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執着/愛着
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冷蔵庫の中には食材がふんだんに詰め込まれていた。先日買ってきた物がほとんどだが、調味料の類いも新しく買ってきたので、何から何まで揃っているように見えた。
悠人は適当に夕飯を作ろうと思って準備を始める。食材的には和食だろうと思って味噌汁をつくることから始めた。
準備を進めている内に純一が帰ってきて、少し驚いた表情でキッチンまでやってきたので、笑って「おかえり」と口にした。
「ただいま。悠人の匂いより味噌汁の匂いの方が強い」
「そりゃまぁ、落ち着いたから。薬も飲みきったし」
「あぁ、そっか」
少し残念、と口にして純一は悠人の頬に軽く口づけて仕事部屋となる部屋に向かう。そちらはパソコンや本、様々なモノがあふれていると純一は言っていて、一度見せてもらったが確かにかなり乱雑な部屋だったが、少し楽しい部屋だとも思った。
荷物を置いて戻ってきた純一は、リビングの椅子に座るとゆっくりと息を吐いた。
「何か手伝えることある?」
「ない。だからゆっくりしてて。どうせもうすぐ出来るし」
「何作ってるの?」
「野菜炒め」
食材を切りながら悠人は短く答えた。
「そのぐらいしか作れそうにないっていうか……ぱっと浮かんだのがそれだけだったし」
あの時、買い物に行ったものの何を買うかとなったらほとんどは調味料だった。普段、料理をしない人の家の場合は、まずはそこから始まるといっていい。
悠人が使い慣れたものばかりだったが、基本の調味料類を買い、適当に野菜と肉を買った。その時レシピとして思い浮かんだのがそれだけだったのだから仕方がない。
「別に悠人が作ってくれるならなんでもいい」
おとなしく椅子に座っていたが、飽きたのかやはりキッチンに向かってきて純一は言った。後ろから抱きつこうとしていたが、包丁を使っているのをみて一応やめた。
その様子を尻目に、悠人は手を止めると振り返って言った。
「あの、ひとつ……聞いてもいい?」
「なに?」
「この前……思ったんだけど。その、純一って独占欲強いタイプ、なの?」
「いまさら?」
純一は眉根を寄せて言う。
「いまさら?」
「いや……まぁ、そう気づいてくれたならいいけど。なんで?」
「いや、その。昔の、話ししたとき……なんか、俺を見る目がちょっと違ったっていうか。いや、いつもそうなんだけど、たまに……」
そこまでいって言葉を飲み込む。唐突に羞恥心がこみ上げてきて、悠人は再び包丁を握り直し作業をしようとした。
だが純一の手が先に悠人の手を掴み後ろから抱きしめるとそれを阻止する。
「たまに、なに?」
「いや……あの、なんかこぉ……自分の、ものだって……いう感じに見えるっていうか、なんていうか」
「イヤ?」
「イヤじゃ……ない、けど。ただ……」
あの瞳に見つめられると、続々と身体が震えた。
そのまますべてを食らいつくしてほしいと願ってしまう。
純一の吐息が首筋に掛かり、びくりと身体を震わせた。唇が肌を這い、舌がちろりとうなじを舐めた。
「っ……そこ」
「ん?」
「やっぱり、噛んでほしいって……思った、から」
そう言うと肌にエナメル質の感触がチクリとする。軽く掠めるように肌を掻き去る。
ごくりと唾を飲み込んで悠人は後ろに顔を向けた。
また、瞳を細めて微笑んだ純一が形良く弧を描いた唇を開く。
「今はもう正気?」
「正気……だし。薬、飲むの止めるから……だから、次の時……噛んで、良いよ」
「次の時まで、本当に気が変わらないならね、悠人の」
「変わんないよ、今更……」
純一はそう言うとすっと一歩下がって再びリビングの椅子に戻っていく。
深呼吸をして、再び料理を続けることにする。とはいえ包丁を握り直して、具材を切りそろえていくだけだ。
「ねぇ、俺のこと好き?」
唐突に純一に問われて、悠人は顔を上げて手元を再び止めた。
「好きじゃなかったら、こんなところにいねぇよ。バカ」
悠人は適当に夕飯を作ろうと思って準備を始める。食材的には和食だろうと思って味噌汁をつくることから始めた。
準備を進めている内に純一が帰ってきて、少し驚いた表情でキッチンまでやってきたので、笑って「おかえり」と口にした。
「ただいま。悠人の匂いより味噌汁の匂いの方が強い」
「そりゃまぁ、落ち着いたから。薬も飲みきったし」
「あぁ、そっか」
少し残念、と口にして純一は悠人の頬に軽く口づけて仕事部屋となる部屋に向かう。そちらはパソコンや本、様々なモノがあふれていると純一は言っていて、一度見せてもらったが確かにかなり乱雑な部屋だったが、少し楽しい部屋だとも思った。
荷物を置いて戻ってきた純一は、リビングの椅子に座るとゆっくりと息を吐いた。
「何か手伝えることある?」
「ない。だからゆっくりしてて。どうせもうすぐ出来るし」
「何作ってるの?」
「野菜炒め」
食材を切りながら悠人は短く答えた。
「そのぐらいしか作れそうにないっていうか……ぱっと浮かんだのがそれだけだったし」
あの時、買い物に行ったものの何を買うかとなったらほとんどは調味料だった。普段、料理をしない人の家の場合は、まずはそこから始まるといっていい。
悠人が使い慣れたものばかりだったが、基本の調味料類を買い、適当に野菜と肉を買った。その時レシピとして思い浮かんだのがそれだけだったのだから仕方がない。
「別に悠人が作ってくれるならなんでもいい」
おとなしく椅子に座っていたが、飽きたのかやはりキッチンに向かってきて純一は言った。後ろから抱きつこうとしていたが、包丁を使っているのをみて一応やめた。
その様子を尻目に、悠人は手を止めると振り返って言った。
「あの、ひとつ……聞いてもいい?」
「なに?」
「この前……思ったんだけど。その、純一って独占欲強いタイプ、なの?」
「いまさら?」
純一は眉根を寄せて言う。
「いまさら?」
「いや……まぁ、そう気づいてくれたならいいけど。なんで?」
「いや、その。昔の、話ししたとき……なんか、俺を見る目がちょっと違ったっていうか。いや、いつもそうなんだけど、たまに……」
そこまでいって言葉を飲み込む。唐突に羞恥心がこみ上げてきて、悠人は再び包丁を握り直し作業をしようとした。
だが純一の手が先に悠人の手を掴み後ろから抱きしめるとそれを阻止する。
「たまに、なに?」
「いや……あの、なんかこぉ……自分の、ものだって……いう感じに見えるっていうか、なんていうか」
「イヤ?」
「イヤじゃ……ない、けど。ただ……」
あの瞳に見つめられると、続々と身体が震えた。
そのまますべてを食らいつくしてほしいと願ってしまう。
純一の吐息が首筋に掛かり、びくりと身体を震わせた。唇が肌を這い、舌がちろりとうなじを舐めた。
「っ……そこ」
「ん?」
「やっぱり、噛んでほしいって……思った、から」
そう言うと肌にエナメル質の感触がチクリとする。軽く掠めるように肌を掻き去る。
ごくりと唾を飲み込んで悠人は後ろに顔を向けた。
また、瞳を細めて微笑んだ純一が形良く弧を描いた唇を開く。
「今はもう正気?」
「正気……だし。薬、飲むの止めるから……だから、次の時……噛んで、良いよ」
「次の時まで、本当に気が変わらないならね、悠人の」
「変わんないよ、今更……」
純一はそう言うとすっと一歩下がって再びリビングの椅子に戻っていく。
深呼吸をして、再び料理を続けることにする。とはいえ包丁を握り直して、具材を切りそろえていくだけだ。
「ねぇ、俺のこと好き?」
唐突に純一に問われて、悠人は顔を上げて手元を再び止めた。
「好きじゃなかったら、こんなところにいねぇよ。バカ」
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