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第9章
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次の土曜日、ななのちゃんが来ていて、僕が帰ると直ぐに駆け寄って来て
「ずいぶん お母さんと仲良くしてたみたいね! 寄り添っちゃってサー 腕も廻してたやんかー」
「あぁ この前か お母さんもだいぶ飲んだみたいだったからなぁー」やっぱり、あの時、不機嫌だったんだと・・。
「あの後 お母さん シュウ シュウ とか言っちゃってー 大変だったんだからぁー なんで シュウって呼び捨てなのよー」
「それはー 成り行き上な」
「成り行きで 抱き合ったりするのぉー? 不潔なことしてない?」
「なんも 抱き合ったりなんかしてないよ ただ ルリさん・・・お母さんが崩れそうだったから、支えていただけだよ」
「ルリ?・・・ふ~ん 私はね・・・ シュウが他の女の人と飲みに行くんだったら お母さんとなら良いかぁーって 思って・・ 私は行けないしー なのにサー お母さんもふしだらよね 嫌よー」と、又、いつものようにまつ毛が濡れ出していた。
「なぁ ななの なんにも ふしだらなこともしてないよ ただ ちょっと飲みすぎたけど・・ ななのが思ってるようなことはなんにも無いよ 安心して 僕とお母さんとなんて そんな訳ないじゃぁないか」
「だって さっき ルリって・・」
「それは まぁ だって 僕が、お母さんって呼ぶのもおかしいだろう?」
「うーん だけどー 本当に なんにも無いのー?」
「うん 誓う ななのが嫉妬深いのって 知ってるから そんな風にはならないよ」
「私って 嫉妬深い?」
「あぁ 時たま むきになって 涙で訴えてくる」
「わずらわしい?」
「いいや 可愛いよ」
「わぁーい じゃぁ 張り切ってご飯作るネ 今日はオムレツとマカロニサラダ」と、直ぐに笑顔になって、僕を見て、髪の毛を掻きあげるようにして、流しに向かっていた。
どうも、僕は、このしぐさと笑顔に弱いようなのだ。
― ― ― * * * ― ― ―
ななのちゃんの3学期も終わろうとしていた時、突然、僕の職場に来て僕を呼び出して
「見て シュウ」と、成績票みたいなものを見せてきた。そこには、学年の順位と各科目の成績が載っていた。生徒数の上に1の数字があった。
「ななの これって 学年でトップってことだろう? すごいなー 頑張ったなぁー」
「うふふっ 頑張ったでしょう リョウにも勝ったの 今日ね お母さんと学校に行って渡されたの だから、お母さんがシュウに見せといでって もう、お仕事に行ったけど」
「そう ななの この調子で良い高校を目指せよな」
「うーん その話は今度 ゆっくりネ」
「そうかー でも、なんか ご褒美しなきゃーな」
「いいの そんなの シュウの愛があれば」と、制服のスカートを翻して帰って行った。
事務所の中から、その様子を見ていたのだろう つばきちゃんが
「先輩 やっぱり ななのちゃんって・・先輩の・・なんですか? ふたり楽しそう」
「何言ってんだよー 知り合いの娘さんなだけ」
「知り合いって あのきれいな人でしょう? キリタニミレイに似ている人 ななのちゃんも美少女だよね どっちも 怪しいなぁー」
「バカ」と、僕はグラウドの見回りに向かった。
サッカークラブの方は、今の2年生が最上級生になるので、新しく リョウと言う子がキャプテンに、そして、ななのちゃんが副ということになっていた。ずーと、成績でリョウという子に勝てないと言っていたけど、ななのちゃんもはしゃいでいたのだろうと、だけど、やっぱり高校のことははぐらかしていたなと思案しながらグラウンドの植え込みを点検していたのだ。あの子は、家の事情のことを思って進学しないのかも・・・
「ずいぶん お母さんと仲良くしてたみたいね! 寄り添っちゃってサー 腕も廻してたやんかー」
「あぁ この前か お母さんもだいぶ飲んだみたいだったからなぁー」やっぱり、あの時、不機嫌だったんだと・・。
「あの後 お母さん シュウ シュウ とか言っちゃってー 大変だったんだからぁー なんで シュウって呼び捨てなのよー」
「それはー 成り行き上な」
「成り行きで 抱き合ったりするのぉー? 不潔なことしてない?」
「なんも 抱き合ったりなんかしてないよ ただ ルリさん・・・お母さんが崩れそうだったから、支えていただけだよ」
「ルリ?・・・ふ~ん 私はね・・・ シュウが他の女の人と飲みに行くんだったら お母さんとなら良いかぁーって 思って・・ 私は行けないしー なのにサー お母さんもふしだらよね 嫌よー」と、又、いつものようにまつ毛が濡れ出していた。
「なぁ ななの なんにも ふしだらなこともしてないよ ただ ちょっと飲みすぎたけど・・ ななのが思ってるようなことはなんにも無いよ 安心して 僕とお母さんとなんて そんな訳ないじゃぁないか」
「だって さっき ルリって・・」
「それは まぁ だって 僕が、お母さんって呼ぶのもおかしいだろう?」
「うーん だけどー 本当に なんにも無いのー?」
「うん 誓う ななのが嫉妬深いのって 知ってるから そんな風にはならないよ」
「私って 嫉妬深い?」
「あぁ 時たま むきになって 涙で訴えてくる」
「わずらわしい?」
「いいや 可愛いよ」
「わぁーい じゃぁ 張り切ってご飯作るネ 今日はオムレツとマカロニサラダ」と、直ぐに笑顔になって、僕を見て、髪の毛を掻きあげるようにして、流しに向かっていた。
どうも、僕は、このしぐさと笑顔に弱いようなのだ。
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ななのちゃんの3学期も終わろうとしていた時、突然、僕の職場に来て僕を呼び出して
「見て シュウ」と、成績票みたいなものを見せてきた。そこには、学年の順位と各科目の成績が載っていた。生徒数の上に1の数字があった。
「ななの これって 学年でトップってことだろう? すごいなー 頑張ったなぁー」
「うふふっ 頑張ったでしょう リョウにも勝ったの 今日ね お母さんと学校に行って渡されたの だから、お母さんがシュウに見せといでって もう、お仕事に行ったけど」
「そう ななの この調子で良い高校を目指せよな」
「うーん その話は今度 ゆっくりネ」
「そうかー でも、なんか ご褒美しなきゃーな」
「いいの そんなの シュウの愛があれば」と、制服のスカートを翻して帰って行った。
事務所の中から、その様子を見ていたのだろう つばきちゃんが
「先輩 やっぱり ななのちゃんって・・先輩の・・なんですか? ふたり楽しそう」
「何言ってんだよー 知り合いの娘さんなだけ」
「知り合いって あのきれいな人でしょう? キリタニミレイに似ている人 ななのちゃんも美少女だよね どっちも 怪しいなぁー」
「バカ」と、僕はグラウドの見回りに向かった。
サッカークラブの方は、今の2年生が最上級生になるので、新しく リョウと言う子がキャプテンに、そして、ななのちゃんが副ということになっていた。ずーと、成績でリョウという子に勝てないと言っていたけど、ななのちゃんもはしゃいでいたのだろうと、だけど、やっぱり高校のことははぐらかしていたなと思案しながらグラウンドの植え込みを点検していたのだ。あの子は、家の事情のことを思って進学しないのかも・・・
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