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第10章 Rainy Kiss
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音楽プレイヤーの電源を入れ、イヤホンを耳に嵌め、今にも再生ボタンを押そうとした、丁度その時、
「あれ? もしかして大田君?」
背後から聞こえた、聞き覚えのある声に振り返った俺は、暗くなった視界に目を凝らした。
えっ、あ……、アイツ……
「うっそ、マジで来てくれたの? うわー、超嬉しいんだけど!」
「い、いや、別にそういう訳じゃ……」
のっけから妙にハイテンションな松下潤一に、若干の戸惑いを感じる。
だって俺にしてみたら、いつも練習している場所に先客がいたから、仕方なくここに来ただけで、それ以外に深い意味なんて……多分ないから。
それに今日の今日なんて……、なんか期待してたみたいで、恥ずいじゃんか……
「あ、ねえ、丁度良かった。実はさ、最近超気に入ってる曲があってさ……。ちょっと聞いてみてくれる?」
戸惑いを隠せないままの俺を他所に、松下潤一は俺の耳からイヤホンを引っこ抜くと、代わりに自分のスマホから伸びたイヤホンの片方を俺の耳に突っ込んだ。
そしてもう片方を自分の耳に突っ込み、目で俺に合図を送るとスマホをタップした。
流れてきたのは、R&B独特のリズムの音楽で……
あれ、この曲って……
イントロが流れた瞬間、その曲が俺が何度も頭の中でイメージを作ってきた、あの曲だと言うことに気付いた。
そうして一つのプレイヤーから流れる曲を二人で共有しながら、一人で聞いていた時とはまた違った印象を受ける音の数々に、一度は出来上がった筈のイメージを更に膨らませた。
「どう? いい曲でしょ?」
曲が終わると同時に耳からイヤホンを引き抜き、端正な顔を綻ばせた。
「まあ……な」
嘘なんてつけなかった。
まさかさっきまで何度も繰り返し聞いていた曲を聞かされるとは思ってなかった俺は、そう頷くことしか出来なくかった。
「でしょ? でさ、これ見てくれる?」
松下が差し出してきたスマホを受け取ると、そこに表示されていた動画再生のボタンをタップした。
「あれ? もしかして大田君?」
背後から聞こえた、聞き覚えのある声に振り返った俺は、暗くなった視界に目を凝らした。
えっ、あ……、アイツ……
「うっそ、マジで来てくれたの? うわー、超嬉しいんだけど!」
「い、いや、別にそういう訳じゃ……」
のっけから妙にハイテンションな松下潤一に、若干の戸惑いを感じる。
だって俺にしてみたら、いつも練習している場所に先客がいたから、仕方なくここに来ただけで、それ以外に深い意味なんて……多分ないから。
それに今日の今日なんて……、なんか期待してたみたいで、恥ずいじゃんか……
「あ、ねえ、丁度良かった。実はさ、最近超気に入ってる曲があってさ……。ちょっと聞いてみてくれる?」
戸惑いを隠せないままの俺を他所に、松下潤一は俺の耳からイヤホンを引っこ抜くと、代わりに自分のスマホから伸びたイヤホンの片方を俺の耳に突っ込んだ。
そしてもう片方を自分の耳に突っ込み、目で俺に合図を送るとスマホをタップした。
流れてきたのは、R&B独特のリズムの音楽で……
あれ、この曲って……
イントロが流れた瞬間、その曲が俺が何度も頭の中でイメージを作ってきた、あの曲だと言うことに気付いた。
そうして一つのプレイヤーから流れる曲を二人で共有しながら、一人で聞いていた時とはまた違った印象を受ける音の数々に、一度は出来上がった筈のイメージを更に膨らませた。
「どう? いい曲でしょ?」
曲が終わると同時に耳からイヤホンを引き抜き、端正な顔を綻ばせた。
「まあ……な」
嘘なんてつけなかった。
まさかさっきまで何度も繰り返し聞いていた曲を聞かされるとは思ってなかった俺は、そう頷くことしか出来なくかった。
「でしょ? でさ、これ見てくれる?」
松下が差し出してきたスマホを受け取ると、そこに表示されていた動画再生のボタンをタップした。
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