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第5章
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とは言え、翔真さんを部屋に一人にしておくことに、どうにも不安が付き纏う。
「あのさ、頼みたいことがあんだけどさ。その……、なんつーかさ……」
「分かりましたよ。俺で良ければ協力しますよ」
流石だ、和人。ひょっとしてお前はエスパーなのか?
「マジ? 助かるよ」
「最初っからアテにしてたくせに、今更心にも無いこと言ってくれなくてもいいですから」
呆れ口調で言って、電話越しでも分かるくらい盛大な溜息をつく和人。
ハハ、やっぱバレてたか(笑)
「で、俺はソッチに行けばいいんですよね?」
「そうして貰えると助かる」
正直、あの状態の翔真さんを連れ歩くのは不安以外の何物でもない。
俺は体調不良を理由にバイトを早退して、アパートで二木の到着を待つことにした。
勿論、体調不良なんてのは、真っ赤なウソ。仮病、ってヤツだ。
バイクを走らせアパートに向かう途中、コンビニで買い込んだ三人分の弁当と飲み物を手に、錆びた鉄階段を一弾飛ばしで駆け上がり、建付けの悪い玄関ドアを開けた。
「ただい……ま……」
って、何これ……?
俺の視界に飛び込んで来たのは、予想も、想像すらもしてなかった光景で……
「しょ、翔真さん……?」
俺は乱暴に靴を脱ぎ捨てた。
「あのさ、頼みたいことがあんだけどさ。その……、なんつーかさ……」
「分かりましたよ。俺で良ければ協力しますよ」
流石だ、和人。ひょっとしてお前はエスパーなのか?
「マジ? 助かるよ」
「最初っからアテにしてたくせに、今更心にも無いこと言ってくれなくてもいいですから」
呆れ口調で言って、電話越しでも分かるくらい盛大な溜息をつく和人。
ハハ、やっぱバレてたか(笑)
「で、俺はソッチに行けばいいんですよね?」
「そうして貰えると助かる」
正直、あの状態の翔真さんを連れ歩くのは不安以外の何物でもない。
俺は体調不良を理由にバイトを早退して、アパートで二木の到着を待つことにした。
勿論、体調不良なんてのは、真っ赤なウソ。仮病、ってヤツだ。
バイクを走らせアパートに向かう途中、コンビニで買い込んだ三人分の弁当と飲み物を手に、錆びた鉄階段を一弾飛ばしで駆け上がり、建付けの悪い玄関ドアを開けた。
「ただい……ま……」
って、何これ……?
俺の視界に飛び込んで来たのは、予想も、想像すらもしてなかった光景で……
「しょ、翔真さん……?」
俺は乱暴に靴を脱ぎ捨てた。
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