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01:一度目と二度目
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異世界というものは存在している。
こう断言するのは俺が異世界に召喚されているからだ。
しかも一度だけではなく四度もされているのが驚きだろう。俺も驚いている。
一回目の召喚は俺一人だけが呼ばれ、魔王を倒してほしいと言われた。
その頃は異世界召喚でワクワクしていたけど色々な現実を突きつけられた。
まずは魔王を倒すにあたってほとんど手伝ってくれないということだ。
勇者としての武器と一年分くらい困らないお金は渡してくれるがそれ以外は俺がやれみたいなことを言ってくる。
召喚されて右も左も分からず文句を言って多くの兵に何をされるか分からなかったからそれに頷いた。
そこからモンスターを倒してレベル上げに勤しんでいたがその過程でここで死ねば死ぬんだ、という恐怖が芽生えた。
当初はそういうことを考えていなかったが当然と言えば当然の恐怖だった。
だからそこからは必死にモンスターを倒して必死に魔王討伐まで成し遂げた。
その甲斐あって一人で何でもできるようになったし四つのスキルを極限まで上げた。
初期に持っている『勇者』を『勇者王』に。
初期に持っている『剣術』を『剣神』に。
雷を使うモンスターの素材を使って手に入った『雷』を『雷霆』に。
回復してもらったことで手に入った『治癒』を『超回復』に。
防いでいた時に手に入った『バリア』を『絶対バリア』に。
この五つを駆使して魔王を討伐した。
ただ、その召喚は魔王を討伐すれば元の世界に強制的に戻されるというもので褒美も何もなかった。
勇者の武器も元の世界に持っていけずキレた。
金銀財宝を持って帰れるのだと思っていたがそんなこと全くなかった。
だがステータスはそのまま俺のものとなっていたから次にその世界に行けば魔王ではなく国王討伐をしようと心に誓った。
一年間以上いた異世界に帰ってくれば一時間も経っていなかった。どうやら異世界の方が時間の流れが速いことをそこで気が付いた。
そして異世界から帰ったことで整合性をとるために体の成長は戻ったのが残念だった。結構ムキムキだったのに一般的な男子高生の体に戻ってしまった。
それで異世界に呼ばれることがないと高をくくっていたら一週間後に二回目の召喚があった。
床が光ったと思ったら次の瞬間にはまた王の前にいた。
ただ別の国だったし、それから分かることだが世界が違っていた。
二回目の召喚では俺は勇者ではなく魔法使いとして召喚されていた。
しかも俺と同じように召喚されていた人たちが三人いた。勇者、戦士、聖女の三人だ。
それぞれに武器が召喚時に与えられており俺には本が与えられていた。
異世界召喚の種類が色々あるのだなとその時感心した。
それからはぶっちゃけかなり楽だった。
一回目の時は一人で敵を倒さないといけなかった。相手が一体の時ならまだしも複数いてあちらがパーティを組んでいればパーティの役割をすべてこなさなければいけなかった。
だからこそ楽だった。俺は魔法使いとして仲間を支援して敵を倒す、というだけに集中していれば他は仲間たちがしてくれるのだからな。
それに一回目の召喚の経験が役に立って異世界での交流を率先してやり、戸惑っている三人を手助けすることで頼られるという悪くない立ち位置だった。
一回目のステータスが引き継がれているため危なくなれば俺が前衛に助けに入るということができた。
そうして俺が召喚経験者であるため三人にアドバイスしつつ俺はパーティ用でスキルを強化していった。
初期に持っている『魔弾』を『神魔弾』に。
初期に持っている『魔法使い』を『魔の求道者』に。
火を使うモンスターの素材を使って手に入れた『火』を『火厄』に。
水を使うモンスターの素材を使って手に入れた『水』を『水神』に。
風を使うモンスターの素材を使って手に入れた『風』を『暴風』に。
土を使うモンスターの素材を使って手に入れた『土』を『神・地震』に。
闇の魔導書を見たことで手に入れた『闇』を『深淵』に。
特殊クエストで手に入れた『幻覚』を『夢幻』に。
レベルアップで手に入れた『強化』を『超強化』に。
一回目では考えられないくらいの魔法に特化したスキルを獲得した。
二回目は八か月くらいで魔王討伐を完了することができた。
どうやら二回目は魔王討伐が帰還のキーではなくちゃんと国王が異世界人の願いを聞き終わるようだった。
俺は金銀財宝を要求すれば快く金銀財宝をくれた。
他の三人は異世界に残る派が二人で、武器を持って帰りたいと言ったのが一人。残るのは勇者と戦士で武器を持って帰るのが聖女だ。
ちなみに男の勇者と女の戦士は恋仲だ。
そして俺と聖女が帰る時、聖女が連絡先を渡してきて異世界でも会いましょうと言ってきたから快くうなずいた。
俺と聖女は恋仲ではなかったが勇者と戦士に触発されてヤッた中だから、元の世界でも会いたいということだった。
だがどうやら俺と聖女が来た世界は違っていたらしく、連絡先は繋がらず聖女との関わりはこれで終わった。
そして八か月過ごした異世界から帰ってくれば、一日が経っていた。
その間高校生の俺はいなかったから両親に心配されたが友達の家にいたということで誤魔化した。
ステータスがかなりのものになっているから日常生活で隠すのに苦労しているところで、五日後に三度目の異世界召喚がされた。
もうその瞬間は驚きというよりももう勘弁してくれという気持ちでいっぱいだった。
こう断言するのは俺が異世界に召喚されているからだ。
しかも一度だけではなく四度もされているのが驚きだろう。俺も驚いている。
一回目の召喚は俺一人だけが呼ばれ、魔王を倒してほしいと言われた。
その頃は異世界召喚でワクワクしていたけど色々な現実を突きつけられた。
まずは魔王を倒すにあたってほとんど手伝ってくれないということだ。
勇者としての武器と一年分くらい困らないお金は渡してくれるがそれ以外は俺がやれみたいなことを言ってくる。
召喚されて右も左も分からず文句を言って多くの兵に何をされるか分からなかったからそれに頷いた。
そこからモンスターを倒してレベル上げに勤しんでいたがその過程でここで死ねば死ぬんだ、という恐怖が芽生えた。
当初はそういうことを考えていなかったが当然と言えば当然の恐怖だった。
だからそこからは必死にモンスターを倒して必死に魔王討伐まで成し遂げた。
その甲斐あって一人で何でもできるようになったし四つのスキルを極限まで上げた。
初期に持っている『勇者』を『勇者王』に。
初期に持っている『剣術』を『剣神』に。
雷を使うモンスターの素材を使って手に入った『雷』を『雷霆』に。
回復してもらったことで手に入った『治癒』を『超回復』に。
防いでいた時に手に入った『バリア』を『絶対バリア』に。
この五つを駆使して魔王を討伐した。
ただ、その召喚は魔王を討伐すれば元の世界に強制的に戻されるというもので褒美も何もなかった。
勇者の武器も元の世界に持っていけずキレた。
金銀財宝を持って帰れるのだと思っていたがそんなこと全くなかった。
だがステータスはそのまま俺のものとなっていたから次にその世界に行けば魔王ではなく国王討伐をしようと心に誓った。
一年間以上いた異世界に帰ってくれば一時間も経っていなかった。どうやら異世界の方が時間の流れが速いことをそこで気が付いた。
そして異世界から帰ったことで整合性をとるために体の成長は戻ったのが残念だった。結構ムキムキだったのに一般的な男子高生の体に戻ってしまった。
それで異世界に呼ばれることがないと高をくくっていたら一週間後に二回目の召喚があった。
床が光ったと思ったら次の瞬間にはまた王の前にいた。
ただ別の国だったし、それから分かることだが世界が違っていた。
二回目の召喚では俺は勇者ではなく魔法使いとして召喚されていた。
しかも俺と同じように召喚されていた人たちが三人いた。勇者、戦士、聖女の三人だ。
それぞれに武器が召喚時に与えられており俺には本が与えられていた。
異世界召喚の種類が色々あるのだなとその時感心した。
それからはぶっちゃけかなり楽だった。
一回目の時は一人で敵を倒さないといけなかった。相手が一体の時ならまだしも複数いてあちらがパーティを組んでいればパーティの役割をすべてこなさなければいけなかった。
だからこそ楽だった。俺は魔法使いとして仲間を支援して敵を倒す、というだけに集中していれば他は仲間たちがしてくれるのだからな。
それに一回目の召喚の経験が役に立って異世界での交流を率先してやり、戸惑っている三人を手助けすることで頼られるという悪くない立ち位置だった。
一回目のステータスが引き継がれているため危なくなれば俺が前衛に助けに入るということができた。
そうして俺が召喚経験者であるため三人にアドバイスしつつ俺はパーティ用でスキルを強化していった。
初期に持っている『魔弾』を『神魔弾』に。
初期に持っている『魔法使い』を『魔の求道者』に。
火を使うモンスターの素材を使って手に入れた『火』を『火厄』に。
水を使うモンスターの素材を使って手に入れた『水』を『水神』に。
風を使うモンスターの素材を使って手に入れた『風』を『暴風』に。
土を使うモンスターの素材を使って手に入れた『土』を『神・地震』に。
闇の魔導書を見たことで手に入れた『闇』を『深淵』に。
特殊クエストで手に入れた『幻覚』を『夢幻』に。
レベルアップで手に入れた『強化』を『超強化』に。
一回目では考えられないくらいの魔法に特化したスキルを獲得した。
二回目は八か月くらいで魔王討伐を完了することができた。
どうやら二回目は魔王討伐が帰還のキーではなくちゃんと国王が異世界人の願いを聞き終わるようだった。
俺は金銀財宝を要求すれば快く金銀財宝をくれた。
他の三人は異世界に残る派が二人で、武器を持って帰りたいと言ったのが一人。残るのは勇者と戦士で武器を持って帰るのが聖女だ。
ちなみに男の勇者と女の戦士は恋仲だ。
そして俺と聖女が帰る時、聖女が連絡先を渡してきて異世界でも会いましょうと言ってきたから快くうなずいた。
俺と聖女は恋仲ではなかったが勇者と戦士に触発されてヤッた中だから、元の世界でも会いたいということだった。
だがどうやら俺と聖女が来た世界は違っていたらしく、連絡先は繋がらず聖女との関わりはこれで終わった。
そして八か月過ごした異世界から帰ってくれば、一日が経っていた。
その間高校生の俺はいなかったから両親に心配されたが友達の家にいたということで誤魔化した。
ステータスがかなりのものになっているから日常生活で隠すのに苦労しているところで、五日後に三度目の異世界召喚がされた。
もうその瞬間は驚きというよりももう勘弁してくれという気持ちでいっぱいだった。
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