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ディディミのことを深く聞こうかと思った。
だがカストルが寒さで震えていることに気が付いたから双剣を太ももに引っ付けて俺が着ていたブレザーをカストルにかける。
「寒いだろ。中に入るぞ」
「……ありがとうございます、ユーキ様」
カッコつけているわけではないが変な相手にしてしまったら微妙な空気になるが、カストルは大丈夫だった。
「ふふっ、こんなことをされたのは初めてです」
「まあ女王にこんなことをするやつはいないだろうよ」
カストルが最初から王族だったのかは全く分からないが。
女神像の間に戻り、カストルは奥にある箱から食料を取り出した。
「ユーキ様、どうぞお食べください」
カストルが取り出した食料は長持ちするように加工されたものだった。
「今はいらないからカストルが食べてくれ」
「そういうわけにはいきません。これからユーキ様には頑張ってもらわなければなりませんから」
俺は本当にいらないんだよな。
今までの異世界召喚でエネルギーを節約する方法を身に着けているから今はまだエネルギーがほぼ満タンで残っている。
だけどそういってもカストルは納得しないだろう。
「分かった、それなら少しだけもらう」
「はい、お召し上がりください」
カストルからりんごのようなドライフルーツをもらいそれを食べる。
「美味しい」
「それは何よりです。まだまだありますから満足するまで食べてください」
「それならあと一つだけもらう。俺はあまり食べる方ではないからな」
「そうですか。それならこれをどうぞ」
さらに渡されたのは干し肉だった。
元の世界の住人ならこの干し肉はあまりおいしいものとは思えないだろうが、これも異世界召喚を何度も行っている経験からそうは思わなかった。
「ご馳走様。おいしかった」
「はい。それではご就寝されますか?」
何だかすごく聞いてくる。まあいいけど。
「あぁ、今日はもう休んで明日に備えるよ」
そうしなければカストルも休みそうにないから休むことにした。
「ではユーキ様が作ったベッドで共に寝ましょう」
「共にか?」
「はい。一緒に寝た方が暖かいですから」
「そうだな」
これは別に誘っているわけではないか。カストルが言う通り単純に暖かいからという理由なのだろう。
「アストリッドの許可を取らないでいいのか?」
「ユーキ様なら問題ありません」
「そうか。それならお邪魔しようか」
異世界召喚を経て女性経験があるからこんなことでは動じない。
まあ少し性欲の弁がバカになっていることは否めないが。
あれだよな、やっぱ死が近くにあったら生殖本能が高まる。一回目の時はそりゃ勃起しながら戦っていたもん。
魔王と戦う時なんかどの回でも生殖本能がゴリゴリ押し出されていた。
それを発散するのがまあ気持ちいいから悪くない気分ではある。
だからこうなる経緯で動じないが、性欲を抑えられるかは別問題だ。
端になってこっそりと抜け出そう。
「ユーキ様は真ん中でお休みになってください」
「俺は端でいいよ」
「そういうわけにはいきません。どうぞ真ん中へ」
あー、どうなっても知らねぇ。
アストリッドを起こさないようにずらして俺は真ん中で横になる。
それに続いてカストルはベッドに入ってくる。
おっ、いい感じだなこのベッド。悪くない心地だ。
「もう少し近づいてもよろしいですか?」
「いいぞ」
しっかりとくっついているがカストルはそれよりも体を押し付けるようにくっついてくる。
……いいな、こういうの。女王であるカストルが娼婦のように体を主張しているのがクル。
まあ手を出したりはしないがな。俺は勇者だ。勇者としての俺の矜持がある。だから興奮したから、勇者で偉いのだから、みたいなことは言わない。
まだ寝るつもりはないがカストルがどうしてくるか気になって目を閉じていれば、カストルの寝息が聞こえてきた。
すぐに寝たあたり、カストルもまた疲れていたのだろう。
魔力枯渇からすぐに起きていたのだからそれもそうか。
カストルからは何かおかしなところを感じてはいるが、悪人ではないだろうからこのまま手伝っても大丈夫だろう。
それにアストリッドもこの国を守ろうと必死になっているんだ。だから俺もできる限り力を尽くさないと。
だがカストルが寒さで震えていることに気が付いたから双剣を太ももに引っ付けて俺が着ていたブレザーをカストルにかける。
「寒いだろ。中に入るぞ」
「……ありがとうございます、ユーキ様」
カッコつけているわけではないが変な相手にしてしまったら微妙な空気になるが、カストルは大丈夫だった。
「ふふっ、こんなことをされたのは初めてです」
「まあ女王にこんなことをするやつはいないだろうよ」
カストルが最初から王族だったのかは全く分からないが。
女神像の間に戻り、カストルは奥にある箱から食料を取り出した。
「ユーキ様、どうぞお食べください」
カストルが取り出した食料は長持ちするように加工されたものだった。
「今はいらないからカストルが食べてくれ」
「そういうわけにはいきません。これからユーキ様には頑張ってもらわなければなりませんから」
俺は本当にいらないんだよな。
今までの異世界召喚でエネルギーを節約する方法を身に着けているから今はまだエネルギーがほぼ満タンで残っている。
だけどそういってもカストルは納得しないだろう。
「分かった、それなら少しだけもらう」
「はい、お召し上がりください」
カストルからりんごのようなドライフルーツをもらいそれを食べる。
「美味しい」
「それは何よりです。まだまだありますから満足するまで食べてください」
「それならあと一つだけもらう。俺はあまり食べる方ではないからな」
「そうですか。それならこれをどうぞ」
さらに渡されたのは干し肉だった。
元の世界の住人ならこの干し肉はあまりおいしいものとは思えないだろうが、これも異世界召喚を何度も行っている経験からそうは思わなかった。
「ご馳走様。おいしかった」
「はい。それではご就寝されますか?」
何だかすごく聞いてくる。まあいいけど。
「あぁ、今日はもう休んで明日に備えるよ」
そうしなければカストルも休みそうにないから休むことにした。
「ではユーキ様が作ったベッドで共に寝ましょう」
「共にか?」
「はい。一緒に寝た方が暖かいですから」
「そうだな」
これは別に誘っているわけではないか。カストルが言う通り単純に暖かいからという理由なのだろう。
「アストリッドの許可を取らないでいいのか?」
「ユーキ様なら問題ありません」
「そうか。それならお邪魔しようか」
異世界召喚を経て女性経験があるからこんなことでは動じない。
まあ少し性欲の弁がバカになっていることは否めないが。
あれだよな、やっぱ死が近くにあったら生殖本能が高まる。一回目の時はそりゃ勃起しながら戦っていたもん。
魔王と戦う時なんかどの回でも生殖本能がゴリゴリ押し出されていた。
それを発散するのがまあ気持ちいいから悪くない気分ではある。
だからこうなる経緯で動じないが、性欲を抑えられるかは別問題だ。
端になってこっそりと抜け出そう。
「ユーキ様は真ん中でお休みになってください」
「俺は端でいいよ」
「そういうわけにはいきません。どうぞ真ん中へ」
あー、どうなっても知らねぇ。
アストリッドを起こさないようにずらして俺は真ん中で横になる。
それに続いてカストルはベッドに入ってくる。
おっ、いい感じだなこのベッド。悪くない心地だ。
「もう少し近づいてもよろしいですか?」
「いいぞ」
しっかりとくっついているがカストルはそれよりも体を押し付けるようにくっついてくる。
……いいな、こういうの。女王であるカストルが娼婦のように体を主張しているのがクル。
まあ手を出したりはしないがな。俺は勇者だ。勇者としての俺の矜持がある。だから興奮したから、勇者で偉いのだから、みたいなことは言わない。
まだ寝るつもりはないがカストルがどうしてくるか気になって目を閉じていれば、カストルの寝息が聞こえてきた。
すぐに寝たあたり、カストルもまた疲れていたのだろう。
魔力枯渇からすぐに起きていたのだからそれもそうか。
カストルからは何かおかしなところを感じてはいるが、悪人ではないだろうからこのまま手伝っても大丈夫だろう。
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