ばいばい、ヒーロー

上村夏樹

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第2章 折れたコントラバスと破壊ファントム

第11話 美しい門番を欺くトリック

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「ほ、本当にわかったのー?」

 裕子は驚きの声を上げ、目を瞬かせた。可愛くて人懐っこい顔も、今では涙に濡れてテカテカしている。心なしか目も少し赤い。

「ええ。まずは放課後、第二音楽室付近にいた容疑者三人……大輔くん、小林さん、勘九郎くんの順に犯行が可能かどうかを検証するわね」

 みんなの息を飲む音が聞こえる。真実を受け止めることに対する緊張感が、この場を重たく支配した。

「では、まず犯行時前後の状況を確認しておくわね」

 一呼吸おいて、私は続けた。

「放課後、勘九郎くんは第二音楽室前の廊下にずっといた。彼の証言によれば、彼が来たとき、第二音楽室の鍵は開いていたけど、中には誰もいなかった。そのとき、コントラバスは壊れていなかったけど、しばらくして小林さんが来たとき、コントラバスは壊れていた。その間、誰も第二音楽室を出入りしていない。つまり、犯人は廊下にいる勘九郎くんに気づかれずに、第二音楽室でコントラバスを壊したことになる。勘九郎くんの監視の目があるのに、犯人はどうやって第二音楽室に侵入し、どうやってコントラバスを壊し、どうやって脱出したのか……それらの謎を解けば、犯人はおのずと見えてくる。では、三人の容疑者に犯行が可能だったのかどうかを検証するわ」

 私は大輔くんをちらりと見る。

「……さて。まずは大輔くんね」
「お、おう。よろしく頼む」
「大輔くんが第二音楽室の前を通ったとき、すでに勘九郎くんは廊下にいた。そして大輔くんはそのままトイレに行って、用を足したら帰った。第二音楽室には入っていない……一応、第三者に確認しておこうかしら。そうよね、勘九郎くん?」
「そのとおりだ」
「第二音楽室に入っていないのに、犯行は難しいと思う。だから大輔くんは容疑者から外していい」
「おいおい。あっさりと容疑者から外してしまうのだな、小日向姉よ。たとえば、そうだな……窓から侵入したとは考えられないか? トイレに小さい小窓があるだろ? あそこから外に出て、足場を利用して音楽室の窓から侵入したとか」

 勘九郎くんがとんでもない推理を口にした。

「ここ三階よ? トイレの外にベランダでもあれば別だけど、当然、そんなものはない。さすがに無理だわ。それに外は大雨。第二音楽室の窓を開ければ、雨が吹き込んだ形跡があるはずだし、制服もびしょびしょに濡れると思う。だから、窓から抜け出して侵入する説はありえない」
「なるほど。美しいロジックだ」

 初めて美しいと言われた気がする。これほど嬉しくない褒め言葉も珍しい。

「結論。大輔くんは容疑者から外していいんじゃないかしら?」
「おおっ。信じてたぜ、綾ちゃん!」

 大輔くんが私の手を握り、泣きそうな顔を近づける。ち、近いんですけど。

「大輔って、たまにトイレで手を洗わないんだよな……」

 隣で貴志くんがぼそっとつぶやく。いやなんでこのタイミングでそういうことを言うわけ? 私、今がっちり手を握られているんだけど。

「……大輔くん。手を放して。今すぐに」
「へ? ああ、悪い。嬉しくて、つい。でもさぁ、まさか綾ちゃんまで探偵みたいに推理を披露するとは――」
「いいから早く手を離しなさい!」
「は、はい! ごめんなさいでした!」

 睨みつけると、大輔くんは私の手を解放し、直角に腰を曲げて謝罪した。うむ、わかればよろしい。
 本当は今すぐ手を洗いに行きたいけど、推理を後回しにはできない。私は泣く泣く小林さんに体を向けた。

「次は小林さんね」
「ワタクシはやっていません」

 小林さんの眼鏡が一瞬にして曇る。
 今まで冷静に見えた小林さんだったが、今は少し取り乱しているのがわかる。だって、彼女の手が震えているんだもの。
 いくら落ち着いて見えても、彼女だって高校生。犯人扱いされたら、心中穏やかではないだろう。
 私は小林さんを安心させるように、なるべく優しく微笑みかけた。

「大丈夫。私も小林さんが犯人だとは思ってないわ」
「でも、さっきは容疑者だって……」
「容疑者から外れたから、犯人じゃないって思ったの」
「ワタクシが、容疑者ではない?」
「ええ。それを今から説明するわ」
「……はい。お願いします」

 小林さんは口許を綻ばせ、眼鏡のブリッジを親指の腹でくいっと持ち上げた。よかった。いつもの小林さんに戻ったみたい。

「小林さんは音楽室に入る前、勘九郎くんと会話したのよね?」
「はい。しました」
「勘九郎くんは『音楽室に誰も来なかった』『ずっとここにいた』と言っていた……小林さんはそう証言しているわ。もしこれが本当なら、犯人が小林さんだと不自然じゃないかしら?」
「小林ガールのその証言は正しいが、どうして彼女が犯人だと不自然なんだい?」

 勘九郎くんが眉をひそめる。

「勘九郎くんはコントラバスが無事なのを確認しているし、音楽室に誰も来なかったとも証言しているわ。もし小林さんが犯人で、音楽室に入った後、犯行に及んだとしたら、それって犯行を自白しているようなものじゃないかしら?」
「音楽室に出入りしたのは、小林ガールただ一人。そして、音楽室のコントラバスは壊された。つまり、唯一音楽室に入った小林ガールがコントラバスを壊した。なるほど、美しい三段論法だ。ただし、小林ガールが犯人ならそれはおかしいね。状況から考えて、自分に容疑が向くタイミングで犯行に及ぶなんて美しくない」

「それだけじゃないわ。もし小林さんが犯人の場合、音楽室に入ってからすぐネックを折ったことになる。でも、それは時間的に無理よ。何故なら、あのコントラバスは音楽準備室から音楽室に運ばれたから。そうよね、勘九郎くん」
「ああ。僕が小林ガールを見送って、さぁ絵を描こうと思った次の瞬間には、彼女の驚きの声が聞こえたからね。そのわずか数秒の間にコントラバスを音楽準備室から音楽室に移動させ、ネックを折るのは時間的に不可能だろう」
「ええ。時間的制約の観点から考えても、小林さんは無実だと言えるわね」

 勘九郎くんは「小日向姉よ。この事件をきっかけに、どんどん美しくなるな」と褒められた。褒められたのは私の推理なので、まったく嬉しくない。

「ワタクシには犯行が無理、ということですね?」
「そうよ、小林さん。疑って悪かったわね」
「いえ。犯人を捕まえるためですから」

 小林さんの眼鏡がきらりと光る。よくわからないけど、微妙に口角が持ち上がっていることから、容疑が晴れて喜んでいるんじゃないかと思う。

「残るは一人……勘九郎くん。君が最後の容疑者ね」
「僕を疑うとは、美しくないな」

 さっきまで美しいと言っていたくせに、容疑を向けた途端、急に裏切られた。

「結論から言えば、勘九郎くんが犯人でないとは言い切れない。でも、君が犯人だとすれば、不自然な点があるわ」
「聞こうか、小日向姉よ」
「ずっと犯行現場の前に残っていたことよ。犯行に成功したのなら、その場から逃げるのが普通でしょ?」
「でも、あえて廊下に残った可能性もあるんじゃないか? 『もし勘九郎が犯人なら、普通は犯行現場から逃げるのが自然だから、廊下に残っていた勘九郎は犯人ではない』という推理(バイアス)を逆手に取ったってこと」

 珍しく、大輔くんが鋭い意見を口にした。

「ええ。たしかにその可能性は否定できないわね。しかも、これといって勘九郎くんを犯人でないと言える証拠もない」
「だけど、犯人だと断言できる証拠もないだろう? 小日向姉よ、僕を犯人扱いするには根拠が足りないようだな」

 前髪を気障っぽく払いながら、勘九郎くんは勝ち誇る。

「そうよ。だから、君は保留。容疑者止まりね」
「保留? 他の容疑者の無実は証明したはずだろう。まさか他に容疑者がいるなどという、前代未聞の美しい推理をするのではあるまいな?」
「ええ、そのまさかよ」

 突然、ざわざわと騒がしくなる。みんな疑心暗鬼になっているのか、周囲の人物をちらちらと気にし始めた。

「みんな、落ち着いて。今から一つずつ謎を解いていくから」

 一呼吸置き、話を続ける。

「もしも勘九郎くんが犯人じゃないとしたら、第三者が音楽室に入れた可能性ってゼロだと思うのよ」
「そうだよね。音楽室の入り口は廊下側のドアしかないし、その廊下には勘九郎くんがいたんだもん」

 静香ちゃんが納得したようにうなずく。

「そうね。いわば勘九郎くんは門番。その彼を欺いて侵入する方法といえば、彼を廊下から移動させるしかない。でも、彼はずっと廊下にいた。とすれば、侵入したと考えるよりも、最初から犯人は音楽室にいたと考えるほうが自然よ」
「え……でも、勘九郎くんは誰もいなかったって言ってたよ?」
「部屋を隈なく捜したわけではないでしょう? 隠れていた可能性はあるわ。例えば――コントラバスのハードケースとかにね」
「普通、ケースの中にはコントラバスが入っているものじゃ……?」
「いいえ、静香ちゃん。勘九郎くんの証言を思い出して」
「勘九郎くんの……あ!」
「気づいたみたいね。そう、彼は『音楽室で美しいコントラバスを見た』と証言している。つまり、コントラバスはケースの外に出ていたってことよ。ねぇ、裕子。練習後、コントラバスをケースの外に出し忘れることってある?」
「ううん、絶対にないよー。あたし、大事に使っていたから……」
「じゅあ、誰かがケースの外に出したのね。きっと犯人の仕業だわ」

 私はコントラバスのケースを開けた。

「壊されたコントラバスは二メートル近くありそうね。それが入れるこのハードケースなら、人が入ることも可能。もちろん、ケースのネック部分に胴体は入らないから、しゃがまないといけない。体の大きい人は無理そうだし、小柄な人でも窮屈そうだけどね」
「……でも、どうして犯人は隠れる必要があったの?」
「静香ちゃん、よく考えて? 犯人が隠れたとき、コントラバスは破壊されていなかったのよ?」

 静香ちゃんが得心したように手をぽんと打った。

「犯人は壊す前に隠れた。それってつまり――」
「そう。たぶん、ネックを折る直前に勘九郎くんが来たのよ」

 犯人がいざコントラバスを破壊しようと思ったそのとき、勘九郎くんがやってきた。犯人はきっと焦って中に隠れたのだろう。

「あ……でも犯行に及んでいないのなら、隠れなくてもいいんじゃないの? 犯人は気が動転していて、おもわず隠れちゃったのかな?」
「犯人には隠れなくてはならない理由、あるいは必然性があった……そう解釈すると、犯人が絞れてくるわ」

 静香ちゃんは勘九郎くんが第二音楽室に来たことを知っているから、隠れなくてもいいと言っている。
 でも、犯人は部外者の勘九郎くんが来たとは絶対に思わない。放課後の第二音楽室に来る人物なんて、部活動の生徒以外考えられない。つまり、犯人は吹奏楽部の部員が来たと思ったはずだ。
 吹奏楽部の部員が来たと思い、犯人がケースに隠れたのだとしたら、考えられる理由は一つ。

「コントラバスは裕子の楽器。それなのに裕子のいない音楽準備室で、ケースから出してあったら不自然でしょう?」
「あ……そうか! 目撃した吹奏楽部の部員は、しまってあったコントラバスを犯人がケースの外に出したって疑うんだ!」
「そういうこと。あれだけ大きいコントラバスを再びケースにしまう時間もなかったでしょうし、自分が隠れたほうが早いと判断したのね。それでケースに隠れたと考えれば辻褄が合うわ。まぁ犯人が吹奏楽部の部員だと思った侵入者は、実際はわけのわからない美術部の変人だったわけだけど」

 勘九郎くんが「美しい変人に訂正しろ」と横から文句を言う。変人の部分は残してもいいんだ……。

「犯人は焦ったでしょうね。予想していなかった珍客は、退室した後、廊下で絵を描き始めちゃうんだから。そのせいで、犯人は逃げられなくなってしまったわけだし」
「なるほど。でも、綾ちゃん。まだ謎は残ってるよね?」

 静香ちゃんが不安げな表情で私を見る。
 大丈夫よ、静香ちゃん。謎はもう解けているから。

「そう、まだ謎は残っている。コントラバスが音楽準備室から第二音楽室へ移動した理由。犯人が密室から脱出した方法。そして、コントラバスを破壊した方法ね。まずはコントラバスが移動した理由を考えてみましょう」

 この謎を解きさえすれば、おのずともう一つの謎も解けてくる。

「犯人は勘九郎くんのせいで、密室に閉じ込められて困っていた。では、どうやって脱出したのか? その脱出方法と、コントラバスが移動したことが関係あるの」
「どういうこと?」
「静香ちゃん。破壊されたコントラバスが見つかって以降の状況を思い出して?」
「えっと……小林さんが驚いた後、勘九郎くんが入ってきて叫んで、次に私たちがやってきて、すぐに他の吹奏楽部の部員が入ってきて、みんなで破壊されたコントラバスを見て……あ!」

 そう。この時点で、犯人の隠れ蓑が出来上がっていたのだ。

「みんなは衝撃的な光景を目の当たりにして、冷静さを欠いていたわ。『音楽準備室に犯人が潜んでいる』なんて誰も思わなかったでしょうね」
「しかも、あの場には二十人以上もいた。犯人は音もなく音楽準備室を抜け出して、何食わぬ顔で野次馬に合流したんだ!」
「静香ちゃんの言うとおりね。コントラバスを第二音楽室に移動させたのは、みんなの注目を集めて、その隙に密室から脱出するためだったのよ。ちなみにコントラバスのハードケースの底にはキャスターがついている。犯人は一度ハードケースにコントラバスを戻して、第二音楽室へ移動させてから、再び外に出し、ネックを折ったのよ」
「そっか。じゃあ、コントラバス自体は重いけど、移動は楽チンだったんだね?」
「そういうこと。これでコントラバスが移動した理由と、犯人が密室を脱出した方法はわかった。次にネックを折った方法だけど、そんなに難しくないわよね。てこの原理を使って、ネックの部分に全体重を思いっきり乗せればいいんだから」

「小日向姉よ。美しい疑問を提示してもいいか?」
「勘九郎くん? 何かしら」
「ネックを折ったと言うが、そもそも僕は折れた音を聞いていないぞ? あれだけ大きな楽器だ。折れたらそれなりの音がするはずだが?」

 勘九郎くんは得意気にそう言った。
 彼の意見はもっともだ。音楽室の壁は防音・吸音効果のある材質の板を使ってはいるが、ドアは開けっ放しだったので、ネックが折れたときの音は外に漏れるはず。
 それなのに、何故勘九郎くんはネックが折れた音を聞いていないのか。
 答えは簡単だ。

「勘九郎くんはネックが折れた音を聞き取ることができなかったのよ――今日は雷雨だからね」
「雷雨だから……だって?」
「ええ。大きな雷の音、聞こえなかったの?」
「聞こえはしたが……ああ、なるほど! あの馬鹿でかい雷の音が鳴った瞬間、コントラバスを壊したのか!」

 静香ちゃんが怖がったときの雷。あれはすごい音だった。あれくらいの音ならば、楽器が折れる音をかき消すことができるはず。

「最後に残った謎は犯人のアリバイよ。犯人は第二音楽室の鍵を持っている可能性が高い。というのも、施錠された音楽室に入るためには鍵が必要だから。しかも、その鍵は六限の授業中に盗まれている……つまり、犯人は六限を抜け出した生徒ってわけね」
「小日向姉よ。全校生徒の中で、六限を抜け出した生徒が何人いると思っている? 体育の授業中にこっそり抜け出すことも不可能ではないぞ? まさか授業中にトイレに行った生徒まで容疑者に含めるつもりではないだろうな?」
「たぶん、犯人は授業を抜け出したり、トイレに行くふりをして鍵を盗んだんじゃないと思う」
「ほう。では、その理由を聞こうじゃないか」

 勘九郎くんは私を試すような口ぶりでふんぞり返った。どうでもいいけど、君は現時点で最有力容疑者なのに、どうして推理する側の立場にいるの……。

「授業を抜け出して、鍵を奪い、犯行に及ぶ……これって計画的な犯行だと思わない?」
「うん? まぁ鍵を奪う意思を持って、授業を抜け出したってことだからな。程度の差はあれ、計画性はあるだろう」
「計画犯なら、今回の事件の容疑者像と一致しないのよ」
「どういう意味だ?」
「今までの推理を思い出して。うっかり誰かに見つかりそうになり、苦し紛れにコントラバスのケースに隠れ、今度はたまたま鳴った雷に乗じてコントラバスを破壊。そしてバレるリスクを背負いながら、上手く音楽準備室から抜け出した……これって計画性があったというよりも、上手くその場をしのいだ犯行よね?」
「たしかに計画性があるとは言えないが……まさかそれだけで容疑者を絞るつもりか?」

「決定的なのは、鍵を盗んだことよ。犯人が鍵を盗めたのは、たまたま先生がトイレに行っていて不在だったから。先生がトイレに行く時間を把握できる人なんて、先生本人以外いない。だから、犯人は偶然鍵を盗めたのよ。つまり、犯人に計画性はなかったの。六限を故意に抜け出した生徒は除いていい」
「では、偶然鍵を盗めたヤツが、思い付きで犯行に及んだと言うことか?」
「ええ。もっと掘り下げてみましょうか。犯人はたまたま鍵を盗んだ……でも、どうして盗んだのかしら? たまたま盗める状況にあったとしても、目的がないと盗まないと思うの」
「鍵を必要とする理由? そんなの決まっている。第二音楽室に用事があったからだろう?」
「そう。犯人は第二音楽室に用事があった。しかし、鍵を管理する先生が偶然いなかったから、鍵を拝借して音楽室に向かった人物――まとめると、音楽室に用事があった人物が鍵を無断で借りて、衝動的に犯行に及んだってことよ」
「放課後、音楽室に用事がある生徒だって……?」
「つまり、吹奏楽部の誰かが犯人の可能性が高いわ」

 吹奏楽部で、なおかつ六限の間、アリバイのない生徒。
 私は一人、その人物を知っている。

「六限の間、君はどこで何をしていたのかしら――教えて、千秋」
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