英雄は恥を晒す

yulann

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第一章 終節

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 迎えにきたトネーによってマオ達は回収され無事に学校に帰ることができた。その後はコンティの襲撃もなく、街には再び平穏が訪れていた。

 翌日、三人は顔を合わせた。涙を流し再開を喜んだ。そして語り合った。二人に起きたこと。自分に起きたこと。自分の心に決めた誓い。今までの思い。焦り。全てを吐き出した三人の顔には笑顔が広がっていた。だが、その目つきは鋭く、強い意志を宿したものに変わっていた。

 コンティの襲撃を受け、学校側は状況の整理と説明に追われていた。隣国の大森林が荒野に変わった件は、メビウスが襲撃を受け応戦した結果ということになった。襲撃の件は真実を隠したままでの説明が無理だと判断した学校によって殆どが公開された。コンティの襲来。その目的も全て。

 その決断は学校側にとって勿論良いものではない。多額を払う大国の貴族などは命が危ないとなれば必ず学校を辞めさせる。本当に傭兵を目指しているわけではないのだ。世間体的にエコルを卒業することは一人前の戦士として認められたという風潮がる。その為、国の力を示すための道具にすぎないのだ。

 だが、それでも学校側はこれを公開した。力のある人物が育っている。その事実を周辺国に示すためにも。

 二週間が経ち、学校が再開される。情報を公開したにもかかわらず、生徒の数は殆ど変わっていなかった。その代わり、マオに話かける人物が大幅に増えた。怪しいぐらいに。

「皆んなマオの力が欲しいんだね。でも、ちょっと露骨すぎるかな」

「そうだな。俺も負けてらんねえ」

「大丈夫だよ。僕の力は正義のために。英雄になって世界を救うために使われる。そのためにも力を貸して欲しい。これからも三人で強くなろう。誰にも負けず、誰も傷つけないために」

「うん」「勿論だ」

 三人は今日も学校へ行く。それぞれの意思に従い。夢を叶えるために。
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