21 / 69
第6章
6-1 ななの中1の夏 祭り
しおりを挟む
お盆を過ぎたあたり、僕とななのちゃんは木之本駅に降り立っていた。ななのちゃんはショートパンツにTシャツにつばの短い麦藁帽とリュックを背負って、お母さんからというお土産袋を提げていた。
暑い日差しの中、ななのちゃんはステップするように歩いていた。実家では、庭先で母がキュウリと小さなスイカを表の水道のところで洗っていた。
「あーぁ ななのちゃん いらっしゃい 暑かったろー」
「こんにちわ おばさん これっ お母さんから、召し上がってもらいなさいって」と、被っていた麦藁帽をとって、ぴょこんと挨拶をして、持ってきた菓子箱を差し出していた。そして、玄関に飾ってあった去年 ななのちゃんが描いた絵をじぃっと見詰めていたのだ。
「まぁ まぁ そんの気使わなくていいのにー ななのちゃん、大きくなったカナ 可愛らしくて・・ 今な ななのちゃんに食べてもらおうと、スイカ採ってきた 小さいけど、甘いよ」
父も交えて、冷や麦とスイカでお昼を済ませた後
「秀 どうする? 今、縁日で露店なんかも出てるよ 一度 ななのちゃんと行っといでよ 帰ってきたら、ななのちゃん 浴衣用意してあるから、それ着て、花火見に行けばいいやね こっからでも、見えるけど もっと よく見えるとこ行けばいいやね」
「そうだなー そうしょっかー」
陽が少し傾いてきたのを見て、僕達は地蔵院の縁日を目指した。おそらく、彼女は初めてなのだろう、こういうのは。眼を輝かせて、いろんな露店に興味を示していて、はしゃいでいる風だった。まだまだ子供なのだ。院内で願い事を書いて納めるというカエルを買ってあげると、ななのちゃんは内緒と言いながら何かを書き込んで納めていた。そして、家に帰ると、かがみさんが出てきて
「まぁ ななのちゃん どう縁日 楽しかった?」
「ウン 楽しい あのね 草団子食べたんだぁー おいしいの」
「そう 良かったネ お義母さん 待ってるわよ お風呂入って、浴衣 用意してるって」
ななのちゃんが着替えて現れた時、僕はびっくりした。少し、お化粧もしているのか、眼のあたりも明るくて唇もくっきりしていて紅いような・・。そして、帯も後ろの部分が花のようにふわっとしていたのだ。
「どう 秀君 上出来でしょ 私 帯の結び方 練習していたのよ ななのちゃんのためにネ」と、かがみさんが自慢げに言ってきた。
「そうか すまんのー ほんと 可愛いよ」
「でしょー 髪の毛もね 君の小さなガールフレンドは可愛いから やりがいがあるわー」
かがみさんに言われて、見てみると三つ編みして途中で大きなコサージュみたいなので髪の毛を留めていたのだ。ななのちゃんも両手を伸ばして気に入っている様子だ。それも、僕には可愛く見えていて、その時、ななののお母さんには 申し訳ないけど抱きしめたいと思ってしまっていた。不謹慎なのは、しょうがないだろうと・・・
そして、僕も浴衣に着替えて、早い目に寿司桶のものをつまんで、時間を見てぶらぶらと、花火がよく見えるほうに歩いて行った。ななのちゃんは、やっぱり、僕にぶら下がるように腕を絡めてきていた。僕も、ビールを飲んでいたので、いい気分になって歩いていた。
「シュウ 私 幸せやー こんな風にしてもらってー みんな優しいし 来れて良かったワァー さっきの露天もいい想い出」
暑い日差しの中、ななのちゃんはステップするように歩いていた。実家では、庭先で母がキュウリと小さなスイカを表の水道のところで洗っていた。
「あーぁ ななのちゃん いらっしゃい 暑かったろー」
「こんにちわ おばさん これっ お母さんから、召し上がってもらいなさいって」と、被っていた麦藁帽をとって、ぴょこんと挨拶をして、持ってきた菓子箱を差し出していた。そして、玄関に飾ってあった去年 ななのちゃんが描いた絵をじぃっと見詰めていたのだ。
「まぁ まぁ そんの気使わなくていいのにー ななのちゃん、大きくなったカナ 可愛らしくて・・ 今な ななのちゃんに食べてもらおうと、スイカ採ってきた 小さいけど、甘いよ」
父も交えて、冷や麦とスイカでお昼を済ませた後
「秀 どうする? 今、縁日で露店なんかも出てるよ 一度 ななのちゃんと行っといでよ 帰ってきたら、ななのちゃん 浴衣用意してあるから、それ着て、花火見に行けばいいやね こっからでも、見えるけど もっと よく見えるとこ行けばいいやね」
「そうだなー そうしょっかー」
陽が少し傾いてきたのを見て、僕達は地蔵院の縁日を目指した。おそらく、彼女は初めてなのだろう、こういうのは。眼を輝かせて、いろんな露店に興味を示していて、はしゃいでいる風だった。まだまだ子供なのだ。院内で願い事を書いて納めるというカエルを買ってあげると、ななのちゃんは内緒と言いながら何かを書き込んで納めていた。そして、家に帰ると、かがみさんが出てきて
「まぁ ななのちゃん どう縁日 楽しかった?」
「ウン 楽しい あのね 草団子食べたんだぁー おいしいの」
「そう 良かったネ お義母さん 待ってるわよ お風呂入って、浴衣 用意してるって」
ななのちゃんが着替えて現れた時、僕はびっくりした。少し、お化粧もしているのか、眼のあたりも明るくて唇もくっきりしていて紅いような・・。そして、帯も後ろの部分が花のようにふわっとしていたのだ。
「どう 秀君 上出来でしょ 私 帯の結び方 練習していたのよ ななのちゃんのためにネ」と、かがみさんが自慢げに言ってきた。
「そうか すまんのー ほんと 可愛いよ」
「でしょー 髪の毛もね 君の小さなガールフレンドは可愛いから やりがいがあるわー」
かがみさんに言われて、見てみると三つ編みして途中で大きなコサージュみたいなので髪の毛を留めていたのだ。ななのちゃんも両手を伸ばして気に入っている様子だ。それも、僕には可愛く見えていて、その時、ななののお母さんには 申し訳ないけど抱きしめたいと思ってしまっていた。不謹慎なのは、しょうがないだろうと・・・
そして、僕も浴衣に着替えて、早い目に寿司桶のものをつまんで、時間を見てぶらぶらと、花火がよく見えるほうに歩いて行った。ななのちゃんは、やっぱり、僕にぶら下がるように腕を絡めてきていた。僕も、ビールを飲んでいたので、いい気分になって歩いていた。
「シュウ 私 幸せやー こんな風にしてもらってー みんな優しいし 来れて良かったワァー さっきの露天もいい想い出」
10
あなたにおすすめの小説
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる