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第5章 唯愛の賢妻と傲慢勇者
~唯愛の恋と苦悩の日々~
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前書き
今話より第5章となります
今回は『エステル』回です
エステルの気持ちや背景などを書いてみました
ありきたりな展開ですがよろしくお願いします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お気にいり・感想・評価など頂けたら嬉しいです
よろしくお願いします
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
{はぁ~。妾はどうしたらいいのじゃ・・・}
今妾はとても悩んでいるのじゃ
なにを悩んでいるかというと、お師匠様の告白にどう答えたらいいのか、ということなのじゃ
お師匠様から告白されてもう随分日が経つのじゃ
お師匠様は妾の答えをいつまでも待つと言っておるが、妾の気持ちは既に決まっているのじゃ
(妾はお師匠様が好きなのじゃ。いつまでもずっとお師匠様と一緒にいたいのじゃ。お師匠様になでなでされるのが好きなのじゃ。お師匠様の膝の上でくつろぎながら一緒にいると安らぐのじゃ。お師匠様と会話をしながら一緒にいると楽しいのじゃ。そして圧倒的に強いお師匠様はとてもカッコよくて頼りになるのじゃ。そんなお師匠様が妾自身を求めてくれている・・・とても嬉しいのじゃ!妾はお師匠様が好きなのじゃ!大好きなのじゃ!!だからいつまでもずっとお師匠様と一緒にいたいのじゃ!)
そう、気持ちは決まっているのじゃ
でも妾は答えをお師匠様には言い出せないのじゃ。どうして言い出せないのか・・・
妾は妾だけを愛してほしいのじゃ
妾は妾だけのお師匠様にしたいのじゃ
妾はとても欲張りなのじゃ・・・
でも欲張っているとお師匠様は手に入らないのじゃ・・・
それがわかっているからこそ悩んでいるのじゃ
{はぁ~。どうにしかして妾だけのお師匠様にすることはできないものじゃろうか・・・}
□□□□
妾はエステル=リステラ=シェルストリーム
帝国エクスペインの皇族に連なる公爵家シェルストリームの娘なのじゃ
まだ12歳ではあるが既に魔導師の才を開化させた天才なのじゃ
妾は天才だから父上や母上に大層可愛がられたのじゃ。当然じゃな
父上達だけではない。周りからも蝶よ花よと可愛がられたのじゃ
妾が欲しがるものはなんでも与えてくれたのじゃ
そして、妾が望めばなんでも手に入っていたのじゃ
それは皇帝位すらもほぼ約束されていたようなものだったのじゃ
きっとこのまま何不自由ない、そして妾が望めばなんでも手に入る、そんな生活がいつまでも続いていくものなのだと思っていたのじゃ
□□□□
妾の下には二つ歳が離れた妹がいるのじゃ
アンネ=リステラ=シェルストリーム。まだわずか10歳なのじゃ
アンネは妾とは違い、線が細く少し物静かな子で人見知りする性格でもあったのじゃ
アンネがそんな感じとなると、自然と妾にかかる周囲の期待も大きくなるばかりだったのじゃ
妾も当然、妾がこのエクスペインにおいて唯一無二の天才であると自信と誇りを持っていたのじゃ
ところで皇族に連なるものは10歳になると、大魔導師ヤハナ様からある儀式を執り行ってもらうのが慣例となっているのじゃ
その儀式というものが魔術士における素養の有無を確認するというものなのじゃ
妾も二年前この儀式で魔導師の才を開化させ、将来の皇帝に最も近い存在として持て囃されるようになったのじゃ
帝国エクスペインは実力至上主義の国なのじゃ
もちろんいくら実力至上であっても一般市民が皇帝になることなどはできぬがな
一般市民ならいいとこ騎士団長やら宰相あたりがいいところなのじゃ
皇帝位に関しては所謂皇族の中での実力至上ということになるのじゃ
そして現在の皇帝は魔導師なのじゃ
そういう訳もあって現在では妾が最も皇帝位に近いということになるのじゃ。そう、あの時までは・・・
今年でアンネも10歳。当然大魔導師ヤハナ様からの儀式を受けることになったのじゃ
正直妾も、そして周囲の人々も口には出さぬが期待してはいなかったのじゃ
アンネは大人しい性格故に多少の才があっても皇帝位にはふさわしくない・・・
誰もがそう思っていたし、妾自身も魔導師であるという自負があった故、次代の皇帝は妾であると確信していたのじゃ
そう確信していた時期が妾にもあったのじゃ・・・
アンネが開化させたのは大魔導師の才だったのじゃ
これには妾を始め、大魔導師ヤハナ様や周りの人々も仰天したのじゃ。まさに神童であると・・・
そして妾を除く他の人々は大いに喜びに沸いたのじゃ
アンネが大魔導師を開化させたとなるともはや多少の才とは言えないのじゃ。しかもまだ10歳・・・
同じ魔導師の才なら間違いなく妾が皇帝位を継げたであろうが、アンネが大魔導師となると話は変わってくるのじゃ
当然儀式の日以降、妾の生活も一変することになったのじゃ
あれだけ妾を可愛がってくれた父上達の愛情は、当然アンネに注がれることになったのじゃ
あれだけ蝶よ花よと可愛がってくれた周りの人々も、当然その対象はアンネに向くことになったのじゃ
妾がなにかを望んでも、当然優先されるのはアンネなのじゃ
約束されていた皇帝位すらも、今は当然アンネのものになっているのじゃ
妾が手にしていたもの全てが一瞬にしてなくなっていったのじゃ・・・
別に妾はアンネを恨んでいたりはしないのじゃ。アンネが悪い訳ではないのじゃからな
妾が一番腹が立つのは、アンネの才を見て、掌をくるっと返した両親や周りの人々なのじゃ!
結局今まで人々が見ていたのは、妾という人間ではなく、魔導師という才だけだったのじゃ!
それがアンネの大魔導師という新たな才能の登場により、妾という魔導師の才が不要になっただけ・・・
(・・・我慢ならぬのじゃ!もはや皇帝位などどうでもいいのじゃ!妾にそっぽを向いた両親や周りの人々をいつか必ず見返してやるのじゃ!そして認めさせてやるのじゃ!妾という人間の素晴らしさを!妾にそっぽを向いた自分らの愚かしさを!)
だから妾は自身の才能を高める為、そして心に秘めた想いを成就する為、魔法学校に入学することにしたのじゃ
そこで妾の人生を大きく左右させる人物、お師匠様と出会うことになったのじゃ
こうして、妾とお師匠様の運命の出会いが『妾の恋と苦悩の始まりの日々』となったのじゃ
今話より第5章となります
今回は『エステル』回です
エステルの気持ちや背景などを書いてみました
ありきたりな展開ですがよろしくお願いします
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お気にいり・感想・評価など頂けたら嬉しいです
よろしくお願いします
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{はぁ~。妾はどうしたらいいのじゃ・・・}
今妾はとても悩んでいるのじゃ
なにを悩んでいるかというと、お師匠様の告白にどう答えたらいいのか、ということなのじゃ
お師匠様から告白されてもう随分日が経つのじゃ
お師匠様は妾の答えをいつまでも待つと言っておるが、妾の気持ちは既に決まっているのじゃ
(妾はお師匠様が好きなのじゃ。いつまでもずっとお師匠様と一緒にいたいのじゃ。お師匠様になでなでされるのが好きなのじゃ。お師匠様の膝の上でくつろぎながら一緒にいると安らぐのじゃ。お師匠様と会話をしながら一緒にいると楽しいのじゃ。そして圧倒的に強いお師匠様はとてもカッコよくて頼りになるのじゃ。そんなお師匠様が妾自身を求めてくれている・・・とても嬉しいのじゃ!妾はお師匠様が好きなのじゃ!大好きなのじゃ!!だからいつまでもずっとお師匠様と一緒にいたいのじゃ!)
そう、気持ちは決まっているのじゃ
でも妾は答えをお師匠様には言い出せないのじゃ。どうして言い出せないのか・・・
妾は妾だけを愛してほしいのじゃ
妾は妾だけのお師匠様にしたいのじゃ
妾はとても欲張りなのじゃ・・・
でも欲張っているとお師匠様は手に入らないのじゃ・・・
それがわかっているからこそ悩んでいるのじゃ
{はぁ~。どうにしかして妾だけのお師匠様にすることはできないものじゃろうか・・・}
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妾はエステル=リステラ=シェルストリーム
帝国エクスペインの皇族に連なる公爵家シェルストリームの娘なのじゃ
まだ12歳ではあるが既に魔導師の才を開化させた天才なのじゃ
妾は天才だから父上や母上に大層可愛がられたのじゃ。当然じゃな
父上達だけではない。周りからも蝶よ花よと可愛がられたのじゃ
妾が欲しがるものはなんでも与えてくれたのじゃ
そして、妾が望めばなんでも手に入っていたのじゃ
それは皇帝位すらもほぼ約束されていたようなものだったのじゃ
きっとこのまま何不自由ない、そして妾が望めばなんでも手に入る、そんな生活がいつまでも続いていくものなのだと思っていたのじゃ
□□□□
妾の下には二つ歳が離れた妹がいるのじゃ
アンネ=リステラ=シェルストリーム。まだわずか10歳なのじゃ
アンネは妾とは違い、線が細く少し物静かな子で人見知りする性格でもあったのじゃ
アンネがそんな感じとなると、自然と妾にかかる周囲の期待も大きくなるばかりだったのじゃ
妾も当然、妾がこのエクスペインにおいて唯一無二の天才であると自信と誇りを持っていたのじゃ
ところで皇族に連なるものは10歳になると、大魔導師ヤハナ様からある儀式を執り行ってもらうのが慣例となっているのじゃ
その儀式というものが魔術士における素養の有無を確認するというものなのじゃ
妾も二年前この儀式で魔導師の才を開化させ、将来の皇帝に最も近い存在として持て囃されるようになったのじゃ
帝国エクスペインは実力至上主義の国なのじゃ
もちろんいくら実力至上であっても一般市民が皇帝になることなどはできぬがな
一般市民ならいいとこ騎士団長やら宰相あたりがいいところなのじゃ
皇帝位に関しては所謂皇族の中での実力至上ということになるのじゃ
そして現在の皇帝は魔導師なのじゃ
そういう訳もあって現在では妾が最も皇帝位に近いということになるのじゃ。そう、あの時までは・・・
今年でアンネも10歳。当然大魔導師ヤハナ様からの儀式を受けることになったのじゃ
正直妾も、そして周囲の人々も口には出さぬが期待してはいなかったのじゃ
アンネは大人しい性格故に多少の才があっても皇帝位にはふさわしくない・・・
誰もがそう思っていたし、妾自身も魔導師であるという自負があった故、次代の皇帝は妾であると確信していたのじゃ
そう確信していた時期が妾にもあったのじゃ・・・
アンネが開化させたのは大魔導師の才だったのじゃ
これには妾を始め、大魔導師ヤハナ様や周りの人々も仰天したのじゃ。まさに神童であると・・・
そして妾を除く他の人々は大いに喜びに沸いたのじゃ
アンネが大魔導師を開化させたとなるともはや多少の才とは言えないのじゃ。しかもまだ10歳・・・
同じ魔導師の才なら間違いなく妾が皇帝位を継げたであろうが、アンネが大魔導師となると話は変わってくるのじゃ
当然儀式の日以降、妾の生活も一変することになったのじゃ
あれだけ妾を可愛がってくれた父上達の愛情は、当然アンネに注がれることになったのじゃ
あれだけ蝶よ花よと可愛がってくれた周りの人々も、当然その対象はアンネに向くことになったのじゃ
妾がなにかを望んでも、当然優先されるのはアンネなのじゃ
約束されていた皇帝位すらも、今は当然アンネのものになっているのじゃ
妾が手にしていたもの全てが一瞬にしてなくなっていったのじゃ・・・
別に妾はアンネを恨んでいたりはしないのじゃ。アンネが悪い訳ではないのじゃからな
妾が一番腹が立つのは、アンネの才を見て、掌をくるっと返した両親や周りの人々なのじゃ!
結局今まで人々が見ていたのは、妾という人間ではなく、魔導師という才だけだったのじゃ!
それがアンネの大魔導師という新たな才能の登場により、妾という魔導師の才が不要になっただけ・・・
(・・・我慢ならぬのじゃ!もはや皇帝位などどうでもいいのじゃ!妾にそっぽを向いた両親や周りの人々をいつか必ず見返してやるのじゃ!そして認めさせてやるのじゃ!妾という人間の素晴らしさを!妾にそっぽを向いた自分らの愚かしさを!)
だから妾は自身の才能を高める為、そして心に秘めた想いを成就する為、魔法学校に入学することにしたのじゃ
そこで妾の人生を大きく左右させる人物、お師匠様と出会うことになったのじゃ
こうして、妾とお師匠様の運命の出会いが『妾の恋と苦悩の始まりの日々』となったのじゃ
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