その小さな女の子のことが気になってしまったんだが、どう接していけばいいんだろう

すんのはじめ

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第6章

6-1 ななの中1の夏 祭り

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 お盆を過ぎたあたり、僕とななのちゃんは木之本駅に降り立っていた。ななのちゃんはショートパンツにTシャツにつばの短い麦藁帽とリュックを背負って、お母さんからというお土産袋を提げていた。

 暑い日差しの中、ななのちゃんはステップするように歩いていた。実家では、庭先で母がキュウリと小さなスイカを表の水道のところで洗っていた。

「あーぁ ななのちゃん いらっしゃい 暑かったろー」

「こんにちわ おばさん これっ お母さんから、召し上がってもらいなさいって」と、被っていた麦藁帽をとって、ぴょこんと挨拶をして、持ってきた菓子箱を差し出していた。そして、玄関に飾ってあった去年 ななのちゃんが描いた絵をじぃっと見詰めていたのだ。

「まぁ まぁ そんの気使わなくていいのにー ななのちゃん、大きくなったカナ 可愛らしくて・・ 今な ななのちゃんに食べてもらおうと、スイカ採ってきた 小さいけど、甘いよ」

 父も交えて、冷や麦とスイカでお昼を済ませた後

「秀 どうする? 今、縁日で露店なんかも出てるよ 一度 ななのちゃんと行っといでよ 帰ってきたら、ななのちゃん 浴衣用意してあるから、それ着て、花火見に行けばいいやね こっからでも、見えるけど もっと よく見えるとこ行けばいいやね」

「そうだなー そうしょっかー」

 陽が少し傾いてきたのを見て、僕達は地蔵院の縁日を目指した。おそらく、彼女は初めてなのだろう、こういうのは。眼を輝かせて、いろんな露店に興味を示していて、はしゃいでいる風だった。まだまだ子供なのだ。院内で願い事を書いて納めるというカエルを買ってあげると、ななのちゃんは内緒と言いながら何かを書き込んで納めていた。そして、家に帰ると、かがみさんが出てきて

「まぁ ななのちゃん どう縁日 楽しかった?」

「ウン 楽しい あのね 草団子食べたんだぁー おいしいの」

「そう 良かったネ お義母さん 待ってるわよ お風呂入って、浴衣 用意してるって」

 ななのちゃんが着替えて現れた時、僕はびっくりした。少し、お化粧もしているのか、眼のあたりも明るくて唇もくっきりしていて紅いような・・。そして、帯も後ろの部分が花のようにふわっとしていたのだ。

「どう 秀君 上出来でしょ 私 帯の結び方 練習していたのよ ななのちゃんのためにネ」と、かがみさんが自慢げに言ってきた。

「そうか すまんのー ほんと 可愛いよ」

「でしょー 髪の毛もね 君の小さなガールフレンドは可愛いから やりがいがあるわー」

 かがみさんに言われて、見てみると三つ編みして途中で大きなコサージュみたいなので髪の毛を留めていたのだ。ななのちゃんも両手を伸ばして気に入っている様子だ。それも、僕には可愛く見えていて、その時、ななののお母さんには 申し訳ないけど抱きしめたいと思ってしまっていた。不謹慎なのは、しょうがないだろうと・・・

 そして、僕も浴衣に着替えて、早い目に寿司桶のものをつまんで、時間を見てぶらぶらと、花火がよく見えるほうに歩いて行った。ななのちゃんは、やっぱり、僕にぶら下がるように腕を絡めてきていた。僕も、ビールを飲んでいたので、いい気分になって歩いていた。

「シュウ 私 幸せやー こんな風にしてもらってー みんな優しいし 来れて良かったワァー さっきの露天もいい想い出」
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