まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて でも、好きなあの人と

すんのはじめ

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第2章

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 夏休みもあと1週間ほどになった時、私達のグループは相変わらずたむろしていて、その日はショッピングセンターのセンターコートに集まっていた。十和姉さんは、居なくて、もしかすると、受験の勉強をしているのかも知れない。あとの3年の女の子達は、さっきから、そこで買ってきた派手な下着をもとに、男の話で盛り上がっていた。私は、興味無いので適当に相槌を打つ程度にしていた。

 お盆が終わって、私は、髪の毛の横の一部を赤茶色と青い色に染めて、金色のリボンと編み上げていた。久美とふざけて遊び半分だった。お母さんからは叱られていたけど、やっぱり、夏休みの間だけだからと、ずるずるとかわしていたのだ。この日も短いタイトなスカートにタンクトップで首からはギンギラしたネックレスをして、そして、家を出てから、眼の周りにアイシャドーと口紅でお化粧をして、いかにもチャラチャラした女の子の風だった。この頃は、こんな風にしている自分が楽しくなっていたのだ。

 チラっと充君が本屋さんの方に入っていくのが見えたので、私は、会いたいと思って、その場を切り上げて、ひとりでバス停のほうにぶらぶらと歩いて行って、ここなら、偶然を装って会えるんじゃあないかと・・。

 来た! 充君だ。陽に焼けて、真っ黒で、スポーツバッグを片手に・・。私は、それとなく、近づいて行った。偶然なふりをして

「あっ 充君・・」

「紗奈か・・ お前 いつまで ふらふらと そんなことやってるんだ いつも、あんな不良連中とつるんでいるみたいだな リーダーとか言って、おだてられてさー」

「・・・不良じゃぁないよー ウチだって 悪いことなんかしてないよー」

「そうかぁー なんか男と遊んでいる連中だって聞くぞー」

「ちゃうよ そりゃぁ 何人かは男の子と遊んでいるのも居るけど ウチは違うよ そんなことしてない」

「あのなー お前 大学 行く気あるのか? 一緒のとこで勉強しようって約束しただろー」

「えぇー そんなこと・・」

「約束しただろー 小学校卒業式の時と 中学の時も」

「えー あれって 約束なのー? なんやー いきなり・・ だって ウチが返事返す間もなくいっちゃったじゃん」

「そんなの 解れよ 俺とお前の間柄だろー」

「そんなこと はっきり 言ってくれたことないやんかー 解れって無理や ウチやって ちゃんと聞きたかったのに・・」

「俺は、紗奈と 一緒の大学で勉強したい もう一度ナ これで、わかったか? 今、CORONAでクラブ活動禁止でな だから、自主練習だけど、暮れから本格的に受験勉強に打ち込むから お前も頑張れよ 京大な!」

「えぇーっ えー 何言うたん? 京大? そんなん無理や ウチ 無茶苦茶ヤン」

「無理かどうか やってみないとわからん 紗奈のことやから 頑張るやろー」

「あのなー 無理! 世間に笑われるワー」

「やれ! 絶対にな! 俺は、お前と一緒に居たい 俺も受かるように頑張る」

「充君 それ 告白か?  ・・・ ??? なんやねん いつも ずるい ちゃんと言ってよー こんなブスでもええんかー」

「あぁ でも良いよ ブスなんて一度も思ったことない 俺には、可愛いと思っている」

「充君 ・・・ ウチ でもな 大学 行っても、何を勉強したらええのんかも決めてへんのやでー」

「そんなことは これから決めろ それに、大学に入ってからでも遅くないよ とにかく、受かるように準備しろ そんな狸みたいな眼でチャラチャラした格好すんのもええけどな 今だけや もう 止めろ!」

「うぅー 嫌いなんか? こんな恰好 可愛くない?」

「可愛くない! 大学に入ったら、なんぼでも、ほめてやる わかったな!」

「ウン ・・・ 本当に 約束やでー ほんまに一緒に居てくれるんやなー」

「あぁ 並んで授業受けるんや 並んで、お昼ご飯もな だからー そんな 眼 むいてくるなよー ちゃんと 言ったぞ!」

「もし、からかってんやったら 喰いつくからな 約束やでー 絶対にほんまやなー 充君 ウチ うれしいー そう言ってくれるのー 待ってた 涙でてきた」

「バカ 拭くな 眼のまわり 真っ黒やでー みっともない」

 そして、別れる時、電話No交換して、充君はラグビーボールのキーホルダーをくれた。持っていろって・・これからは、いつも一緒だよって・・

 あっけなく告白された。私は、今まで、モヤモヤしていたものが急に晴れて・・こんなことってあるのー ブスだブスだって言われてきたのに・・と、神様って私を見捨てたりしなかったんだ。白馬の王子様みたい そして、夏空だけど、秋みたいに透き通って見えていた。それに 風が その時だけ、宮津の家で感じた風が・・・。だけど・・なんやねん あいつ いきなり・・そんなん アリかー。でも、その時、私は決心していたのだ。きっと ずぅ・・・っと。

 ― ― ― * * * ― ― ―

 その後、私は大変なことになったと焦っていた。大学受験のことなんて考えてもいなかったから・・どうしていいのかー。

 私は、相談するので、茜姉さんと会っていた。彼女は京都の有名女子大に進んでいたから、勉強の方法とか聞くつもりだった。

「姉さん ご無沙汰してます」

「サダ 姉さんはよしてよー どう? 元気そうね」

「ええ あかねさん きれい! すごく 大人感じる」

「そんなことないわよ 周りにつられてね 今日は何? 相談って グループのこと?」

「いえ あのー ウチ 大学行きたいんで・・どう勉強したらいいんかなーって」

「あっ そうなの 別に、学校の授業しっかりやっていればいいんじゃぁない」

「あのね 笑わないでくださいね ・・・京大」

「・・・今 京大って言ったのー ・・・ 国立の?」

「ウン ・・・一緒に行くって 約束した人 居るのー」

「へぇー まぁ 無理とは思わないけど・・ハードル高いわねー 約束って 彼?」

「ウン 小学校から好きだった人と・・」

「ふーん 初恋なんだー いいなぁー うらやましいけど 彼が京大かー・・・」

「でしょ? 無理だよね やっぱり 思うでしょー?」

「ううん サダなら きっと受かるよ 彼と一緒に行くんでシヨ? そーだなー 私より 十和に聞いたほうが参考になると思うよ あの子 教育大目指して勉強しているから 私の場合は受験科目少なかったしね」

「そうなんですか? 先生になるって言っていたけど・・」

「うん あの子 裏では、すごく勉強していて、成績も良いらしいのよ それに、私等の前ではバカ言っているけど、考え方もしっかりしているわ きっとサダになら ちゃんと教えてくれるわよ」

「わかりました 聞いてみます」

「ねぇ その彼と もう したの?」

「そんなー ウチら・・・ 手もつないだことないです」

「そう サダらしいわね 大学 頑張ってね サダなら きっと 受かるわよ あのね サダ 前向きにね なんにでも そーしたら、すべていいほうに転んでいくわよ サダなら絶対に出来るからね」

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