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yuzu2727

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case4.莉沙

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「渚さ~ん!!聞いてくださいよ~!」
「どうしたの?」
こいつは後輩の莉沙。
今回は渚の後輩莉沙の話である。

「まーた、合コンで失敗しちゃって~」
こいつは合コンが趣味なんじゃないかと思うくらい毎週合コンに参加している。
「またぁ!?ちょっとーそろそろ辞めといたら?」
ぷくっと口をふくらませて、
「渚さんはいいですよね~相手がいるからぁ」
横目でゆうきくんを見ながらニヤニヤ顔の莉沙。
「ちょっ!なんのこと?!」
「あ~~バレてないと思ってたんですかぁ??バレバレですよ~~」
顔が徐々に熱くなるのを誤魔化すためトイレに逃げる渚。
「ちょっとトイレ~」
席をたった渚に後ろから、
「なーぎさん、みんなで今日呑みいかね?」
ゆうきくんから声をかけられる。
「あ、う、うん!!いく!誰が来るの?」
「うーんそうだな、、、莉沙さんくる?」
「私はパスですー今日も合コンなんで!」
そもそもゆうきさん私にきてほしくなさそうなんだよな~渚さんと2人で行きたいんだろうけど、既婚者だしそーいうわけにもいかないんだろうな。
「じゃあ人数他集めとくわ~」
そう言い残しゆうきさんはみんなの輪に戻っていった。
「渚さーん、この恋は難しいと思いますよ?」
「だ、か、ら!何のこと?」
「何でもないでーす♩」
文句を言ってる渚を後に更衣室に向かう。
さてさて私は渚さんの心配してる場合じゃない!
自分の相手を探さなきゃ!
中々タイプの人が現れないんだよな~
超絶イケメンで高身長で年収は800万以上の優しい人!!
今日こそは今日こそはGETしてみせる!


「莉沙!今日は高身長の金持ち用意しといたから!相手の幹事が私の友達で男4人連れてくるから5:5の合コンね!」
「おっけー!」
友達の円香(まどか)からのメールを秒速で返し帰宅する。

「莉沙ー!こっちこっち!」
「まどか!ごーめん!タクシー捕まんなくて!」
まどかがいるテーブルに座る
「あれ?まだ男の人達来てないんだね?」
「そうそう!まったくレディーを待たせるなって感じだよねー!」
笑いながらスマホを見るが正直時間に遅れてくる男は論外だ。
時間ギリギリに着いたから最後と思ってたんだけど男性側は誰も来ていない。
まさかのドタキャンとか、、、?

20分後
「お待たせ~~~」
明るい声とともに男性が入ってくる。
「もう遅いよ~どんだけ待たす、、、の」
まどかの声が途中で消え、不思議に思いながら男性を見る。
ハズレだ。
これはハズレだ。
左からハゲ、メガネ、出っ歯、地味、幹事。
嘘でしょ、、、。
高身長だけども、高身長だけども!

「女の子達遅れてごめんね!ここは男子軍が出すからさ!」
当たり前だろ!と言う言葉を飲み込んで笑顔で答える。
「ほんとに??ありがとう!!」
満足そうな幹事くんが仕切り始める。
「じゃあ自己紹介して早速男女混合に席替えしようか!」
はーいと言う声が聞こえ全員の自己紹介が始まり席替えをした。
誰の横でも最悪だったけどよりにもよって根暗の横。
私は壁際なので根暗と会話をするしかない。
合コンで最も辛いのは無言だ。
正直1番隣になりたくなかった相手だった。
うわーどうしよ、、、。
根暗くんさっき名前と年齢言ったらすぐ自己紹介おわっちゃったしなぁ。

「あのーお名前、晃(こう)さんでしたよね?こうくんっ呼んでいいですか?」
なんとか会話しようとする莉沙に対してこうは、
「まぁはい。それで大丈夫ですよ莉沙さん」
いやいや話終了するだろうがよ!
早く帰りたいな~、、、
「それ、好きなんですか?」
私がつけてるブレスレットを指差し聞いてくる。
「あ、うん!すごく好きで!デザインが可愛いしどんな服にも合うんだよね~!」
うっかり私の愛用しているブレスレットに触れられいつもより声が弾む。
「とても似合ってる」
たった一言だけど落ち着いていて初めて見せた笑顔に一瞬心を奪われた。
「あ、ありがとう」
えー!嘘でしょ、ありえないんだけど、、、
こんな根暗にキュンとしちゃうなんて、、、
「えー!嘘でしょ!ありえないんだけど!!」
あれ?私声にだしたっけ?
じゃなくて少し離れた席からまどかの声が聞こえる。
ピロン
私のスマホに受信音がなり、まどかから連絡が来た。
「ごめん!莉沙!今日の合コン相手見つかんなくて年収800万とかない人達だったみたい、、、早急に切り上げて帰ろ!」
げっ!!私の恋人条件、高身長しかあってないじゃん、、、。
早急に切り上げねば!!
「こうくんは明日仕事な、、、わ!!ごめん!!」
話てる間に手がすべり自分のグラスが落ちる。
やっちまった!普通ならしないヘマを!
「いや、大丈夫、、それより怪我ない?」
「う、うんありがとう」
私には怪我をしたらダメだからとこうくんが綺麗に片付ける。
あ、この人手が細くてすごく綺麗。なんて思ってしまった私はどうかしている。
「ほんとにありがとうね」
「いいよ、そんなに気にしなくて」
そんなこと言われても普通に気にするんだけど、、、
顔にでてたのかこうくんが少しはにかみながら
「じゃあこの後2人で一杯だけ付き合ってほしい」
「、、、え?」

な!ななな!なにこの展開!
私!今!こうくんの家にいる!
家?何で?もう一杯って普通バーとかじゃない?!確かに一杯だったけど!一軒じゃなかったけど!
そりゃ綺麗なマンションに連れてこられて入ってって言われたらついて行くじゃん!一階に隠れバー的な?!とか思ったじゃん!
つーかここ家賃めっちゃ高そうなんだけど、、、まどか年収800万じゃないっていってたけど惜しい感じだったのかな?

「ちょっと着替えてくるね」
「え!?!?な、なんで着替えるの?」
少し怯える私に、こうくんが笑いながら
「誰かさんがお酒こぼしたせいでズボンびちゃびちゃなんだ」
「うそ!!ごめん!」
「大丈夫、少し待ってて」
ズボンが濡れてることに全く気づかなかった。
あれ?よく見るといっぱいアクセサリーがある。
あ、私と色違いのブレスレット!
「それね、俺が作ったの」
気がつくと後ろにこうくんがいた。
こうくんが、、、こうくん、、、?
「え、ごめん、なんかさっきと全然違くない?」
それもそのはず、メガネはしてないし地味な服から爽やかなシャツに変わってるし髪型も違う。簡単に言えば別人級イケメンなのだ。
「合コンはあのスタイルで行くって決めてるんだよね、こっちが素だよ」
驚きで口をパクパクしている私にこうくんは
「あのスタイルでも話しかけてくる女の人って本当に中身がいい人だなって思うんだよね、だからそうしてる。家に来たのは初めてだけどね」
混乱している私の口から出たのは、
「ブレスレット作ってるってのは?」
色々気になることはあったが自分の1番気に入ってるブレスレットが気になった。
「俺デザイナーなんだ。それは俺の初めての作品。自信もなくて新米だった俺は売ってある商品を見に行ったことがあるんだけど、その時に一生懸命に商品を選んで嬉しそうに買う莉沙さんを見た、だからこの合コンで見つけた時に本当は舞い上がるくらい嬉しかったよ」
真っ赤な私はただ立ち尽くした。
こんなにストレートに言われるのは初めてだしなにより素の自分を見られてたのが恥ずかしかった。
「あの時から俺は莉沙さんの事が忘れられない、つきあってほしい」
「ちょっと待って、、まだこうくんのこと全然知らないし、、」
言い終える前に抱きしめられドキドキが止まらない。
「これから知っていけばいいよ」
あ、普通に好き。
ストンと恋に落ちる音が聞こえた。


「というわけでイケメン高身長年収800万以上の彼氏ができたんですよ~渚さん~!!」
「休憩終わるんですけど?!!!」
おにぎりを食べながら怒る渚の前でデレデレだ。
「また今度惚気させてくださいねー!」
颯爽と立ち去る莉沙の後ろ姿を見て安堵する渚は幸せそうで良かったと思うと同時に休憩終了のチャイムがなり末長く爆発しろと思ったのであった。






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