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齟齬
107話 素直 *
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「…ふっ……ぅ………んっ、………んふ……」
「寝室のドア閉めてねぇから親父達に聞こえるかもしれねぇな」
寛也は先程馬酔木から揶揄われた時はムカついたものの、これは悪いもじゃないと寝ようとする駿里を襲ったのだ。
「何か言いたいんなら言えよ」
駿里は声を出す訳にはいかないので、目で辞めて欲しいと訴えるように見るが寛也は悪い顔をして辞めることなく後孔に手を挿れ前立腺を擦り続ける。
「ん゛んっ、!……うっ、………んふ………ぅっ………」
「声が漏れてきてんぞ?これじゃ聞かれちまうな」
駿里は自由が効く足で寛也を蹴ろうとするが簡単に押さえつけられてしまう。それどころか足を捕まれ余計に逃げられなくなった。
「…うっ、……ん゛………んふっ、………んんっ、……ん゛あ!」
寛也が中の指をクイッと曲げたことで駿里は声を出してしまった。そして全身に電気が流れるような快感の波が襲ってきて背を仰け反った。
「あ~ぁ、今の聞こえただろうな」
駿里は寛也に足を掴んでいた手からペニスに移動させられて先端を擦られた。目の前がチカチカとする。どれだけ辞めて欲しいと目で訴えても寛也は辞める気がない。
「…ぅ………ん゛ふっ!…………ふっ、…………んん゛!……うっ、…」
「おい、そろそろこの腕を退けろ。さっき声が聞こえたんだ。今さら声を出さないように頑張っても意味が無い。」
駿里は首を振って抵抗する。だが、寛也は駿里が口元に当てている手を簡単に退けさせそこままベッドに押付けた。それでも駿里は声を出さぬよう唇を噛み締めていた。唇から赤い液体が垂れてきたのを見てさすがの寛也も動きを止める。
「血が出てるじゃねぇか」
寛也は駿里が唇を噛むのを辞めさせ血を舐めとり、傷口も優しく舐めた。駿里は傷口が少し滲みたのか顔を顰めた。
「悪い、痛んだか?」
「大丈夫」
「そんなに声を出したくないなら、これを噛んでろ」
そう言って寛也は駿里の口にタオルをまきつけ、唇を噛ませないようにした。
「挿れんぞ」
寛也が駿里の腰を掴み中へ陰茎をいれようとした時
「…やっぱり辞めよう」
駿里は、なんで?と聞く間も与えられず寛也にすばやく服を着させられて、口にまきつけていたタオルを取った。
「やらないの?」
「辞めて欲しいんだろ?俺はお前にそんな顔をさせたくない。」
無理やりして悪かった、と寛也そう言って駿里を抱きしめ横になった。
「ちかやっ、おれやりたい」
「無理しなくていい。今日は寝よう」
早く寝ろ、と言うように頭を撫でられ、数分後寛也の寝息が聞こえ始めた。反対に駿里はなかなか寝れずにいた。抱いてくれなかった寂しさを埋め尽くすように寛也に思いっきり抱きついて服を握った。
「抱いて欲しいよ」
駿里が我慢できずに寛也にギューッと抱きつきながら言った。寝ているので当たり前だが、返事がないことに悲しくなった駿里は寂しさを埋めるために寛也の首筋に顔を埋めキスマークを付けようと吸ったり、舐めたりしていた。
ーーーすると急に駿里の体が反転した。
「寝込みを襲うとは、いけない子だな。駿里」
寝たと思っていた寛也が駿里の上に覆いかぶさってきた。
「…っこ、これは」
「ん?俺の勘違いだったか。なら寝よう」
「違う!」
駿里は自分の上から退いて横になろうとする寛也の首に腕を回した。
「駿里はどうして欲しいんだ?」
寛也は駿里の頬に手をそえて耳元で言った。
「抱いて欲しい…」
「やっと言ったか。遅せぇよ。待ちくたびれちまった。その分お前を抱き潰してやる。」
寛也はそう言って先程解した駿里の秘部に自陣の陰茎を挿れた。
「あっ、!!…っん!、あっあっ、あっ!!…ん゛あ!…あ゛!はぁっ、んん!!」
「やらしい声だな」
駿里はもう馬酔木達にこの声を聞かれることなんてどうでもよかった。そのことは明日どうにかすればいいと思っていた。
今寛也が抱いてくれることが何より嬉しかったから。
「ちかっ、やぁ!…んあ!、あっあっ、あっ!!、い゛!あっ!!ちか、ゃあ!…んん!」
「辛いか?」
寛也は自分の名前が呼ばれ、過敏に反応し動きを止めようとした。
「っ!…やめないでっ、…いじわるしないでよっ」
「いじめたくなるんだ」
いい所で止められた駿里は快楽を求めて腰を揺らしてしまう。
「もぅ…はや、く」
「焦らしてやろうと思ったんだが、俺が限界だな」
寛也は腰を掴み動きを再開して、駿里を攻めたてた。
「お前奥好きだろ?」
「…あ゛ぁっ!、すきっ、…うっ、はぁっ…んん!!、すっ、き…あっあっ、あっ!!…ん゛ぁあ!」
「今日は、やけに素直だな。いつもこれぐらい可愛くしろよ」
堪らず寛也は駿里の肩に噛み付く。中がきつくしまって寛也がピストンのスピードを上げる。
「い゛っ、!…あ゛!んん!…うっ、!あっあっ、あっ!!ん゛あ!!」
「ぐっ……!」
寛也が駿里の中で達した。物足りなさそうに見てくる駿里の口にキスを落とした。
「んっ…」
口の中を存分に舐め尽くした後寛也は駿里を見た。
「何か言いたげだな」
「足りない…」
「素直ないい子にはご褒美をやらんとな」
そうは言っていたものの寛也も全く足りていなかった。駿里が好きな所を深く掘り限界まで抱き潰した。
**********
ここ3日ほどの疲労があり駿里は寝込んでいた。大体湿布を貼って薬を飲めば回復するのだが、今日は薬を飲んでも体が回復せず動けずにいた。こんなことは本当に久しぶりだ。
「身体中が痛い…体力化け物の寛也のせいだ。」
駿里は1人、寝室でボソッと呟いた。
「聞こえてるぞ」
お粥を持ってきた寛也にちょうど聞こえてしまったようだ。今日は馬酔木に組のことを頼んでいるので寛也は朝から駿里を看病していた。
「今日仕事ないの?」
「ああ、今日はお休みだ。だからずっと付き添ってやれる」
余計な心配をかけないように寛也はあまり仕事内容を駿里に言わなくなっていた。最近の仕事内容はかなり残酷だからだ。
「珍しいね。俺嬉しい!」
「なら良かった。お粥持ってきたら食べろ。食べさせてやるから。起きれるか?」
「起きれない、起こして」
「世話のかかる奴だな」
誰のせいだよ、と駿里がムスッとしていると寛也に頬をギュッとつままれ、フッ、と笑われた。
「少しムスッとして可愛いが、飯はちゃんと食え。体力が回復しないぞ?」
「わかってるもん」
寛也は座ることもままならない駿里の後ろに座り、背もたれを作った。そして駿里は寛也に、もたれ掛かりお粥を食べさせてもらっていた。
普通に駿里にお粥を食べさせていた寛也の手が止まった。どうしたのかと思い駿里が上を見た。
「駿里。もっと元気が出る食べさせ方をしてやるよ」
「なにそれ!」
駿里はワクワクしながら顔だけ動かして寛也を見つめていた。すると、寛也はお粥を自分の口に含んだ。
「あっ、俺のご飯なーーッ!」
寛也は駿里が喋っている最中に頬を掴み唇を合わせて口をこじ開けた。そして空いた口の中に先程含んだお粥を流し込んだ。
「んふっ、」
駿里は流れ込んできたお粥に驚いたが、直ぐにむせないように飲み込んだ。口の中にお粥が無くなったことを舌で確認すると寛也は口を離した。
「なにすんだ!びっくりするじゃん」
「何言ってる。満更でもなさそうな顔してくせによ。」
「っうるさい。」
「素直になれよ。それにお前声ガラガラなんだからそんなに叫ぶな。悪化するぞ?分かったら大人しく口開けろ」
そう言うと再び寛也はお粥を口に含んだ。駿里も大人しく口を開き口移しで寛也お手製のお粥を食べ続けた。
駿里は他のどんな薬よりも回復効果がありそうだな、と思ったが心に秘めていた。だが、寛也にはちゃんとそのことが伝わっていた。何故なら寛也から口移しをされた後すごく幸せそうな顔をしていたから。
「素直じゃねぇな。さっきまであんなに素直で可愛かったのによ」
「可愛くなくて残念だねっ」
「またすぐ拗ねる。お前はどんな時も可愛い」
寛也は最後の1口のお粥を口に含み、お粥が無くなったあとも深いキスをした。2人の唾液が混じり合い、吐息まで飲み込むような口づけに駿里はとろけていった。
「飯を食ったら休むか」
「うん」
口を離し、そういった寛也は駿里をベッドに横にならせた後自身も駿里の隣に横になった。
「寛也ご飯は?」
「食べた。お前のお粥を作りながら色んなもんをつまんだ。心配してくれてんのか?」
「あたりまえじゃん」
「ありがとな」
横を向き駿里の髪を優しく撫でた。その時寛也は駿里の体温が少し温かいことに違和感を覚えたが、暖かいお粥を食べて体が温まっているのだろうと思い気にせずに寝た。駿里も疲れが溜まっていたこともあってか直ぐに眠った。
数時間後、寛也が目を覚ますと既に夕方になっていた。さすがに寝すぎたと起き上がろうすると、駿里が小さく声を出した。
「……っん……」
「駿里?」
起きたのかと思ったが、違った。駿里は寛也に抱きついており、寛也が起き上がろうとしたことで寝言を言ったのだ。自分の服を掴んで寝ている駿里が可愛すぎて寛也は動画に収めておこうとスマホを取り出し駿里を撮影した。
ーーしばらく動画を撮っていると寝室のドアが空いた。司波がやってきたのだ。
「よっ!」
「何の用だ。俺は呼んだ覚えはないぞ」
「冷たいこと言うなよ。最近湿布と鎮痛薬よく頼んでくるだろ?だから、駿里の様子を確認しに来たわけ。ってかお前こそ何してんの?」
司波の目に入ったのは寛也が眠る駿里をスマホで撮影しているものだった。滅多に写真を撮ることをしない寛也が動画を撮っていることに驚きフリーズした。
「ああ、これか?可愛かったから撮ってんだよ。なんか文句あんのか?」
「いや、ねぇよ。…お前変わったな」
司波は寝室に飾られてあった何枚かの写真を見てそう思った。それは2人のツーショット写真。不器用な寛也がスマホで駿里と自撮りをしていたのだ。色々あったこともあり、外で撮った写真ではなく家で撮ったものであったが、司波はそれを見るだけで今寛也がどれだけ幸せか分かった。
「貶してんのか?」
「褒めてんだよ。じゃ、俺行くわ。駿里今は元気そうだけど、あんまりがっつきすぎんなよ!リビングに追加の湿布と鎮痛薬置いとくな」
「感謝する」
司波は良いってことよ、と言いながら寝室を出ていった。そして寛也は駿里が起きるまでもう一眠りすることにした。どのみち今日は馬酔木からの報告があるので、夜眠れなくなる。だから、寝れるうちに寝ておこうと思ったのだ。
だか、充分寝たこともあってかなかなか寝れなかった。駿里の体温で温まり寝ようとして抱き寄せるとその振動で駿里が起きた。
「おはよう駿里」
「……ん………おはよう…」
駿里が目をしょぼしょぼさせ寛也に抱きつきながら言った。先程暖かった体温は平熱に戻っていた。
「まだ眠いか?」
「眠いけど夜眠れなくなるから起きる」
「それがいい。動けそうか?」
「うん。大丈夫。歩けそう」
「無理するなよ」
駿里はぎこちない歩き方であったが、動けるほどに回復していた。
「産まれたての子鹿みたいだな」
「違うもん!」
否定はしたものの少し長く歩くとやはり辛そうなので、寛也は駿里を抱き抱えてリビングへと移動した。寛也が簡単に作った夜ご飯を2人で食べていた。
「そろそろ親父達が帰って来るが、駿里が良いならここにいろ」
「ここにいる!」
「大人の話だから、少し怖いことも言うけど大丈夫か?」
「大丈夫だよ!俺寛也の仕事のこともっと知りたいから」
「そうか、それならいい。まぁ俺はお前の体の隅まで知り尽くしていくがな。」
寛也そう言いながらご飯を食べている駿里の服の中に手を入れた。
「ッだめ!、っご飯零しちゃうから」
「なら零さないように頑張れよ」
駿里はいつもやられてばかりなので今日は仕返しをしてやろうと、思いっきり寛也に腹パンをした。
「ぐっ…、」
寛也は油断していたらしく、駿里の攻撃がストレートに当たった。
「俺だってやる時はやるんだからな!」
「やるな。まぁノーダメージだが」
寛也は一瞬苦しむ素振りをしたが、それからピンピンになっていた。
「ぐっ、って言ってたじゃんか!」
「演技だ演技」
「嘘つけ!それならもう一回してやる!」
今度は軽々と止められた。寛也は駿里の掴んだ拳を自分の方に引っ張り、引き寄せた。
「予言して殴りかかる奴がいるかよ。自分の身は自分で守れるように俺がみっちり護身術教えてやろうか?」
寛也は駿里のズボンの中に手を入れ始めた。駿里は慌てて止めようと腕を掴むが、寛也の手は止まらない。
「こうやって身動き出来ない状態で襲われたらどうすんだ?」
片手を寛也に掴まれ、膝の上に寛也と向き合うようにされている。腕の自由はきかないし、寛也に腕を回され体も動かせなかった。
「っ寛也がいるから護身術なんて習わなくて大丈夫じゃんか!」
「それもそうだな。だが、護身術が体に染み付いていて損は無いだろ?」
寛也は下着の上から駿里の後孔に指を挿れた。
「っ挿れちゃだめ、…っこれのどこが護身術なんだよ!」
「おい暴れるな。それと耳元で叫ぶなうるさい」
駿里は無理に決まってるじゃん、と抗議を上げながら暴れ続けた。そろそろ馬酔木たちが帰ってくるのだ。昨日声が聞かれたことだけでも恥ずかしいのにこんな所を見られる訳にはいかない。
「お義父さんが来ちゃうから!」
「そうだったな。忘れていた」
寛也はそう言いズボンから手を抜いたので駿里は心から安堵した。
「親父が帰ってから再開するか」
「いやだ」
「お前のためだ」
「楽しんでるだけのくせに!」
バレたか、と寛也は笑った。その笑顔に駿里は心臓が疼いた。
「親父が来たみたいだ」
玄関のドアが開く音がしてリビングに馬酔木と御子柴が入ってきた。
「寝室のドア閉めてねぇから親父達に聞こえるかもしれねぇな」
寛也は先程馬酔木から揶揄われた時はムカついたものの、これは悪いもじゃないと寝ようとする駿里を襲ったのだ。
「何か言いたいんなら言えよ」
駿里は声を出す訳にはいかないので、目で辞めて欲しいと訴えるように見るが寛也は悪い顔をして辞めることなく後孔に手を挿れ前立腺を擦り続ける。
「ん゛んっ、!……うっ、………んふ………ぅっ………」
「声が漏れてきてんぞ?これじゃ聞かれちまうな」
駿里は自由が効く足で寛也を蹴ろうとするが簡単に押さえつけられてしまう。それどころか足を捕まれ余計に逃げられなくなった。
「…うっ、……ん゛………んふっ、………んんっ、……ん゛あ!」
寛也が中の指をクイッと曲げたことで駿里は声を出してしまった。そして全身に電気が流れるような快感の波が襲ってきて背を仰け反った。
「あ~ぁ、今の聞こえただろうな」
駿里は寛也に足を掴んでいた手からペニスに移動させられて先端を擦られた。目の前がチカチカとする。どれだけ辞めて欲しいと目で訴えても寛也は辞める気がない。
「…ぅ………ん゛ふっ!…………ふっ、…………んん゛!……うっ、…」
「おい、そろそろこの腕を退けろ。さっき声が聞こえたんだ。今さら声を出さないように頑張っても意味が無い。」
駿里は首を振って抵抗する。だが、寛也は駿里が口元に当てている手を簡単に退けさせそこままベッドに押付けた。それでも駿里は声を出さぬよう唇を噛み締めていた。唇から赤い液体が垂れてきたのを見てさすがの寛也も動きを止める。
「血が出てるじゃねぇか」
寛也は駿里が唇を噛むのを辞めさせ血を舐めとり、傷口も優しく舐めた。駿里は傷口が少し滲みたのか顔を顰めた。
「悪い、痛んだか?」
「大丈夫」
「そんなに声を出したくないなら、これを噛んでろ」
そう言って寛也は駿里の口にタオルをまきつけ、唇を噛ませないようにした。
「挿れんぞ」
寛也が駿里の腰を掴み中へ陰茎をいれようとした時
「…やっぱり辞めよう」
駿里は、なんで?と聞く間も与えられず寛也にすばやく服を着させられて、口にまきつけていたタオルを取った。
「やらないの?」
「辞めて欲しいんだろ?俺はお前にそんな顔をさせたくない。」
無理やりして悪かった、と寛也そう言って駿里を抱きしめ横になった。
「ちかやっ、おれやりたい」
「無理しなくていい。今日は寝よう」
早く寝ろ、と言うように頭を撫でられ、数分後寛也の寝息が聞こえ始めた。反対に駿里はなかなか寝れずにいた。抱いてくれなかった寂しさを埋め尽くすように寛也に思いっきり抱きついて服を握った。
「抱いて欲しいよ」
駿里が我慢できずに寛也にギューッと抱きつきながら言った。寝ているので当たり前だが、返事がないことに悲しくなった駿里は寂しさを埋めるために寛也の首筋に顔を埋めキスマークを付けようと吸ったり、舐めたりしていた。
ーーーすると急に駿里の体が反転した。
「寝込みを襲うとは、いけない子だな。駿里」
寝たと思っていた寛也が駿里の上に覆いかぶさってきた。
「…っこ、これは」
「ん?俺の勘違いだったか。なら寝よう」
「違う!」
駿里は自分の上から退いて横になろうとする寛也の首に腕を回した。
「駿里はどうして欲しいんだ?」
寛也は駿里の頬に手をそえて耳元で言った。
「抱いて欲しい…」
「やっと言ったか。遅せぇよ。待ちくたびれちまった。その分お前を抱き潰してやる。」
寛也はそう言って先程解した駿里の秘部に自陣の陰茎を挿れた。
「あっ、!!…っん!、あっあっ、あっ!!…ん゛あ!…あ゛!はぁっ、んん!!」
「やらしい声だな」
駿里はもう馬酔木達にこの声を聞かれることなんてどうでもよかった。そのことは明日どうにかすればいいと思っていた。
今寛也が抱いてくれることが何より嬉しかったから。
「ちかっ、やぁ!…んあ!、あっあっ、あっ!!、い゛!あっ!!ちか、ゃあ!…んん!」
「辛いか?」
寛也は自分の名前が呼ばれ、過敏に反応し動きを止めようとした。
「っ!…やめないでっ、…いじわるしないでよっ」
「いじめたくなるんだ」
いい所で止められた駿里は快楽を求めて腰を揺らしてしまう。
「もぅ…はや、く」
「焦らしてやろうと思ったんだが、俺が限界だな」
寛也は腰を掴み動きを再開して、駿里を攻めたてた。
「お前奥好きだろ?」
「…あ゛ぁっ!、すきっ、…うっ、はぁっ…んん!!、すっ、き…あっあっ、あっ!!…ん゛ぁあ!」
「今日は、やけに素直だな。いつもこれぐらい可愛くしろよ」
堪らず寛也は駿里の肩に噛み付く。中がきつくしまって寛也がピストンのスピードを上げる。
「い゛っ、!…あ゛!んん!…うっ、!あっあっ、あっ!!ん゛あ!!」
「ぐっ……!」
寛也が駿里の中で達した。物足りなさそうに見てくる駿里の口にキスを落とした。
「んっ…」
口の中を存分に舐め尽くした後寛也は駿里を見た。
「何か言いたげだな」
「足りない…」
「素直ないい子にはご褒美をやらんとな」
そうは言っていたものの寛也も全く足りていなかった。駿里が好きな所を深く掘り限界まで抱き潰した。
**********
ここ3日ほどの疲労があり駿里は寝込んでいた。大体湿布を貼って薬を飲めば回復するのだが、今日は薬を飲んでも体が回復せず動けずにいた。こんなことは本当に久しぶりだ。
「身体中が痛い…体力化け物の寛也のせいだ。」
駿里は1人、寝室でボソッと呟いた。
「聞こえてるぞ」
お粥を持ってきた寛也にちょうど聞こえてしまったようだ。今日は馬酔木に組のことを頼んでいるので寛也は朝から駿里を看病していた。
「今日仕事ないの?」
「ああ、今日はお休みだ。だからずっと付き添ってやれる」
余計な心配をかけないように寛也はあまり仕事内容を駿里に言わなくなっていた。最近の仕事内容はかなり残酷だからだ。
「珍しいね。俺嬉しい!」
「なら良かった。お粥持ってきたら食べろ。食べさせてやるから。起きれるか?」
「起きれない、起こして」
「世話のかかる奴だな」
誰のせいだよ、と駿里がムスッとしていると寛也に頬をギュッとつままれ、フッ、と笑われた。
「少しムスッとして可愛いが、飯はちゃんと食え。体力が回復しないぞ?」
「わかってるもん」
寛也は座ることもままならない駿里の後ろに座り、背もたれを作った。そして駿里は寛也に、もたれ掛かりお粥を食べさせてもらっていた。
普通に駿里にお粥を食べさせていた寛也の手が止まった。どうしたのかと思い駿里が上を見た。
「駿里。もっと元気が出る食べさせ方をしてやるよ」
「なにそれ!」
駿里はワクワクしながら顔だけ動かして寛也を見つめていた。すると、寛也はお粥を自分の口に含んだ。
「あっ、俺のご飯なーーッ!」
寛也は駿里が喋っている最中に頬を掴み唇を合わせて口をこじ開けた。そして空いた口の中に先程含んだお粥を流し込んだ。
「んふっ、」
駿里は流れ込んできたお粥に驚いたが、直ぐにむせないように飲み込んだ。口の中にお粥が無くなったことを舌で確認すると寛也は口を離した。
「なにすんだ!びっくりするじゃん」
「何言ってる。満更でもなさそうな顔してくせによ。」
「っうるさい。」
「素直になれよ。それにお前声ガラガラなんだからそんなに叫ぶな。悪化するぞ?分かったら大人しく口開けろ」
そう言うと再び寛也はお粥を口に含んだ。駿里も大人しく口を開き口移しで寛也お手製のお粥を食べ続けた。
駿里は他のどんな薬よりも回復効果がありそうだな、と思ったが心に秘めていた。だが、寛也にはちゃんとそのことが伝わっていた。何故なら寛也から口移しをされた後すごく幸せそうな顔をしていたから。
「素直じゃねぇな。さっきまであんなに素直で可愛かったのによ」
「可愛くなくて残念だねっ」
「またすぐ拗ねる。お前はどんな時も可愛い」
寛也は最後の1口のお粥を口に含み、お粥が無くなったあとも深いキスをした。2人の唾液が混じり合い、吐息まで飲み込むような口づけに駿里はとろけていった。
「飯を食ったら休むか」
「うん」
口を離し、そういった寛也は駿里をベッドに横にならせた後自身も駿里の隣に横になった。
「寛也ご飯は?」
「食べた。お前のお粥を作りながら色んなもんをつまんだ。心配してくれてんのか?」
「あたりまえじゃん」
「ありがとな」
横を向き駿里の髪を優しく撫でた。その時寛也は駿里の体温が少し温かいことに違和感を覚えたが、暖かいお粥を食べて体が温まっているのだろうと思い気にせずに寝た。駿里も疲れが溜まっていたこともあってか直ぐに眠った。
数時間後、寛也が目を覚ますと既に夕方になっていた。さすがに寝すぎたと起き上がろうすると、駿里が小さく声を出した。
「……っん……」
「駿里?」
起きたのかと思ったが、違った。駿里は寛也に抱きついており、寛也が起き上がろうとしたことで寝言を言ったのだ。自分の服を掴んで寝ている駿里が可愛すぎて寛也は動画に収めておこうとスマホを取り出し駿里を撮影した。
ーーしばらく動画を撮っていると寝室のドアが空いた。司波がやってきたのだ。
「よっ!」
「何の用だ。俺は呼んだ覚えはないぞ」
「冷たいこと言うなよ。最近湿布と鎮痛薬よく頼んでくるだろ?だから、駿里の様子を確認しに来たわけ。ってかお前こそ何してんの?」
司波の目に入ったのは寛也が眠る駿里をスマホで撮影しているものだった。滅多に写真を撮ることをしない寛也が動画を撮っていることに驚きフリーズした。
「ああ、これか?可愛かったから撮ってんだよ。なんか文句あんのか?」
「いや、ねぇよ。…お前変わったな」
司波は寝室に飾られてあった何枚かの写真を見てそう思った。それは2人のツーショット写真。不器用な寛也がスマホで駿里と自撮りをしていたのだ。色々あったこともあり、外で撮った写真ではなく家で撮ったものであったが、司波はそれを見るだけで今寛也がどれだけ幸せか分かった。
「貶してんのか?」
「褒めてんだよ。じゃ、俺行くわ。駿里今は元気そうだけど、あんまりがっつきすぎんなよ!リビングに追加の湿布と鎮痛薬置いとくな」
「感謝する」
司波は良いってことよ、と言いながら寝室を出ていった。そして寛也は駿里が起きるまでもう一眠りすることにした。どのみち今日は馬酔木からの報告があるので、夜眠れなくなる。だから、寝れるうちに寝ておこうと思ったのだ。
だか、充分寝たこともあってかなかなか寝れなかった。駿里の体温で温まり寝ようとして抱き寄せるとその振動で駿里が起きた。
「おはよう駿里」
「……ん………おはよう…」
駿里が目をしょぼしょぼさせ寛也に抱きつきながら言った。先程暖かった体温は平熱に戻っていた。
「まだ眠いか?」
「眠いけど夜眠れなくなるから起きる」
「それがいい。動けそうか?」
「うん。大丈夫。歩けそう」
「無理するなよ」
駿里はぎこちない歩き方であったが、動けるほどに回復していた。
「産まれたての子鹿みたいだな」
「違うもん!」
否定はしたものの少し長く歩くとやはり辛そうなので、寛也は駿里を抱き抱えてリビングへと移動した。寛也が簡単に作った夜ご飯を2人で食べていた。
「そろそろ親父達が帰って来るが、駿里が良いならここにいろ」
「ここにいる!」
「大人の話だから、少し怖いことも言うけど大丈夫か?」
「大丈夫だよ!俺寛也の仕事のこともっと知りたいから」
「そうか、それならいい。まぁ俺はお前の体の隅まで知り尽くしていくがな。」
寛也そう言いながらご飯を食べている駿里の服の中に手を入れた。
「ッだめ!、っご飯零しちゃうから」
「なら零さないように頑張れよ」
駿里はいつもやられてばかりなので今日は仕返しをしてやろうと、思いっきり寛也に腹パンをした。
「ぐっ…、」
寛也は油断していたらしく、駿里の攻撃がストレートに当たった。
「俺だってやる時はやるんだからな!」
「やるな。まぁノーダメージだが」
寛也は一瞬苦しむ素振りをしたが、それからピンピンになっていた。
「ぐっ、って言ってたじゃんか!」
「演技だ演技」
「嘘つけ!それならもう一回してやる!」
今度は軽々と止められた。寛也は駿里の掴んだ拳を自分の方に引っ張り、引き寄せた。
「予言して殴りかかる奴がいるかよ。自分の身は自分で守れるように俺がみっちり護身術教えてやろうか?」
寛也は駿里のズボンの中に手を入れ始めた。駿里は慌てて止めようと腕を掴むが、寛也の手は止まらない。
「こうやって身動き出来ない状態で襲われたらどうすんだ?」
片手を寛也に掴まれ、膝の上に寛也と向き合うようにされている。腕の自由はきかないし、寛也に腕を回され体も動かせなかった。
「っ寛也がいるから護身術なんて習わなくて大丈夫じゃんか!」
「それもそうだな。だが、護身術が体に染み付いていて損は無いだろ?」
寛也は下着の上から駿里の後孔に指を挿れた。
「っ挿れちゃだめ、…っこれのどこが護身術なんだよ!」
「おい暴れるな。それと耳元で叫ぶなうるさい」
駿里は無理に決まってるじゃん、と抗議を上げながら暴れ続けた。そろそろ馬酔木たちが帰ってくるのだ。昨日声が聞かれたことだけでも恥ずかしいのにこんな所を見られる訳にはいかない。
「お義父さんが来ちゃうから!」
「そうだったな。忘れていた」
寛也はそう言いズボンから手を抜いたので駿里は心から安堵した。
「親父が帰ってから再開するか」
「いやだ」
「お前のためだ」
「楽しんでるだけのくせに!」
バレたか、と寛也は笑った。その笑顔に駿里は心臓が疼いた。
「親父が来たみたいだ」
玄関のドアが開く音がしてリビングに馬酔木と御子柴が入ってきた。
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世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
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