怖いお兄さん達に誘拐されたお話

安達

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起きて早々

「…身体いてぇ。」

「お前筋力もねぇのか。」



俺の横で寝転んでる慎都さんが呑気に俺の尻を揉みながらそう言ってきた。風呂に入れてくれたことも感謝してるし、その後思う存分寝かせてくれたことにと感謝してる。けど一つ言わせて欲しい。俺が筋力ないんじゃなくて慎都さんが激しすぎるからだろ!



「ちげぇしっ、慎都さんがやりすぎなんだよ!」

「まぁそれはあるよな。」

「そうだっ、反省しろ…!」

「悪い悪い。悪いと思ってるよー。」

「…思ってねぇな。」

「あ、バレたか。」

「バレバレだっつーの…。」



軽いノリで言いやがって。まぁそれがこの人だよな。游さんもだけど。しっかりしてるのは銀時さんぐらいだ。あ…てか星秀さん大丈夫かな。銀時さんと一緒にどっか行ったけど心配だ。



「なぁ慎都さん。てか星秀さんって明日も仕事なのか?」

「それ聞いてどうすんだよ。」

「また会うって約束したから。」

「…へぇ。そうかよ。」



慎都さんはそう言うと俺の事を引き寄せて抱きしめてきた。今俺は腰痛いってのに!



「な、なんだよ…っ!!離せ…っ!」

「俺に内緒で星秀と浮気でもすんのか。」

「違うし!変な妄想すんな!」

「じゃあ何のために会うんだよ。」

「普通に話したりするだけだって!」



それと様子が気になるんだよ!俺はいつも慎都さんや游さんが守ってくれる。けど星秀さんは分からない。銀時さんはいい人だから俺が心配するのは余計なお世話かもしれねぇけど…。でも心配なんだ!だから直接会いに行くんだよ!



「なんだよそれ。意味の分からんやつだな。話したいなら俺と話してればいいだろ?」

「嫌だ!」



あ…やべ。間違えた。嫌じゃねぇ。嫌じゃねぇけど咄嗟にその言葉が出た。俺が話したいのは星秀さんで慎都さんじゃないから。まずいぞ。俺が何も考えずに嫌とか言ったから慎都さん機嫌悪くなる…。



「はぁ!?なんで嫌なんだよ!お前は俺のもんだろうが!違うとは言わせねぇぞ誠也。」

「そ、そうだけど…!星秀さんとも話してぇし!」

「てめぇ…。まぁいいか。」



あれ…。てっきり俺は喧嘩になるかも思ったが慎都さんが諦めてくれた。



「いいのか…?」

「ああ。但し前みたいに星秀にキスとかされんなよ。」

「な、なんで知って…っ!!」

「やっぱりそうか!!星秀の様子もお前の様子もおかしかったしそうだと思った。」

「……………っ!」



カマ…かけられた。せっかく銀時さんが内緒にしてくれてたのに。いやそうだよな。なんで銀時さんも言ってないのに慎都さんがそれを知ってるんだ?いくら様子がおかしかったからってそこまで分かるもんなのか?



「次はねぇからな誠也。もし次も星秀とキスでもしたら抱き潰すからな。3日ぐらい。」

「…3日!?」



そんなに抱かれたら普通に歩くことも出来なくなるわ!でも冗談に聞こえなかった。それに慎都さんならやりかねない…っ。



「まだ優しい方だぞこれは。俺を怒らせたら怖いんだからな。覚えとけよ誠也。あ。あと嘘はつくな。隠そうとしてもバレるんだから。」

「…はい。」

「それが分かればいい。星秀に会ってもな。まぁお前が明日歩けるならの話だがな。」

「そこは手加減しろよ…!」

「なんで俺が部下を気遣って抱くことを遠慮しなきゃいけねぇんだよ。優先事項が違ぇだろうが。」

「まじで大人げねぇ!」



大の大人が何言ってんだよ!たく…。けど俺も我儘ばっかり言う訳にはいかねぇからな。慎都さんがそうするなら仕方ねぇ。歩けないなら歩けないなりに考えて明日を過ごそう。



「うるせぇ!文句あんなら飯食う前にも抱くぞ!俺はいつでもお前を抱けるんだからな!」

「…っ、ぅ…。文句はない。」

「いい子だ誠也。」



そう言うと慎都さんはまた俺の事を抱きしめてくれた。つくづく思う。俺はこの人に愛して貰えてるって。大切にしてもらえてるって。それがどれだけ幸せなことか。愛ってのはいいもんだよ。これを知らずに育ったら俺は尚更そう思う。



「じゃあ動けるようになったら飯食おうな。誠也が寝てる間に簡単だけど夜ご飯作ってるから。」

「ありがとう…。」

「素直に礼が言えて偉いぞ。」

「子供扱いするな…!」

「してねぇよ。子供相手にセックス出来るかよ。」

「そういう事じゃねぇ…!!」

「あ?どういう事だ?」

「もういいわ…っ!!」
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