怖いお兄さん達に誘拐されたお話

安達

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「やっ…、めっ、慎都さんっ、いいから!!」



こんなとこでやるとか…いや俺が出すだけだけどそれでもなんか嫌だ!やんなら家に帰りたいのに…っ!



「誠也。あんまり叫ぶと声が聞こえちまうぞ。ここは防犯はしっかりしてても防音機能はねぇからな。」

「ならっ、はなせっ……!」

「何言ってんだ。このままだと辛いのはお前だろ?この勃起した状態で銀時に会うのか?」

「それは…っ、」



嫌に決まってる…!けどこんな捕まえる必要はねぇじゃんか!游さんもそうだけど慎都さんと異常に俺の事を捕まえてくる。今も慎都さんは俺に覆い被さるようにして俺の動きを封じてんだ。



「嫌だろ?なら大人しくしてろ。その後でちゃんと俺の願いも聞いてもらうからな。」

「待っ…っ、ぁ、だめっ!」



家じゃない場所で慎都さんとするのはさっきぶり…だけどここでするのは何故か落ち着かねぇ…!本とか書類とかしかない部屋なのになんかどっからから誰かに見られてる気がして俺は落ち着かなかった。



「しっ、ぁ、しんとっ、さんっ!」

「へーへー。小言は後で聞いてやるからとりあえずイケって。」



俺を押さえつけながら器用に慎都さんは俺のちんこを掴んで扱ぎだした。それをされたら俺はいやでも感じてしまう。慎都さんは知ってるから。俺がどうしたら感じるのか全部知ってるから。



「やっ、やめっ、ぐっ、ぅ、ぁっ、ん゛っ、このっ、あとでっ、しばっ、ぁ、しばくっ!」

「やってみろ。まぁ出来ねぇだろうけど。」



腹立つ…っ!けど慎都さんの言う通りだ。俺が慎都さんをしばこうとしたところで交わされて終わりだろう。だからしない。俺もそれをわかってるから言うだけだ。



「ぁっ、ふっ……、ぅ、っ、待てっ、ぁ゛っ、くっ、ぅ!」

「イキそうだな。なのに耐えてんのか?」

「ち…っ、ぁ、ちがっ、うっ、ぁ!」

「違くねぇだろ。ほらイケよ。無駄なプライドは捨てろ、な?」

「あ゛…っ、ぁ、やめっ!それやめっ、ろ゛っ!!」



俺は先っぽをグリグリされんのが少し苦手なんだ。だって感じすぎるから…。だから慎都さんもあまりそれをしてこない。慎都さんは俺が本気で嫌がるようなことはしないから。でも今はそれをしたんだ。多分…俺がイクのを我慢してるから早くイカせるために。



「こら暴れるな。受け入れろ。あとそれ以上抵抗されたら逆に興奮する。ここで抱き潰されたくなかったら大人しくしろ。」

「な…っ、ぁ゛っ、いやっ、だ!」

「だろ?お前もやんなら家がいいよな?違うところでやると今みたいに気が散るから。」



この悟りやろう…っ!全部わかったような口聞いてんじゃねぇ!でも実際合ってるんだ…。俺が思ってることそのまま慎都さんが言ってくる。なんか…悔しい。俺は慎都さんのことを見抜けないから。



「しっ、ぁっ、んとっ、さ゛っ、だめっ…!」

「イケよ。我慢すんな。ほら。」

「あっ、ぁっ、まっ、あっ、んっ、ぅ、あぁっーーー!!!」



…イっちまった。こんなとこで。ちょっとちんこ触られただけなのに…。なのにこんな1分も経たずに俺は…。



「…っ、はなれ、ろ!」

「あ?何怒ってんだよ。」

「怒ってない…。重いだけ…。」

「重い?体重かけてねぇけど?」

「……………っ。」



あ…。だから重くなかったのか。俺の嘘すぐにバレた。だから慎都さんも俺の上から退いてくれない。まぁ…いっか。こっちの方が落ち着くし…。



「誠也?黙秘か。」

「うるせぇ…。」

「はは、嘘が下手くそだな。」

「…そんなことねぇもん。」

「ふーん。まぁいいけど。でも出してよかったろ?スッキリしただろ。」

「それは…そうだけど、」

「なんだよお前。気になるだろうが。言え。」



出してスッキリしたのは事実だ。ここで慎都さんがしてくれなきゃ銀時さんや游さんに捕まった時大変なことになってただろうから。だけど俺は思うんだ。俺の早漏に磨きがかかってるって…。



「……言わない。」

「はぁ?ふざけんなお前。俺に秘密はなしだろうが。それにお前の嫌がることはしたくねぇから。な?誠也。言ってくれ。」

「…慎都さんに嫌がることはされてない。」

「ん?じゃあ何に怒ってんの?」



俺があまりにも不貞腐れてるから慎都さんが俺の事を起こして抱きしめてきた。こんなことされたら女はすぐに落ちるんだろうな…。なのに俺が独占してさ…。なんかでも…ほかの女にこんなことして欲しくねぇな。いつからかそんなこと思うようになっちまった。



「…慎都さん。俺、おかしくなってる。」

「は?どうした誠也。熱でもあるか?」

「…ない。」



慎都さんが心配したような顔をして俺のおでこに手を当ててきた。けど俺に熱がないことがわかると安心した顔をした。



「そっか。んーでもおかしくなってないよ誠也は。可愛くなってる。益々な。」

「…そんなに俺変わってる?」

「ああ。俺のとこに来たばかりの時は警戒心丸出しだったし。」

「…それはそうだ。」



ここに来る前は今の生活と全く違うことをされてた。慎都さんや游さんは俺の事を大切にしてくれて守ってくれる。けどあそこでは何もかも縛られてた。逃げられなかった。怖かった…。



「だろ?けど今は違う。何も怖くねぇだろ?だから言ってみろ誠也。何が嫌だった?」

「…………っ。」

「誠也。こっち向いて。言ってみな。」

「………そう…早漏に…なってるのが…っ、嫌だ。」
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