36 / 45
第三章 「変化した路」と「約束を守るために」
新たな場所で4
しおりを挟むまあ、そんなこんなで、執事長にこの屋敷を案内された。
わかったのは、この屋敷はとても風雅でありかつ広いということ。
後、図書室の蔵書量は前の屋敷の100倍はありそうだった。
「レイシェン様、こちらが今後お使いいただく私室となっております。先に届いております荷物の類はそこのセバスに片付けを行わせました。以上で、この屋敷の案内は終わろうかと思っておりますが、何かご質問はありますか?」
僕の私室になるという部屋の前で言われた。
「とくにはないかな?」
「そうですか。では、今日はいろいろあってお疲れでしょうから、もうお休みをという伝言を旦那様より預かっております。……そうでした。伝え忘れておりましたが、レイシェン様をお教えすることになる家庭教師は3人、護身術の教師を含めると4人となっております。その内のお一方が、明日の午後からいらっしゃるとのことですから、今日はもうしっかりとお休みください。それと、旦那様は、この屋敷での食事は、旦那様のご帰宅が遅い日は、食堂か自室かどちらでとっても良いとおっしゃっておられましたが、どちらになさいますか?」
「じゃあ、自室で。」
だって、食堂だとたった一人で広い空間で食べることになるんだもの。
帰宅の遅い日はってことは、早く帰れる日があったら一緒に食べるってことなのかな?
「承りました。では、後程セバスに届けさせます。それでは、失礼いたします。」
執事長が去っていった。
いよいよ僕はこれからの私室に入るのだ。
やはり少しワクワクする。
「わ~!……?」
戸を開けるとそこには、応接間を兼ねた執務室のような部屋があった。机も父上が使っていたような立派なものである。さすがに椅子はクッションで座高を上げているが。
だが、なぜこんな部屋が私室に?
あ!まだ、机の奥に扉がある。
その扉の先には、正真正銘の私室があった。
確認すれば、僕の届けさせた荷物は全て入っていた。
「セバス、片付けありがとう。ところで、セバスはどこに住むことになったの?」
「旦那様のご厚意で、別館の使用人棟に住まわせていただくことになりました。」
「そっか。…………実家から離しちゃってごめんね。」
「いいえ、私が自分で離れたのですから、レイ様が気に病まれることはございませんよ。」
「……そう言ってもらえると気が楽になるよ。ところで、今日はもう自由なんだよね?だったら、この屋敷の本を早く読みたいから、図書室に行って本をとってくるよ。」
「承知しました。おひとりで大丈夫ですか?」
「もちろん。さっき道順を覚えたしね。」
「それでは、レイ様が読書をしておられる間に、新人教育の続きと晩御飯の用意をしてまいりますね。」
「うん。勉強頑張って。」
そこで、セバスと別れて図書室に向かいます。
0
あなたにおすすめの小説
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
間違えられた番様は、消えました。
夕立悠理
恋愛
※小説家になろう様でも投稿を始めました!お好きなサイトでお読みください※
竜王の治める国ソフームには、運命の番という存在がある。
運命の番――前世で深く愛しあい、来世も恋人になろうと誓い合った相手のことをさす。特に竜王にとっての「運命の番」は特別で、国に繁栄を与える存在でもある。
「ロイゼ、君は私の運命の番じゃない。だから、選べない」
ずっと慕っていた竜王にそう告げられた、ロイゼ・イーデン。しかし、ロイゼは、知っていた。
ロイゼこそが、竜王の『運命の番』だと。
「エルマ、私の愛しい番」
けれどそれを知らない竜王は、今日もロイゼの親友に愛を囁く。
いつの間にか、ロイゼの呼び名は、ロイゼから番の親友、そして最後は嘘つきに変わっていた。
名前を失くしたロイゼは、消えることにした。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる