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第3章 王都への旅路!
第46歩目 試してみた造形魔法!
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前書き
前回までのあらすじ
アテナの知識は古かった。やっぱりあったよ新魔法。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
□□□□ ~生活魔法とチートな歩さん~ □□□□
アテナがゴッドまねっこを終え、スキップしながら戻ってきた。
さっそくスマホで確認してみる。
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女神レベル3で習得できるEXスキル】
生活魔法Lv.1(消費150)
造形魔法Lv.1(消費500)
(※火、水、風魔法は既に習得済みなため非表示)
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よしよし、大成功!ちゃんとあった。
それにしても、根こそぎ教わってきても新規追加は2つだけか.....
お姉さんは、火水風と生活、造形魔法だけって言っていたから仕方がない。
しかしもしかしたら、と秘かに期待してはいた。
まぁ、造形魔法が手に入っただけでも感謝するべきだろう。
早速女神ポインを消費して、生活魔法と造形魔法を取得する。
女神ポイント:14590【↓650】
アテナがスキルを取得したことで、スマホに項目が追加された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【スキル共有で取得できるスキル】
ゴッドぱんち (消費50000)・・・相手がにげる
ゴッドきっく (消費50000)・・・逃げ足が速くなる
ゴッドちゃーむ (消費50000)・・・相手はメロメロ
ゴッドすぺる (消費50000)・・・詠唱省略
ゴッドあい (消費50000)・・・いっぱい見える
ゴッドまねっこ (消費50000)・・・スキルコピー
ゴッドしんだふり(消費50000)・・・しねる
生活魔法Lv.1(消費150)
造形魔法Lv.1(消費500)
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ゴッドしんだふりも追加されてる.....いらねぇ!
「歩も一緒にゴッドしんだふりしようよ~( ´∀` )」
「.....俺が使ったらどうなる?」
「仮死状態になるよー。もしかしたらそのまましんじゃうかもー」
「殺す気か!いらんわ!」
てか、その前に取りたくてもポイントが足らない。取らないけど。
このゴッドシリーズって非表示にできないのだろうか?邪魔すぎる。
とりあえず生活魔法と造形魔法を共有スキルで取得しようと思ったが、ふと疑問に思った。
.....生活魔法ってなんだ?
ポイントには余裕があるし、取得しても問題はない。
ただ俺の場合は共有できるスキルの数に制限がある。共有Lv.3だと6個までが限界だ。
簡単に入れ替えはできるが、果たして使うかどうかも分からないスキルを取得してもいいのだろうか?
「お姉さん、生活魔法ってなんですか?」
「点火、飲水、浄化のことだね」
「浄化はともかく、点火と飲水って火と水の魔法があればいらなくないです?」
「威力が全然違うんだよ。生活のほうはあくまで生活用の威力に抑えられる」
「そんなの威力を調整すればいいだけですよね?」
「なにを言ってるんだい?.....あぁ、アユムは異世界人だったね。なら知らないか」
おっと.....また俺の知らないことがでてきたぞ。
お姉さんの口ぶりからすると、威力調整はできないみたいだが。
「威力調整ってのは、『魔力操作』のスキルが別途に必要になるんだよ。
そして、そんなの持ってるのは大魔道士様ぐらいなものさ」
魔力操作のスキル?俺は持ってないぞ?でも調整はできる.....
考えられるのは、俺の場合は初めから初級とかに魔法が分類されていた。
威力が分類されていたとも言える。つまりその過程で魔力操作も一緒に備わった可能性があるってことだ。
まぁ、あくまで推測の域を出ないが.....ただ一つ言えることは、ラッキーだということだ。
どんな理由があるにせよ、魔力操作が使えるという事実は変わらない。
常に全開魔法となってしまうこの世界の人達には生活魔法は必要だろうが、魔力操作がある俺には必要ない。
女神ポイントを消費して、造形魔法だけをLv.3まで取得する。
女神ポイント:10090【↓4500(※Lv.1で500P、Lv.2で1000P、Lv.3で3000P)】
これで、小屋程度までの大きさなら形状を変化できるようになった。
決して少なくないポイント消費だが、まだまだ余裕はあるし、その価値はある。
さぁ、いよいよ実験開始だ!どこまで変化させることができるのか楽しみだ!
□□□□ ~新魔法の実験~ □□□□
造形魔法はものを作る魔法ではなく、あくまで形状を変化させるだけの魔法だ。
変化させられる範囲は単純なものに限られるらしい。まずはその範囲を見極める必要がある。
「ファイヤーボール!」
まずは手のひらに小さい火の玉を展開し、これを変化させられるかを実験する。
イメージするのは壁だ。
目的は攻撃魔法を防御魔法に応用できないかどうか。
ボス猿戦の時、ラズリさんに対して子分猿の強襲がなくなっただけで俺の負担はかなり軽くなった。
あの時はボス猿が子分猿を気遣った結果強襲がなくなったが、もし仮に防御魔法があったなら.....
また防御魔法があれば、今後のダンジョン探索においても人を雇うことなくアテナを守ってやることができる。
「造形!」
───ボボッ
詠唱が終わると、手のひらに浮いていた火の玉が壁の形を形成した。
それを地面に放ると火柱上に燃え上がった。まずは成功。
「ファイヤーボール!」
また同じように手のひらに火の玉を展開し、今度は造形を使わずに地面に放る。
そして火の玉が地面に着弾する前に造形を詠唱する。
「造形!」
・・・。
なにも変化は見られず、火の玉のまま地面に着弾して燃え上がった。さらに、
「造形!」
・・・。
燃え上がっている火に造形を詠唱してみたが、こちらも反応なし。
その後何回も実験してみたが、結果は変わらなかった。
以上のことから、造形魔法は手に触れていないと形状を変化させることができない。
そして一度変化させてしまえば、手元から離れてもその形を維持することがわかった。
恐らく魔導魔法も一緒だろう。
「ファイヤーボール!」
今度はどこまで形状を変化できるかどうかの実験だ。
前面に壁を展開できるのはわかった。
ただ賢い魔物なら、例えばあのボス猿なら、それすらも対処してきそうな気がする。
前がダメなら横から、横もダメなら後ろから、前後左右ダメなら上下から。
俺の中での強敵であるボス猿なら、きっとこれぐらいは朝飯前にやってくれるはずだ。
今後もきっとボス猿をベースに物事を考えていくことになるだろう。
.....ふぅ。恐ろしい相手だったぜ。ボス猿は。
なので可能なら、箱状に形成できないか試してみる。
またこれはアテナへのご褒美にも繋がるのでぜひ成功してほしい。
「造形!」
───ボボッ
詠唱が終わると、手のひらには炎が燃え盛り箱型を形成していた。成功だ。
威力を上げて、そのままアテナに投げつける。
「ちょ!?ちょっとー!いきなりなにすんのー!?」
魔法が地面に着弾すると燃え上がり炎の監獄を作り上げた。
「悪いな。実験だ」
「だからー!なんども言ってるでしょー!私にためさないでよーヽ(`Д´#)ノ」
「俺のかわいいアテナに試さないで誰に試すんだよ?今後も俺のために死んでくれ」
「いやあああああああああ!ドSいやああああああああ!(´;ω;`)」
.....大袈裟だろ。フレンドリーファイヤはないんだからさ。
「いい加減ふざけてないで協力しろ。.....その中は暑くはないか?」
「ふええ(´;ω;`).....ぐすっ。暑くはないよー」
「そうか.....なら次はアイテムボックスからお菓子を出してみろ」
「え!?夜なのにお菓子食べていいのー!?もう歩は素直じゃないなー!
さっきのこと謝りたいならー、ちゃんとごめんなさいって言わないとー( ´∀` )」
「・・・」
アテナが嬉しそうに微笑みながら、アイテムボックスからお菓子を取り出した。
その量たるや、驚愕の量だ。.....お前どんだけ食べるつもりだ!
しかし、そのかわいらしい笑顔が徐々に悲しみの色に変わっていくのにさほど時間はかからなかった。
───ボオオオッ
「あ.....ああああああああ.....私のお菓子いいいいい!燃えちゃう!燃えちゃうよおおおおお!(´;ω;`)」
バカめ。欲を張るからそうなるんだ。少しは謙虚な心を持て!
この結果も予想通りだ。
フレンドリーファイヤがないのはわかっていたが、それはあくまで人が対象だ。
それ以外だと、道具なんかもどういう仕組みかはわからないが保護対象に入っている。
でも食べ物は対象ではない。
それは魔物部屋で、フレンドリーファイヤ実験をした時にお煎餅が燃えたことからもわかる。
「お前本当にバカだな。この前それで、お煎餅が燃えたことを忘れたのか?」
「ふえええええええ(´;ω;`)だから私にためさないでよー」
「泣くなって。あとでお菓子を買ってやるから」
「だったら最初からいじわるするなーヽ(`Д´#)ノ」
ごもっとも。
でもいじわるされている時のアテナはかわいいから、こればっかりはやめられない!
□□□□ ~続く実験~ □□□□
俺の魔法実験はまだまだ続く。
アテナを炎の監獄に閉じ込めたまま、更なる実験を追加していく。
今度は造形と造形の共存実験だ。
炎の監獄の外から造形物を継ぎ足しできるか、新たな造形物を中に入れることができるか、が目的だ。
実は炎の監獄を作っていた時、監獄の中に椅子を作れないかどうかも試していた。
しかし、イメージしてみても全く反応することはなかった。
このことから、造形魔法は複数の行程を行うことができない。
箱型なら箱型だけ、椅子なら椅子だけ。つまり1つの行程しか行えないのだろう。
それならと思い立ったのが.....
1つの行程しかできないなら、外から継ぎ足したり追加したりしたらいいじゃない!ってことだ。
「ファイヤーボール!」
早速手のひらにある火の玉を炎の監獄に押し当てる。
───スゥ
すると、手のひらにあった火の玉はそのまま燃え盛る炎の監獄に吸収されてしまった。
・・・。
この結果を見て、苦せずしてこの魔法実験の結果が全てわかってしまった。
と同時にあることにも気付くことができた。
この実験はある意味失敗で、ある意味成功だ。
まず属性魔法を利用した造形においては、後からの継ぎ足しや外から中への追加はできないと思っていいはずだ。
大は小を兼ねるの例え通り、どちらか一方の威力が高い造形のほうに吸収されてしまうんだろう。
考えてみれば当たり前の理屈だ。なぜ気付かなかった!?
だからこの実験は失敗だ。
でもこの法則は魔法においてのみ適用される。当然だ。
造形物のコップとスプーンを重ねたら、スプーンが吸収されるなんてバカな話はない。
そして、このことに気付けただけでもこの実験は成功だ。
固形物の造形物なら吸収されない?
仮に魔法で固形物を作れたら大丈夫なのだろうか?
疑問は尽きないが、そんなことは俺が考えることではない。
使える力を有効活用するだけだ。
□□□□ ~最終実験~ □□□□
俺の実験はいよいよ最終局面を迎える。
最後は強度の実験だ。
防御魔法として監獄を作ったはいいが、すぐに壊されては意味がない。
どれほどの強度を誇るのか確認せずにはいられないだろう。
現状アテナを囲っている炎の監獄には、Lv.2相当の威力を詰め込んでいる。
俺の予想が正しければ、Lv.2魔法でしか破れないはずだ。
しかし魔法には弱点属性というものがある。ソシャゲなどでおなじみのあれだ。
その弱点属性がレベル差を覆すことができるのかどうかを実験する。
これまでにも、Lv.1とLv.2の間にはかなりの威力差があった。もちろん魔法もそうだ。
本来Lv.1では決してLv.2には勝てない。それがこの世界の常識だ。
しかし弱点属性があるならもしかしたら.....火には水だ!
「ウォーターボール!」
早速弱点属性である水魔法をぶつけてみた。
───ジュッ!
───ボォッ
炎の監獄に触れたウォーターボールは一瞬で蒸発した。これは予想通り。
弱点属性であっても、所詮はLv.1魔法だ。
Lv.2相当の魔法に対して、1発では意味がないことはわかっていた。
問題は、Lv.1でも何度かやればレベル差を覆すことが可能かどうかだ。
「ウォーターボール!」
───ジュッ!
───ボオォッ
「ウォーターボール!」
───ジュッ!
───ボオオォッ
「ウォーターボール!」
───ジュッ!
───ボオオオォッ
その後何度もウォーターボールをぶつけた結果.....
炎の勢いは弱まるどころか、むしろ強くなっている気がする。
なんで!?弱くならないのはレベル差だからだとわかるが、強くなった理由はなんだよ!?
俺が戸惑っていたら、アテナから衝撃の事実が知らされる。
「歩~!歩~!弱点属性だろうとレベル差はくつがえせないよー( ´∀` )」
「じゃあ弱点属性ってなんだよ?」
「同じレベルのものにつよいだけー。そもそもー.....」
「なんだよ?」
「相手の弱点をちまちまつくなんてー、ひきょうだしー、つまらないじゃーん?(´-ε -`)」
またお前の気まぐれかよ!いい加減にしろ!てか、相手の弱点をつくのは立派な戦略だろ!
そこに激しくツッコんだ俺は、あることに気付く。
「.....あれ?弱点をつくのが卑怯って.....お前ボス猿の時に、そんなアドバイスをしてなかったか?」
「してたねー!むしろこれからもーどんどんついていこー!ばんばんばんー( ´∀` )」
「言ってること無茶苦茶だろ.....卑怯なのか卑怯じゃないのかはっきりしろよ」
「ひきょうってのは相手のことだよー?私達が使ってもひきょうにならないよー(。´・ω・)?」
「な、なにか?俺達が相手の弱点をつくのは問題ないが、相手にはそれを認めないってことか?」
「とうぜんー。だって負けたらくやしいじゃーん?こっちが有利ならー、そうそう負けないでしょー?」
おおぅ.....なんてアテナに有利な世界なんだよ。これも知慧の女神の知慧なのか?
現状俺はLv.3スキル持ちだ。
ステータスは同Aランクと比べてもさほど高くはないが、そこはスキルレベル差で補っている。
いや補うどころか、実質の強さは遥かに上回っている。
Lv.3スキルとはそれほど恩恵がデカい。と言うよりも、恐らくLv.3持ちなんてほとんどいないはず。
同じ強さを持つのは多分勇者ぐらいだ。つまり勇者以外からは弱点すらつかれる心配がないことになる。
「それにねー.....」
「まだあるのかよ!?」
「歩は弱点属性まちがえてるよー。だから火がつよくなったんだよー(・ω・´*)」
「はぁ?火に強いのは水だろ。常識だぞ」
勢いが強くなった理由は弱点属性ではなく有利属性だったからか.....でも火の弱点は水だろ!
「だってー水は消えるじゃーん(´-ε -`)」
「消える?蒸発のことか?蒸発しないぐらいの水をかければ火は消えるだろ」
「そしたらー、消えないぐらい火をつよくすればー、水はきえるでしょー?」
「じゃ、じゃあ火の弱点はなんだよ?」
「風に決まってるじゃーん( ´∀` )じょうしきーじょうしきー!風吹いたら火は消えるしねー!」
あぁ、なるほど.....ってなるか!下手したら炎の勢いが増すんじゃないのか!?
でもアテナの言い分だと、勢いを増す前に強い風を送ればいいってことになるのか.....
「念のため聞くが、水の弱点が火になるんだな?」
「そのとおりー!歩もこれで1つかしこくなったねー( ´∀` )」
「土の弱点が水で、風の弱点が土だな?」
「そうそうー!一を聞いて十を知るー!さすが私の歩だねー(*´∀`*)」
アテナは俺の言葉を聞いて、心底嬉しそうに八重歯を覗かせたにぱー☆をしてきた。かわいい。
きっとアテナの中で土の弱点が水なのは、土は水に流されるとでも想定しているのだろう。
まぁ土の弱点が水ってのは多くのゲームでもそうだし、これに違和感はない。ポ○モンとか。
風の弱点が土なのは、風が吹いても大地はビクともしないとかそんな感じか?
これは迷うところだ。普通逆だったりするから間違えないようにしないと。ポ○モンとか。
ここまで考えると、気になるのは光と闇だ。
大抵光と闇は、相互有利・相互弱点だったりして、その他の属性に関しては等倍効果であることが多い。
でもこの世界ではどうなるのだろう.....
「光と闇はどうなる?」
「ぜんぶ弱点だねー( ´∀` )」
「全部弱点!?なんで!?」
「光と闇ってー、それだけじゃなんにもできないからねー。
他の属性はそれだけでも役に立つしー、光と闇は他の属性の下位にあたるんだよー( ´∀` )」
・・・。
よくわからないが、アテナの世界ではそういうことらしい。
光と闇は優遇されてるケースがほとんどだし、アテナの世界ぐらい不遇扱いされてもいいだろう。
そう思うことにした。
そう思わないといろいろ納得できないことが多すぎる。
その後、火の弱点である風魔法のLv.1を何度もぶつけてみた。
結果は、アテナの言う通り少しもビクつかなかった。
このことから、弱点属性よりもレベル差絶対有利の構造が成り立った。
試しに、Lv.2の不利属性である水魔法をぶつけてみたが消えなかった。
どうやら不利属性では、同じレベルであっても打ち消すことはできないようだ。
ちなみに不利ではない属性の魔法ならうち消すことができた。
このことから、レベル差が同等なら不利属性ではない限りどの魔法でも対処可能の構造が成り立った。
本当よくわからない世界だ。まぁアテナの管理する世界だし、こういうものなのかも?
強度の実験も終わり、これで全ての実験が終了したことになる。
いよいよアテナのご褒美タイムだ!
「いよいよー!?いよいよなのー!?(・ω・´*)」
「待たせて悪かったな。ご褒美の下準備をするから待っててくれ」
「たのしみーo(≧∇≦)oこれがたのしみで生きてるようなものだからねー!」
やっすいたのしみだなー。でもそんなに好きなのか.....張り切って作ってやらないとな。
自然破壊もなんのその、荒野にとって数少ない自然を破壊しながらも、準備するアテナを見て俺は思う。
その準備はまだ早い!もう少し待ってからにしてくれ!落ち着かないから!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き
次回、アテナへのご褒美!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日のひとこま
~言い争うお姉さん達~
「は~・・・本当に全魔法使えるんだね~。さすが勇者様」
「そう言いましたよね?(.....本当は勇者じゃないんだけどね)」
「実際勇者様なんて、そうそう滅多にお目にかかれないからね~」
「そういうもんなんですか(まぁ好き好んで自分の正体バラすやつはいないだろうしな)」
「おや?なにしてるの?」
「ふぁ!?(比較的胸の大きいお姉さんも登場!?)」
「ちょっと聞いておくれよ!なんでもアユムがこれから(ごにょごにょごにょ)なんだってさ!」
「ほ、本当!?なんで私も誘ってくれないの!?」
いやいやいや!そういうお披露目会とかじゃないから!あくまでアテナのご褒美だから!
「にしても.....アユムも魔法使いだったの?」
「アユムは全魔法使えるんだよ。私が実際見たからね」
「ぜ、全魔法!?.....ふ~ん。良物件だね」
「・・・(お前もかよ!みんなすぐ目の色変えやがる!)」
「アユムはダメだよ」
「なんで?もうあんたがツバつけたの?まだなら早い者勝ちだろ?」
「あ、あの俺は.....」
「あ~。アユムは気にしないで。私は別に結婚とか気にしないから。養ってくれるだけでいいよ」
養うだけでいいとか余計ひどいわ!てか、俺の話を聞け!
「そんなことばっかり言ってるから、旦那に捨てられるんだよ」
「大きなお世話。独り身のほうがいろいろ自由なんだよ」
「自由とか言って.....本当は寂しいくせに。ヤケ酒付き合わされる方の身になれっての」
「.....私は知ってるんだからね。最近旦那に相手にしてもらえないんだって?そんな貧相な体じゃ仕方ないよね(笑)」
「さ、さすがにお互い言い過ぎでは?」
「「アユムは黙ってて!」」
「す、すいません」
「「.....ふふふ」」
「歩~!歩~!はやくーはやくー( ´∀` )」
はぁ.....本当アテナはバカなだけだから癒される。俺の心のオアシスだ!
前回までのあらすじ
アテナの知識は古かった。やっぱりあったよ新魔法。
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□□□□ ~生活魔法とチートな歩さん~ □□□□
アテナがゴッドまねっこを終え、スキップしながら戻ってきた。
さっそくスマホで確認してみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女神レベル3で習得できるEXスキル】
生活魔法Lv.1(消費150)
造形魔法Lv.1(消費500)
(※火、水、風魔法は既に習得済みなため非表示)
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よしよし、大成功!ちゃんとあった。
それにしても、根こそぎ教わってきても新規追加は2つだけか.....
お姉さんは、火水風と生活、造形魔法だけって言っていたから仕方がない。
しかしもしかしたら、と秘かに期待してはいた。
まぁ、造形魔法が手に入っただけでも感謝するべきだろう。
早速女神ポインを消費して、生活魔法と造形魔法を取得する。
女神ポイント:14590【↓650】
アテナがスキルを取得したことで、スマホに項目が追加された。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【スキル共有で取得できるスキル】
ゴッドぱんち (消費50000)・・・相手がにげる
ゴッドきっく (消費50000)・・・逃げ足が速くなる
ゴッドちゃーむ (消費50000)・・・相手はメロメロ
ゴッドすぺる (消費50000)・・・詠唱省略
ゴッドあい (消費50000)・・・いっぱい見える
ゴッドまねっこ (消費50000)・・・スキルコピー
ゴッドしんだふり(消費50000)・・・しねる
生活魔法Lv.1(消費150)
造形魔法Lv.1(消費500)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゴッドしんだふりも追加されてる.....いらねぇ!
「歩も一緒にゴッドしんだふりしようよ~( ´∀` )」
「.....俺が使ったらどうなる?」
「仮死状態になるよー。もしかしたらそのまましんじゃうかもー」
「殺す気か!いらんわ!」
てか、その前に取りたくてもポイントが足らない。取らないけど。
このゴッドシリーズって非表示にできないのだろうか?邪魔すぎる。
とりあえず生活魔法と造形魔法を共有スキルで取得しようと思ったが、ふと疑問に思った。
.....生活魔法ってなんだ?
ポイントには余裕があるし、取得しても問題はない。
ただ俺の場合は共有できるスキルの数に制限がある。共有Lv.3だと6個までが限界だ。
簡単に入れ替えはできるが、果たして使うかどうかも分からないスキルを取得してもいいのだろうか?
「お姉さん、生活魔法ってなんですか?」
「点火、飲水、浄化のことだね」
「浄化はともかく、点火と飲水って火と水の魔法があればいらなくないです?」
「威力が全然違うんだよ。生活のほうはあくまで生活用の威力に抑えられる」
「そんなの威力を調整すればいいだけですよね?」
「なにを言ってるんだい?.....あぁ、アユムは異世界人だったね。なら知らないか」
おっと.....また俺の知らないことがでてきたぞ。
お姉さんの口ぶりからすると、威力調整はできないみたいだが。
「威力調整ってのは、『魔力操作』のスキルが別途に必要になるんだよ。
そして、そんなの持ってるのは大魔道士様ぐらいなものさ」
魔力操作のスキル?俺は持ってないぞ?でも調整はできる.....
考えられるのは、俺の場合は初めから初級とかに魔法が分類されていた。
威力が分類されていたとも言える。つまりその過程で魔力操作も一緒に備わった可能性があるってことだ。
まぁ、あくまで推測の域を出ないが.....ただ一つ言えることは、ラッキーだということだ。
どんな理由があるにせよ、魔力操作が使えるという事実は変わらない。
常に全開魔法となってしまうこの世界の人達には生活魔法は必要だろうが、魔力操作がある俺には必要ない。
女神ポイントを消費して、造形魔法だけをLv.3まで取得する。
女神ポイント:10090【↓4500(※Lv.1で500P、Lv.2で1000P、Lv.3で3000P)】
これで、小屋程度までの大きさなら形状を変化できるようになった。
決して少なくないポイント消費だが、まだまだ余裕はあるし、その価値はある。
さぁ、いよいよ実験開始だ!どこまで変化させることができるのか楽しみだ!
□□□□ ~新魔法の実験~ □□□□
造形魔法はものを作る魔法ではなく、あくまで形状を変化させるだけの魔法だ。
変化させられる範囲は単純なものに限られるらしい。まずはその範囲を見極める必要がある。
「ファイヤーボール!」
まずは手のひらに小さい火の玉を展開し、これを変化させられるかを実験する。
イメージするのは壁だ。
目的は攻撃魔法を防御魔法に応用できないかどうか。
ボス猿戦の時、ラズリさんに対して子分猿の強襲がなくなっただけで俺の負担はかなり軽くなった。
あの時はボス猿が子分猿を気遣った結果強襲がなくなったが、もし仮に防御魔法があったなら.....
また防御魔法があれば、今後のダンジョン探索においても人を雇うことなくアテナを守ってやることができる。
「造形!」
───ボボッ
詠唱が終わると、手のひらに浮いていた火の玉が壁の形を形成した。
それを地面に放ると火柱上に燃え上がった。まずは成功。
「ファイヤーボール!」
また同じように手のひらに火の玉を展開し、今度は造形を使わずに地面に放る。
そして火の玉が地面に着弾する前に造形を詠唱する。
「造形!」
・・・。
なにも変化は見られず、火の玉のまま地面に着弾して燃え上がった。さらに、
「造形!」
・・・。
燃え上がっている火に造形を詠唱してみたが、こちらも反応なし。
その後何回も実験してみたが、結果は変わらなかった。
以上のことから、造形魔法は手に触れていないと形状を変化させることができない。
そして一度変化させてしまえば、手元から離れてもその形を維持することがわかった。
恐らく魔導魔法も一緒だろう。
「ファイヤーボール!」
今度はどこまで形状を変化できるかどうかの実験だ。
前面に壁を展開できるのはわかった。
ただ賢い魔物なら、例えばあのボス猿なら、それすらも対処してきそうな気がする。
前がダメなら横から、横もダメなら後ろから、前後左右ダメなら上下から。
俺の中での強敵であるボス猿なら、きっとこれぐらいは朝飯前にやってくれるはずだ。
今後もきっとボス猿をベースに物事を考えていくことになるだろう。
.....ふぅ。恐ろしい相手だったぜ。ボス猿は。
なので可能なら、箱状に形成できないか試してみる。
またこれはアテナへのご褒美にも繋がるのでぜひ成功してほしい。
「造形!」
───ボボッ
詠唱が終わると、手のひらには炎が燃え盛り箱型を形成していた。成功だ。
威力を上げて、そのままアテナに投げつける。
「ちょ!?ちょっとー!いきなりなにすんのー!?」
魔法が地面に着弾すると燃え上がり炎の監獄を作り上げた。
「悪いな。実験だ」
「だからー!なんども言ってるでしょー!私にためさないでよーヽ(`Д´#)ノ」
「俺のかわいいアテナに試さないで誰に試すんだよ?今後も俺のために死んでくれ」
「いやあああああああああ!ドSいやああああああああ!(´;ω;`)」
.....大袈裟だろ。フレンドリーファイヤはないんだからさ。
「いい加減ふざけてないで協力しろ。.....その中は暑くはないか?」
「ふええ(´;ω;`).....ぐすっ。暑くはないよー」
「そうか.....なら次はアイテムボックスからお菓子を出してみろ」
「え!?夜なのにお菓子食べていいのー!?もう歩は素直じゃないなー!
さっきのこと謝りたいならー、ちゃんとごめんなさいって言わないとー( ´∀` )」
「・・・」
アテナが嬉しそうに微笑みながら、アイテムボックスからお菓子を取り出した。
その量たるや、驚愕の量だ。.....お前どんだけ食べるつもりだ!
しかし、そのかわいらしい笑顔が徐々に悲しみの色に変わっていくのにさほど時間はかからなかった。
───ボオオオッ
「あ.....ああああああああ.....私のお菓子いいいいい!燃えちゃう!燃えちゃうよおおおおお!(´;ω;`)」
バカめ。欲を張るからそうなるんだ。少しは謙虚な心を持て!
この結果も予想通りだ。
フレンドリーファイヤがないのはわかっていたが、それはあくまで人が対象だ。
それ以外だと、道具なんかもどういう仕組みかはわからないが保護対象に入っている。
でも食べ物は対象ではない。
それは魔物部屋で、フレンドリーファイヤ実験をした時にお煎餅が燃えたことからもわかる。
「お前本当にバカだな。この前それで、お煎餅が燃えたことを忘れたのか?」
「ふえええええええ(´;ω;`)だから私にためさないでよー」
「泣くなって。あとでお菓子を買ってやるから」
「だったら最初からいじわるするなーヽ(`Д´#)ノ」
ごもっとも。
でもいじわるされている時のアテナはかわいいから、こればっかりはやめられない!
□□□□ ~続く実験~ □□□□
俺の魔法実験はまだまだ続く。
アテナを炎の監獄に閉じ込めたまま、更なる実験を追加していく。
今度は造形と造形の共存実験だ。
炎の監獄の外から造形物を継ぎ足しできるか、新たな造形物を中に入れることができるか、が目的だ。
実は炎の監獄を作っていた時、監獄の中に椅子を作れないかどうかも試していた。
しかし、イメージしてみても全く反応することはなかった。
このことから、造形魔法は複数の行程を行うことができない。
箱型なら箱型だけ、椅子なら椅子だけ。つまり1つの行程しか行えないのだろう。
それならと思い立ったのが.....
1つの行程しかできないなら、外から継ぎ足したり追加したりしたらいいじゃない!ってことだ。
「ファイヤーボール!」
早速手のひらにある火の玉を炎の監獄に押し当てる。
───スゥ
すると、手のひらにあった火の玉はそのまま燃え盛る炎の監獄に吸収されてしまった。
・・・。
この結果を見て、苦せずしてこの魔法実験の結果が全てわかってしまった。
と同時にあることにも気付くことができた。
この実験はある意味失敗で、ある意味成功だ。
まず属性魔法を利用した造形においては、後からの継ぎ足しや外から中への追加はできないと思っていいはずだ。
大は小を兼ねるの例え通り、どちらか一方の威力が高い造形のほうに吸収されてしまうんだろう。
考えてみれば当たり前の理屈だ。なぜ気付かなかった!?
だからこの実験は失敗だ。
でもこの法則は魔法においてのみ適用される。当然だ。
造形物のコップとスプーンを重ねたら、スプーンが吸収されるなんてバカな話はない。
そして、このことに気付けただけでもこの実験は成功だ。
固形物の造形物なら吸収されない?
仮に魔法で固形物を作れたら大丈夫なのだろうか?
疑問は尽きないが、そんなことは俺が考えることではない。
使える力を有効活用するだけだ。
□□□□ ~最終実験~ □□□□
俺の実験はいよいよ最終局面を迎える。
最後は強度の実験だ。
防御魔法として監獄を作ったはいいが、すぐに壊されては意味がない。
どれほどの強度を誇るのか確認せずにはいられないだろう。
現状アテナを囲っている炎の監獄には、Lv.2相当の威力を詰め込んでいる。
俺の予想が正しければ、Lv.2魔法でしか破れないはずだ。
しかし魔法には弱点属性というものがある。ソシャゲなどでおなじみのあれだ。
その弱点属性がレベル差を覆すことができるのかどうかを実験する。
これまでにも、Lv.1とLv.2の間にはかなりの威力差があった。もちろん魔法もそうだ。
本来Lv.1では決してLv.2には勝てない。それがこの世界の常識だ。
しかし弱点属性があるならもしかしたら.....火には水だ!
「ウォーターボール!」
早速弱点属性である水魔法をぶつけてみた。
───ジュッ!
───ボォッ
炎の監獄に触れたウォーターボールは一瞬で蒸発した。これは予想通り。
弱点属性であっても、所詮はLv.1魔法だ。
Lv.2相当の魔法に対して、1発では意味がないことはわかっていた。
問題は、Lv.1でも何度かやればレベル差を覆すことが可能かどうかだ。
「ウォーターボール!」
───ジュッ!
───ボオォッ
「ウォーターボール!」
───ジュッ!
───ボオオォッ
「ウォーターボール!」
───ジュッ!
───ボオオオォッ
その後何度もウォーターボールをぶつけた結果.....
炎の勢いは弱まるどころか、むしろ強くなっている気がする。
なんで!?弱くならないのはレベル差だからだとわかるが、強くなった理由はなんだよ!?
俺が戸惑っていたら、アテナから衝撃の事実が知らされる。
「歩~!歩~!弱点属性だろうとレベル差はくつがえせないよー( ´∀` )」
「じゃあ弱点属性ってなんだよ?」
「同じレベルのものにつよいだけー。そもそもー.....」
「なんだよ?」
「相手の弱点をちまちまつくなんてー、ひきょうだしー、つまらないじゃーん?(´-ε -`)」
またお前の気まぐれかよ!いい加減にしろ!てか、相手の弱点をつくのは立派な戦略だろ!
そこに激しくツッコんだ俺は、あることに気付く。
「.....あれ?弱点をつくのが卑怯って.....お前ボス猿の時に、そんなアドバイスをしてなかったか?」
「してたねー!むしろこれからもーどんどんついていこー!ばんばんばんー( ´∀` )」
「言ってること無茶苦茶だろ.....卑怯なのか卑怯じゃないのかはっきりしろよ」
「ひきょうってのは相手のことだよー?私達が使ってもひきょうにならないよー(。´・ω・)?」
「な、なにか?俺達が相手の弱点をつくのは問題ないが、相手にはそれを認めないってことか?」
「とうぜんー。だって負けたらくやしいじゃーん?こっちが有利ならー、そうそう負けないでしょー?」
おおぅ.....なんてアテナに有利な世界なんだよ。これも知慧の女神の知慧なのか?
現状俺はLv.3スキル持ちだ。
ステータスは同Aランクと比べてもさほど高くはないが、そこはスキルレベル差で補っている。
いや補うどころか、実質の強さは遥かに上回っている。
Lv.3スキルとはそれほど恩恵がデカい。と言うよりも、恐らくLv.3持ちなんてほとんどいないはず。
同じ強さを持つのは多分勇者ぐらいだ。つまり勇者以外からは弱点すらつかれる心配がないことになる。
「それにねー.....」
「まだあるのかよ!?」
「歩は弱点属性まちがえてるよー。だから火がつよくなったんだよー(・ω・´*)」
「はぁ?火に強いのは水だろ。常識だぞ」
勢いが強くなった理由は弱点属性ではなく有利属性だったからか.....でも火の弱点は水だろ!
「だってー水は消えるじゃーん(´-ε -`)」
「消える?蒸発のことか?蒸発しないぐらいの水をかければ火は消えるだろ」
「そしたらー、消えないぐらい火をつよくすればー、水はきえるでしょー?」
「じゃ、じゃあ火の弱点はなんだよ?」
「風に決まってるじゃーん( ´∀` )じょうしきーじょうしきー!風吹いたら火は消えるしねー!」
あぁ、なるほど.....ってなるか!下手したら炎の勢いが増すんじゃないのか!?
でもアテナの言い分だと、勢いを増す前に強い風を送ればいいってことになるのか.....
「念のため聞くが、水の弱点が火になるんだな?」
「そのとおりー!歩もこれで1つかしこくなったねー( ´∀` )」
「土の弱点が水で、風の弱点が土だな?」
「そうそうー!一を聞いて十を知るー!さすが私の歩だねー(*´∀`*)」
アテナは俺の言葉を聞いて、心底嬉しそうに八重歯を覗かせたにぱー☆をしてきた。かわいい。
きっとアテナの中で土の弱点が水なのは、土は水に流されるとでも想定しているのだろう。
まぁ土の弱点が水ってのは多くのゲームでもそうだし、これに違和感はない。ポ○モンとか。
風の弱点が土なのは、風が吹いても大地はビクともしないとかそんな感じか?
これは迷うところだ。普通逆だったりするから間違えないようにしないと。ポ○モンとか。
ここまで考えると、気になるのは光と闇だ。
大抵光と闇は、相互有利・相互弱点だったりして、その他の属性に関しては等倍効果であることが多い。
でもこの世界ではどうなるのだろう.....
「光と闇はどうなる?」
「ぜんぶ弱点だねー( ´∀` )」
「全部弱点!?なんで!?」
「光と闇ってー、それだけじゃなんにもできないからねー。
他の属性はそれだけでも役に立つしー、光と闇は他の属性の下位にあたるんだよー( ´∀` )」
・・・。
よくわからないが、アテナの世界ではそういうことらしい。
光と闇は優遇されてるケースがほとんどだし、アテナの世界ぐらい不遇扱いされてもいいだろう。
そう思うことにした。
そう思わないといろいろ納得できないことが多すぎる。
その後、火の弱点である風魔法のLv.1を何度もぶつけてみた。
結果は、アテナの言う通り少しもビクつかなかった。
このことから、弱点属性よりもレベル差絶対有利の構造が成り立った。
試しに、Lv.2の不利属性である水魔法をぶつけてみたが消えなかった。
どうやら不利属性では、同じレベルであっても打ち消すことはできないようだ。
ちなみに不利ではない属性の魔法ならうち消すことができた。
このことから、レベル差が同等なら不利属性ではない限りどの魔法でも対処可能の構造が成り立った。
本当よくわからない世界だ。まぁアテナの管理する世界だし、こういうものなのかも?
強度の実験も終わり、これで全ての実験が終了したことになる。
いよいよアテナのご褒美タイムだ!
「いよいよー!?いよいよなのー!?(・ω・´*)」
「待たせて悪かったな。ご褒美の下準備をするから待っててくれ」
「たのしみーo(≧∇≦)oこれがたのしみで生きてるようなものだからねー!」
やっすいたのしみだなー。でもそんなに好きなのか.....張り切って作ってやらないとな。
自然破壊もなんのその、荒野にとって数少ない自然を破壊しながらも、準備するアテナを見て俺は思う。
その準備はまだ早い!もう少し待ってからにしてくれ!落ち着かないから!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後書き
次回、アテナへのご褒美!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日のひとこま
~言い争うお姉さん達~
「は~・・・本当に全魔法使えるんだね~。さすが勇者様」
「そう言いましたよね?(.....本当は勇者じゃないんだけどね)」
「実際勇者様なんて、そうそう滅多にお目にかかれないからね~」
「そういうもんなんですか(まぁ好き好んで自分の正体バラすやつはいないだろうしな)」
「おや?なにしてるの?」
「ふぁ!?(比較的胸の大きいお姉さんも登場!?)」
「ちょっと聞いておくれよ!なんでもアユムがこれから(ごにょごにょごにょ)なんだってさ!」
「ほ、本当!?なんで私も誘ってくれないの!?」
いやいやいや!そういうお披露目会とかじゃないから!あくまでアテナのご褒美だから!
「にしても.....アユムも魔法使いだったの?」
「アユムは全魔法使えるんだよ。私が実際見たからね」
「ぜ、全魔法!?.....ふ~ん。良物件だね」
「・・・(お前もかよ!みんなすぐ目の色変えやがる!)」
「アユムはダメだよ」
「なんで?もうあんたがツバつけたの?まだなら早い者勝ちだろ?」
「あ、あの俺は.....」
「あ~。アユムは気にしないで。私は別に結婚とか気にしないから。養ってくれるだけでいいよ」
養うだけでいいとか余計ひどいわ!てか、俺の話を聞け!
「そんなことばっかり言ってるから、旦那に捨てられるんだよ」
「大きなお世話。独り身のほうがいろいろ自由なんだよ」
「自由とか言って.....本当は寂しいくせに。ヤケ酒付き合わされる方の身になれっての」
「.....私は知ってるんだからね。最近旦那に相手にしてもらえないんだって?そんな貧相な体じゃ仕方ないよね(笑)」
「さ、さすがにお互い言い過ぎでは?」
「「アユムは黙ってて!」」
「す、すいません」
「「.....ふふふ」」
「歩~!歩~!はやくーはやくー( ´∀` )」
はぁ.....本当アテナはバカなだけだから癒される。俺の心のオアシスだ!
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