まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて でも、好きなあの人と

すんのはじめ

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第3章

3-1

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 新学期が始まった時、私は十和姉さんに

「十和姉ちゃん ウチなぁー 大学行きたいねん」

「いいんじゃぁない 頑張ってね」

「それでね どんな勉強すればええんかなーって」

「そりゃー 今やってることやーぁ ちゃんと教科書を真面目にな まぁ 英語 数学はぜったいやねー」

「あのなー 十和姉ちゃんは 教育大やろー クラスで何番ぐらいにならんとあかんのー?」

「うーん クラスでっていうより、学年で1番か2番 ウチの学校 程度低いから、それくらいやないとなー」

「十和姉ちゃんて・・ 何番目くらい?」

「1学期はな 3番 1番は1組の高松謹二 あいつは、京大目指してんねんてー 多分 かなわんわー」

「そう 京大やったら そんなんかー どれぐらい勉強してんねんやろなー」

「どうかなー あいつは昔から 秀才やったからなー 以外と短かったりしてな」

「十和姉ちゃんは?」

「うーん みんなには言うなよ 学校から帰って 3時間 ご飯とお風呂入ってから2時間 12時には寝る 学校行く前に3時間」

「えっ えー 寝てるん?」

「まぁ 4時間くらい 今が追い込みやからな でも サダ姉さんはどこ受けるん?」

「・・・キョーダイ・・」

「・・・なんて 言うた? あんた まさかー」

「ウン まさか やねん」

「・・・何考えてんねん 悪いけど あんた そんな成績よかったんかー?」

「うぅん 学年でいうたら 50番目くらい」

「まぁ 無理とは言いたぁないけどなー ・・・無理! 他の学校にしたらー」

「・・・ 茜さんにも 相談したけど・・ウチならきっと受かるって言ってくれたよ」

「あほかー あの人は サダ姉さんを傷つけんとこって 励ましてくれただけやわー」

「そんなこと言わんと 教えてーなー どうな風に勉強したらええんか どうしても ウチ 行きたいねん」

「サダ姉が言うんやったら しょうがないけどなー 遅れてるん取り戻すねからね 遊んでられへんでー どーすっかなー グループの仲間・・・ 付き合ってる時間ないからなー」

「うーん 適当に 徐々にな・・」

「サダ姉のことやから ヤル気になったら、必死でやるやろけど・・まぁ ウチに出来ることやったら、応援するしー」

「ありがとう ウチ 頑張ってみようと思う 今からやったら、追いつけるやろー」

「わかった けど 京大のことは まだ、口に出さんほうがええでー なにかとなー」

「ウン 十和姉ちゃんと 一緒やと心強いわー」

「わかってる? あんたのほうが ずーと ハードル高いねんでー もし、受かったらー 学校中 大騒ぎやわ」

 そのあとは何にも言わないで、十和姉ちゃんは私のことを ジィッと、見詰めてきていて、無理だと思っているんだろうか、受かると思っていてくれるんだろうかと、わからなかったのだ。 やっぱり、私は大変なことを言い出したのだろうか

 ― ― ― * * * ― ― ―
 
 9月になって、充君が日曜日には、図書館の自習室で一緒に勉強しようと誘ってくれた。CORONA過でも、自習室は感染対策をして解放してくれているのだ。私は、浮かれてしまって、ミニスカートでいそいそと待ち合わせの図書館に小走りで行った。

 私は、数Ⅰの問題集を、充君は数Ⅱのをやるようにしていた。私が考え込むと、充君はわかるように説明してくれていたのだ。席は離されていたが、時折、隣から、顔を寄せてくると、私は、ドキドキして、夢のような時間だった。生きてきて、こんなにうれしいことがあるなんて、思ってもいなかった。

「紗奈 次はそのミニやめてくれ どうも チラチラと眼がいってしまってー 落ち着かん」

「えぇー 充君でも そーなんやー チラチラでなくてもええやん ちゃんと見たらー ウチ 充君やったら平気やでー ウフッ じゃぁー 今度はジーンにするね でも、ウチこんなんしか持ってへんねんけどな」

「あぁ ウチの高校 男子高やろー 見慣れてないからー」

「あっ そうかー じゃぁ どっか 遊びに行った時には、スカートでも良い?」

「・・・遊びに行くって・・? あのー それとさー そのシャンプーの香りかなー 俺には刺激強すぎるんだけどー ドキドキする」

「・・だってー これは・・ お母さんがね ウチの髪の毛をできるだけ真直ぐになるようにって探してくれたのー」

「あー すまん 悪かった 俺 そんなことわからんかったからー すまん それは、慣れるよ いい香りだからな ウン」

「ありがと 充君 やっぱり 優しいね 昔のまんま エヘッ」

 一緒に居るのは午前中だけだったんだけど、私は、家に帰ってからもお昼ご飯を食べて、直ぐに机に向かっていた。それを見たお母さんが

「サダちゃん この頃 ずーと お勉強なのね どうしたの? 昨日も寝てないんじゃぁないの? 平気? なんかにとりつかれた?」

「お母さん ひどい言い方ね 褒めてくれてもいいんじゃぁない? ウチだってやる時はやる のよ」

「へぇー ずーと続くといいんだけどー なんか 怖い 身震いしてきたわ」どうして、この人は私のことをこんな風に・・・あなたの娘はもっとすごいんだから・・

「それより なぁー お母さん ジーンこおてーなー ウチ 持ってへんやろー」

「いいけどー なんか 最近 変わったわねー サダちゃん 妙に明るくなったしー お金渡すから、自分で買ってきてー」

どうも昔からお母さんは私には優しい言葉をかけてくれた記憶がない。見てろー 馬鹿母よ ウチは京大に行くんだから 愛しの彼と・・



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