12 / 12
12
しおりを挟む
「お体お拭きします」
「ありがとう」
朝起きてからまた下着をアニーに綺麗にしてもらうが今日はアニー自ら体を拭いてくれるようだった。
昨日は濡れタオルを渡されただけだが今日は拭いてくれる。どういう変化なのだろうか。
「あぁ……」
「いかがですか?」
「さいこー……」
しかも体を拭く加減がいいし、マッサージも込みだからものすごく癖になる。
え、なんでアニーを以下略。
体を綺麗にしてもらって俺とアニーは一緒に朝食であるパンを食べる。
「今日はザラルダンジョンへと出立なされるということでよろしいですか?」
「あぁ、今日出発する」
「承知いたしました」
アニーがいる時に六つのジョブをLv30にはしておきたい。そうすれば外でのモンスターは安全だし、六つのジョブを合わせればLv180というバカみたいな計算結果になる。
できればアニーをずっと手元に置いておきたいんだが……有料となれば今の俺には金がないからな。しかも公爵家から雇うとなればそれなりだし。
ダンジョンで一攫千金ができれば速攻でアニーをこっちで雇いたいと思えるな。
「行くか」
「はい」
宿の主人に挨拶をしてから俺はアニーと共に東に向かう。
「徒歩で行ける距離か?」
「馬車で行けば早いですが徒歩でも十分に行けます」
「分かった。徒歩で行こう」
道中のモンスターを狩って魔法使いと弓士のレベルを上げたいところだし。
王都を東から出てすぐ、後ろから呼ばれている感じがしたがそんなことはないと進もうとする。
「バンリ! 待ちなさーい!」
だけどハッキリと俺の名前が知った声で呼ばれたことで止まって振り返る。
ブレアが走ってこちらに来ている姿が見えた。しかもその後ろからブレアと同じ制服を着ている女性が来ているのも気が付いた。
ブレアが走っているとかなりその大きな胸が揺れているのに目が行ってしまう。
「なんだ? ブレア」
ここでの有力候補は「アニーを外に行かせるなんて許さないわ」だと思っている。
「私たちも一緒に行くわ」
まさかの視覚外からの選択肢が放たれた。
「ブレアちゃん、はやいよー……」
そして遅れてブレアと同じ制服の女性がたどり着いた。
青よりの黒髪を伸ばしてツインテールにしている女性だった。
のほほんとしている雰囲気を感じつつも、類は友を呼ぶのかその女性は母性の塊がブレアよりも大きかった。
「あなたが遅いのよ、ルナ」
「そんなことないからー……」
ルナと呼ばれた女性が息を整えていたからブレアにもう一度問いかける。
「どうして俺たちと一緒に行くんだ? というかどこに行くのか分かっているのか?」
「ザラルダンジョンでしょう? アニーから報告は受けているから知ってる」
アニーの方を見ればアニーは頭を下げた。
「申し訳ございません、バンリ様。ブレア様より逐一報告するようにと命じられていました」
「いや、謝ることじゃないよ。当然のことだからな」
俺とブレアは契約関係にあるからどこにいるのか知る権利はある。
「どうしてザラルダンジョンなんだ? 学園が管理しているダンジョンがあるんだろ?」
一緒に行くのが嫌だからこう言っているわけではない。ただ王都ではなくザラルダンジョンという場所に移動してまで行く理由が知りたいだけだ。
「バンリがいる場所じゃないと意味がないからよ」
それを言われてブレアは俺のジョブチェンジのスキル目当てでついていくのだと分かった。
「俺は構わないが、王都から離れていいのか?」
契約があるし、何なら人数が多い方が安全ではあるから断る理由はない。だけどそっちの問題に巻き込まれるのは違うからな。
「大丈夫よ。七天学園ではダンジョンに潜って強くなることは当然のこと。ダンジョンに潜れば数日戻ってこれないことは当たり前のことなのよ」
「分かった。それなら一緒に行くか」
そして息を整えたルナと呼ばれた女性の方に視線を向ける。
「それでそっちの女性は?」
「はじめましてー、ルナはルナって言います―」
「俺は宮藤万理だ。ルナも俺たちと一緒に行くってことでいいんだよな?」
「はいー、そうですー」
ブレアが一緒に連れてきたということはルナもジョブチェンジさせる気なのだろうな。
「あのー、バンリがジョブチェンジできるって本当ですかー?」
「……ブレア、言ったのか」
ルナをジョブチェンジさせる気であったとしても、俺の知らないところでその話をばらされるのは話が違う。
「い、いいでしょ。どうせ伝えることだし、この子は口が堅いから」
「そういうことじゃないだろ」
「……悪いとは思ってる」
「ルナがねー、ブレアちゃんから無理やり聞き出したからルナが悪いんだよー。ごめんね」
「他の人に話さないのならいいよ」
「絶対に話さないからー!」
「それならいいぞ」
ブレアが俺との約束を破って誰かに言う、という状況も想定はしていた。
だからそうなる前に強くなっておきたいところではあった。ブレアはすでにジョブチェンジをしていたから俺のことは用済みみたいに思うかもしれないからな。
ブレアの性格がまだつかめていないから印象でしか判断できない考えだ。
「ありがとう」
朝起きてからまた下着をアニーに綺麗にしてもらうが今日はアニー自ら体を拭いてくれるようだった。
昨日は濡れタオルを渡されただけだが今日は拭いてくれる。どういう変化なのだろうか。
「あぁ……」
「いかがですか?」
「さいこー……」
しかも体を拭く加減がいいし、マッサージも込みだからものすごく癖になる。
え、なんでアニーを以下略。
体を綺麗にしてもらって俺とアニーは一緒に朝食であるパンを食べる。
「今日はザラルダンジョンへと出立なされるということでよろしいですか?」
「あぁ、今日出発する」
「承知いたしました」
アニーがいる時に六つのジョブをLv30にはしておきたい。そうすれば外でのモンスターは安全だし、六つのジョブを合わせればLv180というバカみたいな計算結果になる。
できればアニーをずっと手元に置いておきたいんだが……有料となれば今の俺には金がないからな。しかも公爵家から雇うとなればそれなりだし。
ダンジョンで一攫千金ができれば速攻でアニーをこっちで雇いたいと思えるな。
「行くか」
「はい」
宿の主人に挨拶をしてから俺はアニーと共に東に向かう。
「徒歩で行ける距離か?」
「馬車で行けば早いですが徒歩でも十分に行けます」
「分かった。徒歩で行こう」
道中のモンスターを狩って魔法使いと弓士のレベルを上げたいところだし。
王都を東から出てすぐ、後ろから呼ばれている感じがしたがそんなことはないと進もうとする。
「バンリ! 待ちなさーい!」
だけどハッキリと俺の名前が知った声で呼ばれたことで止まって振り返る。
ブレアが走ってこちらに来ている姿が見えた。しかもその後ろからブレアと同じ制服を着ている女性が来ているのも気が付いた。
ブレアが走っているとかなりその大きな胸が揺れているのに目が行ってしまう。
「なんだ? ブレア」
ここでの有力候補は「アニーを外に行かせるなんて許さないわ」だと思っている。
「私たちも一緒に行くわ」
まさかの視覚外からの選択肢が放たれた。
「ブレアちゃん、はやいよー……」
そして遅れてブレアと同じ制服の女性がたどり着いた。
青よりの黒髪を伸ばしてツインテールにしている女性だった。
のほほんとしている雰囲気を感じつつも、類は友を呼ぶのかその女性は母性の塊がブレアよりも大きかった。
「あなたが遅いのよ、ルナ」
「そんなことないからー……」
ルナと呼ばれた女性が息を整えていたからブレアにもう一度問いかける。
「どうして俺たちと一緒に行くんだ? というかどこに行くのか分かっているのか?」
「ザラルダンジョンでしょう? アニーから報告は受けているから知ってる」
アニーの方を見ればアニーは頭を下げた。
「申し訳ございません、バンリ様。ブレア様より逐一報告するようにと命じられていました」
「いや、謝ることじゃないよ。当然のことだからな」
俺とブレアは契約関係にあるからどこにいるのか知る権利はある。
「どうしてザラルダンジョンなんだ? 学園が管理しているダンジョンがあるんだろ?」
一緒に行くのが嫌だからこう言っているわけではない。ただ王都ではなくザラルダンジョンという場所に移動してまで行く理由が知りたいだけだ。
「バンリがいる場所じゃないと意味がないからよ」
それを言われてブレアは俺のジョブチェンジのスキル目当てでついていくのだと分かった。
「俺は構わないが、王都から離れていいのか?」
契約があるし、何なら人数が多い方が安全ではあるから断る理由はない。だけどそっちの問題に巻き込まれるのは違うからな。
「大丈夫よ。七天学園ではダンジョンに潜って強くなることは当然のこと。ダンジョンに潜れば数日戻ってこれないことは当たり前のことなのよ」
「分かった。それなら一緒に行くか」
そして息を整えたルナと呼ばれた女性の方に視線を向ける。
「それでそっちの女性は?」
「はじめましてー、ルナはルナって言います―」
「俺は宮藤万理だ。ルナも俺たちと一緒に行くってことでいいんだよな?」
「はいー、そうですー」
ブレアが一緒に連れてきたということはルナもジョブチェンジさせる気なのだろうな。
「あのー、バンリがジョブチェンジできるって本当ですかー?」
「……ブレア、言ったのか」
ルナをジョブチェンジさせる気であったとしても、俺の知らないところでその話をばらされるのは話が違う。
「い、いいでしょ。どうせ伝えることだし、この子は口が堅いから」
「そういうことじゃないだろ」
「……悪いとは思ってる」
「ルナがねー、ブレアちゃんから無理やり聞き出したからルナが悪いんだよー。ごめんね」
「他の人に話さないのならいいよ」
「絶対に話さないからー!」
「それならいいぞ」
ブレアが俺との約束を破って誰かに言う、という状況も想定はしていた。
だからそうなる前に強くなっておきたいところではあった。ブレアはすでにジョブチェンジをしていたから俺のことは用済みみたいに思うかもしれないからな。
ブレアの性格がまだつかめていないから印象でしか判断できない考えだ。
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界召喚はもう勘弁してください。~五度目の異世界召喚は国の再興からスタートです~
山椒
ファンタジー
今まさに召喚されようとしている男子高校生、星宮勇輝はただの男子高校生ではない。
一度ならず四度異世界召喚を経験している男子高校生であった。
四度も四つの世界を救い、ようやく落ち着けると思ったところで五度目の異世界召喚が行われた。
五度目の異世界召喚を受け異世界召喚されることが常識になりつつあった勇輝であったが、勇輝を呼び出した国は闇の者によって崩壊していた国であった。
世界を救わなければならず、国も復興しなければいけない状況であった。
だが勇輝は異世界召喚ごとにステータスを持ち越していたためそれができる存在であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる