1 / 4
01:一度目と二度目
しおりを挟む
異世界というものは存在している。
こう断言するのは俺が異世界に召喚されているからだ。
しかも一度だけではなく四度もされているのが驚きだろう。俺も驚いている。
一回目の召喚は俺一人だけが呼ばれ、魔王を倒してほしいと言われた。
その頃は異世界召喚でワクワクしていたけど色々な現実を突きつけられた。
まずは魔王を倒すにあたってほとんど手伝ってくれないということだ。
勇者としての武器と一年分くらい困らないお金は渡してくれるがそれ以外は俺がやれみたいなことを言ってくる。
召喚されて右も左も分からず文句を言って多くの兵に何をされるか分からなかったからそれに頷いた。
そこからモンスターを倒してレベル上げに勤しんでいたがその過程でここで死ねば死ぬんだ、という恐怖が芽生えた。
当初はそういうことを考えていなかったが当然と言えば当然の恐怖だった。
だからそこからは必死にモンスターを倒して必死に魔王討伐まで成し遂げた。
その甲斐あって一人で何でもできるようになったし四つのスキルを極限まで上げた。
初期に持っている『勇者』を『勇者王』に。
初期に持っている『剣術』を『剣神』に。
雷を使うモンスターの素材を使って手に入った『雷』を『雷霆』に。
回復してもらったことで手に入った『治癒』を『超回復』に。
防いでいた時に手に入った『バリア』を『絶対バリア』に。
この五つを駆使して魔王を討伐した。
ただ、その召喚は魔王を討伐すれば元の世界に強制的に戻されるというもので褒美も何もなかった。
勇者の武器も元の世界に持っていけずキレた。
金銀財宝を持って帰れるのだと思っていたがそんなこと全くなかった。
だがステータスはそのまま俺のものとなっていたから次にその世界に行けば魔王ではなく国王討伐をしようと心に誓った。
一年間以上いた異世界に帰ってくれば一時間も経っていなかった。どうやら異世界の方が時間の流れが速いことをそこで気が付いた。
そして異世界から帰ったことで整合性をとるために体の成長は戻ったのが残念だった。結構ムキムキだったのに一般的な男子高生の体に戻ってしまった。
それで異世界に呼ばれることがないと高をくくっていたら一週間後に二回目の召喚があった。
床が光ったと思ったら次の瞬間にはまた王の前にいた。
ただ別の国だったし、それから分かることだが世界が違っていた。
二回目の召喚では俺は勇者ではなく魔法使いとして召喚されていた。
しかも俺と同じように召喚されていた人たちが三人いた。勇者、戦士、聖女の三人だ。
それぞれに武器が召喚時に与えられており俺には本が与えられていた。
異世界召喚の種類が色々あるのだなとその時感心した。
それからはぶっちゃけかなり楽だった。
一回目の時は一人で敵を倒さないといけなかった。相手が一体の時ならまだしも複数いてあちらがパーティを組んでいればパーティの役割をすべてこなさなければいけなかった。
だからこそ楽だった。俺は魔法使いとして仲間を支援して敵を倒す、というだけに集中していれば他は仲間たちがしてくれるのだからな。
それに一回目の召喚の経験が役に立って異世界での交流を率先してやり、戸惑っている三人を手助けすることで頼られるという悪くない立ち位置だった。
一回目のステータスが引き継がれているため危なくなれば俺が前衛に助けに入るということができた。
そうして俺が召喚経験者であるため三人にアドバイスしつつ俺はパーティ用でスキルを強化していった。
初期に持っている『魔弾』を『神魔弾』に。
初期に持っている『魔法使い』を『魔の求道者』に。
火を使うモンスターの素材を使って手に入れた『火』を『火厄』に。
水を使うモンスターの素材を使って手に入れた『水』を『水神』に。
風を使うモンスターの素材を使って手に入れた『風』を『暴風』に。
土を使うモンスターの素材を使って手に入れた『土』を『神・地震』に。
闇の魔導書を見たことで手に入れた『闇』を『深淵』に。
特殊クエストで手に入れた『幻覚』を『夢幻』に。
レベルアップで手に入れた『強化』を『超強化』に。
一回目では考えられないくらいの魔法に特化したスキルを獲得した。
二回目は八か月くらいで魔王討伐を完了することができた。
どうやら二回目は魔王討伐が帰還のキーではなくちゃんと国王が異世界人の願いを聞き終わるようだった。
俺は金銀財宝を要求すれば快く金銀財宝をくれた。
他の三人は異世界に残る派が二人で、武器を持って帰りたいと言ったのが一人。残るのは勇者と戦士で武器を持って帰るのが聖女だ。
ちなみに男の勇者と女の戦士は恋仲だ。
そして俺と聖女が帰る時、聖女が連絡先を渡してきて異世界でも会いましょうと言ってきたから快くうなずいた。
俺と聖女は恋仲ではなかったが勇者と戦士に触発されてヤッた中だから、元の世界でも会いたいということだった。
だがどうやら俺と聖女が来た世界は違っていたらしく、連絡先は繋がらず聖女との関わりはこれで終わった。
そして八か月過ごした異世界から帰ってくれば、一日が経っていた。
その間高校生の俺はいなかったから両親に心配されたが友達の家にいたということで誤魔化した。
ステータスがかなりのものになっているから日常生活で隠すのに苦労しているところで、五日後に三度目の異世界召喚がされた。
もうその瞬間は驚きというよりももう勘弁してくれという気持ちでいっぱいだった。
こう断言するのは俺が異世界に召喚されているからだ。
しかも一度だけではなく四度もされているのが驚きだろう。俺も驚いている。
一回目の召喚は俺一人だけが呼ばれ、魔王を倒してほしいと言われた。
その頃は異世界召喚でワクワクしていたけど色々な現実を突きつけられた。
まずは魔王を倒すにあたってほとんど手伝ってくれないということだ。
勇者としての武器と一年分くらい困らないお金は渡してくれるがそれ以外は俺がやれみたいなことを言ってくる。
召喚されて右も左も分からず文句を言って多くの兵に何をされるか分からなかったからそれに頷いた。
そこからモンスターを倒してレベル上げに勤しんでいたがその過程でここで死ねば死ぬんだ、という恐怖が芽生えた。
当初はそういうことを考えていなかったが当然と言えば当然の恐怖だった。
だからそこからは必死にモンスターを倒して必死に魔王討伐まで成し遂げた。
その甲斐あって一人で何でもできるようになったし四つのスキルを極限まで上げた。
初期に持っている『勇者』を『勇者王』に。
初期に持っている『剣術』を『剣神』に。
雷を使うモンスターの素材を使って手に入った『雷』を『雷霆』に。
回復してもらったことで手に入った『治癒』を『超回復』に。
防いでいた時に手に入った『バリア』を『絶対バリア』に。
この五つを駆使して魔王を討伐した。
ただ、その召喚は魔王を討伐すれば元の世界に強制的に戻されるというもので褒美も何もなかった。
勇者の武器も元の世界に持っていけずキレた。
金銀財宝を持って帰れるのだと思っていたがそんなこと全くなかった。
だがステータスはそのまま俺のものとなっていたから次にその世界に行けば魔王ではなく国王討伐をしようと心に誓った。
一年間以上いた異世界に帰ってくれば一時間も経っていなかった。どうやら異世界の方が時間の流れが速いことをそこで気が付いた。
そして異世界から帰ったことで整合性をとるために体の成長は戻ったのが残念だった。結構ムキムキだったのに一般的な男子高生の体に戻ってしまった。
それで異世界に呼ばれることがないと高をくくっていたら一週間後に二回目の召喚があった。
床が光ったと思ったら次の瞬間にはまた王の前にいた。
ただ別の国だったし、それから分かることだが世界が違っていた。
二回目の召喚では俺は勇者ではなく魔法使いとして召喚されていた。
しかも俺と同じように召喚されていた人たちが三人いた。勇者、戦士、聖女の三人だ。
それぞれに武器が召喚時に与えられており俺には本が与えられていた。
異世界召喚の種類が色々あるのだなとその時感心した。
それからはぶっちゃけかなり楽だった。
一回目の時は一人で敵を倒さないといけなかった。相手が一体の時ならまだしも複数いてあちらがパーティを組んでいればパーティの役割をすべてこなさなければいけなかった。
だからこそ楽だった。俺は魔法使いとして仲間を支援して敵を倒す、というだけに集中していれば他は仲間たちがしてくれるのだからな。
それに一回目の召喚の経験が役に立って異世界での交流を率先してやり、戸惑っている三人を手助けすることで頼られるという悪くない立ち位置だった。
一回目のステータスが引き継がれているため危なくなれば俺が前衛に助けに入るということができた。
そうして俺が召喚経験者であるため三人にアドバイスしつつ俺はパーティ用でスキルを強化していった。
初期に持っている『魔弾』を『神魔弾』に。
初期に持っている『魔法使い』を『魔の求道者』に。
火を使うモンスターの素材を使って手に入れた『火』を『火厄』に。
水を使うモンスターの素材を使って手に入れた『水』を『水神』に。
風を使うモンスターの素材を使って手に入れた『風』を『暴風』に。
土を使うモンスターの素材を使って手に入れた『土』を『神・地震』に。
闇の魔導書を見たことで手に入れた『闇』を『深淵』に。
特殊クエストで手に入れた『幻覚』を『夢幻』に。
レベルアップで手に入れた『強化』を『超強化』に。
一回目では考えられないくらいの魔法に特化したスキルを獲得した。
二回目は八か月くらいで魔王討伐を完了することができた。
どうやら二回目は魔王討伐が帰還のキーではなくちゃんと国王が異世界人の願いを聞き終わるようだった。
俺は金銀財宝を要求すれば快く金銀財宝をくれた。
他の三人は異世界に残る派が二人で、武器を持って帰りたいと言ったのが一人。残るのは勇者と戦士で武器を持って帰るのが聖女だ。
ちなみに男の勇者と女の戦士は恋仲だ。
そして俺と聖女が帰る時、聖女が連絡先を渡してきて異世界でも会いましょうと言ってきたから快くうなずいた。
俺と聖女は恋仲ではなかったが勇者と戦士に触発されてヤッた中だから、元の世界でも会いたいということだった。
だがどうやら俺と聖女が来た世界は違っていたらしく、連絡先は繋がらず聖女との関わりはこれで終わった。
そして八か月過ごした異世界から帰ってくれば、一日が経っていた。
その間高校生の俺はいなかったから両親に心配されたが友達の家にいたということで誤魔化した。
ステータスがかなりのものになっているから日常生活で隠すのに苦労しているところで、五日後に三度目の異世界召喚がされた。
もうその瞬間は驚きというよりももう勘弁してくれという気持ちでいっぱいだった。
2
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる