6 / 31
第2章
2-1
しおりを挟む
久美からラインがきて、泳ぎに行く話だった。私と久美、そして孝雄さんともうひとり男の人。私は、悩んでいたけど、十和姉さんに一緒に行ってほしいって連絡をしてみた。十和姉さんは、直ぐに良いよって言ってくれて、5人で行くことになった。
1台の車だったんだけど、前に孝雄さんと久美が乗って、後ろに私、十和姉さん、そして守という男の人。運転中、孝雄さんは時々、ミニスカートの久美の太腿に手を置いていたりしていたが、久美も平気な顔をして・・。十和姉さんも私も短いスカートだったけど、十和姉さんがバスタオルを私達の膝の上に掛けてくれていたのだ。
海に着いたのは、お昼近かって、途中でコンビニでサンドイッチとかを買ってきたものを食べて、私達は海に入っていった。久美と孝雄さんは、サッサとふたりで浮き輪を持って、沖のほうに・・残された3人は、私と十和姉さんはマットにつかまりながら、そのまわりを守さんが泳いでいた。しばらくして
「ねぇ 守 さっきから ウチのお尻 撫でてきてない?」
「あぁー お前等 プリンとして おいしそうなケツしてるからなー」
「やっぱりー やめてよねー サダも触られてんのー」
「そーいえば さっきから ときどき でも なんか 言えなかった」
「そうか なんも 言わんで、ギョロとした眼で見てくるだけで・・気持ちいいのか思ってた こっちは、気持ち悪かったけどな でも、サービスだよ 触ってやってんだからさー・・ それに、孝雄と久美なんて 見てみろよ べったり、抱き合っちゃってんだぜ 腰も合わせちゃって」
「バカ 気色悪いんだよー あんた 夏美さんと やったんだろー そっちで 楽しめよ」
「えへっ あいつはな 激しく腰を振ってくるんだ だから、多分、いろんな奴とやってるよ 好きもんだよー」
「そんなこと 知らないよ ウチ等に関係ないよ 同ンなじように見ないで!」
「そんなに 怒るなよー 十和だって もう 誰かにやらせたんだろう?」
「やめろー ウチはなー そんなに、軽い女じゃぁないんだよ サダもな」
「へぇー へぇー 軽くないのねー わかったよ じゃぁ 今度は オッパイ 触らせろよ 一度だけ」
「ダメ! そんなことしたら、お前のあそこ 握りつぶして使えなくするぞー もう あっち行けよー」
「おー こわー そんな怖い顔すんなよー なんにも しないから 傍に居させてくれよー お姉様 俺 一人っきりになってしまうやん せっかく 海に来てるのによ」
「うん おとなしくしてるんだったらな ずーと 良い子チャンだったら 一度きり 胸ぐらいなら 考えとく」と、十和姉さんは思い切ったことを言っていた。一応、手なずけたつもりなんだろう。
その後も、相変わらず、久美と孝雄さんは海の中でお互いになんかやっている様子だったが、守さんは私達と泳いでいても、変なことはしてこなかった。帰る頃、十和姉さんと守さんがチョットだけふたりで浮き輪を持って、海に向かったんだけど、言っていたように胸を触らせていたのかどうかはわからなかった。
帰りは、少し道が混んで、家に着いたのは7時頃で、私は、少し、お母さんに叱られたんだけど、私は、今日、十和姉さんが一緒で良かったと思っていた。で、なければ、私、なしくずし的に変なことに誘われていたかも・・。
― ― ― * * * ― ― ―
海水浴から帰ってきてからも、暇だったので、時々、久美に誘われては、カフェとか買い物に行ったりしていた。そして、久美に合わせて、夏休みの間だけだからと、髪の毛も部分的に青く染めたりもしていた。
家を出る時も、隣の家の犬が門の中から私を見て、盛んに吠えている。何年か前には、私のおやつを分けてあげていたんだけど、そのことを忘れているんだか、姿が変わってしまった私のことを責めているんだか・・・。
当然、お母さんからも叱られたが、夏休みの間だけだからオシャレとか言ってごまかしていたのだ。
「なぁ 久美 ウチって ブス?」
「エッ あっー ・・・ そんなことないよ 可愛いよ」と、久美は答えるのにしばらく時間がかかっていた。
「今日だって 髪の毛のリボン可愛いしー スカートもバッチシだよ サナは脚が細いし、恰好いいよ」
「うーん そんな風に言ってくれるの 久美だけだよね クラスの男はみんなブス ブスって・・」
「そんなの気にすんなよ ウチからしたら、サナは胸もそれなりにあるし、脚も長いし・・見方によっては、その眼も大きいと言えるし・・時々、見つめられると怖いけど・・」
「そーなんだよね ウチ 意識してないんだけど・・見つめていると、髪の毛の間から眼ン玉 飛び出しているように見えるんだってね 気持ち悪くって ブスなんだって」
「そんなの気にすんなよー ウチなんか 脚はぶっといし、胸は小さくて眼は細いし、最悪だよー 女の魅力はそんなで決まんないよ」
「ふーん 久美って いつも あの人とベタベタしてるもんね」
「なんでー そんな言い方・・ 好きなんだもの・・ええやろー 勝手やん」
何となく、気まずくなったまま、二人とも、無言のまま、店を出てバス停に向かったていた時、充君が丁度、バスに乗り込もうとしていた。私達二人の方を見たのだが、気づいたのか、解らなかったのか、無表情に乗り込んでいった。
真っ黒に日焼けしていて、スポーツバッグを手にしていた。髪の毛も短く刈り上げていて、いかにも、スポーツ少年という感じだった。久しぶりに見ると、腕が逞しくなっていて、背も伸びたみたい。
「あっ みつ く・・ん」と、思わず懐かしくて声が出てしまったんだけど・・。そのまま、バスは行ってしまった。充君への気持ちが突然甦ってきていた。
「サナ 知ってるのー」
「ううん 小さい頃のね・・今は、世界が違うのかも・・あの人と」
とても輝いて見えて、私には彼がまぶしかった。やはり、充君とは今の環境もすごーく違うような気がしていた。空しかったのだ。こんな私を見て、軽蔑するよねーと
1台の車だったんだけど、前に孝雄さんと久美が乗って、後ろに私、十和姉さん、そして守という男の人。運転中、孝雄さんは時々、ミニスカートの久美の太腿に手を置いていたりしていたが、久美も平気な顔をして・・。十和姉さんも私も短いスカートだったけど、十和姉さんがバスタオルを私達の膝の上に掛けてくれていたのだ。
海に着いたのは、お昼近かって、途中でコンビニでサンドイッチとかを買ってきたものを食べて、私達は海に入っていった。久美と孝雄さんは、サッサとふたりで浮き輪を持って、沖のほうに・・残された3人は、私と十和姉さんはマットにつかまりながら、そのまわりを守さんが泳いでいた。しばらくして
「ねぇ 守 さっきから ウチのお尻 撫でてきてない?」
「あぁー お前等 プリンとして おいしそうなケツしてるからなー」
「やっぱりー やめてよねー サダも触られてんのー」
「そーいえば さっきから ときどき でも なんか 言えなかった」
「そうか なんも 言わんで、ギョロとした眼で見てくるだけで・・気持ちいいのか思ってた こっちは、気持ち悪かったけどな でも、サービスだよ 触ってやってんだからさー・・ それに、孝雄と久美なんて 見てみろよ べったり、抱き合っちゃってんだぜ 腰も合わせちゃって」
「バカ 気色悪いんだよー あんた 夏美さんと やったんだろー そっちで 楽しめよ」
「えへっ あいつはな 激しく腰を振ってくるんだ だから、多分、いろんな奴とやってるよ 好きもんだよー」
「そんなこと 知らないよ ウチ等に関係ないよ 同ンなじように見ないで!」
「そんなに 怒るなよー 十和だって もう 誰かにやらせたんだろう?」
「やめろー ウチはなー そんなに、軽い女じゃぁないんだよ サダもな」
「へぇー へぇー 軽くないのねー わかったよ じゃぁ 今度は オッパイ 触らせろよ 一度だけ」
「ダメ! そんなことしたら、お前のあそこ 握りつぶして使えなくするぞー もう あっち行けよー」
「おー こわー そんな怖い顔すんなよー なんにも しないから 傍に居させてくれよー お姉様 俺 一人っきりになってしまうやん せっかく 海に来てるのによ」
「うん おとなしくしてるんだったらな ずーと 良い子チャンだったら 一度きり 胸ぐらいなら 考えとく」と、十和姉さんは思い切ったことを言っていた。一応、手なずけたつもりなんだろう。
その後も、相変わらず、久美と孝雄さんは海の中でお互いになんかやっている様子だったが、守さんは私達と泳いでいても、変なことはしてこなかった。帰る頃、十和姉さんと守さんがチョットだけふたりで浮き輪を持って、海に向かったんだけど、言っていたように胸を触らせていたのかどうかはわからなかった。
帰りは、少し道が混んで、家に着いたのは7時頃で、私は、少し、お母さんに叱られたんだけど、私は、今日、十和姉さんが一緒で良かったと思っていた。で、なければ、私、なしくずし的に変なことに誘われていたかも・・。
― ― ― * * * ― ― ―
海水浴から帰ってきてからも、暇だったので、時々、久美に誘われては、カフェとか買い物に行ったりしていた。そして、久美に合わせて、夏休みの間だけだからと、髪の毛も部分的に青く染めたりもしていた。
家を出る時も、隣の家の犬が門の中から私を見て、盛んに吠えている。何年か前には、私のおやつを分けてあげていたんだけど、そのことを忘れているんだか、姿が変わってしまった私のことを責めているんだか・・・。
当然、お母さんからも叱られたが、夏休みの間だけだからオシャレとか言ってごまかしていたのだ。
「なぁ 久美 ウチって ブス?」
「エッ あっー ・・・ そんなことないよ 可愛いよ」と、久美は答えるのにしばらく時間がかかっていた。
「今日だって 髪の毛のリボン可愛いしー スカートもバッチシだよ サナは脚が細いし、恰好いいよ」
「うーん そんな風に言ってくれるの 久美だけだよね クラスの男はみんなブス ブスって・・」
「そんなの気にすんなよ ウチからしたら、サナは胸もそれなりにあるし、脚も長いし・・見方によっては、その眼も大きいと言えるし・・時々、見つめられると怖いけど・・」
「そーなんだよね ウチ 意識してないんだけど・・見つめていると、髪の毛の間から眼ン玉 飛び出しているように見えるんだってね 気持ち悪くって ブスなんだって」
「そんなの気にすんなよー ウチなんか 脚はぶっといし、胸は小さくて眼は細いし、最悪だよー 女の魅力はそんなで決まんないよ」
「ふーん 久美って いつも あの人とベタベタしてるもんね」
「なんでー そんな言い方・・ 好きなんだもの・・ええやろー 勝手やん」
何となく、気まずくなったまま、二人とも、無言のまま、店を出てバス停に向かったていた時、充君が丁度、バスに乗り込もうとしていた。私達二人の方を見たのだが、気づいたのか、解らなかったのか、無表情に乗り込んでいった。
真っ黒に日焼けしていて、スポーツバッグを手にしていた。髪の毛も短く刈り上げていて、いかにも、スポーツ少年という感じだった。久しぶりに見ると、腕が逞しくなっていて、背も伸びたみたい。
「あっ みつ く・・ん」と、思わず懐かしくて声が出てしまったんだけど・・。そのまま、バスは行ってしまった。充君への気持ちが突然甦ってきていた。
「サナ 知ってるのー」
「ううん 小さい頃のね・・今は、世界が違うのかも・・あの人と」
とても輝いて見えて、私には彼がまぶしかった。やはり、充君とは今の環境もすごーく違うような気がしていた。空しかったのだ。こんな私を見て、軽蔑するよねーと
10
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)
MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる