私の中にあの猫がいる

すんのはじめ

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第3章

3-4

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 事務所に言われて、役所に書類を届けようとしていた。しばらく、歩いて行くと、前のほうに舜に似た男の人を見つけた。女の人と並んで歩いている。私は、急ぎ足で距離を縮めて行った。

 やっぱり、舜だ。二人で楽しそうに話しながら、歩いていた。横断歩道で違う方向に行ったけど、その時、舜が女の人の背中をサポートするようにしているのを見てしまった。

 私は、イラッときていた。なによー、あの背中の手は・・。親しげすぎるんじゃぁない!。そのまま、事務所に戻ると、響先輩が

「すずりちゃん なんかあった? ただいまって雰囲気が わかりやすいんだから」

「なんでも 無いですって!」

「まわりから 針が飛んでいるわよ そんなで、向こうに行ったの?」

「いえ ちゃんと 渡す時は、笑顔にしていました」

「ほらっ やっぱり、なんかあったんじゃぁない どうしたの?」

「先輩 聞いてくれます? ひどいんですよ 舜 女の人と仲良く、歩いていて」

「あのさー 舜って 早坂さんのこと? あなた達、そんな関係なの」

「そんな関係って 私達そんなんじゃぁないです」

「そんなんじゃぁ無いって じゃぁ どうして、早坂さんが、女の人と仲良くしてると、あなたが怒るの? 白状しなさい どこまでいってるの? もう、した?」

「そんなー わ た し、まだ、してません」

「あ そうなの じゃぁ そんなにカリカリすることないじゃぁない だけど、あんまり、もったいぶると逃げられるかもね 見極め大事だけど あと、自分の感じたことを、ぶつけなきゃ、一つになれないわよ」

 私からは、しばらく連絡しなかったが、金曜、仕事終わったら食事に行こうと、舜から連絡してきた。気持ちの整理がつかないまま、待ち合わせ場所に出掛けて行った。

 私の方が、先に着いた。少しして、舜がやってきて

「ごめんね 待ったかな 電話が長引いちゃって」

「いいえ 気にしないで」と、言い方がそっけなかったかも知れない。

「どうしょう 中華街にでも行こうか?」

「あのさー 私 この前、見ちゃったんだ 舜が女の人と仲良く歩いていた」

「えー この前かぁ 取引先の女性の時のことだったのかなー」

「あのね そんなに、考えるほど、色んな人と なの?」

「いや そんなことないけど 取引先とはねー」

「この前は、背中に手をまわしたりして、親密だったわよ」

「それは たまたまじゃぁないかな 信号を渡る時に、急いでいたんで、ちょっと手を添えたことはあったかな そんな、変な意味ないよ すずり 嫉妬してるのかな」

「そんなんじゃぁないけど そんなの、見せられたら、いい気分しないやんかぁー 誰とでも、そんなんかなぁーって」

「言い訳じゃぁないけど、仕事の兼ね合いで、専門店とかレストランのオーナーは女性の方も多いし、一緒に食事に行くこともあるよ でも、すずりが疑うような関係じゃぁないよ」

「でも、不安だょ 私 大人には、なり切れないし まだ そのー してないし・・・ 舜には、不満なのかなって」私 変なこと言っちゃったー 顔が火照って来て、下を向いていたけど

「そんなこと考えたことないよ 僕は、すずりが一番なんだよ」

「じゃぁ 二番目も誰かいるの?」また 突っかかるような言い方になってしまった。

「あのさー 妙に、今日は、疑い深いね 謝るよ」

「そんな謝られても‥ 私は、舜に対して、その気になってきたんだけど・・ やっぱり、まだ、子供なんだわ」

「そのままで、居てくれて、僕は良いんだよ 機嫌直して、どっか食べに行こうよ」

「うぅん 今日は 帰る ごめんなさい」 このままだと、私 何を言い出すかわからないので、逃げたのだ。なんだか、自分でもつまんない女の子に思えてきていた。

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