まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて でも、好きなあの人と

すんのはじめ

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第2章

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 秋になって、高校の学園祭の準備の際、私は、厄介者なのだろう資材の買い出しに行かされて、久美も同じようで、一緒に出掛けていた。

 ショッピングセンターに入る時、以前、十和姉さんにつきまとっていたN高の奴ら3人組がゲームセンターのほうに入って行くのを見かけた。

「あっ あいつ 十和姉さんに昔から付きまとっている奴だ。十和姉さん、断っているのにしつこいんだよー サナ 知っている? 殿山覚とのやまさとる

「ウン 前 見かけたことある しょーもない奴だよね」

 買い物を済ませて出てきた時、ゲームセンターのガラス越しにあいつ等が2人の女の子を取り囲んでいるのが見えた。まだ、中学生らしかった。トイレに行った久美を待っている間、私は、しばらく見ていたんだけど、何か困っている様子だった。すると、十和姉さんがあわてた様子で入っていくのが見えたのだ。

「久美 ごめん ウチ 用事思い出した。これ、ウチの分 一緒にクラスに届けて お願い」と、戻ってきた久美に頼んだ。一瞬、十和姉さんになんかあったんだと思っていた。

「えー なんだよー 用事って そんなに急ぎなんかー」

「ウン お願い 頼む」と、無理やり頼んで、久美が行くのを確認してから、十和姉さんの後を追って行った。やっぱり、十和姉さんと2人の女の子はあいつ等に囲まれていた。私は、その場に行くと

「おっ お前 十和子の連れだよなー 十和子 気聞かせて、呼んでくれたのかー こいつはいいやー」と、サトルが私を見て言ってきた。

「サダ どうして・・ここに」十和姉さんがびっくりしたように・・

「いいじゃぁないか この子等がカラオケに連れて行ってくれってんで これから、皆で行くとこなんだよ」

「違うんです この人達がゲームの邪魔をしたから、お詫びにカラオケに付き合えって、無理やり・・お姉もここに呼び出せって・・」

「あのさー ウチが付き合うから この子達は帰してあげて まだ 中学生みたいじやない 半泣きだよ」

「サダ」と、十和姉さんが私を見てきたので、うなずいて返した。

「わかったわ ウチとサダで一緒に行くから、妹たちは帰してー」

「おお まぁ いいっかー ガキだから、泣かれても困るしな 十和子が一緒なら」

 と、私等2人とあいつ等3人で行くことになってしまった。そして、しばらくは、普通に歌っていたんだけど、だんだんと肩とか脚を触ってきていて、そして、私達は、男に後ろから押さえつけられて・・。抵抗したり、叫んでいたりしたけど、力づくだった。私達は体操服のハーフパンツだったんだけど、それもずり下げられて・・。その時、サトルがズボンを下げて、十和姉さんの足もとに寄って、ショーツに手を掛けていた。私は、思わず

「てめぇー そんなお粗末なもので、ウチ等を満足させられると思っとんかー 自信ないんやったらヤメとけー そのちっぽけなもん喰いついたろかー ウィンナーみたいな味がしたらええけどな! ウチ等が言いふらしたら笑いモンやぞー それ以上、やったらナ ウチ等のグループを知っとるんじゃろー 外も歩けんようになるぞー その覚悟はあるんやろナ!」と、叫んでしまった。

「ウッ こいつ 気持ち悪い 眼むいとんやん・・」と、サトルの動きが止まった。そして、私を押さえつけていた男は身体を放していた。男達はお互い、顔を見合わせて、黙ったまま部屋を出て行こうとしたので

「十和姉さんに、もう、付きまとうんじゃぁないぞー 姉さんの妹にもなー 今日のこと忘れてやるから・・でないと、グループのみんなが黙ってないからな」と、逃げるようにしていたあいつ等の後ろから、言葉を浴びせていた。

「サダ ・・・ あんた 根性座っとるね びっくりしたわ あんたが叫ぶとこ、ウチも聞いていて怖かったわ」

「ううん ウチも怖かったよー 必死やった でも、あいつが臆病者のしょうもない奴だってわかってたしね」

 ― ― ― * * * ― ― ―

  それから、しばらくして、私は、茜姉さんに裏庭に呼び出された。私は、なんか叱られるのかと恐々向かった。私は、急いで行ったんだけど、もう、茜姉さんは先に待っていて

「サダ ごめんな 呼び出したりして」

「いいえ 姉さん 遅れてすみません」

「サダ ウチ等の間では 茜でいいよ 気使うなよ」

「はい でも なんだかー」

「まぁ いいやー 十和から聞いたよ すごい啖呵切って男を退散させたんだってなー」

「そんなー 啖呵だなんて・・ 必死だったんです」

「うふっ 見込んだとおりだよ 思いっきりが良いんだね」

「ウチ 茜さんみたいに かっこよくなりたいんです」

「ウチなんか ちっとも・・・ ねぇ サダはアッチの経験あるの?」

「男の子とですか・・・無いです そんなこと・・」

「そう ウチはな 半分、無理やりみたいなもんやったけど・・一度、身体許すと、情けないもんでなー ずるずると・・ウチも弱かったんや サダは大切にするんやでー 好きな人が居るんやったら、そのためにな」

「わかりました ありがとうございます」

「本当はな サダはウチ等のグループなんかに居る奴ちゃうねん ただな あんたがチラチラといじめにあっているような感じやったからな 久美に近づけっていったんや 悪かったかなー」

「そーだったんですか いえ 悪くなんてないです 茜さんとか十和姉さんとも知り合いになれたから」

「あのなー ウチ等のグループって、まわりから診られているような不良とちがうんやでー そりゃーウチみたいに男におぼれている子も何人かいるけどな まわりに迷惑かけるようなことしたことも、悪いこともしたことないよ 十和なんかも・・隣の子がカンニングしていたことを注意したらな たまたま先生にわかって・・そしたら、逆に十和が白い眼でみられて、クラスのみんなから相手にされなくなったのよ だから、ウチ等のグループに入ったけど、あの子 きっちりしていて、義理がたいのよ しっかりしていると思うわ」

「そうですね 最初 怖かったけど・・今は、私の面倒をよく見てくれている」

「十和は、教員になるんだって、大学受験も目指しているわ 他の子みたいに、遊んでばっかりじゃぁないのよ だから、男のこと相手にしてないでしょ」

「そうなんですかー 初めて聞いた」

「サダも進学するんだったら ちゃんと自分の目標を決めておかなきゃだめよ」

 私は、茜さんも十和子さんも、誰からも相手にしてもらえなかった私のことを見守ってくれているんだと、感じていたのだ。だから、私のことを誘うようにして・・・

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