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5人の幹部 *
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「あぁ゛っ、ぁ゛っ、か゛っ、やめ゛っ、イけな゛っ、ぃ゛っ、もぅ゛っ、やめて゛っ!」
「そういう口聞いてるうちはやめねぇって。」
「おい渚。」
「なんだよ。」
「誠也の目隠しがズレてる。」
「あ、ほんとだ。よく見てんなぁ蓮は。」
あれからどのくらいの時間が経ったのかも分からない。逃げられないままただひたすらにイカされ続けている。しかも目隠しまでつけられちまった。だから俺はこいつらが何をしてくんのかもわかんねぇんだ。誰がどこにいて何をすんのか分からない。それがどれだけ怖いか…。
「やめろ゛っ、ぁ゛っ、い゛っ、あぁあ゛っ、あぁ゛っ、やめてくれ゛っ、いけ゛っ、なぃ゛っ!」
「こらこら暴れるなって。」
「おい渚。ちゃんと押さえてろよ。」
「いいじゃねぇか別に。どうせ逃げられねぇんだから。」
「まぁそうだけどよ。」
くそ…っ、きつい。もうイクのは嫌だ…っ。きつい…っ。健二はもっと優しかった…。こんなに酷いことはしなかった…。なのにこいつらは5人がかりで俺を押えつけて…。
「つーかよぉ、こいつまじで感じやすいよな。」
「健二さんが躾したからじゃねぇの?」
「いやそれはねぇだろ。」
「なんでだよ。」
「だって一日足らずでここまで感じやすくなんねぇだろ。」
「まぁそれはそうか。」
「だろ?だからこいつは元から感じやすい体なんだよ。」
違ぇ…。俺は感じやすい体なんかじゃねぇ…。こんなにイカされて敏感になってるだけだ…。俺は元々性欲も強くない。自慰だってしねぇんだから。なのにお前らがこうやって俺の体を好き勝手するからおかしくなっちまったんだ…!
「てかさぁ、挿れたいんだけど俺。」
…は?挿れ…?ふざけんな!俺はもうこんなにきつくて喚いてんのにそれよりも嫌がることすんのかよ…!なんでこいつらはこんなに酷いんだ…!
「やめ゛っ、いや゛っ、いやた゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ!」
「はは、だってよ渚。誠也はお前に挿れられんの嫌だって。」
「凛翔…てめぇ。」
「事実だろ。」
「やめろってお前ら。誠也の可愛い声が聞こえずらくなるだろうが。」
「あぁ゛っ、ぁ゛っ!!!」
「お、またイったのか?可愛いやつだな。」
逃げようとどれだけもがいても足すらまともに動かせねぇ。イキまくって太腿も痙攣してる。なのにそれすらも押さえられる。5人に囲まれて体を好き放題触られて…俺が一体何したって言うんだよ…。
「話を戻すが俺も渚に賛成だ。」
「は?なんの事だ?」
「挿れる話。」
「あー…は?馬鹿なのかよ星秀。組長に殺されんぞ。」
「こんだけケツの穴も解れてんだ。別にちょっと挿れてもバレねぇだろ。」
「いやまぁそうだけどよ。誠也が組長や健二さんにチクったらどうすんだよ。」
「それはこいつを脅せばいい。」
「冗談きついぜ星秀。」
「いや良い意見だろ。」
何がいい意見だ…!ふざけるな…!逃げてやる…逃げてやる…!絶対逃げてやる…!
「あか゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ、やめ゛っ!」
「良い意見だと?つーかそれ以前にこいつそろそろ限界じゃね?流石にイカせすぎだろ。」
「いやこんぐらい大丈夫だろ。傷さえつけなきゃ何でもしていいって言われてんだから。」
「そうだけどよぉ…。」
誰が喋っててどこにいるのか目隠しをされてる俺は分からない。けど逃げるってなったらこいつらがまずどこにいるのかを見分けなきゃいけねぇ。渚ってやつが多分この中だと1番力が強いから。けど今の俺にはそんなことする余裕すらない。イカされ続けて頭が真っ白なんだよ…。
「あ゛っ、ん゛っ、ぃ゛っ、あぁ゛っ、や゛っ!」
きついきついきつい゛っ、なのに気絶できねぇ。こいつらが加減してるから…!
「なんだよ勝。お前怖がってんのか?」
「そうじゃねぇよ。別に挿れても組長も少し怒るぐらいだろうからな。」
「ならいいじゃねぇか。」
「よくねぇよ。」
「なんでだよ。」
「健二さんだ。あの人こいつに同情してるだろ?だから多分挿れたのがバレたら健二さんに俺ら半殺しにされるぞ。」
「「「「あー。」」」」
…?こいつらの手が…止まった…?何があったんだ…?まぁいい。休憩だ。この間に少しでも休憩しないと…。
「はぁ…っ、ぅ、ふ…っ、」
「だから一回話し合おうぜ。その間誠也の休憩だ。」
「そうだな。」
「だってよ誠也。運が良かったな。ちょっとだけ休憩やるよ。」
「…ぅ゛っ、ふ…はぁ、はぁ、はぁ…。」
運がいいだと…?ふざけるのも大概にしろ。運が良かったらお前らにこんなかとされてねぇよ…。
「なぁ渚。」
「あ?」
「目隠しどうする?誠也につけてるやつ。」
「あー取っとこうぜ。俺らの顔も覚えてもらわなきゃいけねぇし。」
「そうだな。誠也、ちょっと眩しくなるぞ。」
……!?くそ眩しい…。目が開けらんねぇ…つーか俺それ以前に寝そう…。疲れた。
「………………っ。」
「あ、おい誠也!」
「今度はなんだよ蓮。」
「誠也が寝そう。」
「はぁ?」
邪魔すんな…。休憩だろうが。ちょっとぐらい寝かせろ…。頼むから…。
「おい誠也!」
「渚。あんま乱暴をするな。薬を使え。」
「お、いいね。お前はいつもいい意見をするなぁ凛翔。」
薬…?何の薬だ…?媚薬…なのか…?それ飲まされたら俺…どうなる…。
「誠也。こっち向け。」
「うふ゛………っ!」
「渚!乱暴にすんなって!」
「仕方ねぇだろ。この薬吸わせねぇと効果発揮しねぇんだから。」
なんだこの薬…!目が…目が冴えちまう…!さっきまであんなに眠かったのに…!
「よし。いい感じだな。誠也、気分はどうだ?」
あ…こいつ渚ってやつだ。気分か…?最悪だよ。目が冴えた…。そうか。この薬は眠気覚ましみたいなもんなんだな…。
「…………っ。」
「無視かよ。」
「誠也お前のこと嫌いなんじゃね?」
「へぇーなら俺が一番に突っ込むしかねえじゃん。」
相変わらず渚は俺の上に馬乗りになってる。疲労のあまり動かなくなった足も腕も誰かに拘束されてる。ここまでされたら今の体力のねぇ俺は逃げらんねぇ…。
「やめろ健二さんが…」
「なぁ勝。お前そう言ってっけどお前が一番勃起してねぇ?」
「当たり前だ。こんな可愛いやつの悶えてる姿を見て勃起しねぇわけねぇだろ。」
「じゃあ一緒に楽しもうぜ。」
「そうだぞ勝。ここまでしたら挿れても挿れなくても一緒だろ。それに誠也を脅しとけば言わねぇって。」
なんだよその自信…。絶対言ってやる…。
「…そうか?」
「そうだって。最後まで可愛がろうぜ。」
「それもそうか。」
「そうそう。」
…待て。この流れ…まずくないか?逃げねぇと…。
「ん?誠也?お前何逃げようとしてんだ?」
「は、なせ…っ、」
「笑わせんなって。その体でどうやって逃げるんだ?俺ら金バッチ5人を前にして逃げられんのか?」
笑いやがって…。俺だって逃げれるもんなら逃げてぇよ…。けど5人相手じゃ無理だろ…!
「…にげ、てやるっ、」
「へぇ。面白いやつだな。」
「おい渚。また変なこと考えてんじゃねぇだろうな。」
「はは、よく分かってんじゃねぇか凛翔。」
「たく…。」
「まぁまぁそんな顔するなよ。蓮、星秀。誠也の拘束を外せ。」
「「は?」」
拘束…外れるのか…?まさか逃がしてくれんのか…?
「おいおい渚。お前馬鹿なのか?逃げるぞこいつ。」
「馬鹿はお前だ蓮。」
「あ?喧嘩売ってんのか?」
「売ってねぇよ。ちょっとした遊びだ。」
「は?遊び?」
他の奴には拘束を外せとか言ってんのに渚は俺の上から降りようとしない。相変わらず腹が立つやつだ。他の奴らも俺から離れようとしない。変わらず俺の周りを取り囲んでる。けど…さっき渚が言った…遊び。遊びってことは俺に逃げるチャンスがあるってことになるよな…。それに俺が勝ったら…。
「そうだ。だってこいつメンタル強いじゃん。」
「さわるな…っ!」
「ほら、まともに体動かせねぇはずなのに俺をこうやって拒否すんだぜ?」
「なんの話しをしてんだ渚。」
「こいつは俺らにこんなにされる前に組長と健二さんが躾してんだろ?そんで俺らがその後にあんだけズタボロにした。なのにこいつは負けねぇって顔してる。絶対に逃げてやるってな。」
「それがなんだよ。」
なんか…嫌な予感がする…。けど俺はもうわかってる。渚ってやつは卑怯なやつだって。だから気は抜かない。
「今から俺らでこいつ犯す。だが拘束はなしだ。こいつの体に触れていいのは犯してる本人だけ。腕も足も縛らない。その状況で逃げれたら誠也の勝ち。けど俺ら5人全員が誠也を犯したら俺らの勝ち。」
…それだったら俺にも逃げれるチャンスはあるんじゃ?渚が話し始めた時は何を話すのかと怯えていたがこれだったら…。
「…へぇ。じゃあもし俺らが勝ったら?」
「気絶しても起こして俺らで満足いくまで何回も回す。」
「いいねぇ…。誠也が勝ったら?」
「逃がしてやるよ。この屋敷から。」
逃げれるチャンス…。けど渚がそう言ったら幹部全員が笑った。その笑いの意味がどういう意味かで俺の決断は変わってる。もしこいつらのあの笑みの意味が俺には勝ち目がない…という意味だったら俺にもチャンスはある。だが仕込まれていたら俺には初めから逃げられない…。
「どうする?誠也。」
やっても未来は変わらないかもしれない。それどころかより酷いことをされるかもしれない。負けたらこいつらに回されるんだから…。けどやってみなきゃ分からねぇ…。どの道犯されることは決まってんだから。
「…やる。」
逃げてやる絶対。1体1なんだから。さっきまでとは違う。それなら俺にだってチャンスはあるはず…なのに俺がそう言ったら幹部たちは笑ってきやがった…。それが俺を不安にさせる…。
「いいじゃねぇか誠也。男らしいぞ。」
と、蓮ってやつが…。
「楽しみだなぁ。一番初めは渚か?」
と、星秀。
「当たり前だ。俺からに決まってんだろ。」
と、渚。
「さっさと終わらせろよ渚。あとが詰まってんだから。」
と、勝ってやつが言った。どいつもこいつも楽しそうに笑ってる。けど凛翔ってやつの笑顔が1番怖い…。駄目だ俺。怯えるな。怯えなくていい。大丈夫。俺なら…勝てる。
「分かってるよ。てことだ誠也。逃げれるもんなら俺から逃げてみな。」
「そういう口聞いてるうちはやめねぇって。」
「おい渚。」
「なんだよ。」
「誠也の目隠しがズレてる。」
「あ、ほんとだ。よく見てんなぁ蓮は。」
あれからどのくらいの時間が経ったのかも分からない。逃げられないままただひたすらにイカされ続けている。しかも目隠しまでつけられちまった。だから俺はこいつらが何をしてくんのかもわかんねぇんだ。誰がどこにいて何をすんのか分からない。それがどれだけ怖いか…。
「やめろ゛っ、ぁ゛っ、い゛っ、あぁあ゛っ、あぁ゛っ、やめてくれ゛っ、いけ゛っ、なぃ゛っ!」
「こらこら暴れるなって。」
「おい渚。ちゃんと押さえてろよ。」
「いいじゃねぇか別に。どうせ逃げられねぇんだから。」
「まぁそうだけどよ。」
くそ…っ、きつい。もうイクのは嫌だ…っ。きつい…っ。健二はもっと優しかった…。こんなに酷いことはしなかった…。なのにこいつらは5人がかりで俺を押えつけて…。
「つーかよぉ、こいつまじで感じやすいよな。」
「健二さんが躾したからじゃねぇの?」
「いやそれはねぇだろ。」
「なんでだよ。」
「だって一日足らずでここまで感じやすくなんねぇだろ。」
「まぁそれはそうか。」
「だろ?だからこいつは元から感じやすい体なんだよ。」
違ぇ…。俺は感じやすい体なんかじゃねぇ…。こんなにイカされて敏感になってるだけだ…。俺は元々性欲も強くない。自慰だってしねぇんだから。なのにお前らがこうやって俺の体を好き勝手するからおかしくなっちまったんだ…!
「てかさぁ、挿れたいんだけど俺。」
…は?挿れ…?ふざけんな!俺はもうこんなにきつくて喚いてんのにそれよりも嫌がることすんのかよ…!なんでこいつらはこんなに酷いんだ…!
「やめ゛っ、いや゛っ、いやた゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ!」
「はは、だってよ渚。誠也はお前に挿れられんの嫌だって。」
「凛翔…てめぇ。」
「事実だろ。」
「やめろってお前ら。誠也の可愛い声が聞こえずらくなるだろうが。」
「あぁ゛っ、ぁ゛っ!!!」
「お、またイったのか?可愛いやつだな。」
逃げようとどれだけもがいても足すらまともに動かせねぇ。イキまくって太腿も痙攣してる。なのにそれすらも押さえられる。5人に囲まれて体を好き放題触られて…俺が一体何したって言うんだよ…。
「話を戻すが俺も渚に賛成だ。」
「は?なんの事だ?」
「挿れる話。」
「あー…は?馬鹿なのかよ星秀。組長に殺されんぞ。」
「こんだけケツの穴も解れてんだ。別にちょっと挿れてもバレねぇだろ。」
「いやまぁそうだけどよ。誠也が組長や健二さんにチクったらどうすんだよ。」
「それはこいつを脅せばいい。」
「冗談きついぜ星秀。」
「いや良い意見だろ。」
何がいい意見だ…!ふざけるな…!逃げてやる…逃げてやる…!絶対逃げてやる…!
「あか゛っ、ぁ゛っ、あぁ゛っ、やめ゛っ!」
「良い意見だと?つーかそれ以前にこいつそろそろ限界じゃね?流石にイカせすぎだろ。」
「いやこんぐらい大丈夫だろ。傷さえつけなきゃ何でもしていいって言われてんだから。」
「そうだけどよぉ…。」
誰が喋っててどこにいるのか目隠しをされてる俺は分からない。けど逃げるってなったらこいつらがまずどこにいるのかを見分けなきゃいけねぇ。渚ってやつが多分この中だと1番力が強いから。けど今の俺にはそんなことする余裕すらない。イカされ続けて頭が真っ白なんだよ…。
「あ゛っ、ん゛っ、ぃ゛っ、あぁ゛っ、や゛っ!」
きついきついきつい゛っ、なのに気絶できねぇ。こいつらが加減してるから…!
「なんだよ勝。お前怖がってんのか?」
「そうじゃねぇよ。別に挿れても組長も少し怒るぐらいだろうからな。」
「ならいいじゃねぇか。」
「よくねぇよ。」
「なんでだよ。」
「健二さんだ。あの人こいつに同情してるだろ?だから多分挿れたのがバレたら健二さんに俺ら半殺しにされるぞ。」
「「「「あー。」」」」
…?こいつらの手が…止まった…?何があったんだ…?まぁいい。休憩だ。この間に少しでも休憩しないと…。
「はぁ…っ、ぅ、ふ…っ、」
「だから一回話し合おうぜ。その間誠也の休憩だ。」
「そうだな。」
「だってよ誠也。運が良かったな。ちょっとだけ休憩やるよ。」
「…ぅ゛っ、ふ…はぁ、はぁ、はぁ…。」
運がいいだと…?ふざけるのも大概にしろ。運が良かったらお前らにこんなかとされてねぇよ…。
「なぁ渚。」
「あ?」
「目隠しどうする?誠也につけてるやつ。」
「あー取っとこうぜ。俺らの顔も覚えてもらわなきゃいけねぇし。」
「そうだな。誠也、ちょっと眩しくなるぞ。」
……!?くそ眩しい…。目が開けらんねぇ…つーか俺それ以前に寝そう…。疲れた。
「………………っ。」
「あ、おい誠也!」
「今度はなんだよ蓮。」
「誠也が寝そう。」
「はぁ?」
邪魔すんな…。休憩だろうが。ちょっとぐらい寝かせろ…。頼むから…。
「おい誠也!」
「渚。あんま乱暴をするな。薬を使え。」
「お、いいね。お前はいつもいい意見をするなぁ凛翔。」
薬…?何の薬だ…?媚薬…なのか…?それ飲まされたら俺…どうなる…。
「誠也。こっち向け。」
「うふ゛………っ!」
「渚!乱暴にすんなって!」
「仕方ねぇだろ。この薬吸わせねぇと効果発揮しねぇんだから。」
なんだこの薬…!目が…目が冴えちまう…!さっきまであんなに眠かったのに…!
「よし。いい感じだな。誠也、気分はどうだ?」
あ…こいつ渚ってやつだ。気分か…?最悪だよ。目が冴えた…。そうか。この薬は眠気覚ましみたいなもんなんだな…。
「…………っ。」
「無視かよ。」
「誠也お前のこと嫌いなんじゃね?」
「へぇーなら俺が一番に突っ込むしかねえじゃん。」
相変わらず渚は俺の上に馬乗りになってる。疲労のあまり動かなくなった足も腕も誰かに拘束されてる。ここまでされたら今の体力のねぇ俺は逃げらんねぇ…。
「やめろ健二さんが…」
「なぁ勝。お前そう言ってっけどお前が一番勃起してねぇ?」
「当たり前だ。こんな可愛いやつの悶えてる姿を見て勃起しねぇわけねぇだろ。」
「じゃあ一緒に楽しもうぜ。」
「そうだぞ勝。ここまでしたら挿れても挿れなくても一緒だろ。それに誠也を脅しとけば言わねぇって。」
なんだよその自信…。絶対言ってやる…。
「…そうか?」
「そうだって。最後まで可愛がろうぜ。」
「それもそうか。」
「そうそう。」
…待て。この流れ…まずくないか?逃げねぇと…。
「ん?誠也?お前何逃げようとしてんだ?」
「は、なせ…っ、」
「笑わせんなって。その体でどうやって逃げるんだ?俺ら金バッチ5人を前にして逃げられんのか?」
笑いやがって…。俺だって逃げれるもんなら逃げてぇよ…。けど5人相手じゃ無理だろ…!
「…にげ、てやるっ、」
「へぇ。面白いやつだな。」
「おい渚。また変なこと考えてんじゃねぇだろうな。」
「はは、よく分かってんじゃねぇか凛翔。」
「たく…。」
「まぁまぁそんな顔するなよ。蓮、星秀。誠也の拘束を外せ。」
「「は?」」
拘束…外れるのか…?まさか逃がしてくれんのか…?
「おいおい渚。お前馬鹿なのか?逃げるぞこいつ。」
「馬鹿はお前だ蓮。」
「あ?喧嘩売ってんのか?」
「売ってねぇよ。ちょっとした遊びだ。」
「は?遊び?」
他の奴には拘束を外せとか言ってんのに渚は俺の上から降りようとしない。相変わらず腹が立つやつだ。他の奴らも俺から離れようとしない。変わらず俺の周りを取り囲んでる。けど…さっき渚が言った…遊び。遊びってことは俺に逃げるチャンスがあるってことになるよな…。それに俺が勝ったら…。
「そうだ。だってこいつメンタル強いじゃん。」
「さわるな…っ!」
「ほら、まともに体動かせねぇはずなのに俺をこうやって拒否すんだぜ?」
「なんの話しをしてんだ渚。」
「こいつは俺らにこんなにされる前に組長と健二さんが躾してんだろ?そんで俺らがその後にあんだけズタボロにした。なのにこいつは負けねぇって顔してる。絶対に逃げてやるってな。」
「それがなんだよ。」
なんか…嫌な予感がする…。けど俺はもうわかってる。渚ってやつは卑怯なやつだって。だから気は抜かない。
「今から俺らでこいつ犯す。だが拘束はなしだ。こいつの体に触れていいのは犯してる本人だけ。腕も足も縛らない。その状況で逃げれたら誠也の勝ち。けど俺ら5人全員が誠也を犯したら俺らの勝ち。」
…それだったら俺にも逃げれるチャンスはあるんじゃ?渚が話し始めた時は何を話すのかと怯えていたがこれだったら…。
「…へぇ。じゃあもし俺らが勝ったら?」
「気絶しても起こして俺らで満足いくまで何回も回す。」
「いいねぇ…。誠也が勝ったら?」
「逃がしてやるよ。この屋敷から。」
逃げれるチャンス…。けど渚がそう言ったら幹部全員が笑った。その笑いの意味がどういう意味かで俺の決断は変わってる。もしこいつらのあの笑みの意味が俺には勝ち目がない…という意味だったら俺にもチャンスはある。だが仕込まれていたら俺には初めから逃げられない…。
「どうする?誠也。」
やっても未来は変わらないかもしれない。それどころかより酷いことをされるかもしれない。負けたらこいつらに回されるんだから…。けどやってみなきゃ分からねぇ…。どの道犯されることは決まってんだから。
「…やる。」
逃げてやる絶対。1体1なんだから。さっきまでとは違う。それなら俺にだってチャンスはあるはず…なのに俺がそう言ったら幹部たちは笑ってきやがった…。それが俺を不安にさせる…。
「いいじゃねぇか誠也。男らしいぞ。」
と、蓮ってやつが…。
「楽しみだなぁ。一番初めは渚か?」
と、星秀。
「当たり前だ。俺からに決まってんだろ。」
と、渚。
「さっさと終わらせろよ渚。あとが詰まってんだから。」
と、勝ってやつが言った。どいつもこいつも楽しそうに笑ってる。けど凛翔ってやつの笑顔が1番怖い…。駄目だ俺。怯えるな。怯えなくていい。大丈夫。俺なら…勝てる。
「分かってるよ。てことだ誠也。逃げれるもんなら俺から逃げてみな。」
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