』の操術を組み込んだものだ

『絆の響き』は以前シャル達の為に創り出した想いの丈で強くなれるスキルだな。ようやく使う出番がきた感じだ

 あとはセリーヌの為に『魔力極操』の操術を組み込むことで周りの対象者から魔力の供給を行うことが可能となる

 これでまた一つ俺の心配事はなくなった
 バカなテンプレもなくなることだろう!

 次はなにを創ろうかな~?

□□□□

俺の勢いはまだまだ止まらない!

まるでスキル作成の暴走機関車やぁ~!
・・・おっと。綾小路○みまろが乗り移っていたみたいだな
 また乗り移られると面倒だから除霊、除霊っと

 さて、リブループで行う目的の中にはダンジョン攻略もある
 ぶっちゃけ俺はダンジョンにはまだ足を運んでいない
 ダンジョンで一番めんどくさいのがボス部屋を探すことだ
 ボスを倒さないと次の階層にはいけない仕組みとなっている

(まぁ当たり前だよな。実にめんどくさい・・・こういうチマチマしたのが俺は一番大嫌いだ。こう、ボス大集合!みたいなノリで集まってくれたら楽なんだがな)

エステル曰く、ダンジョンの部屋やボスなどはダンジョンが人間の生態エネルギーを感知して扉を開閉したりボスを出現させたりしているらしい
 これはダンジョンが生きている証なんだとか

(ふ~ん。ダンジョンのくせに小賢しいことをしているんだな。生態エネルギーを感知ねぇ・・・ん?ということは生態エネルギーがないものなら感知されないんだよな?例えば幽霊とかか?・・・あれ?幽霊種は魔物でいるから感知されるのか??幻影とかはどうだろう?困った時のエステル頼みだな!)

 早速エステルに相談してみたら呆れられた
 そんなに動きたくないのかと。動きたくないでござる!
とりあえず怠け者に思われたくなかったので、エステルとの時間を大切にしたいからと伝えたら照れていた
 ちょろい上に可愛過ぎだろ!もちろんキスの刑に処した

 まず結果からだが幽霊は感知されるらしい
 あっ。幽霊種ってのは人魂みたいなやつだな
貞子やお菊さんみたいなものはゾンビ種になるらしい
線引きはよく分からん。魔物の和洋折衷としとこう

 そして問題の幻影は大丈夫らしい
 なんだ!だったら余裕じゃねぇか!
その幻影にダンジョンの地図を作ってもらって、全階層ボス部屋に直行すればいいだけだよな!
 初心者ダンジョンなら下手すら1日でクリアできるぞ!

というわけで早速創ったのが『先駆け地図ピオニエ』だ

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先駆け地図ピオニエ』ランク:不明
 勇者ユウジが創造せし魔法  
 『パーフェクトフェイク』の幻影機能を抽出し、『無限書庫』の書庫機能と遠視スキル、『記憶創造』により創りだした『万能地図』スキルを合成した魔法
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『万能地図』ランク:不明
 勇者ユウジが創造せし魔法
 『記憶創造』により創造された魔法
この1枚でイリアス全土及び全ダンジョンの地図を賄える
現在位置を自動確認して現在位置の地図を表示する
新規でマッピングが可能。上書き機能あり
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『パーフェクトフェイク』から抽出した幻影機能で生み出した幻影はもちろんネズミ型にした。定番だよな!
 大きさは手の平サイズで、ハムスターのような容姿だが耳はそれに比べて長い
体色は鮮やかな黄色で、背中には茶色の縞模様があり、耳の先は黒くなっている
赤い頬が目を引くがここには「電気袋」が備わっている・・・当たり前だが電気は発生できないぞ?
 名前はもちろん「ピカチ○ウ」と名付けた

今ピカチ○ウ君は必死に地図を作っているはずだ
 あかりに聞いた所、リブループのダンジョンは中級者向けらしい
 ダンジョンは難易度によってある程度階層が決まっているんだとか

初級者向けダンジョンは大体100階層まで
中級者向けダンジョンは大体200~300階層まで
上級者向けダンジョンは大体500~600階層まであるらしい

(・・・え?じゃあエクスペインのダンジョンって少なくとも500階層まであるのか?いずれクリアしようと思ってたし、ピカチ○ウ君以外の偵察隊を先行させとくか。ネズミ型よりかは飛行型のほうが偵察に向いているよな?)

こうして新たに生み出されたのが、手のりすずめのポ○ポ君だ
 ポ○ポ君には早速エクスペインのダンジョン地図を作りにいってもらうことにした
 いずれ他の都市の地図も作る予定である

「エステル、ピカチ○ウ君が帰ってきたらダンジョン攻略に行くからな。準備しとけよ?修業の一環として、ダンジョンのラスボス以外は全部エステルが倒すように!階層ボスを倒す毎にご褒美あげるからな!」

 張り切るエステルとともにピカチ○ウ君の帰りを待つことになった
既に偵察にだしてから2日が経っている

(・・・まさかサボってたりしてないよな?俺から生み出された幻影だから不安すぎる。サボっていたら進化キャンセルしてやるからな!あっ・・・ピカチ○ウ君は自然進化じゃなかったか)

□□□□

俺達はピカチ○ウ君の帰りを待ったり、鍛練の毎日を日々過ごしている
俺とエステルはリブループにきてからは長い時間一緒にいることが多い
俺としてはこの際少しでもエステルとの仲を深めていきたい

 エステルに告白はした
今は返事を待っている最中だ

 エステルにプレゼントもした
俺にとって唯一無二の愛、唯愛の想いを込めたダイヤモンドリングを渡した

 エステルの鍛練にも付き合っている
鍛練用に『パーフェクトフェイク』も与えた
検証用に『サテライト』も用意した

 エステルと毎日キスのスキンシップもしている
更に言えば『リラクゼーション』でエステルの体を余すところなく万遍に触れてもいる
安らぎだけではない。敢えて催淫効果を発動させて性的快感を与え、エステルの女の部分を開発してさえいる

(あと俺にできることはなんだろう?せっかく一緒にいる時間が長いんだ。いい雰囲気になりたいよな!特に俺がスキル作成している時やサテライトで検証している最中とかな!)

そこで我が同士詩乃に色々と相談してみたところ音楽がいいのではないだろうかとアドバイスされた

(なるほど。音楽か・・・名案だ!確かにカフェとかいい雰囲気の場所には音楽があるよな・・・でも音楽と一口に言っても色々あるぞ?)

ちなみにどんな音楽がいいか尋ねてみたら、エステルは貴族だから厳かな音楽のほうが馴染みやすいだろうと。

 (詩乃、お前凄いな!デートマスターかよ!なるほど、なるほど。厳かな音楽ね・・・厳か?JPOPや洋楽にもあるにはあるだろうが果たしてエステルに馴染むだろうか?)

どうにも思いつかないのでデートマスターにお伺いをたてたら、クラシックなんかはどうだろうと提案された
 ただ詩乃はあまり詳しくないらしい。ダメじゃん!!
 俺がぶ~たれていたら、あかりが詳しいことを教えてくれた

(クラシックねぇ。あんまり知らないんだよな。知ってるのは「G線上のアリア」と「エリーゼの為に」ぐらいだな。適当に記憶収集で知ってる曲を回収しとくか)

こうしてあかりの協力のもと創りあげた魔法が、音楽魔法『旋律楽唱アリア』だ

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
旋律楽唱アリア』ランク:不明
 勇者ユウジが創造せし魔法
 名前の由来は「G線上のアリア」から命名
 白鷺あかりの記憶から、多数のクラシックの『記憶』と、リピート再生できるよう『魔力極操』のオート操術を組み込んだ音楽を奏でる魔法
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

完璧だ、完璧すぎる!
あかりのクラシック博学にはちょっと引いたが、それのおかげかたくさんの曲を収集できた
後はこれをマジックアイテム化して電力を魔力に変換すれば、あら不思議!ミュージックボックスの完成だ!

 【マジックボックス『クラシックボックス』を作成】

この日から俺とエステルの日常にクラシックの厳かな音楽が加わることになった
 やはり音楽の力は偉大だな。作業効率がグンッと上がった気がする
 エステルもクラシックをとても気にいったみたいだ
 どこか貴族の音楽に通じるものがあるのかもしれないな

{それにしてもお師匠様は先のリラクゼーションや今回のアリアなど無駄に洗練した魔法が多いのじゃ}
 「まぁ、無駄なものにこそ価値がある、と俺は思ってるからな」

 俺の膝上にいるエステルはゆったりと俺に依りかかるように体を預けクラシックに聴き入ってるようだ
確か今流れているのはJSバッハの「主よ人の望みの喜びよ」と言うやつだったかな?エステルのお気に入りだ
依りかかられたエステルから女性特有の甘い香りがする
少女ではあるが既に女の片鱗を見せるエステルにドキドキしていたら、エステルが口を開いた

{無駄なものにこそ価値がある?どういうことじゃ?}

 「人は無駄だと判断したものはそれを切り捨てる傾向があるだろ?だけどその切り捨てたものをじっくり見てみると意外と大きな発見があったりするんだよ。しかも一度切り捨てているから、その発見に気付けないし気付かない。つまり、そういう別の視点から物事を見てみるのも大事なんじゃないか?ってことだな。もちろん本当に無駄なものもあるけどな」

まぁ、それでも『リラクゼーション』や『アリア』は無駄なものにはならないけどな!
 『リラクゼーション』でエステルやお嫁さん達は肩凝りや疲れを解消して笑顔になっているし、『アリア』でエステルはリラックスできているからな
 それだけでも十分価値がある魔法だ

{しかし本当に無駄なものだった場合、その時間を無為に過ごしたことにならぬか?}

 「まぁ、確かにそうなるな。だけど俺はその無駄な時間を楽しめるぐらい心に余裕を持ちたいな。もしかしたら、俺の強さの半分ぐらいは無駄なものの集まりかもしれないぞ?・・・ただエステルにそういうものの考え方をしろとは強制しない。そもそもエステルみたいに物事を建設的に考える力は生きていく上では絶対必要だ。エステルはエステルの考え方を極めていけばいい。代わりに俺がエステルの側で別の視点から物事を見てやる。だから・・・」

 俺は一旦言葉を切り、膝上にいるエステルに覆いかぶさるように優しく包み込んだ
 エステルのトクトクッと規則正しい心臓の鼓動が聞こえてくる

{お、お師匠様!?}

 俺の行動に驚いたのかエステルが俺の方に顔を向けてきた
 ほんのり赤みを帯びたエステルの顔は嬉し恥ずかしと様々な感情を孕んではいたが非常に美しかった

「だからエステル、俺の女になれ。俺とエステルの二人が揃えばできないことはきっとない。なんだってできる。だから俺はエステルが欲しい!エステルの力が欲しい!エステルの可愛い唇が欲しい!エステルの大きな胸が欲しい!エステルの全てが欲しい!エステルの髪の毛一本余さず全てが欲しい!だから俺のものになれ!エステル!!」

 {~~~!!!}

 俺はエステルに想いを告げた勢いのまま、エステルと唇を重ねた
 なんかクラシックってこういう想いを高ぶらせる効果でもあるんかね?つい勢いで告白しちゃったよ
 まぁ言いたいことは言えたし、エステルとキスもできたし大満足だ
 これにエステルからの返事もあれば更にいいんだが・・・

 キスから解放されたエステルは顔が真っ赤だった
 まさか突然告白されるとは思っていなかったのだろう
 それともキスが情熱的過ぎたかな?調子に乗って舌まで入れちゃったしな。うん、クラシック効果怖いな・・・

{ま、まだ考えさせて欲しいのじゃ・・・お師匠様すまぬのじゃ}
 「あぁ気にすんな。俺もなんか急に盛り上がっちゃっただけだからな。エステルが真剣に考えてくれるならいつまでも待つよ」

 今回も・また保留みたいだ
 それでも俺は気持ちを伝えるのを諦めないけどな

俺とエステルの関係は少し不思議だ
恋人未満なのは確かだが友達以上なのも確かだからだ
 キスもすれば、ちょっとぐらいのお触りも許してくれる
 だけどエステルは頑なに恋人になろうとはしない雰囲気だ
 なにが原因なのだろう?いつか話してくれたらいいのだが・・・

 とりあえず今回のエステル攻略戦も「保留」のまま幕を閉じた
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