極道の密にされる健気少年

安達

文字の大きさ
548 / 638
シマリス様リクエスト

甘い

しおりを挟む
*松下視点






「駿里怒りますかね?」

「そりゃそうだろ。」

「ですよね。」



俺は眠ってる駿里を前に組長とそんな会話をしていた。というのもあれから俺と組長は完全に理性を飛ばしちまって駿里を気絶させるまで抱き潰した。我ながら反省はしてる。けどあーなると止めらんねぇんだよな。どうしようもなくなる。だから反省はしてるもののまた同じことはするだろうとも思う。




「起きたら睨まれる俺が想像出来ます。」

「はは、そうだな。けどそんな元気もないんじゃねぇの?」

「そうですかね?」

「多分な。駿里はそれどころじゃないぐらい疲れてるだろうからそういう時は抱き締めてやるんだよ。」

「愛ですねぇ。」

「何言ってんだ康二。お前もそうしたらいいじゃねぇか。」

「無理言わないで下さいよ。駿里が喜ぶのは組長だけです。俺が抱き締めても抵抗されて終わりですよ。悲しくなるじゃないですか。」

「そうなのか?」

「いつもそうですよ。」

「はは、そりゃ知らなかったな。」

「駿里は組長が大好きですからね。」

「………………好きじゃないもん。」



お?この声は駿里か。てことは起きたんだな。さて、俺はこれから可愛い可愛い駿里に怒られるぞー。



「なんだ?誰が好きじゃないって?」



駿里が起きたことが分かると組長は立ち上がって駿里の傍に座った。もちろん俺もな。けど当たり前に駿里はムスッとした顔をしてる。無理もねぇ。あんだけ抱いたからな。



「…寛也。」

「またそんな事言ってよ。嘘ばっかりついてんじゃねぇ。お前は俺の事が大好きでたまんねぇくせに。」



組長はそう言いながら駿里を起こして自分の膝に座らせた。組長さすがだな。駿里が抵抗しねぇ。俺だったら暴れて終わりだ。まぁ暴れても押さえつけて抱きしめてただろうけどよ。



「…違うもん。」

「違くねぇよ。なんだお前。怒ってんのか?」



組長がそうやって駿里の頭を撫でながら言った。そしたらなんとまぁ駿里は組長に体重を預けて首を横に振ったじゃねぇか。こいつ…ほんとに組長が好きなんだな。なんだか微笑ましいわ。



「そうか。なら良かった。」

「駿里。俺は?組長も許したなら俺も許してくれよ。」

「…康二さんはいや。」



んだよこいつ。可愛いな。けど俺は許してくんねぇのか…って言ってもこれは単なる駿里の意地っ張りだろうけどな。こいつは俺に対して何故か意地を張るところがあるから。



「嫌かぁ。そうかそうか。なら許して貰えるまでキスでもしてやろうか。」

「……やっぱ許す。」



駿里がそう言ったのを聞いて俺も組長も思わず笑っちまった。全く…なんでこんなに可愛いんだろうな。



「寛也、お腹空いた。」

「何が食いたい?」

「んーっと、ピザ。」

「お前そんなもん食ったら太るぞ。」

「太らないもん。そういう康二さんの方が太ってるよ。」

「え、俺太ってる?」

「確かに駿里の言う通りかもな。お前最近太ったろ。」



く、組長まで…。全然自覚なかった。このままじゃまずいな。いや…かなりまずい。



「組長、俺今日から…いや今から筋トレします。」

「勝手にしとけ。駿里は俺と一緒にピザ食おうな。」

「うん…!」

「ちょ、ちょっと。少しは俺にも構ってくださいよー。」
しおりを挟む
感想 203

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...