60 / 242
嫌悪感
しおりを挟む
「つかお前風呂に入らなきゃだな。組長に可愛がられたのか?」
健二…いやこいつは本当に無駄口が多い。出来れば俺は健二と話したくない。なのにひたすらに話しかけてくる。喋ってなきゃ死ぬのかよってぐらいな。
「…そんなんじゃない。」
「なんだよ。ご機嫌ななめか?」
「…違う。」
「んだよ。可愛くねぇやつ。まぁ星秀も最初はこんなんだったな。それが段々と従順になっていった。だから誠也も最終的にはそうなるんだよ。今はこんなに反抗できる余裕があるみたいだけどな。」
うるさい…。うるせぇんだよ…。人をなんだと思ってんだ…。
「無視かよ。まぁいいか。風呂入るぞ。」
健二はそう言いながら俺の服を脱がしてきた。この行為にも慣れ始めてる自分がいる。前の自分なら抵抗してただろうけどその気力すらもうない。いや正直に言うと怖いってのもある。反抗すればするほどやられるから。
「お前の体組長の印だらけだな。」
「…っ、」
「ん?どうした。」
どうしたじゃねぇよ…。噛まれた傷触られて痛くねぇわけねぇじゃんか。さっき無視した仕返しか?ほんとに腹立つ野郎だ…。
「…痛い。」
「あー悪かった悪かった。けどお前が無視するからだろ?」
俺のせいかよ…。めんどくせぇ…。
「……………。」
「また無視か。まぁいい。それが出来るのも今のうちだけだもんな。」
健二はそう言って笑いながら服を脱ぎ始めた。こいつも裸になるのか…。勃起してるし…。気持ち悪い…。
「おい誠也。何目を逸らしてんだよ。」
「…別にそんなんじゃない。」
「ならなんで横見てんだよ。そこには何もねぇだろ?」
「…っ、うるさい!」
「反抗的な目だな。はは、いいねぇ。犯したくなる。組長が許すなら俺はお前の頭の中から星秀が消えるぐらいに犯したいな。」
「……………っ。」
こいつは星秀さんが嫌いなのか…?星秀さんが健二に何かしたのか?違うだろ。俺はそれを見た訳じゃないから分かんねぇけど星秀さんがするとしたら逃げようとすることぐらいだと思う。なのになんでこいつはこんなに星秀さんに大して嫌悪感を抱いてるんだよ。
「はは、冗談だ。そんな顔するなって誠也。」
「……笑えない冗談はやめてください。」
「笑えない?何馬鹿なこと言ってんだ。笑えるだろ。俺はいつだってお前を抱きたいんだから。ほら誠也来い。風呂入るぞ。」
俺はそう言った健二に腕を引かれた。出来れば俺は自分で歩きたくない。それぐらいに足腰が痛かった。それだけじゃない。噛まれたところ腕、首すらも痛かった。言ってしまえば全身が痛い…。
「さっと体洗って湯船に浸かろうな。」
「……………。」
「ん?誠也。返事は?」
「…はい。」
「よし。いい子だ。」
健二はそう言うとその言葉通りさっと俺と自分の体を洗った。そんでその後俺は健二のされるがままとなり湯船に浸かった。
「あーいい湯だな。なぁ誠也。」
「…そうですね。」
「つかさっき組長から連絡入ってたんだけど星秀逃がすんだってな。お前が取引したんだろ?立派じゃねぇか。」
うるさい。触るな気持ち悪い…。けど俺は健二に聞きたいことがあった。それは本当に星秀さんを逃してくれるのかということ。こいつらは極道だ。そんな簡単にいくわけない。俺の中でその疑いが消えなかった。だからここで俺は健二にそのことを聞こうとした。
「あの健二さん…。」
「どうした?」
「星秀さんは本当に解放されるんですよね…?」
「何言ってんだ。当たり前だろ?俺たちを疑ってんのか?」
「そういうわけじゃ…ないけど、」
信用出来ないんだ。疑ってるかって?そんなの当たり前だ。お前らなんか信用出来ない。だからこうやって聞いてるんだ。
「じゃあなんだよ。」
「…心配になってっ、」
「ふーん。けどまぁ安心しろよ。本当に逃がしてやるから。けど星秀がそれを望まずに帰ってくるかもしれねぇけどな。」
「…え?」
「星秀はお前に対して特別な感情を持ってる。だから戻ってくるはずだ。そうなりゃ俺らは捕まえるぜ星秀を。」
「っ、約束が違う…!!!」
俺がそう叫ぶように言うと健二が俺の腕を掴んできた。俺が怒りのあまり立ち上がったから遠くに行かないようにそうしたんだと思う。けど俺はその健二の手が気持ち悪くて振り払おうとした…が、俺が健二に勝てるはずもなく引っ張られてまた健二の近くに逆戻りだ。
「うるせぇな。ほら抱きしめてやるからそんな顔するな。」
「やめっ、離せ…っ!」
「誠也。あんま俺らを舐めるなよ。慈悲とかそう言うの俺らにはねぇんだよ。利用出来るもんは利用する。それはお前もそうだぜ?俺らの至福を満たすためにお前はここにいるんだから。それが分かってねぇなら今から躾をしてやろうか?」
健二…いやこいつは本当に無駄口が多い。出来れば俺は健二と話したくない。なのにひたすらに話しかけてくる。喋ってなきゃ死ぬのかよってぐらいな。
「…そんなんじゃない。」
「なんだよ。ご機嫌ななめか?」
「…違う。」
「んだよ。可愛くねぇやつ。まぁ星秀も最初はこんなんだったな。それが段々と従順になっていった。だから誠也も最終的にはそうなるんだよ。今はこんなに反抗できる余裕があるみたいだけどな。」
うるさい…。うるせぇんだよ…。人をなんだと思ってんだ…。
「無視かよ。まぁいいか。風呂入るぞ。」
健二はそう言いながら俺の服を脱がしてきた。この行為にも慣れ始めてる自分がいる。前の自分なら抵抗してただろうけどその気力すらもうない。いや正直に言うと怖いってのもある。反抗すればするほどやられるから。
「お前の体組長の印だらけだな。」
「…っ、」
「ん?どうした。」
どうしたじゃねぇよ…。噛まれた傷触られて痛くねぇわけねぇじゃんか。さっき無視した仕返しか?ほんとに腹立つ野郎だ…。
「…痛い。」
「あー悪かった悪かった。けどお前が無視するからだろ?」
俺のせいかよ…。めんどくせぇ…。
「……………。」
「また無視か。まぁいい。それが出来るのも今のうちだけだもんな。」
健二はそう言って笑いながら服を脱ぎ始めた。こいつも裸になるのか…。勃起してるし…。気持ち悪い…。
「おい誠也。何目を逸らしてんだよ。」
「…別にそんなんじゃない。」
「ならなんで横見てんだよ。そこには何もねぇだろ?」
「…っ、うるさい!」
「反抗的な目だな。はは、いいねぇ。犯したくなる。組長が許すなら俺はお前の頭の中から星秀が消えるぐらいに犯したいな。」
「……………っ。」
こいつは星秀さんが嫌いなのか…?星秀さんが健二に何かしたのか?違うだろ。俺はそれを見た訳じゃないから分かんねぇけど星秀さんがするとしたら逃げようとすることぐらいだと思う。なのになんでこいつはこんなに星秀さんに大して嫌悪感を抱いてるんだよ。
「はは、冗談だ。そんな顔するなって誠也。」
「……笑えない冗談はやめてください。」
「笑えない?何馬鹿なこと言ってんだ。笑えるだろ。俺はいつだってお前を抱きたいんだから。ほら誠也来い。風呂入るぞ。」
俺はそう言った健二に腕を引かれた。出来れば俺は自分で歩きたくない。それぐらいに足腰が痛かった。それだけじゃない。噛まれたところ腕、首すらも痛かった。言ってしまえば全身が痛い…。
「さっと体洗って湯船に浸かろうな。」
「……………。」
「ん?誠也。返事は?」
「…はい。」
「よし。いい子だ。」
健二はそう言うとその言葉通りさっと俺と自分の体を洗った。そんでその後俺は健二のされるがままとなり湯船に浸かった。
「あーいい湯だな。なぁ誠也。」
「…そうですね。」
「つかさっき組長から連絡入ってたんだけど星秀逃がすんだってな。お前が取引したんだろ?立派じゃねぇか。」
うるさい。触るな気持ち悪い…。けど俺は健二に聞きたいことがあった。それは本当に星秀さんを逃してくれるのかということ。こいつらは極道だ。そんな簡単にいくわけない。俺の中でその疑いが消えなかった。だからここで俺は健二にそのことを聞こうとした。
「あの健二さん…。」
「どうした?」
「星秀さんは本当に解放されるんですよね…?」
「何言ってんだ。当たり前だろ?俺たちを疑ってんのか?」
「そういうわけじゃ…ないけど、」
信用出来ないんだ。疑ってるかって?そんなの当たり前だ。お前らなんか信用出来ない。だからこうやって聞いてるんだ。
「じゃあなんだよ。」
「…心配になってっ、」
「ふーん。けどまぁ安心しろよ。本当に逃がしてやるから。けど星秀がそれを望まずに帰ってくるかもしれねぇけどな。」
「…え?」
「星秀はお前に対して特別な感情を持ってる。だから戻ってくるはずだ。そうなりゃ俺らは捕まえるぜ星秀を。」
「っ、約束が違う…!!!」
俺がそう叫ぶように言うと健二が俺の腕を掴んできた。俺が怒りのあまり立ち上がったから遠くに行かないようにそうしたんだと思う。けど俺はその健二の手が気持ち悪くて振り払おうとした…が、俺が健二に勝てるはずもなく引っ張られてまた健二の近くに逆戻りだ。
「うるせぇな。ほら抱きしめてやるからそんな顔するな。」
「やめっ、離せ…っ!」
「誠也。あんま俺らを舐めるなよ。慈悲とかそう言うの俺らにはねぇんだよ。利用出来るもんは利用する。それはお前もそうだぜ?俺らの至福を満たすためにお前はここにいるんだから。それが分かってねぇなら今から躾をしてやろうか?」
129
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる