まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて でも、好きなあの人と

すんのはじめ

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第5章

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 11月になって、また、全国模試があったのだけれど、私は、又、京大B判定だった。今回は自信があったのだけど・・と、少し落ち込んでいた。

 塾で充君に会った時、そのこと伝えて

「ねえ 充君はどうなの?」

「うーん 模試の問題元が違うと思うけど・・A判定出てるよ」

「そうかー さすがだね」

「紗奈 点数票見せてみろよ」

 私が、それを差し出していると、充君はしばらく見ていて

「紗奈 英数国はいい点採っているんじゃん 社会の日本史が足ひっぱっているだけだよ これならBでも 上のほうだよ 焦ることないよ」

「そうかなー 自分では 今、精一杯なんだよ それでも、可能性が60%以上しかないなんてー」

「だからー 英数国は出来てるって 安心しろよ」

「だって 試験は英数国だけじゃぁないしー」

「だったら、日本史と理科にも力入れろよ」

「そんなんしてたら、英数も落っこっちゃうよー」

「紗奈 不安なの わかるよ 俺だってそうさ 模試の成績なんて、目安にしかなんないんだからー あのさー 高校の進学指導の先生にも相談してみろよ 少しは落ち着くよ 紗奈の成績 決して悪くないって」

「そうかなー ウチ あんまり 先生のこと信用してないんだー 担任の先生は別だけど」

「じゃぁ その担任の先生でもいいよ やっぱり 先生は先生だよ 考えてくれると思うよ」

「充君がそう言うんだったらね あのね あの十和姉さんの妹さん いつも、電車で一緒なの?」

「ウン ・・・同じとこに乗っている・・妬いているのかー?」

「そんなんちゃうけどなー やっぱり 心配やんかー わからへんかー? 妬いているんやったら・・うっとおしいかー?  こんなウチ 嫌いになる?」

「うーん なんも変な気ちゃうでー 俺は、紗奈のことが好きやしー 向こうもそれはわかってると思うでー 紗奈と付き合っていると知ってるし だから、お互いの学校のことしか話してへんけどな」

「当り前や! 変な気おこしとったら、ウチ 怒るよ!」

「珍しいな そんな眼で 俺を見てくるのって・・怖いのー 紗奈 少し、情緒不安定やなー 前はそんなこと気にするのってなかったのにー 大丈夫だよ 普通の知り合いだよ それに、紗奈の先輩の妹やろー せっかく、知り合えたから そんなこと心配するなよ」

「ほんまー? だってさー あれから・・ 1回も・・してへん・・」

「キスをかー?」

「ウン」

「だってよー そんな機会もないやん ふたりっきりのことも無いしなー したいのかー?」

「アホ! ちゃうワー」

「紗奈 俺は 朝 起きると・・ いつも、紗奈におはようって チュッとして、その日が元気に始まるんだよ」

「えー やだー 充君 知らなんだ ごめんね ウチ もっと、信用せんとあかんなー もっと、充君のこと好きにならんとあかんなー 反省しまーす」 


 あっという間に12月になって、学期末のテスト、そして冬休みになっていた。世間はCORONAでおとなしいクリスマスを迎えようとしていたが、私達受験生には、正念場の冬休み、そして、共通テストが控えていた。

「サダ 気晴らしに クリスマス・ディナー出掛けようぜ」と、お父さんから声を掛けてきた。

「そうね サダちゃん 行きましょうよ ずーと外食なんてしてないしー」と、お母さんも乗り気だった。

「うーん じゃぁ ピノキオね」と、私は、あそこの雰囲気とかお料理がお気に入りなんだ。お父さんは早速予約を入れてくれて、この日は6時からだった。

 そして、歩いて出掛けるので、私は、お父さんに腕を絡ませていくと

「珍しいな サダ 腕を組んでくれるなんて」

「ウン たまにはね 私 可愛い娘でいると合格するような気がする」

「おいおい 天神様の代わりかよー」

 私は、海老フライとハンバーグのセットにオニオニスープだけにしていたら、お父さんが

「サダ だけでいいんか? もの足りなくないかー?」

「ウーン あんまり食べるとなー 眠たくなるしなー じゃーあ それとーぉ 牡蠣のチーズ焼き!」

「そろそろ 十分に栄養つけて、睡眠もちゃんと取りなさいよ」

「そうねー 年明けたらね」

 お父さん達はステーキとビールを頼んでいたんだけど、ワインも追加で飲み始めて、少し、気分が良くなってきたのか、お父さんが

「サダ 受験が終わったら、髪の毛伸ばすんだろー? いや どうも、そのー 前みたいに、フランス人形みたいなのほうが いいなぁー」

 私は、少し伸びてきていたんだけど、横はまた刈り上げていたから、お母さんと違ってお父さんは小言は言ってなかったけど、気にはなっていたんだろう。

「だね 考えていない この方がスッキリするんだもの」

「でも えーと 彼氏は何にも言わないのか?」

「彼氏って 充君? 彼は何にも言わないわ 見た目は関係無いってー 紗奈に変わりはないんだからってー ワァー なんてことを・・言ってしまったー」

「そうかー そうかー いい関係みたいだな 揃って京大いくんだろー?」

「ウン 行く! 今の 夢」

「そういうサダの眼は輝いていて きれいだよ 父親としては 喜ぶべきなんだろうか ナ なっ お母さん」

 お母さんは、それには何にも答えないで、私を見てワインを飲んでいるだけだった。私にも、何を思っていたのかわからなかったけど、母親としては色々と複雑なんだろうと・・。

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