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体力回復
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「游さんたち早めに来るかな?」
俺は家までの道中で慎都さんにそう尋ねた。その理由は一つだ。俺にとっての休憩時間がいくらあるのか知りたかった。さっきも結局慎都さんに最後までやられたし…。そのおかげで俺の体力は減ってる。その体力を回復しなきゃなんねぇんだ!
「んー?さぁな。まぁ早めには来るだろうな。あいつ楽しみにしてたし。なんでだ?」
「游さんたちが来る前に体力作りしときたい。」
「そんな短期間じゃ無理だろ。」
「ちょっとは変わるかもしれないじゃん!」
「へーへー。まぁどの道俺はお前を逃がさねぇけどな。お前を捕まえたら俺にはいい事しかねぇんだから。」
「…変態。」
にやにやして俺の尻を触ってくる慎都さん…。そんな慎都さんにも俺は慣れてしまってお尻を触られても動じなくなってしまった。
「それが俺だ。慣れろ。」
「慣れたくないよ…。もう…。慎都さんからは特に絶対逃げてやるから。」
「へぇ。面白ぇこと言うじゃねぇか。やってみな。」
「けどさ、慎都さん。」
「ん?」
「俺さ、正直慎都さんと游さんから逃げ切れる気がする。」
それはなんとなくなんだけどね。そんな予感がする。だから始まったら捕まるかもしれないけど銀時さん、游さん、慎都さんの中だったら俺が逃げ切れる自信が無いのは銀時さんだ。
「へぇ。大した自信だな誠也。まぁ目標は高く設定しないとな。つか俺って意外とお前に舐められてんだな。」
「いや舐めてない。そんなこと出来ねぇよ俺には。」
全てにおいて俺は慎都さんを尊敬してる。だからそれは舐めてるからそういった訳じゃないんだ。逃げ切れるって俺が思ったのはそういう理由じゃない。
「じゃあなんでお前は俺から逃げ切れるって思う。」
「游さんと慎都さんは計画なく俺を捕まえてきそうだから。」
「は?」
「俺を捕まえることしか考えてねぇじゃん慎都さん。」
慎都さんはすごく頭がいい。なのに俺の事になると慎都さんはネジが緩むんだ。普段ミスしないことをミスしたりする。例えば俺がやりたくなくて逃げようとした時ちょっと慎都さんは傷つくんだろうな。それでコップを落としたりする。ちょっとポンコツになるんだ。俺のことしか考えないから。
「当たり前だ。馬鹿かお前。鬼ごっこってそういうもんじゃねぇの?」
「そうなんだけど、銀時さんは違うかなって。慎都さんと游さんみたな感じがしない。」
「あーなるほどな。お前が言いたいことは分かった。あいつはたしかに効率よく追いかけて一番に誠也を捕まえそうだ。」
「でしょ?だから俺の目標は銀時さんから逃げること。慎都さんに捕まってもいつもと同じことされるだけだし俺にはあんまダメージない。游さんも。けど銀時さんはなんかちょっと…捕まりたくない。」
俺の中で銀時さんはかっこいいままでいたいから。それに多分銀時さんは俺を捕まえても慎都さんや游さんが考えてるようなことはしないと思う…って思いたい。だけど最近俺を見る銀時さんの目が変わってる気がするんだ。自意識過剰なのかな…。
「なんだそりゃ。」
「なんでもだ…!」
「ふーん。まぁいいけど。俺的にもお前は銀時に捕まって欲しくないし。」
「どうして?」
「俺が提案したとはいえ、お前が他の男に触られるのは腹が立つ。特に游だ。あいつは俺に遠慮しねぇからな。」
たしかに。游さんは慎都さんと相当長いこと一緒にいる。俺がそう思うぐらい2人は仲がいいんだ。いや仲がいいっていうかお互いを信用しあってる。そんな関係だからこそ游さんも慎都さんに遠慮しないんだろうな。まぁやりすぎな時もあるけどね。
「たしかに。けど游さん怪我してるし本気ではしないんじゃない?」
俺的にも游さんに本気でしないで欲しい。怪我に響いたりしたら大変だ。だから多分俺も游さんに追いかけられたら本気で逃げれない。傷を心配してしまって…。
「いやぁ、どうだろうな。あいつは怪我しても動じねぇから。傷の治りも早いしよ。俺がいい医者を雇ってるから。」
「そうなの?」
「ああ。闇医者だけどな。」
「へぇ。会ってみたい。」
なんか…気になる。闇医者ってどんな人なんだろ。けど医者の免許取ってるってことは大学出てるってことだよね。だからこそ気になる。なんでこの世界に来たのかってこと。なのに…っ。
「駄目だ。」
「なんでだよ。」
「お前みたいな子供には早い。」
「なんだよそれ!」
「誠也が大人になったら会わせてやる。それまで駄目だ。」
そっかぁ…。じゃあ俺も数年したらその医者に会えるのかもな。それまで慎都さんが俺の事を捨てなければの話だけど…。
「分かった…。」
「お、物分りがいいじゃねぇか。いつもみたいに俺の事ケチとか言わねぇの?」
「仕事のことに関しては迷惑かけたくないから慎都さんの言うこと聞く…。」
「いい子だ誠也。さすが俺の嫁。」
そう言いながら慎都さんが俺の事抱きしめてキスをしてきた。すぐそうやってキスすんな…!!
「嫁じゃねぇし!」
「は?お仕置きされてぇの?いいぜ誠也。お前がそのつもりならここでしても。」
「ち、ちがう!するかよそんな事!」
「また喧嘩してんすか頭。」
あれ…?後ろから声聞こえた。しかもこの声…游さんだ。仕事早く終わったのか。てか俺結局休憩出来てねぇ!
「あ、游さん……早かったね。はは…。銀時さんも。」
「早かったなお前ら。」
「そりゃ楽しみですから。俺だけじゃなく銀時も。な?銀時。」
「はい。俺も楽しみです。」
俺は家までの道中で慎都さんにそう尋ねた。その理由は一つだ。俺にとっての休憩時間がいくらあるのか知りたかった。さっきも結局慎都さんに最後までやられたし…。そのおかげで俺の体力は減ってる。その体力を回復しなきゃなんねぇんだ!
「んー?さぁな。まぁ早めには来るだろうな。あいつ楽しみにしてたし。なんでだ?」
「游さんたちが来る前に体力作りしときたい。」
「そんな短期間じゃ無理だろ。」
「ちょっとは変わるかもしれないじゃん!」
「へーへー。まぁどの道俺はお前を逃がさねぇけどな。お前を捕まえたら俺にはいい事しかねぇんだから。」
「…変態。」
にやにやして俺の尻を触ってくる慎都さん…。そんな慎都さんにも俺は慣れてしまってお尻を触られても動じなくなってしまった。
「それが俺だ。慣れろ。」
「慣れたくないよ…。もう…。慎都さんからは特に絶対逃げてやるから。」
「へぇ。面白ぇこと言うじゃねぇか。やってみな。」
「けどさ、慎都さん。」
「ん?」
「俺さ、正直慎都さんと游さんから逃げ切れる気がする。」
それはなんとなくなんだけどね。そんな予感がする。だから始まったら捕まるかもしれないけど銀時さん、游さん、慎都さんの中だったら俺が逃げ切れる自信が無いのは銀時さんだ。
「へぇ。大した自信だな誠也。まぁ目標は高く設定しないとな。つか俺って意外とお前に舐められてんだな。」
「いや舐めてない。そんなこと出来ねぇよ俺には。」
全てにおいて俺は慎都さんを尊敬してる。だからそれは舐めてるからそういった訳じゃないんだ。逃げ切れるって俺が思ったのはそういう理由じゃない。
「じゃあなんでお前は俺から逃げ切れるって思う。」
「游さんと慎都さんは計画なく俺を捕まえてきそうだから。」
「は?」
「俺を捕まえることしか考えてねぇじゃん慎都さん。」
慎都さんはすごく頭がいい。なのに俺の事になると慎都さんはネジが緩むんだ。普段ミスしないことをミスしたりする。例えば俺がやりたくなくて逃げようとした時ちょっと慎都さんは傷つくんだろうな。それでコップを落としたりする。ちょっとポンコツになるんだ。俺のことしか考えないから。
「当たり前だ。馬鹿かお前。鬼ごっこってそういうもんじゃねぇの?」
「そうなんだけど、銀時さんは違うかなって。慎都さんと游さんみたな感じがしない。」
「あーなるほどな。お前が言いたいことは分かった。あいつはたしかに効率よく追いかけて一番に誠也を捕まえそうだ。」
「でしょ?だから俺の目標は銀時さんから逃げること。慎都さんに捕まってもいつもと同じことされるだけだし俺にはあんまダメージない。游さんも。けど銀時さんはなんかちょっと…捕まりたくない。」
俺の中で銀時さんはかっこいいままでいたいから。それに多分銀時さんは俺を捕まえても慎都さんや游さんが考えてるようなことはしないと思う…って思いたい。だけど最近俺を見る銀時さんの目が変わってる気がするんだ。自意識過剰なのかな…。
「なんだそりゃ。」
「なんでもだ…!」
「ふーん。まぁいいけど。俺的にもお前は銀時に捕まって欲しくないし。」
「どうして?」
「俺が提案したとはいえ、お前が他の男に触られるのは腹が立つ。特に游だ。あいつは俺に遠慮しねぇからな。」
たしかに。游さんは慎都さんと相当長いこと一緒にいる。俺がそう思うぐらい2人は仲がいいんだ。いや仲がいいっていうかお互いを信用しあってる。そんな関係だからこそ游さんも慎都さんに遠慮しないんだろうな。まぁやりすぎな時もあるけどね。
「たしかに。けど游さん怪我してるし本気ではしないんじゃない?」
俺的にも游さんに本気でしないで欲しい。怪我に響いたりしたら大変だ。だから多分俺も游さんに追いかけられたら本気で逃げれない。傷を心配してしまって…。
「いやぁ、どうだろうな。あいつは怪我しても動じねぇから。傷の治りも早いしよ。俺がいい医者を雇ってるから。」
「そうなの?」
「ああ。闇医者だけどな。」
「へぇ。会ってみたい。」
なんか…気になる。闇医者ってどんな人なんだろ。けど医者の免許取ってるってことは大学出てるってことだよね。だからこそ気になる。なんでこの世界に来たのかってこと。なのに…っ。
「駄目だ。」
「なんでだよ。」
「お前みたいな子供には早い。」
「なんだよそれ!」
「誠也が大人になったら会わせてやる。それまで駄目だ。」
そっかぁ…。じゃあ俺も数年したらその医者に会えるのかもな。それまで慎都さんが俺の事を捨てなければの話だけど…。
「分かった…。」
「お、物分りがいいじゃねぇか。いつもみたいに俺の事ケチとか言わねぇの?」
「仕事のことに関しては迷惑かけたくないから慎都さんの言うこと聞く…。」
「いい子だ誠也。さすが俺の嫁。」
そう言いながら慎都さんが俺の事抱きしめてキスをしてきた。すぐそうやってキスすんな…!!
「嫁じゃねぇし!」
「は?お仕置きされてぇの?いいぜ誠也。お前がそのつもりならここでしても。」
「ち、ちがう!するかよそんな事!」
「また喧嘩してんすか頭。」
あれ…?後ろから声聞こえた。しかもこの声…游さんだ。仕事早く終わったのか。てか俺結局休憩出来てねぇ!
「あ、游さん……早かったね。はは…。銀時さんも。」
「早かったなお前ら。」
「そりゃ楽しみですから。俺だけじゃなく銀時も。な?銀時。」
「はい。俺も楽しみです。」
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