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第5章
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夏も近くなってきて、ななのちゃんはシャワーした後は、袖なしのワンピースを着るようなっていて、学校帰りの日でもシャワーをして袖なしのワンピースに着替えていた。
僕が帰ると部屋の中はムーッとする日も多く
「ななの エァコンつけていいんだよ 暑いんだろう?」
「うーん 部屋に入ると もぁーっとするけどね 窓開けてれば、少し風が入るからー 電気もったいなんやんかー 学校から帰ってくると汗だくになるねん 制服のスカート 長いやろー 暑いねん それに汗臭いと シュウに嫌われるからな」
「べつに嫌わないよ どうだい? サッカーのほう 見てると楽しそうじゃあないか」
「うん 楽しい あのね 仲のいい ナナコも入ったんだぁー それとねリョウは背も高いからってキーパーの練習もやってるんだぁー」
「そうか 人数増えたみたいだね 女子も」
「そうだね 全部で20人くらい 中学生は9人」
「ふーん そろそろ 他のところと試合するんかなー」
「どうだろう 試合ってなると 怖いかなー ぶつかったり、蹴られたりするんでしょ?」
「それはないと思うけどなぁー どうだか」
「でも、朝宮監督って 優しいよね 男の子には厳しいけどね」
「まあな 男って 女の子には優しくしてしまうんだよ 怖がらせるとどうにもなんないから」
「ふーん シュウもそう?」
「うっ うぅん カナ」
「じゃぁ 私に声掛けてきたのも?」
「うっ ウン カナ」
「・・・そうなんだぁー ななが可愛かったからじゃぁないんだぁー でも シュウで良かったー 私」と、意味ありげに見て来る ななの の表情が可愛らしかったのだ。
― ― ― * * * ― ― ―
ななのちゃんは夏休みに入ると、お母さんの仕事が休みだという木曜日以外は殆ど僕の部屋で過ごすようになっていた。だけど、キャミソールにショートパンツのことが多くって、彼女はそんなこと意識してないんだろうけど、僕は戸惑うようになっていた。春から比べると背も伸びて、胸の膨らみも大きくなってきていたからだ。行き帰りにはその上にサマーワンピースを着てるんだけど、部屋に居る時は暑いからと脱いで勉強している様子だったのだ。
だけど、僕はあえて、そのことを言うと、余計に意識しているように思われるからと気にならない素振りをしていたのだけど。さすがに、僕が休みの時は、朝から彼女の姿と暑さに耐えきれなくて、少し歩くんだけど、こどもの森は涼しいので、ふたりで出掛けるようにしていた。それも、二人でお弁当を用意してピクニックのつもりで気晴らしだった。そして、ボールを持って行って、広場でパスの練習とかもしていた。
「シュウと初めてデートしたとこ あの時は楽しかったよー」
「そうか ななの あの時 はしゃいでいたなぁー」
「だって 嬉しかったんだものー」と、僕の腕を取って絡ませてきていた。
彼女は、もう女としてのしぐさを自然と身に付けてきているんだと、僕は感じていた。だけど、僕にとっては、まだ子供なんだからと自分に言い聞かせていたのだ。
「なぁ 暑っ苦しいから 離れろよー」
「なんだァー 冷たい言い方! 最近 シュウって 私に 妙に冷たいよね」
「そんなこと 無いよ ななのは 可愛いと思ってるよ」
「そう カナーぁ 部屋ん中でも なんか 私に近寄んないよーにしてるみたい」
「それは ななのの勉強のじゃましちゃぁー いけないと思って」
「それだけ?」
「うん まぁ」
「ふ~ん 複雑 私は・・・」
「バカ 僕だって・・ あのさー 実家から また ななのちゃんを連れておいでよって かがみさんも」
「わぁー うれしい! いきたいなぁー」
「お盆の後なんだけどね 近くの祭りがある 花火なんかもやるんだよ」
「うん いいねぇー 行く! 連れてってぇー」
「かがみさんはな 10月に赤ちゃん 生まれるんだって だから、今度はあんまり面倒みれないかもって言っていた」
「そーなの じゃぁー おじゃまかなー」
「でも いいんじゃぁないか 連れておいでよって言ってんだから ウチの母も楽しみにしてるってんだから」
僕が帰ると部屋の中はムーッとする日も多く
「ななの エァコンつけていいんだよ 暑いんだろう?」
「うーん 部屋に入ると もぁーっとするけどね 窓開けてれば、少し風が入るからー 電気もったいなんやんかー 学校から帰ってくると汗だくになるねん 制服のスカート 長いやろー 暑いねん それに汗臭いと シュウに嫌われるからな」
「べつに嫌わないよ どうだい? サッカーのほう 見てると楽しそうじゃあないか」
「うん 楽しい あのね 仲のいい ナナコも入ったんだぁー それとねリョウは背も高いからってキーパーの練習もやってるんだぁー」
「そうか 人数増えたみたいだね 女子も」
「そうだね 全部で20人くらい 中学生は9人」
「ふーん そろそろ 他のところと試合するんかなー」
「どうだろう 試合ってなると 怖いかなー ぶつかったり、蹴られたりするんでしょ?」
「それはないと思うけどなぁー どうだか」
「でも、朝宮監督って 優しいよね 男の子には厳しいけどね」
「まあな 男って 女の子には優しくしてしまうんだよ 怖がらせるとどうにもなんないから」
「ふーん シュウもそう?」
「うっ うぅん カナ」
「じゃぁ 私に声掛けてきたのも?」
「うっ ウン カナ」
「・・・そうなんだぁー ななが可愛かったからじゃぁないんだぁー でも シュウで良かったー 私」と、意味ありげに見て来る ななの の表情が可愛らしかったのだ。
― ― ― * * * ― ― ―
ななのちゃんは夏休みに入ると、お母さんの仕事が休みだという木曜日以外は殆ど僕の部屋で過ごすようになっていた。だけど、キャミソールにショートパンツのことが多くって、彼女はそんなこと意識してないんだろうけど、僕は戸惑うようになっていた。春から比べると背も伸びて、胸の膨らみも大きくなってきていたからだ。行き帰りにはその上にサマーワンピースを着てるんだけど、部屋に居る時は暑いからと脱いで勉強している様子だったのだ。
だけど、僕はあえて、そのことを言うと、余計に意識しているように思われるからと気にならない素振りをしていたのだけど。さすがに、僕が休みの時は、朝から彼女の姿と暑さに耐えきれなくて、少し歩くんだけど、こどもの森は涼しいので、ふたりで出掛けるようにしていた。それも、二人でお弁当を用意してピクニックのつもりで気晴らしだった。そして、ボールを持って行って、広場でパスの練習とかもしていた。
「シュウと初めてデートしたとこ あの時は楽しかったよー」
「そうか ななの あの時 はしゃいでいたなぁー」
「だって 嬉しかったんだものー」と、僕の腕を取って絡ませてきていた。
彼女は、もう女としてのしぐさを自然と身に付けてきているんだと、僕は感じていた。だけど、僕にとっては、まだ子供なんだからと自分に言い聞かせていたのだ。
「なぁ 暑っ苦しいから 離れろよー」
「なんだァー 冷たい言い方! 最近 シュウって 私に 妙に冷たいよね」
「そんなこと 無いよ ななのは 可愛いと思ってるよ」
「そう カナーぁ 部屋ん中でも なんか 私に近寄んないよーにしてるみたい」
「それは ななのの勉強のじゃましちゃぁー いけないと思って」
「それだけ?」
「うん まぁ」
「ふ~ん 複雑 私は・・・」
「バカ 僕だって・・ あのさー 実家から また ななのちゃんを連れておいでよって かがみさんも」
「わぁー うれしい! いきたいなぁー」
「お盆の後なんだけどね 近くの祭りがある 花火なんかもやるんだよ」
「うん いいねぇー 行く! 連れてってぇー」
「かがみさんはな 10月に赤ちゃん 生まれるんだって だから、今度はあんまり面倒みれないかもって言っていた」
「そーなの じゃぁー おじゃまかなー」
「でも いいんじゃぁないか 連れておいでよって言ってんだから ウチの母も楽しみにしてるってんだから」
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