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神聖騎士の一人であるリチャードは馬を扱う縄を手に持ちながら、足を固定させ視線を移動用の犯罪者を乗せる馬車に向けながら、心は不気味な静寂に沈んだ背後に向けていた。
時刻は夜になっていた。灯りが照らす未舗装の道の走り心地は最悪で、突き出している石などを踏んで、時折輸送用の馬車は大きく揺れる。これから目的地まで行くのが憂鬱で、柄にもなく近道をしようとしたことを後悔し始めていた。
聖女暗殺の罪に問われたノエルを神聖国の牢やから拾い、いまは彼を処刑場までに送迎するのがリチャードの任務だった。
神聖騎士に憧れたリチャードは失望していた。憧れていたものが何が何だか分からなくなってきた。神聖騎士になれた時は嬉しかったが、回ってくる任務はご送官の任務がほとんどであり、つい先日魔神の眷族の討伐にいきなり駆り出された。
リチャードは護送役として馬車で待機していた。教会で、いや聖居内で何が起こったのか知るよしもないが、聖居に来たとき空気が重くなっていた、きっとなにがしかはあったのだ。
それから、任務を受けその理由を知った。
リチャードは時折後ろを確認する。
他の神聖騎士に挟ませて身体中には手枷、足枷、など嵌められており、深く俯いている姿のノエルの姿は、生気が抜けてしまったかのようだった。
彼をピックアップしたときもひどかったが、いまは輪にかけて凄惨なありさまになっていて、彼の事を知るリチャードは気の毒の気分になる。
リチャードは魔神の眷族の討伐に参加したとき、ノエルと話したことがあった学生でありながらなぜこんな危険なことに参加したのか、その時の彼は一切の迷いもなく答えを教えてくれた。
ーー僕には、大切な人がいます。いまのままじゃ付き合うこともできないのが現状です。だから、僕は地位を上げないといけません大切な人とつりあうぐらいの男になり、胸を張って彼女の隣にいられる男になるために、魔神の眷族ぐらい倒せなくては胸を張れませんからね
その言葉を聞き、魔神の眷族の討伐をもっとも貢献した彼は国から地位を約束されている身だった彼がこんな事件を起こすはずがないとわかっているリチャードは尾羽打ち枯らした彼の姿を見ると、何とかしてやりたい気持ちがあるが、具体的に何をすればいいのかと考えると、思考が働かなくなる。
彼の逃亡を手出すけしたとしても、その行為は一時的な満足感があるがその後はその行いに見合う罰が己の身に降りかかるのがわかる。
自分には、大切な家族がいる。
リチャードは自嘲した。やはり自分は勇者になれる器ではない。結局自分の周辺のごく狭い範囲しか守れない。情けない。こんな自分が。
持てる勇気を出し尽くしても世界の危機の一部の魔神の眷族を倒した英雄ですら、いまは切り捨てられる側なのだ。この世界はルールは、際限なく変えられていく。その対象に英雄、勇者が当てはまるのはいつの世も必然である。
考え事をしていたせいで注意力が散漫になって、道の角から出る小さな影がわからなかった。
最初はそれがわからなかったが、光源の光が闇を切り抜いたとき、子供がそこにいた。
子供が道路に中央に立ちはだかり両手を広げいる。--そう理解したときにはすべてが手遅れで、馬車は跳ね飛ばすことは想像に難くなかった。
馬の悲鳴と共に、横に馬車が横転し、間一髪子供を撥ねるような状況になるようなことはなかったが、自分は鳥肌が立つ浮遊感に襲いかかって視界が傾く。
数秒前までは何事もなかったが、数秒後にはなにが起きることは予測できるはずのなく激痛が己の身を襲いかかる。
===============
その衝撃はノエルにも襲いかかった。
沿いが浮き上がったと思うや、視界が回転し手足が動かせないため至るとところに叩きつけられる激痛。悲鳴音が鳴り響き、一瞬意識を失う。
なにが起こったのかわからぬままに、気づけばノエルはうつ伏せになって堅い物体に顔をあてていた。
悲鳴が鳴り終わり静寂が訪れ、ノエルはかろうじて繋ぎ止めていた。
朦朧とした意識の、重たい瞼を薄く開けると、後頭部から血を流した護送官がいた。若く護送官だ。
暗くて馬車内の状況がつかみづらいが、自分以外に同乗していた二人は沈黙している。
ーーーーとにかく外に出なければ。足と手にはまだ嵌められているが外に出ることは出来る、どのような理由でこのようなことに至ったのかわからない。
今は、倒れている三人を馬車の外に出す。手足がうまく使えないがこのままにすればまずい状況になる。
自分の体は軽いけがで済んだ。
もう一度馬車を見る。
どうしてーー
「貴様か?」
びっくりして声の方を見ると、影の中から少女が立っていることに気付く。
背が低く、子供の体躯だ。顔立ちはよく見えないが、黒い装束に包まれており、声からして少女とわかる。
「なぜ、そこの者たちを助けたのだ?」
「誰だ」
「貴様には関係ないことよ」
「聖女を殺したのは貴様でいいのか」
「俺は殺していない。」
否定した瞬間、少女はこちらに歩み寄って来る。
「ほぉ、なぜ捕まっておる?」
「それは……」
シャルが死んだ場所に自分がいて手には武器を持っていた姿が脳裏をフラッシュバックした。
咄嗟には答えられないでいると、その反応を見た少女は影から腕をこちらに向ける。すぐに手を止める。
「嘘はついておらぬな。 貴様が魔神教団の一員だと思ったんだがな。」
「何を知っている?」
「その名の通り、魔神の復活を望んでいる連中だ。その教団に我の母が殺された。だから、一人残らずに殺して、殺して、我は復讐を遂げる。」
「貴様よ。我と共に来ないか? 貴様も復讐者なのだろう。我と同じ目をしておる。我一人では教団を倒すことは出来ないのでな、協力者を探していたところでな」
「その話を信じろと?」
「いや、信じるか信じないかは貴様が決めろ。 来るのか来ないのか?」
ノエルは考える。ここで何の手掛かりもないまま行動するかシャルを殺した連中の手がかりを知っている得体のしれない少女についていくか。
「わかった。ただし信用した訳じゃないからな。俺の知らない情報を持っているシャルの復讐ができるから協力はする。」
「決断が早くて助かる。 我の名はヨミ。 貴様の名は?」
「俺の名は、名は……」
この復讐の旅に己の名はいらない、シャルは望んでいないとわかっているからだ、だから俺の名は
「ウルトル」
復讐者。
時刻は夜になっていた。灯りが照らす未舗装の道の走り心地は最悪で、突き出している石などを踏んで、時折輸送用の馬車は大きく揺れる。これから目的地まで行くのが憂鬱で、柄にもなく近道をしようとしたことを後悔し始めていた。
聖女暗殺の罪に問われたノエルを神聖国の牢やから拾い、いまは彼を処刑場までに送迎するのがリチャードの任務だった。
神聖騎士に憧れたリチャードは失望していた。憧れていたものが何が何だか分からなくなってきた。神聖騎士になれた時は嬉しかったが、回ってくる任務はご送官の任務がほとんどであり、つい先日魔神の眷族の討伐にいきなり駆り出された。
リチャードは護送役として馬車で待機していた。教会で、いや聖居内で何が起こったのか知るよしもないが、聖居に来たとき空気が重くなっていた、きっとなにがしかはあったのだ。
それから、任務を受けその理由を知った。
リチャードは時折後ろを確認する。
他の神聖騎士に挟ませて身体中には手枷、足枷、など嵌められており、深く俯いている姿のノエルの姿は、生気が抜けてしまったかのようだった。
彼をピックアップしたときもひどかったが、いまは輪にかけて凄惨なありさまになっていて、彼の事を知るリチャードは気の毒の気分になる。
リチャードは魔神の眷族の討伐に参加したとき、ノエルと話したことがあった学生でありながらなぜこんな危険なことに参加したのか、その時の彼は一切の迷いもなく答えを教えてくれた。
ーー僕には、大切な人がいます。いまのままじゃ付き合うこともできないのが現状です。だから、僕は地位を上げないといけません大切な人とつりあうぐらいの男になり、胸を張って彼女の隣にいられる男になるために、魔神の眷族ぐらい倒せなくては胸を張れませんからね
その言葉を聞き、魔神の眷族の討伐をもっとも貢献した彼は国から地位を約束されている身だった彼がこんな事件を起こすはずがないとわかっているリチャードは尾羽打ち枯らした彼の姿を見ると、何とかしてやりたい気持ちがあるが、具体的に何をすればいいのかと考えると、思考が働かなくなる。
彼の逃亡を手出すけしたとしても、その行為は一時的な満足感があるがその後はその行いに見合う罰が己の身に降りかかるのがわかる。
自分には、大切な家族がいる。
リチャードは自嘲した。やはり自分は勇者になれる器ではない。結局自分の周辺のごく狭い範囲しか守れない。情けない。こんな自分が。
持てる勇気を出し尽くしても世界の危機の一部の魔神の眷族を倒した英雄ですら、いまは切り捨てられる側なのだ。この世界はルールは、際限なく変えられていく。その対象に英雄、勇者が当てはまるのはいつの世も必然である。
考え事をしていたせいで注意力が散漫になって、道の角から出る小さな影がわからなかった。
最初はそれがわからなかったが、光源の光が闇を切り抜いたとき、子供がそこにいた。
子供が道路に中央に立ちはだかり両手を広げいる。--そう理解したときにはすべてが手遅れで、馬車は跳ね飛ばすことは想像に難くなかった。
馬の悲鳴と共に、横に馬車が横転し、間一髪子供を撥ねるような状況になるようなことはなかったが、自分は鳥肌が立つ浮遊感に襲いかかって視界が傾く。
数秒前までは何事もなかったが、数秒後にはなにが起きることは予測できるはずのなく激痛が己の身を襲いかかる。
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その衝撃はノエルにも襲いかかった。
沿いが浮き上がったと思うや、視界が回転し手足が動かせないため至るとところに叩きつけられる激痛。悲鳴音が鳴り響き、一瞬意識を失う。
なにが起こったのかわからぬままに、気づけばノエルはうつ伏せになって堅い物体に顔をあてていた。
悲鳴が鳴り終わり静寂が訪れ、ノエルはかろうじて繋ぎ止めていた。
朦朧とした意識の、重たい瞼を薄く開けると、後頭部から血を流した護送官がいた。若く護送官だ。
暗くて馬車内の状況がつかみづらいが、自分以外に同乗していた二人は沈黙している。
ーーーーとにかく外に出なければ。足と手にはまだ嵌められているが外に出ることは出来る、どのような理由でこのようなことに至ったのかわからない。
今は、倒れている三人を馬車の外に出す。手足がうまく使えないがこのままにすればまずい状況になる。
自分の体は軽いけがで済んだ。
もう一度馬車を見る。
どうしてーー
「貴様か?」
びっくりして声の方を見ると、影の中から少女が立っていることに気付く。
背が低く、子供の体躯だ。顔立ちはよく見えないが、黒い装束に包まれており、声からして少女とわかる。
「なぜ、そこの者たちを助けたのだ?」
「誰だ」
「貴様には関係ないことよ」
「聖女を殺したのは貴様でいいのか」
「俺は殺していない。」
否定した瞬間、少女はこちらに歩み寄って来る。
「ほぉ、なぜ捕まっておる?」
「それは……」
シャルが死んだ場所に自分がいて手には武器を持っていた姿が脳裏をフラッシュバックした。
咄嗟には答えられないでいると、その反応を見た少女は影から腕をこちらに向ける。すぐに手を止める。
「嘘はついておらぬな。 貴様が魔神教団の一員だと思ったんだがな。」
「何を知っている?」
「その名の通り、魔神の復活を望んでいる連中だ。その教団に我の母が殺された。だから、一人残らずに殺して、殺して、我は復讐を遂げる。」
「貴様よ。我と共に来ないか? 貴様も復讐者なのだろう。我と同じ目をしておる。我一人では教団を倒すことは出来ないのでな、協力者を探していたところでな」
「その話を信じろと?」
「いや、信じるか信じないかは貴様が決めろ。 来るのか来ないのか?」
ノエルは考える。ここで何の手掛かりもないまま行動するかシャルを殺した連中の手がかりを知っている得体のしれない少女についていくか。
「わかった。ただし信用した訳じゃないからな。俺の知らない情報を持っているシャルの復讐ができるから協力はする。」
「決断が早くて助かる。 我の名はヨミ。 貴様の名は?」
「俺の名は、名は……」
この復讐の旅に己の名はいらない、シャルは望んでいないとわかっているからだ、だから俺の名は
「ウルトル」
復讐者。
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