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phase1 三章 第十一回イベント
三十三話 新しい仲間
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フューラン基地の格納庫に着陸した俺たちをアテナが迎えた。
「そういや、勝負着いてなかったな。やり直すか?」
俺はそう提案したがアテナはブンブン首を振って拒否した。
「いやよ!あんたに勝てるわけないじゃない」
「やってみなきゃわかんないだろ」
「わかるわよ!はあ、この基地は返すしちゃんと謝るわ。それと、、、、、」
アテナが言い淀む。
「なんかあるのか?」
ミネーが尋ねる。
「えーと、みんなどっか行っちゃったし、私一人じゃ寂しいなーって」
「ほーん、それで?」
ヴァリュートがニヤニヤしながら顔を近づける。
「いっ、何よ」
「寂しいんだー?ふーん寂しいんだねー」
「そうよ、寂しいわよ!寂しくて悪い?」
アテナが顔を真っ赤にして怒鳴る。
「じゃあ一緒に来るか?」
ミネーがあっけらかんと言い放つ。
「勝手に入れて大丈夫なのか?」
俺は心配だったが、ヴァリュートも反対しないし大丈夫なのだろう。
「じゃあ他の子達にも声かけといてくれないか?他の子も居場所ないだろうし」
「いや、良い。あいつらはゴッドとジークフリートが無理やり引っ張ってきたから」
アテナが言う。
「はい、無駄話はこれで終わり。さ、ミドリに謝ってきなさい」
ヴァリュートが随分ご立腹な様子のミドリを顎で示す。
「うぅ」
アテナは一瞬尻込みしたものの、直ぐにミドリに駆け寄り深々と頭を下げた。
「いきなり攻撃して、酷いこと言ってほんとにごめんなさい!」
「、、、、、ったく、大変だったんだからな」
ミドリがため息をつく。
「もうこんなことするなよ」
「はい、反省してます、、、、、」
ミドリがこちらを向く。
「お前らもありがとうな。おかげで基地を奪還できた。リーダーにも報告できるよ」
「いえいえ、困った時はお互い様です。今度のイベントでも会えるかもしれませんね」
俺はにこやかな表情で答えた。
「会えると良いな。それじゃ、気をつけて戻れよ」
「はい、ありがとうございます」
ミドリに別れを告げると、俺たちは自機に乗り込み、フューラン基地を後にした。
⭐️⭐️⭐️
ハナサギ達が出て行ったのを確認するとミドリは直ぐ通話を繋いだ。
「俺だ。フューラン基地は無事に取り戻した」
《そうか、よくやってくれた》
「はぁー!もうこれっきりで勘弁してくれよ、カガリ」
電話の相手はカガリのようだ。
《はっはっは、演技は上手くいったか?》
「ったく、弱者のフリって思ったより難しいのな。アイツらは気付いてなかったみたいだが、結構ボロ出しちまった」
《バレてないんだろ?それでどうだった?》
「『サイキョースコードロン』についてだが、見どころはありそうな奴らだった。リーダー格の一人が『ピースコンパス』に着いていった」
《そうか。それは構わない。ハナサギ達はどうだった?》
「正直言って、想定以上だった。ハナサギはもちろん、ミネーとヴァリュートもかなり腕を上げている。エレンと互角ぐらいはあると思うぞ」
《彼らも短い期間だけどかなり激しい戦闘を潜り抜けて来ているからね》
「そんなことより、ハナサギってマジのシンギュラリティだったんだな。お前みたいに光り出したときは驚いたぜ」
《綺麗な赫だったろ?彼は俺と同じなんだよ》
「運営はカンカンだろうな」
《全くだ。他に報告は?》
「チートキラーがちょっかいかけてきやがった」
《チートキラーが?》
「グリニダートだ。ハナサギを狙ってたみたいだな」
《、、、、、》
「ま、ハナサギが倒したし、そこまで心配することもないと思うけどな。運営の差し金なら単騎で出てこないだろうし、大方様子見だろうな、、、、、どうかしたか?」
《アリスは?アリスはいたか?》
「アリス?いや、ハナサギとミネーとヴァリュートだけだったぞ。それがどうかしたか?」
《ついさっき『ブルーファイターズ』に潜入しているボンドから連絡が入ってな。いつもカナのそばにいる男がいるだろ?》
「あー、ロイとか言う男だろ?癒着女の腰巾着」
《そうだ。そいつが姿を見せていないそうなんだ》
「は?それだけか?」
《ボンド曰く、ログインしない日はいつもカナに連絡を入れているらしいが、今日はそれがなかったらしい。ロイの例の噂は知ってるだろ?》
「、、、、、運営の協力者、のことか?おい、まさか」
《あくまで可能性だ。アリスが今日たまたまログインしていないだけかもしれん》
「今度のイベントは総力戦の可能性が高いんだろ?協力者まで動員するつもりなのか?運営は」
《おそらくな。はあ、前の総力戦よりマシだと良いんだが》
「ハナサギがいるんだ。前よかマシだろ」
《呑気そうで良いなお前は》
「ハハハ!んじゃまた何かあったら連絡する」
《こちらも総力戦に向けての準備を進めておく。また頼むかもしれん。それじゃあ》
ミドリは通信を切った。
⭐️⭐️⭐️
「あれが俺たち『ピースコンパス』の旗艦『ノアの方舟』だ。ユカさん、着艦許可を」
俺たちは何事もなく『ノアの方舟』に到着した。
アテナはかなり緊張していたが、ピースコンパスの面々に暖かく迎え入れられた。
俺たちもエリアルガスターことヨッシーと再開し、近況を報告した。
「ハナサギにも後輩が出来たのか?」
「後輩かは分からないですけど、アテナって子なんです。後で紹介しますね」
そんな話をしていると、ユカから通信が入った。
《旗艦前方にエステア軍が出現したわ。疲れてるかもだけど迎撃をお願いできる?》
「分かりました。直ぐに向かいます。アテナー、行くぞー!」
俺の呼びかけにアテナが元気よく答える。
「はーい!」
程なくしてエリアルヘロン、エリアルガスター、エリアルククバーヤが格納庫から出撃していった。
「そういや、勝負着いてなかったな。やり直すか?」
俺はそう提案したがアテナはブンブン首を振って拒否した。
「いやよ!あんたに勝てるわけないじゃない」
「やってみなきゃわかんないだろ」
「わかるわよ!はあ、この基地は返すしちゃんと謝るわ。それと、、、、、」
アテナが言い淀む。
「なんかあるのか?」
ミネーが尋ねる。
「えーと、みんなどっか行っちゃったし、私一人じゃ寂しいなーって」
「ほーん、それで?」
ヴァリュートがニヤニヤしながら顔を近づける。
「いっ、何よ」
「寂しいんだー?ふーん寂しいんだねー」
「そうよ、寂しいわよ!寂しくて悪い?」
アテナが顔を真っ赤にして怒鳴る。
「じゃあ一緒に来るか?」
ミネーがあっけらかんと言い放つ。
「勝手に入れて大丈夫なのか?」
俺は心配だったが、ヴァリュートも反対しないし大丈夫なのだろう。
「じゃあ他の子達にも声かけといてくれないか?他の子も居場所ないだろうし」
「いや、良い。あいつらはゴッドとジークフリートが無理やり引っ張ってきたから」
アテナが言う。
「はい、無駄話はこれで終わり。さ、ミドリに謝ってきなさい」
ヴァリュートが随分ご立腹な様子のミドリを顎で示す。
「うぅ」
アテナは一瞬尻込みしたものの、直ぐにミドリに駆け寄り深々と頭を下げた。
「いきなり攻撃して、酷いこと言ってほんとにごめんなさい!」
「、、、、、ったく、大変だったんだからな」
ミドリがため息をつく。
「もうこんなことするなよ」
「はい、反省してます、、、、、」
ミドリがこちらを向く。
「お前らもありがとうな。おかげで基地を奪還できた。リーダーにも報告できるよ」
「いえいえ、困った時はお互い様です。今度のイベントでも会えるかもしれませんね」
俺はにこやかな表情で答えた。
「会えると良いな。それじゃ、気をつけて戻れよ」
「はい、ありがとうございます」
ミドリに別れを告げると、俺たちは自機に乗り込み、フューラン基地を後にした。
⭐️⭐️⭐️
ハナサギ達が出て行ったのを確認するとミドリは直ぐ通話を繋いだ。
「俺だ。フューラン基地は無事に取り戻した」
《そうか、よくやってくれた》
「はぁー!もうこれっきりで勘弁してくれよ、カガリ」
電話の相手はカガリのようだ。
《はっはっは、演技は上手くいったか?》
「ったく、弱者のフリって思ったより難しいのな。アイツらは気付いてなかったみたいだが、結構ボロ出しちまった」
《バレてないんだろ?それでどうだった?》
「『サイキョースコードロン』についてだが、見どころはありそうな奴らだった。リーダー格の一人が『ピースコンパス』に着いていった」
《そうか。それは構わない。ハナサギ達はどうだった?》
「正直言って、想定以上だった。ハナサギはもちろん、ミネーとヴァリュートもかなり腕を上げている。エレンと互角ぐらいはあると思うぞ」
《彼らも短い期間だけどかなり激しい戦闘を潜り抜けて来ているからね》
「そんなことより、ハナサギってマジのシンギュラリティだったんだな。お前みたいに光り出したときは驚いたぜ」
《綺麗な赫だったろ?彼は俺と同じなんだよ》
「運営はカンカンだろうな」
《全くだ。他に報告は?》
「チートキラーがちょっかいかけてきやがった」
《チートキラーが?》
「グリニダートだ。ハナサギを狙ってたみたいだな」
《、、、、、》
「ま、ハナサギが倒したし、そこまで心配することもないと思うけどな。運営の差し金なら単騎で出てこないだろうし、大方様子見だろうな、、、、、どうかしたか?」
《アリスは?アリスはいたか?》
「アリス?いや、ハナサギとミネーとヴァリュートだけだったぞ。それがどうかしたか?」
《ついさっき『ブルーファイターズ』に潜入しているボンドから連絡が入ってな。いつもカナのそばにいる男がいるだろ?》
「あー、ロイとか言う男だろ?癒着女の腰巾着」
《そうだ。そいつが姿を見せていないそうなんだ》
「は?それだけか?」
《ボンド曰く、ログインしない日はいつもカナに連絡を入れているらしいが、今日はそれがなかったらしい。ロイの例の噂は知ってるだろ?》
「、、、、、運営の協力者、のことか?おい、まさか」
《あくまで可能性だ。アリスが今日たまたまログインしていないだけかもしれん》
「今度のイベントは総力戦の可能性が高いんだろ?協力者まで動員するつもりなのか?運営は」
《おそらくな。はあ、前の総力戦よりマシだと良いんだが》
「ハナサギがいるんだ。前よかマシだろ」
《呑気そうで良いなお前は》
「ハハハ!んじゃまた何かあったら連絡する」
《こちらも総力戦に向けての準備を進めておく。また頼むかもしれん。それじゃあ》
ミドリは通信を切った。
⭐️⭐️⭐️
「あれが俺たち『ピースコンパス』の旗艦『ノアの方舟』だ。ユカさん、着艦許可を」
俺たちは何事もなく『ノアの方舟』に到着した。
アテナはかなり緊張していたが、ピースコンパスの面々に暖かく迎え入れられた。
俺たちもエリアルガスターことヨッシーと再開し、近況を報告した。
「ハナサギにも後輩が出来たのか?」
「後輩かは分からないですけど、アテナって子なんです。後で紹介しますね」
そんな話をしていると、ユカから通信が入った。
《旗艦前方にエステア軍が出現したわ。疲れてるかもだけど迎撃をお願いできる?》
「分かりました。直ぐに向かいます。アテナー、行くぞー!」
俺の呼びかけにアテナが元気よく答える。
「はーい!」
程なくしてエリアルヘロン、エリアルガスター、エリアルククバーヤが格納庫から出撃していった。
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