過去と現在を結ぶ異世界ストーリー

なつきいろ

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第5章 唯愛の賢妻と傲慢勇者

~説得と頑固~

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前書き

会話パート

「」ユウジ []セリーヌ 〔〕サーシャ 《》あかり

{}エステル 【】家族 []奴隷

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

奴隷救出劇後の家族の対応はパーフェクトだった
サーシャと詩乃の指示のもと、混乱する奴隷達に食事からお風呂、寝床までスムーズに行われた
とにかく救出当日は夜も遅かったので特になんの説明もせず奴隷達には体を休めてもらうことにした

そして翌日、みんなで朝食を取る中、奴隷達に話を切り出すことにした

まずは基本の自己紹介から始めた
俺や家族の紹介が終わると当然奴隷達の紹介も始まった
奴隷達がどこか和気藹々とした雰囲気で自己紹介ができているのはやはり家族のおかげだろう

今回救出した奴隷は全部で14人。男7人女7人だ
地下牢にいた奴隷のみである
部屋を与えられていた奴隷は今回救出していない

と言っても部屋を与えられていた男奴隷は歯向かってきたので始末してしまったし、女奴隷は全員救出する必要性が全くないぐらい裕福なのは事前調査済みだった

シュバインの中である一定のラインがあったのかは知らないが、部屋付き女奴隷は性奴隷というよりかは側女に近い待遇がされていたようだ
それ故に救出する必要性はないと判断した

(実際救出にいった際も助けてほしいとは言われなかったしな。その裕福さを利用して自分でなんとかしてもらいたいものだ)

女の子には基本優しい俺でも実はある一定のラインは設けていた
今回救出しなかった女奴隷はそのラインを越えていたので助けるに及ばずと判断したのだ

□□□□

さて、自己紹介と今回の救出劇に至った理由が終わった所で本題に入ろうと思う

「君達全員の今後について話したいと思う」

先程まで和気藹々とした雰囲気が俺の一言で霧散し、奴隷達は一気に緊張した面構えとなった
まぁ当然な結果であろう。自分らが今後どうなるのかは俺のさじ加減一つで決まっているのだから

「まず全員奴隷から解放する。その上で自由にしようとも思っている。帰る場所があるものは帰ってもいい。夢があるものは夢を追いかけてもいい。当面の生活が困らないようある程度は協力しよう」

 [[[[[[[・・・・・・]]]]]]]

俺の言葉を聞いた奴隷達は口をあんぐりと開けぽか~んとしている

気持ちはわかる。気持ちはわかるんだが・・・
男はともかく女の子はそんな変な顔してはいけません!

再起動するまでどれぐらいかかるんだろうな~、なんてことを考えながら膝上にいるセリーヌやエステルをもふもふ、なでなでする

「ふむ。やはりセリーヌのもふもふは極上だよな」

俺はセリーヌのふさふさなケモミミとふわふわな尻尾を優しくもふもふする
これはセリーヌがうちに来てから欠かす事のないもはや習慣だ

[あん!くすぐったいですの。でももっとして欲しいですの!]
もふもふ~。もふもふ~。あぁ可愛いよ、セリーヌ。可愛いよ~

セリーヌはなんと言っても可愛い!そして頼れる!
マスコット的な可愛いさとマスコットらしからぬ強さ
そして誰にでも分け隔てなく優しさをふりまける
それが俺の慈愛の愛姫の最大の魅力だ


「そしてエステルはそこにいるだけでなでなでしてあげたくなる」

俺はエステルのしっとりさらさら綺麗な金髪を掬うように愛おしくなでた
これはエステルが俺の膝上に座る度に欠かす事のないもはや習慣だ

{くふふ。妾はいつでも大歓迎じゃ。むしろずっとなでなでして欲しいのじゃ}
この我儘さんめ!なでなで。なでなで。可愛いよ、エステル~

エステルは我儘さんだ。だがそれこそがエステルの魅力だ
我儘で意地っ張りで素直じゃない。でも可愛い!小動物的可愛さ!
そしてなによりも賢い。俺の頭脳だ。唯一無二の存在だ
それが俺の唯愛の賢妻の最大の魅力だ


俺がセリーヌやエステルときゃっきゃしていれば当然この二人も黙ってはいない

〔ユウジ様・・・そ、その・・・〕
くぁ~!サーシャのこのいじらしさがたまらん!

サーシャはみなの前で恥ずかしいのか控え目に寄り添ってくる
本当はもっと甘えたいだろうに羞恥心が邪魔をするらしい
だからちょっと強引に肩を引き寄せて、俺にしな垂れかかるようにしてあげる
これは俺とサーシャが王都にいた時からのもはや習慣だ

「サーシャは恥ずかしがらずもっと甘えてくれよ?」

サーシャは恥ずかしがり屋だ。そして初でもある
でもそんな慎ましいところが可愛いらしい!
ちょっと強引なぐらいがちょうどいいし、喜んでくれる
俺はいつまでも自然体なサーシャの笑顔を見ていたい
そうまるでたんぽぽのような笑顔を
それが俺の愛しのメイドの最大の魅力だ


《雄司君!私も!私も!》
・・・ハッ!色魔。色魔。朝からエロいフェロモン出しすぎ!

サーシャと対称的のはあかりだ
積極的にスキンシップを諮ってこようとする
更に本人も意識しているのか、女の魅力を惜しみなく使ってくる
う~ん、あざとい!あざといが嫌いじゃない!
遠慮なく俺の肩にしな垂れかかってくるのでいつもドキドキしてしまう
これはあかりがうちに来てからのもはや毎日の習慣だ

「朝からありがとうございます!あかりはエロすぎだから!」

あかりは本当に献身的だ。本職メイドであるサーシャ以上に尽くしてくれている
ただひたすら一途で純情だ。そしてとても積極的だ
もしかしたら俺の嫁の中でなにがあっても絶対に裏切らないのはあかりなのでは?
そう思えてならないぐらいの愛をあかりから感じることが多い
それが俺の純愛の撫子の最大の魅力だ

【あにさま・・・】
【ユウジ殿・・・】
【ゴ主人・・・】

・・・。う、うん。この展開ももはや習慣かな?
後でなでなでしてあげよう。そうしよう

そんなこんなでイチャイチャしていたらようやく奴隷達は再起動したみたいだ

奴隷達を代表して一人の女の子が話しかけてきた

(あれ?この子は確か・・・救出時にエステルに対応していた子だな。名前はアーネだったかな?)

 [あ、あの私達を解放するって本当ですか?]
今だ信じられないといった表情だな。まぁ当然か

「もちろん。いくらかかるのか知らないが全員を解放できるぐらいの資金は余裕であるからな」

奴隷達が俺の発言にざわついた
対して家族達は涼しげな顔だ

 [ど、どうして私達の為にそこまでしてくれるんですか?]

「うん。至極真っ当な質問だな。まぁぶっちゃけると、君達の為というよりかは家族の為にやった結果だ。君達の元主人が邪魔だったから始末した。そしてその結果君達をついでに助けることになった。でも14人も奴隷は多すぎるだろ?うちには既に奴隷はいるしな。だからみんなを解放しちゃおうとなったんだ。酷い言い方かもしれないが別に君達の為じゃない。だから遠慮なんていらないぞ?それに君達の今の状況は奴隷から解放されるチャンスだろ?だからかな」

アーネ?多分アーネだな、は何かを考えこんでいるようだ
ちゃんと名前覚えないとな。神眼!・・・うん、アーネだった

 [そうですか・・・私達をご自分の奴隷にしようとは思わないんですか?]

「いや。さっきも言ったけどうちには既にいるしな。それにせっかく解放できる機会があるのに解放しない手はないだろ。金なんてどうとでもなるしな。それともアーネは奴隷のままでいたいのか?」

 [いえ、そう言うわけではないのですが・・・]
「それになにより・・・」
 [?]

これははっきり言わないといけない案件だよな
これこそが解放しよいと決めた決め手なんだから

「俺は男の奴隷がマジでいらない!俺は男が嫌いなんだ!だから男はみんな解放する!男を解放して女は解放しない、はさすがに平等じゃないだろ?だからみんなを解放するんだ」

 [・・・]
〔ユウジ様ですしね〕
[ユウ様ですの]
《雄司君だからね~》
{お師匠様じゃしの}

いや?マジで男奴隷とかいらないから!
スハイツとジーンでさえすごい悩んだしな!

 [で、でも男性の奴隷いますよね?]

アーネはスハイツとジーンを見る
まぁ自己紹介をしたから知ってはいるか

こいつらスハイツとジーンは特別だな。そもそも解放条件満たしていなかったから解放できなかったし。解放できるんなら喜んで今すぐ解放するよ」

 [・・・]

【兄ちゃん!?】
【お兄さん!?】
お前らの兄じゃねぇって言ってんだろ!甘えんな!

「てかなに?アーネは俺の奴隷になりたいのか?普通解放してやるって言ったら喜ばないか?」

実際他の奴隷達は俺の言葉にうんうんと頷いている
と言ってもまだ半信半疑な様子だが・・・

 [奴隷というよりは助けて頂いた恩を返したく・・・]
あぁ~なるほどね。義理堅い子なんだな。でも・・・

「さっきも言ったけど、君達の事はあくまでついでに助けただけだから恩を感じる必要性は全くない。そんなことを考えるぐらいなら解放された後の事を考えてくれ。どうしたいのか、なにをしたいのか、考えることはたくさんあるはずだぞ?せっかく奴隷から解放されるんだ。新しい人生を考えたほうが楽しいだろ?」

 [・・・ついでだろうとなんであろうと助けて頂いたことに変わりはありません。恩は恩として返したく思います]
はぁ~。頑固な子だな~。義理堅いのはいいが少しめんどいな

「・・・俺に恩を返したいと言うなら素直に奴隷解放されてくれ。それが一番の恩返しだ。これでいいだろ?」

 [・・・]

納得してない!これは絶対納得してないでござる!
しかしいつまでもこんなことに時間は割いてられん!
さっさと解放しちゃったほうが賢明だな

「エステル。奴隷解放は1人あたりいくらぐらいかかりそうかわかるか?」
困った時のエステル頼み!まぁでもさすがに知らないかな

{正確には分からぬが、奴隷一人あたりが金貨相場なら金貨~白金貨が相場じゃろうな。どんなに高くても黒金貨まではいかぬと思うのじゃ}

うん、まぁ実際そんなもんだろうな
14人解放しても大した金額にもならん
ギルドで金を下ろして解放しちゃうか

「じゃあ早速行くとするか。奴隷のみんなついてきてくれ」
{お師匠様!妾も一緒にいくのじゃ!}
本当エステルは好奇心旺盛というか何と言うとか

俺とエステルは手を繋ぎながら、14人の奴隷達と一緒に奴隷商へ向かった
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