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5.そんな方がいるなんて
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挨拶をした私に、ヴィラウレルト様が何か言う前に、オーテクルテスファー様が前に出た。
「い、いやあ……すみませんっ……! 挨拶に来るように話していたのですが……今さら現れて……」
取り繕うように言うオーテクルテスファー様に、彼らの従者のうちの一人がたずねた。
「……その方が婚約者様ですよね?」
「え、ええ…………まあ……魔法の書物の整理をしていたのでしょう」
彼が私を睨む。
「遅かったじゃないか? 何をしていたんだ?」
そう言われて、私は俯いてしまう。
今はお客様の前……ここで「聞いてない」とは言えない……
「……申し訳ございません…………書庫の整理をしていました」
「…………謝ることはない。君がどうしようもないくらい鈍いことは知っている。仕方がないな……」
彼は「しょうがないな」と言って、微笑んでいた。けれどそれはまるで顔に書いたような笑顔。彼は、私以外の方の前では、いつも好青年だから。
けれど私はこの後、ひどく仕置きされるんだろうと思った。
すると、私に一人の男性が顔を近づけてくる。先ほどもヴィラウレルト様の隣にいた虎の耳の男性だ。金色のショートカットの小柄な人で、じーーっと、私の顔を物珍しそうにのぞいている。
「……婚約者……? へえーー…………」
「…………」
なんだか、妙なくらいに距離が近い。
……私、そんなに珍しい顔をしている?
ジロジロ見てくる彼を、ヴィラウレルト様が苦い顔をして止めてくれた。
「おい……やめろ…………ロズルラト」
「えー。なんでだよ。綺麗な人だと思っただけだぞ?」
ロズルラト様とおっしゃるんのか……口を尖らせて、ヴィラウレルト様に反論している。
綺麗って……そんなこと、初めて言われた。お世辞? そんなことを私に言う意味がないような気がしますが……
すると、その様子をじっと見ていたキャデリレーラ様が、私に振り向いて微笑んだ。
「ええ……そうなのです…………彼女は、よく身だしなみに注意していらっしゃいますから。そのような格好をしていらっしゃるのは、今日、たまたまですのよ?」
すると、それを聞いたロズルラト様は、大して興味なさそうに言う。
「ふーん……使用人かと思った」
はっきりものを言う方だわ……
確かに、自分でもそう思ってしまう。それに、私は実際にそんな扱いを受けているからなー……
けれど、それでは体裁が悪いオーテクルテスファー様が、苦笑いをしながら口を開く。
「……彼女は、婚約者としての魔法をなかなか覚えることができなくて…………そのために魔法の修行中なんです。だからこんな格好をしているだけですよ」
「へえーー。すげー熱心だな!」
無邪気に言うロズルラト様に、オーテクルテスファー様は苛立った様子で言う。
「ああ……全く…………物分かりの悪い女で……俺はそう言うところこそ、教えがいがあって気に入っているのですが…………ははははは!!」
笑い出すオーテクルテスファー様。
気に入っている? 教えがい?
悪い冗談だ。
だって私は、この人のために、魔法を使えるようになりたいわけじゃない。
確かに魔法で栄えた街の次期領主の婚約者として、魔法を自在に操れることは最も重要なこと。とは言え、この婚約も突然決まり、私は簡単な回復の魔法と強化の魔法、あまり役に立たない攻撃の魔法くらいしか使えなかった。そんなことをするより、すでに当主になることが決まっていたり、婚約が決まっていた兄妹たちのために、一族の雑務をこなすことが、私の仕事だったから。
それなのに、なんでわざわざ私に求婚したのかと思ったけれど……最近になって、やっと分かってきた。
当時のオーテクルテスファー様は、領主になる話が立ち消えになりそうになって、焦っていたらしい。魔物退治に手間取ることも多く、それに力を貸してくれていた貴族とも仲が悪くなり、婚約もなかなか決まらない。彼の兄弟たちの婚約者は、誰もが魔法使いとして名を馳せた家系の方。彼らには、その一族の魔法使い達も手を貸していた。だからオーテクルテスファー様も、魔物退治の力になりそうで、なおかつ、魔法使いとして名を馳せた一族の者との婚約を考えた。けれど、そんな方がすぐに見つかるはずがない。それで、目をつけたのが私だった。
そしてすでに彼は次期領主様。そうなったら、彼にとって私はどうでもいいものなったらしい。
そして、そんなふうにどうでもいいものとして扱われる私を、誰もが見下している。
別にそんなこと、どうでもいいけど…………
オーテクルテスファー様との婚約が決まってからは、私の一族から、まずは回復の魔法と強化の魔法を覚えて、オーテクルテスファー様の力になれと言われた。彼の部隊で、そういう魔法使いを求めていたらしい。
けれど、彼が次期領主に選ばれて、攻撃の魔法が下手すぎる! 使えないな! と詰られるようになった。それから必死に覚えはしたけれど、ここにきてすぐに連れて行かれた魔物退治で大きな失敗をしてからは、「役立たずは魔法を覚えるより雑用をしろ!」と、城の雑用を押し付けられるばかり。
もう、訳がわからない!! 覚えろって言ったり、他のことをしろと言ったり! どっちなんだ!!
私はもともと魔力も大してないし、魔法は苦手。
それでも、魔法は使えるようになりたいと、こっそり学んでいた。けれど、どうやら私は不器用らしく、なかなか上手くならない。
それでも勉強を続けたのは、彼のためじゃない。
私が、それを使いたいくて、手に入れたいから努力しているのに。
なんだかそんなことを言われたら、私の努力まで奪われていくみたい。
今日だって、朝から私はオーテクルテスファー様の仕事を押し付けられてばかりなのに……
すると、ずっと黙っていたヴィラウレルト様が、唐突に口を開き、呆れたように言った。
「魔法の練習中だった? 下手な嘘だな。そんなことをしていたようには見えないぞ」
その一言に、みんながシーーンとなる。
当然だ。
嘘って…………それを今面と向かって言いますか!??
オーテクルテスファー様も真っ青。
けれど、キャデリレーラ様は困ったような顔をしつつ、それでも愉快そうに口の端を上げて言う。
「あら……それは、やはり使用人にしか見えないということですか……? もしかして、奴隷にでも見えてしまいました!? ヴィラウレルト様ったら! フィレイルイラル様があまりに見窄らしいからって、ひどいではありませんか!!」
「俺は見窄らしいだの奴隷だのとは言っていない。それは貴様が勝手に言ったんだ。口の悪い女だな」
「くっ……口が悪いっ…………!?」
キャデリレーラ様は、一歩下がって目を潤ませている。それを見て、オーテクルテスファー様や他の魔法使い達は焦っていたけど、ヴィラウレルト様は、あまり気にしていないみたい。
代わりに、彼の従者の方が言った。
「ヴィラウレルト様……やめてください」
我に返ったオーテクルテスファー様も言う。
「そ、そうですよ…………フィレイルイラルは、今はまだ、魔法使いとして半人前なのです。そのようなことでは、領地を守ることなど、できるはずがありません。ですから我々も、彼女を鍛えるために全力を尽くしているのです。それなのに……それは、あんまりです。無礼ではありませんか」
「無礼?」
オーテクルテスファー様を睨みつけるヴィラウレルト様。
……なんだか危うい空気になってきた……
すると、ロズルラト様が言った。
「ま、まあ……ヴィラウレルトはさ、悪気はないんだよ?」
すると、ヴィラウレルト様は、私に振り向いた。それまで、誰も私には振り向かなかったと言うのに。
「そんなつもりはなかった」
「い、いえ……そのようなこと…………」
私に謝る方がいるなんて……
「い、いやあ……すみませんっ……! 挨拶に来るように話していたのですが……今さら現れて……」
取り繕うように言うオーテクルテスファー様に、彼らの従者のうちの一人がたずねた。
「……その方が婚約者様ですよね?」
「え、ええ…………まあ……魔法の書物の整理をしていたのでしょう」
彼が私を睨む。
「遅かったじゃないか? 何をしていたんだ?」
そう言われて、私は俯いてしまう。
今はお客様の前……ここで「聞いてない」とは言えない……
「……申し訳ございません…………書庫の整理をしていました」
「…………謝ることはない。君がどうしようもないくらい鈍いことは知っている。仕方がないな……」
彼は「しょうがないな」と言って、微笑んでいた。けれどそれはまるで顔に書いたような笑顔。彼は、私以外の方の前では、いつも好青年だから。
けれど私はこの後、ひどく仕置きされるんだろうと思った。
すると、私に一人の男性が顔を近づけてくる。先ほどもヴィラウレルト様の隣にいた虎の耳の男性だ。金色のショートカットの小柄な人で、じーーっと、私の顔を物珍しそうにのぞいている。
「……婚約者……? へえーー…………」
「…………」
なんだか、妙なくらいに距離が近い。
……私、そんなに珍しい顔をしている?
ジロジロ見てくる彼を、ヴィラウレルト様が苦い顔をして止めてくれた。
「おい……やめろ…………ロズルラト」
「えー。なんでだよ。綺麗な人だと思っただけだぞ?」
ロズルラト様とおっしゃるんのか……口を尖らせて、ヴィラウレルト様に反論している。
綺麗って……そんなこと、初めて言われた。お世辞? そんなことを私に言う意味がないような気がしますが……
すると、その様子をじっと見ていたキャデリレーラ様が、私に振り向いて微笑んだ。
「ええ……そうなのです…………彼女は、よく身だしなみに注意していらっしゃいますから。そのような格好をしていらっしゃるのは、今日、たまたまですのよ?」
すると、それを聞いたロズルラト様は、大して興味なさそうに言う。
「ふーん……使用人かと思った」
はっきりものを言う方だわ……
確かに、自分でもそう思ってしまう。それに、私は実際にそんな扱いを受けているからなー……
けれど、それでは体裁が悪いオーテクルテスファー様が、苦笑いをしながら口を開く。
「……彼女は、婚約者としての魔法をなかなか覚えることができなくて…………そのために魔法の修行中なんです。だからこんな格好をしているだけですよ」
「へえーー。すげー熱心だな!」
無邪気に言うロズルラト様に、オーテクルテスファー様は苛立った様子で言う。
「ああ……全く…………物分かりの悪い女で……俺はそう言うところこそ、教えがいがあって気に入っているのですが…………ははははは!!」
笑い出すオーテクルテスファー様。
気に入っている? 教えがい?
悪い冗談だ。
だって私は、この人のために、魔法を使えるようになりたいわけじゃない。
確かに魔法で栄えた街の次期領主の婚約者として、魔法を自在に操れることは最も重要なこと。とは言え、この婚約も突然決まり、私は簡単な回復の魔法と強化の魔法、あまり役に立たない攻撃の魔法くらいしか使えなかった。そんなことをするより、すでに当主になることが決まっていたり、婚約が決まっていた兄妹たちのために、一族の雑務をこなすことが、私の仕事だったから。
それなのに、なんでわざわざ私に求婚したのかと思ったけれど……最近になって、やっと分かってきた。
当時のオーテクルテスファー様は、領主になる話が立ち消えになりそうになって、焦っていたらしい。魔物退治に手間取ることも多く、それに力を貸してくれていた貴族とも仲が悪くなり、婚約もなかなか決まらない。彼の兄弟たちの婚約者は、誰もが魔法使いとして名を馳せた家系の方。彼らには、その一族の魔法使い達も手を貸していた。だからオーテクルテスファー様も、魔物退治の力になりそうで、なおかつ、魔法使いとして名を馳せた一族の者との婚約を考えた。けれど、そんな方がすぐに見つかるはずがない。それで、目をつけたのが私だった。
そしてすでに彼は次期領主様。そうなったら、彼にとって私はどうでもいいものなったらしい。
そして、そんなふうにどうでもいいものとして扱われる私を、誰もが見下している。
別にそんなこと、どうでもいいけど…………
オーテクルテスファー様との婚約が決まってからは、私の一族から、まずは回復の魔法と強化の魔法を覚えて、オーテクルテスファー様の力になれと言われた。彼の部隊で、そういう魔法使いを求めていたらしい。
けれど、彼が次期領主に選ばれて、攻撃の魔法が下手すぎる! 使えないな! と詰られるようになった。それから必死に覚えはしたけれど、ここにきてすぐに連れて行かれた魔物退治で大きな失敗をしてからは、「役立たずは魔法を覚えるより雑用をしろ!」と、城の雑用を押し付けられるばかり。
もう、訳がわからない!! 覚えろって言ったり、他のことをしろと言ったり! どっちなんだ!!
私はもともと魔力も大してないし、魔法は苦手。
それでも、魔法は使えるようになりたいと、こっそり学んでいた。けれど、どうやら私は不器用らしく、なかなか上手くならない。
それでも勉強を続けたのは、彼のためじゃない。
私が、それを使いたいくて、手に入れたいから努力しているのに。
なんだかそんなことを言われたら、私の努力まで奪われていくみたい。
今日だって、朝から私はオーテクルテスファー様の仕事を押し付けられてばかりなのに……
すると、ずっと黙っていたヴィラウレルト様が、唐突に口を開き、呆れたように言った。
「魔法の練習中だった? 下手な嘘だな。そんなことをしていたようには見えないぞ」
その一言に、みんながシーーンとなる。
当然だ。
嘘って…………それを今面と向かって言いますか!??
オーテクルテスファー様も真っ青。
けれど、キャデリレーラ様は困ったような顔をしつつ、それでも愉快そうに口の端を上げて言う。
「あら……それは、やはり使用人にしか見えないということですか……? もしかして、奴隷にでも見えてしまいました!? ヴィラウレルト様ったら! フィレイルイラル様があまりに見窄らしいからって、ひどいではありませんか!!」
「俺は見窄らしいだの奴隷だのとは言っていない。それは貴様が勝手に言ったんだ。口の悪い女だな」
「くっ……口が悪いっ…………!?」
キャデリレーラ様は、一歩下がって目を潤ませている。それを見て、オーテクルテスファー様や他の魔法使い達は焦っていたけど、ヴィラウレルト様は、あまり気にしていないみたい。
代わりに、彼の従者の方が言った。
「ヴィラウレルト様……やめてください」
我に返ったオーテクルテスファー様も言う。
「そ、そうですよ…………フィレイルイラルは、今はまだ、魔法使いとして半人前なのです。そのようなことでは、領地を守ることなど、できるはずがありません。ですから我々も、彼女を鍛えるために全力を尽くしているのです。それなのに……それは、あんまりです。無礼ではありませんか」
「無礼?」
オーテクルテスファー様を睨みつけるヴィラウレルト様。
……なんだか危うい空気になってきた……
すると、ロズルラト様が言った。
「ま、まあ……ヴィラウレルトはさ、悪気はないんだよ?」
すると、ヴィラウレルト様は、私に振り向いた。それまで、誰も私には振り向かなかったと言うのに。
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「い、いえ……そのようなこと…………」
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