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第10章
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「ごめんな、和人。お前に迷惑かけちゃうかも……」
階段を降りながら、和人に向かって言う。
勢いとはいえ、翔真さんのことは俺に任せろ、的なことを言ってしまった以上、和人の協力は絶対に欠かせない。
「構いませんよ。乗り掛かった舟ですから」
お前のそんな優しさに、また俺は甘えてしまうんだ。
「それより、何か食べて帰りません? 俺、腹減っちゃったよ」
「そうだね。そうしようか」
他愛もない会話を交わしながら階段を降り、俺達は誰一人見送ってくれることのない玄関を出た。
「ん、ここ、は……?」
突然吹き付けた冷たい風に、俺の腕の中で翔真さんが目を覚ました。その顔には、もうさっきまでの怯えも何もなく、穏やかな笑顔が浮かんでいて、自分の身に起こったことは忘れているようだった。
「家、帰りましょうね?」
「い……え?」
「そ、俺達の家。ちょっと狭いけどね?」
俺が言うと、翔真さんが小さく笑って、俺の首に腕を巻き付けてきた。
そのまま俺達は門を抜け、駐車場に停めた車へと向かった。
一刻も早く、この何の温もりも感じられない空間から抜け出したかった。
和人がドアを開けてくれて、後部座先に翔真さんを降ろし、自分も乗り込もうとした時、
「お待ち下さい」
こちらに向かってお手伝いさんがパタパタと速足で駆けてくるのが見えた。
階段を降りながら、和人に向かって言う。
勢いとはいえ、翔真さんのことは俺に任せろ、的なことを言ってしまった以上、和人の協力は絶対に欠かせない。
「構いませんよ。乗り掛かった舟ですから」
お前のそんな優しさに、また俺は甘えてしまうんだ。
「それより、何か食べて帰りません? 俺、腹減っちゃったよ」
「そうだね。そうしようか」
他愛もない会話を交わしながら階段を降り、俺達は誰一人見送ってくれることのない玄関を出た。
「ん、ここ、は……?」
突然吹き付けた冷たい風に、俺の腕の中で翔真さんが目を覚ました。その顔には、もうさっきまでの怯えも何もなく、穏やかな笑顔が浮かんでいて、自分の身に起こったことは忘れているようだった。
「家、帰りましょうね?」
「い……え?」
「そ、俺達の家。ちょっと狭いけどね?」
俺が言うと、翔真さんが小さく笑って、俺の首に腕を巻き付けてきた。
そのまま俺達は門を抜け、駐車場に停めた車へと向かった。
一刻も早く、この何の温もりも感じられない空間から抜け出したかった。
和人がドアを開けてくれて、後部座先に翔真さんを降ろし、自分も乗り込もうとした時、
「お待ち下さい」
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